欲望とメダルとヒーローのアカデミア   作:ヒーロー好きの一般人

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いやぁ…騎馬戦むっずかしい!
集団の乱戦書くの苦手っすねぇ…ちょっと荒目立つかもですけど、本編どうぞ。


騎馬と組み合わせと1000万

欲望とメダルとヒーローのアカデミア、前回の3つの出来事!

一つ!雄英体育祭、とうとう開催!

二つ!第一種目障害物競走にて、苛烈なデッドヒートを繰り広げる!

そして三つ!最後の最後に追い上げた緑谷が、見事一位の座を獲得した!

 

◆◆◆◆

 

1000万。

今緑谷が手にしてしまった価値のこと。

別にあいつの総資産が1000万あるわけではなく、これは雄英体育祭、第二回戦の騎馬戦で彼が持っているポイントだ。正直言って運営トチ狂ったろ。

 

「しっかし、俺も点数だけなら二番手なんだよな…一体どうしたもんか…」

 

ほとんどの視線が緑谷に向けられる中、俺も俺でなかなかに高い点数ではあるのだ。一位になれずとも、上位に食い込めばチャンスは有る。

 

「だとしても…組んでくれる人いない気がすんなぁこれ…」

「火〜欲っ。」

「お?」

 

俺が少々悲観的な発想をしたその時、後ろから聞き覚えしかない声が。

 

「おお耳郎か、どした?」

「どうしたもこうしたも、この状況で話しかけたんじゃ一つしかないでしょ。騎馬、そっちさえよかったら一緒に組まない?」

「…まじで?」

 

まじかよ。こいつ最高かよ。

 

「まじまじ。今まで世話になりっぱなしだったしね。ここで少しでも返しときたいからさ。」

「お前最高だよ…そうなると、あと二人をどうするかだな…」

「うん、火欲は…上に行った方がいいから、騎馬で使えそうな人だよね…」

 

うーん…騎馬で使えるような個性持ち、または本人の性格かぁ…

 

「あ、そうだ、あいつなら…」

 

俺は一人候補を思いつき、そいつを探して近寄った。

「常闇、よかったら俺と組んでくれないか?」

「火欲…いいのか、俺で?」

 

俺が声をかけたのは常闇で、選んだ理由としては彼の操るダークシャドウ、あれが騎馬から離れて行動ができるという他の上を行くアドバンテージを持っていることだ。他の騎馬に向かわせてポイントを奪い取るもよし、俺が落ちそうになれば支えたり、防衛に回ることだってできる。そう考えれば万能だ。

 

「ああ。むしろお前がいいんだ。頼む。」

「…ああ。任された。」

 

よしよし、ここまでは順調。そんでもう一人…もう一人…思いつかぬ…

 

「…考えたらこのメンツ、あのときの戦闘訓練のメンツなんだよね。」

「確かにそうだな。どうする?俺としてはこれでも問題ないと思えているが…」

「ウチも同じ。下手に人数増やすより、ある程度連携取れるメンバーでやったほうがいいと思う。」

 

うーん、それもそうな気がするなぁ…よし。

 

「…おけ、その方向で行こう。バランスが不安だけど、そこはダークシャドウも一緒になってもらって疑似三人体制で行けばなんとかなると思う。最初から俺広範囲攻撃で一旦他の奴らの行動鈍らせるから、その隙にダークシャドウとかイヤホンとかで相手のハチマキを取ってくれ。」

「わかった。その後は?」

「多分、数組は俺の攻撃を受けても耐えて向かってくると思う。そうなったら俺が一旦メダルを変えて近接戦するから、二人はハチマキが奪われないようにそいつらを妨害しといてくれ。」

「了解した。俺たちは、奪われないように防御してればいいのだな?」

「そゆこと。…時間ももうないみたいだし、とりあえずはこれで行こう。」

「うん。」「ああ。」

 

俺は二人に簡潔に作戦を伝えると同時に、ミッドナイト先生が編成終了の合図を告げた。

 

◆◆◆◆

 

「…耳郎。」

「うん!」

「常闇。」

「ああ!」

 

時間となり、最初の想定通り騎馬を組んだ俺達三人は、試合前最後、ほんとに最後の最後の会話を交わしていた。

 

「…約束する。この勝負…絶対に一位になってやる!」

「フッ…それはこちらのセリフだ。」

「火欲ばっかに良いカッコさせられないしね!」

「頼もしい騎馬なこって!そんじゃ…行こう!」

「ああ!」「うん!」

 

