欲望とメダルとヒーローのアカデミア 作:ヒーロー好きの一般人
これからも、この作品をよろしくお願いします!
ということで、本編どうぞ!
欲望とメダルとヒーローのアカデミア、前回の3つの出来事!
一つ!ガチバトルトーナメント第三回戦、開始!
二つ!激戦を、火欲が制す!
そして三つ!障子VS耳郎は障子が勝利し、火欲、また女たらす。
◆◆◆◆
唐突に現れた今まで以上にガン○ム然とした飯田を見て、俺たちは完璧に固まった。
「あれって…サポートアイテム?」
「でもヒーロー科は禁止じゃなかったっけ…?」
俺たちが飯田の格好に色々と疑問をいだいていると、マイク先生の声が響いた。
『第六試合だ!どんどん行くぜぇ!? ザ・中堅って感じ?ヒーロー科、飯田天哉! VS! サポートアイテムでフル装備!サポート科、発目明!』
と、ナレーションはいいんだけど…
『…飯田くん、ヒーロー科の者は、原則そういうサポートアイテムは禁止なんだけど…無いと支障をきたす場合は事前に申請を。』
「はっ!?すいません、青山くんもベルトを着用していたので、良いものと!」
『彼は申請しています。』
「申し訳ありません!」
おお、飯田にしちゃ珍しいな…規律を守ろうとするアイツにしては…
「…だがしかし、彼女のスポーツマンシップに心打たれたのです!」
お?彼女って言うと…お相手の発目って人?
「彼女はサポート科でありながら、ここまで来た以上対等だと、対等に戦いたいと!俺にアイテムを渡してきたのです!この気概を俺は…無下に扱ってはならぬと思ったのです!」
なるほど、そういう経緯があったのか…でもミッドナイト認めてくれるかn
『青臭っ!たはーっ!許可します!』
『いいのか…』
えぇぇぇぇ…趣味やん。あの主審自分の趣味で許可しやがった!自由な校風強すぎるやろ!
『んーまあ許可が出たってことで!第6試合!START!』
プレゼント・マイクの声と同時に飯田は走り始め、そして発目は口元で何かをいじり…
『素晴らしい加速じゃないですか?飯田くん!』
「マイク!?」
え?マイク!?
『…なんで?』
『スピーカーソールかよ…』
『普段より足が軽く上がりませんか!?それもそのはず!そのレッグパーツが着用者の動きをフォローしているのです!』
…えー…ちょっと待って、なんか嫌な予感する。すんごい見たことのある嫌な予感がする。
『そして私は…油圧式アタッチメントバーで回避もラクラク!』
そう言いながら発目は腰からジャキッと音を鳴らしながら金属棒を伸ばして飯田の上を抜けて回避した。
…あれじゃん。これはもうあれじゃん。
『全方位センサーを装備しているので、背後からの攻撃にも対応可能です!』
「うおおおっ!?」
またしても飛び出た金属棒に飯田は足を取られ、そのまま場外…と一瞬、誰もが思ったものの。
飯田が背負うジェットウイング的なあれから空気が噴射され、飯田の体を無理やり軌道修正、場内へとUターンさせた。
「どういうつもりだ…!」
『飯田くん鮮やかな方向転換!私が作ったオートバランサーあってこその動きです!』
おいこれやっぱり…
『…なにこれ?』
『売り込み根性たくましいな…』
「宣伝じゃねーか!」
「火欲落ち着いて!?」
落ち着けるか!前世で見たことあんだよこの流れ!新フォーム登場からちょっと経ってからの色々武器とかアイテムの技使うあれ!めちゃくちゃ見たことあるこれもうホントに!でも某坂○監督の連続フォームチェンジとかは好きだったんでもっとやってください!
「対等に戦うのではなかったのか!?」
飯田が当然の怒りをぶつけるように発目に近づくものの、彼女は高い跳躍で回避。
『どうですか、この軽やかさ!エレクトロシューズは左右の靴を電磁誘導で反発させ、瞬間的な回避行動を可能にしています!』
うーん、ほんとになにこれ。どっから突っ込んだらいいのさ。
「着地したタイミングで…!」
飯田が、再度発目に向かって突進するものの、彼女は何やら銃のようなものを手に握っており、その引き金を引いた。
「うおおっ!?な…なんだ!?」
そこから発射されたのは赤色のネットで、それは飯田の体を完全に覆う。
『対ヴィラン用の捕縛銃です!捕縛ネットはカートリッジ式で、なんと五発まで発射可能!これらのアイテムを開発したのはこの私…発目明です!サポート会社の皆さん!発目明、発目明、発目明を!どうか、どうかよろしくお願いします!』
…政治家じゃん…選挙前の政治家じゃん…選挙カーでぐるぐる回ってるアレじゃん…
『それでは次のアイテムの説明です!』
まだあんの…?
◆◆◆◆
…それから、
発目は、満足気に自分から場外へと歩んでいった。
『あぁ…発目さん場外。飯田くん二回戦進出!』
「騙したなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
…うわぁ…どんまい、飯田…勝ったから…さ?いいじゃん…うん。
と、とりあえず次は…麗日VS爆豪か…
「…火欲、次の試合どう思う…?」
「…正直、勝ちそうなのは爆豪だと思う。でも麗日だって今日まで何もしてないわけじゃないし、勝つ可能性も十分に残されていると思う。」
「だよねぇ…正直麗日に勝ってほしいなぁ…」
「…理由は聞かないでおくわ。」
何となく分かるし。と、それよりそろそろ始まりそうだな…
『さあ!一回戦トーナメント最終戦だ! 中学でちょっとした有名人!あんときの怪我とか大丈夫?ヒーロー科、爆豪勝己! VS! 俺こっち応援したいぃ…ヒーロー科、麗日お茶子!』
爆豪の中学…ああ、そういやあいつって一年前ぐらいにヘドロのヴィランに人質に取られてたあいつか。今気づいたわ。…あれ、じゃあ緑谷が…
『第七試合…START!』
俺が別の思考を巡らせる中、とうとう試合が始まった。
「引くわけ…ないから!」
麗日は開始と同時に爆豪へと全力ダッシュでの急接近。
「そっか、麗日の個性なら…!」
「近づいて浮かせれば一気に有利になるってわけか…」
俺と耳郎の推測通り、麗日はそのまま爆豪へと手を…指先を伸ばす。
それに対して爆豪は右手を大きく振りかぶり、麗日へと向けると同時に──
「ぐっ…!?」
爆発。猛烈な爆炎と爆風が、麗日へと襲いかかる。
「麗日さん!」「麗日君!」
「モロかよ…!」
「女の子相手に容赦ないわね、爆豪ちゃん…」
「あいつに男女とか関係ないんだろうな…」
まあヴィランと対峙する上では間違いじゃないけどな…
「カタつけてやる…!」
爆豪が再度腕を構えたその時、彼の横からあの体操服が飛び出してきた。
「舐めんじゃねぇーーーッ!」
爆豪は再度爆発させ、それを地面に押し付けた──ものの。
「!?」
『ウォーッ!上着を浮かせて躱せたのか!よう咄嗟にできたな!』
彼が押さえつけていたのは麗日…が来ていたであろう体操服で、背後には予想通り上の体操服を着ていない麗日の姿が。
そして、再度爆豪へと手を近づけ────
「チッ!」
「うわああああっ!?」
再度、爆発。
「見てから動いてる!?」
「あの反応速度なら、煙幕はもう関係ねえな…」
「触れなきゃ発動できねえ麗日の個性…爆豪の反射神経にはちょっと分が悪いぞ!?」
麗日は再度走りだし、身をかがめながら爆轟へ接近して────
「遅え!」
「─ッ!?」
───爆発。彼女が身を屈めていたことも相まって、フィールドのコンクリが瓦礫と化して宙へ舞い散る。
…あいつ…手抜いてないのか…そこまで全力で相手するってことは…
「うおおらああああっ!」
雄叫びを上げながら向かっていく麗日を、またしても爆豪が迎撃。
「お茶子ちゃん…!」
「ウチ見てらんねぇ…!」
「見てやれ。」
「…え…?」
凄惨という言葉が似合う光景に思わず顔を覆った耳郎に、俺は声をかけた。
「…麗日はまだ…何かやろうとしてる。」
「何かって…なんでそれが…」
「感じるんだ。…ただヤケになって突っ込んでるのとは、違う気迫を…」
「爆豪まさか…あいつソッチ系の…!」
「フン!」
「グボアァッ!?」
「この状況で言うんじゃねえこのスカポンタヌキ!」
このエロ野郎!黙ってろ一回!