俺たちの声と同時に、あの爆音でのアナウンスが流れた。

 

『さあ行くぜぇ!残虐バトルロイヤル、カウントダウン!』

 

『Three!』

 

「狙いは…!」

 

『Two!』

 

「一つ…!」

 

『One!』

 

「…っ!」

 

「───スタートッ!」

 

ミッドナイト先生の声とともに、大勢の騎馬がある一点へと集中した。

 

「実質1000万の争奪戦だゴラァ!」

「緑谷くーん!いっただくよー!」

 

…やっぱり、そっちだよな、まずは。

 

「どうする?皆緑谷の方行ってるけど…」

「とりあえずは様子見だ!緑谷が動いたらこっちも動く!」

「了解!変身は済ませておけ!」

「当然!変身!」

 

クワガタ!

ウナギ!

チーター!

 

常闇の声に応じて俺が騎馬の上で変身したのは、亜種形態ガタウーター。上2つは作戦のためだが、足がチーターなのはなんか軽そうで下の二人の負担が少ないとなんとなく判断したからだ。実際体重が変わるのかは知らない。

 

「変身完了!いつでもどうぞ!」

「オッケー!…!緑谷のとこ動いた…って飛んでった!?」

「あれ…世に言うジェットパックか。サポート科がいればアイテムが使えると聞いたが…」

「今はあと!1000万は無理そうだけど、とりあえず行くわ!」

「了解!耳郎!」

「わかってる!派手に行っちゃって!」

 

二人が頭を下げた瞬間、俺は頭と腕に握った鞭にエネルギーを貯め、それを一斉に放出した。

 

「ハァーーーーーーーーーッ!」

「「「「「「「「「「どああああああああああっ!?」」」」」」」」」」」

 

俺が振るったウナギウィップ、そして頭部であるクワガタヘッドの角から放たれた青と緑の二色の電撃は、このフィールドにいる騎馬と騎手全員を一網打尽にした。

 

「未だ二人とも!」

「ああ!黒影!」「アイヨッ!マカセナ!」

「オッケー!」

 

常闇はダークシャドウ、耳郎はイヤホンを飛ばして、感電で動きが止まっている奴らのハチマキを大量に奪う。

 

「受け取れ!」

「こっちも!」

 

二人が差し出してくるハチマキを、鞭を肩に収納した両手で受け取り、頭の角に掛ける。これで、ハチマキで前見えない問題も解消だ。多分使い道違うけどこれ。

 

『いきなり火欲が行ったァーーーーーっ!超広範囲攻撃で一気にハチマキを奪取ゥゥゥッ!』

 

「良し!次行こう!」

「了解だ!」「あいよ!」

 

俺は二人に呼びかけると同時に、中央のメダルを抜き取って入れ替え、オースキャナーでスキャンした。

 

クワガタ!

カマキリ!

チーター!

 

「よっしゃ!行くぜ行くぜ行くぜぇ!」

「ああ!黒影頼んだ!」

「アイヨッ!」

 

俺の声と同時に俺たちは突進し、先程拾えなかったハチマキを回収しに向かう。

 

「来ると思ったぜ火欲!」

「やっぱ上鳴は効かねえよなぁ!」

「そりゃ耐える訓練してるからなっ!」

 

俺の前には上鳴が騎馬を務める騎馬が現れ、その騎馬には葉隠が頂点にたち、下側には上鳴の他に尾白と青山が。

 

「どうする?逃げるなら俺たちも追わないけど。」

「だとしてもこっちは全部取られてるから逃げれねえんだよ!」

「そうそう!二位のポイントいただくよーっ!青山くん!」

「ああ!派手にいっちゃうよーっ!」

 

向こうの騎馬である青山は、腹を発光させながらこちらに突き出し…ってやべぇ!

 

「避けて!」

「いや問題ない!黒影!」

「アイヨッ!」

 

俺は思わず避けさせようとしたものの、それよりも早く常闇が動いた。

ダークシャドウは俺達の前に立つと、眼の前に発射されたレーザーをその身で受けた。

 

「っ!大丈夫なのかあいつ!?」

「問題ない。黒影はそれほど軟弱ではない。」

「…流石の信頼度だなぁ。」

 

すげえな…てか大丈夫なのほんとに。

 

「まあいいや!俺たちも下手に接敵してもポイントがないんじゃ意味がない!一旦退こう!」

「退かせないよ!」

 

俺たちが後退しようとしたところで、そうとは行かないとばかりにあいつらもこちらに迫ってくる。

 

「上鳴くん!私達は気にせず行っちゃって!」

「いいんだなまじで!?」

「いいから早くやっちゃいな☆」

「了解…!無差別放電…20万ボルト!」

 

上鳴は体に帯電させると、その溜まった電気を俺たちのみならず、全方位へとぶちまけた。

 

「やっべ!」

 

俺はとっさに頭のクワガタヘッドから放電し、向こうの雷と相殺を図った。

 

「…っと!二人とも大丈夫!?」

「なんとか!」

「こちらも無事だ!」

 

よっしゃ、なんとか無事だったか…そんじゃひとまず!

 

「この隙に乗じて逃げよう!できたら他のハチマキを掠め取る感じで!」

「オッケー!ウチも狙えそうならイヤホンで取りに行く!」

「了解!常闇も隙を見てダークシャドウを!」

「ああ!行けるな黒影!」

「トウゼン!」

 

よしよし、現状大体600ポイントはある…ほかのを見た感じあっても300とかだから、だいぶ余裕は…

 

「…よう。」

「…まさかお前が俺を狙うとはな…いや、最初の宣言通りか……轟。」

 

俺の前に立っていたのは、今から数時間前に宣戦布告してきたばかりの級友…轟焦凍だった。

 

「お前が持ってるポイント全部もらうぞ。」

「そうは行くか!耳郎、常闇!頼む!」

「ああ!」「オッケー!」

 

俺が二人に合図すると、耳郎はイヤホンを伸ばし、常闇は黒影を轟が率いる騎馬へと向かわせる。

 

「させるか!八百万!」

「わかりましたわ!」

 

二人が送った攻撃を、先方は八百万が生成した盾を全員が装備して防ぐ。

「くっそだめか…」

「どうする火欲、選択しろ!」

「…選択、選択…どうすっかなこれ…」

 

多分、下手な攻撃は用意に防がれる。メンバーは八百万と轟の他に飯田と口田で、飯田の個性がエンジン、口田はたしか…生き物ボイス、とかだったか。

おそらくこの場においての役割は、轟自身がアタッカー、八百万が各種武装を創造し、飯田で機動力を確保。口田はシンプルにパワー担当だろうか。あいつ素の力が大きいし。

 

「…真っ向からやり合おう。機動力じゃあ負ける気がするけど、こっちはオールラウンダーのダークシャドウと耳郎の心音とイヤホンがある。シンプルな分、応用性は優れてるから行けると思う。」

「わかった。指示は任せたよ。」

「お前の選択を信じよう。」

「おーし……っしゃっ!行くぜ轟!」

「っ!…来い…!」

「常闇頼んだ!」

「ああ!黒影、行け!」

「アイヨッ!」

 

常闇の指示で飛び出したダークシャドウは、目の前にいる轟めがけて突っ込んでゆく。

 

「っ!」

「!?サムイ!?」

 

だが、即座に轟は右手から氷を噴射して、ダークシャドウを退ける。

 

「くっ…やはり闇雲に突撃するだけでは不利か…」

「だったら!」

 

耳郎は耳からイヤホンコードを伸ばし、再び轟…ではなく下の八百万を狙う。

 

「っ!?そう簡単には…!」

 

そう言った八百万は再び盾を創造して防ごうとするものの。それはきっと、耳郎の計算通り。

 

「もらった!」

 

耳郎はそのまま盾にイヤホンジャックを突き刺すと、それに爆音を叩き込んだ。

 

「っ!?そんな…」

 

その衝撃でその盾はなんと崩れ去り、想定外の状態に八百万が動揺する。

 

「常闇、今!」

「承知した!黒影!」

「アイヨッ!コンドコソ!」

 

ダークシャドウが再び向こうに向かうと、今度は騎手の轟ではなく騎馬の三人に狙いを定めて突撃する。

 

「くっ…この状況では何も…!」

「俺も凍らせられねえ、本体を叩くから少し耐えてろ。」

 

轟がこちらに来そうな気配がしたので、俺は今のうちにフォームチェンジ。

 

クワガタ!

ゴリラ!

チーター!