俺たちがそう話す合間にも、麗日と爆豪は攻防を…いや、見ようによっては蹂躙とも言える戦いを繰り広げ、多くの瓦礫を生み出し…いや待て、あんな爆発してる割に瓦礫がどこにも……!
「そうか…やっぱりあいつ諦めてなんかない…!」
「どっ…どしたの火欲?急によそ見し…て……!」
俺と耳郎が、この次起きる事実を初めて理解した中、プレゼントマイクの実況が。
『麗日、休むことなく突撃を続けるが…これは…』
あのマイクが口をつぐむほどの状況に、徐々に客席からは爆豪を非難する声が上がる。
「おい!それでもヒーロー志望かよ!そんだけ実力差あんなら、早く場外にでも放り出せよ!女の子いたぶって遊んでんじゃねえ!」
「そーだそーだ!」
『一部からブーイングが……しかし、正直俺もそう思…ボゴファァ!?…肘ィ…?』
相澤先生!?急にプレゼント・マイクに顔面肘打ち…
『今遊んでるつったのプロか?何年目だ?シラフで言ってんなら、もう見る意味ねえから帰れ!帰って、転職サイトでも見てろ!』
「相澤先生…」
緑谷のつぶやきが、静かになったステージでやけに大きく響き渡る中、先生は続けた。
『爆豪は、ここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろ!本気で勝とうとしてるからこそ、手加減も油断もできねえんだろうが!』
…さすが相澤先生…ちゃんと生徒のことをよく見てる…なんだかんだいい先生なんだよな、授業中に寝るだけで。
フィールドでは、今尚眼光の消えない麗日と、それを警戒しつつ、いつでも迎撃可能な準備を整えている爆豪が対峙している。
「そろそろ…かな…」
「…!?」
──来る。
「ありがと爆豪くん…油断してくれなくて…!」
麗日はそう言うと、両手の指先同士をくっつけ…
「かあああぁぁぁぁぁぁっ!」
その瞬間、麗日の個性が解除された。
そして、上空からは…先程までは地上にあった…地上そのものであった無数の瓦礫が、フィールドへと降り注いだ。
『流星群!?』
『気づけよ…』
「こんな捨て身の策を…!」
緑谷が思わず叫ぶ中、麗日は灰色の豪雨の中駆け出した。
彼女は自分自身に触れて己に個性を発動し、最後の数メートルを駆け抜ける────
───その寸前。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
爆豪が掲げた手から、これまでの比にならない爆発が起きた。それは天高く伸び、上にあった瓦礫を一掃、巻き起こした爆風で麗日を吹き飛ばし、客席にも圧をかける。
『ばっ…爆豪、会心の爆撃ィィ!麗日の秘策を堂々、正面突破ァァァァ!』
数多くの瓦礫を駆逐した爆豪の左腕が少し震える中、麗日はなおも諦めず再度立ち上がり………その体を、地に伏せた。
…個性は身体能力の一部、酷使すれば酷使するだけ、体は消耗する。
「麗日君…」
「キャパ…とっくに超えて…」
彼女は目を虚ろにしながらも、地に這って進み、そして…
『…麗日さん行動不能。二回戦進出爆豪くん!』
…会場が、先程とは反対の声に包まれた。
◆◆◆◆
『一回戦第七試合、麗日…あぁ…爆豪一回戦突破…』
『ちゃんとやれよやるなら…』
麗日がリカバリーガールのもとに運ばれてから、再びアナウンスが入った。
『さあ気を取り直して!』
『私情すげえな…』
『一回戦が一通り終わったァ!小休憩挟んだら次行くぞォ!』
その声に再度歓声が上がり、俺や緑谷などの第二回戦出場組は、客席をあとにした。
…次は…障子…パワー負けしたら一貫の終わり…
…まだ、コンボは使えない。…使えるのは、きっとあいつ相手…!
Count the medals!
今望司が使えるメダルは!
タカ
ライオン
トラ
チーター
クワガタ
カマキリ
バッタ
サイ
ゴリラ
ゾウ
シャチ
ウナギ
タコ