 

「よっしゃ二人とも支えてて!」

「オッケー!」

「承知!」

 

俺は二人に固定を頼むと、両腕を突き出して二対のナックル、ゴリバゴーンを轟めがけて打ち出した。

 

「っ!?ハァッ!」

 

轟はとっさのことだったもののギリギリ対応し、氷を放って相殺を図った。

…だが、物理的な破壊力の塊たるゴリラの拳はそれを貫いて轟に命中した。

 

「がっ…」

「今!」

「うん!」

「ああ!」

 

俺は二人に合図して接近してもらい、ゴリバゴーンを手放した状態の手で轟の頭に手を伸ばした。

 

「あんたのお宝、いただくぜ!」

「…させるか…!」

 

驚くことに、轟はこの状況下においても驚異的な反応速度を見せた。

彼はゴリバゴーンに打たれたすぐ後でありながらも、手を突き出してこちらに氷を放った。

 

「あっぶね!?くっそ無理か!」

「いやまだだ!黒影!」

「アイヨッ!」

 

俺が手を伸ばすことには失敗したものの、ここでダークシャドウが轟の裏手に回った。

いくら彼でもすぐには反対側に対応することはできず、ダークシャドウは数本あるハチマキのうち一本を取った。

 

「ちっ…これ以上取らせるか!」

「十分だ黒影!」

「アイヨッ!コレ!」

「ナイスダークシャドウ!よし退くぞ!」

 

ダークシャドウが回収してきたハチマキのポイントは540、そこそこ…どころかめちゃくちゃ高得点だ。いいね。

 

「よし、これで1000は取れた!とりあえずここからは逃げ優先で行こう!」

「おっけー!ウチもイヤホンで辺り牽制しとく!」

「黒影、お前も近づく奴らを牽制しろ!」

「アイヨッ!」

 

よし、この調子であと4分を!

 

◆◆◆◆

 

ここからバチバチバトルを予感していたスレ民には申し訳ないが、本当にいい感じにこの調子で4分が経ち、俺たちは合計1284ポイントで騎馬戦を終えた。

 

「なんとか乗り切れたな…」

「ああ。二人の牽制のおかげだよ…」

「いやいや、近づいてくる人たちに片っ端からロケットパンチしまくる火欲が言えたことじゃないでしょ…」

「それもそうか…」

 

とりあえず試合は終わったから…あとは順位発表か…頼むぜ…

 

『結果発表の時間ダァーッ!早速一位から発表していくぜ!』

 

お、きたきた…

 

『一位はコイツラだぁ!終盤の終盤で一千万を奪い去った、轟チーム!』

 

おお、アイツラ結局取ったのか。え、じゃあ緑谷のとこどうなったんだ…?

 

『続いて二位!序盤でかき集めてからの逃げプレイ!火欲チーム!』

 

「おっしゃっ!」

「まじで!?」

「俺たち…通過できたのか…」

 

しゃっ!最終戦キタコレ!

 

『そんでもって三位!最後まで派手に暴れ回ったコイツラ!爆豪チーム!』

 

「クソガッ!」

 

なんであいつ通過したのにこうなってんねん。あ、一位が良かった感じか。

 

「爆豪、執着すごかったよね。」

「まあ、自分を曲げないって意味じゃあいいんだろうが…」

 

『そして四位!ポイントを奪われながらも最後まで諦めずに通過したコイツラ!緑谷チーム!』

 

まじか!緑谷行けたのね!あーあーあーめちゃめちゃ泣いてるし…えてかどうなってんのあの涙。噴水かよ。

 

「よーし…なんとか通過できた…」

「だが、問題は第三種目だ。」

「そうなんだよな…ま、次はお前らが敵になる可能性もあるわけだし…そうなったら容赦しねえからな?」

「それはこっちのセリフ…って言いたいとこだけど、火欲相手だと自信ないなぁ…」

「俺もだな…だが、全力で挑む。それだけのことだ。」

 

よしよし、いいねいいね。戦い甲斐があるってもんだよ。

 

『それじゃあ一時間ほど昼休憩挟んでから、午後の部だぜぇ!じゃあな!…おいイレイザーヘッド、飯行こうぜ。』

『寝る…』

 

…ブレないなあ、相澤先生。




Count the medals!
今望司が使えるメダルは!

タカ
ライオン
トラ
チーター
クワガタ
カマキリ
バッタ
サイ
ゴリラ
ゾウ
シャチ
ウナギ
タコ
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