欲望とメダルとヒーローのアカデミア   作:ヒーロー好きの一般人

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どもです。今回は今までより短めです。
高校が今日から二学期とかいう頭おかしいスケジュールでキレ散らかしながらも書きました。
本編どうぞ。


マスコミと委員長と侵入者

欲望とメダルとヒーローのアカデミア、前回の三つの出来事!

一つ!雄英高校の授業が本格始動!

二つ!緑谷出久と爆豪勝己、因縁の対決!

そして三つ!火欲、メダル能力を駆使して戦闘訓練に勝利した!

 

◆◆◆◆

 

戦闘訓練から一夜明け、雄英生活三日目の朝が訪れた…のだが。

 

「なんだあれ…マスコミか…?」

 

俺が雄英の門まで来ると、そこにはカメラやマイクを持った大勢の人だかり…つまりマスコミがいた。

 

「おはよ火欲、あんたもあれで入れない感じ?」

「おお耳郎おはよう。まあ…そのとおりだなぁ…」

「オールマイトが来たってなったらねぇ…そりゃあ注目される気もしたけど…」

 

俺たちが諦観混じりでつぶやく間も、門の前に立つ相澤先生とプレゼント・マイクが説得を試みるものの、マスコミは諦めず…というか執念深く居残っている。

 

「このペースだと俺たち遅刻とかになるんじゃねえか…?」

「うわぁ…それはちょっと…」

 

流石にマスコミで遅刻とか最悪すぎるだろ…しゃーない、こうなったら無理やり…!

 

「…あ、相澤先生?」

『どうした火欲。見たらわかるだろ今こっちは…』

「わかってますよ。ただ僕も遅刻したくないんで、ちょっと個性使っていいですか?」

『?…まあいい。やりすぎるなよ。』

「ありがとうございます。」

 

前々に仕入れておいた相澤先生の電話番号に掛けて個性の使用許可をもらったところで、俺はベルトを取り出した。

 

「火欲?何する気?」

「入試ののときと同じこと。」

「…まさか…」

 

耳郎の頭の上に 嫌な予感 という四文字が浮かんでいるのを華麗にスルーして、俺はメダルを取り出してベルトに装填し、オースキャナーを引き抜いてスキャンした。

 

「変身!」

 

タカ!

トラ!

バッタ!

バ!バ!

 

「そんじゃ耳郎…しっかり掴まってろ!」

「あーやっぱりか!」

 

俺はオーズに変身してから耳郎を抱きかかえると、そのままバッタパワーで高く跳躍した。

 

「うわなんだあいつ!?」

「あいつが抱えてるの雄英生じゃないか!?」

「じゃああいつも生徒か!?」

「オールマイトについて一言!」

 

マスコミを、そして雄英の塀を飛び越えた俺にマスコミの声が浴びせられるものの、俺はそれも華麗にスルーして敷地内へ飛び込んだ。

 

「火欲…流石に強引すぎじゃ…」

「遅刻するよりかはいいだろ。先生に許可はもらってるんだし。」

「それはそうだけど…ってあ、門が…」

 

耳郎の目線の先では、マスコミが門をくぐろうとした途端、下から金属製と思われる壁がせり上がってきているところだった。

 

「あー…マスコミ曰く雄英バリアだっけな。学生証とかがないとああやって弾かれるらしい。」

「へぇ…そんなとこまでハイテクなんだね…っと、急ご。相澤先生の性格的にこういう状況でも遅刻は遅刻にしてきそう。」

「それもそうだな…んじゃ、行きますか。」

 

なんとか学校内に入れた俺たちはふぅっと一息つき、教室へと向かった。

…教室についてから、変身しっぱなしだったことを指摘されたのは内緒だ。

 

◆◆◆◆

 

全員が教室に集まり、相澤先生もやってきてHRが始まった。

 

昨日の戦闘訓練での爆豪や緑谷の行動について軽く触れ指導の後、先生が言った。

「HRの本題だ。急で悪いが、今日は君らに…」

(((((((((また臨時テスト!?))))))))

 

先生の口ぶりに、全員が思わず身構える…ものの。

 

「…学級委員長を決めてもらう。」

((((((((学校っぽいやつのきた…)))))))))

 

まさかの学級委員長決めであった。めちゃくちゃ良かった。

 

「委員長!やりたいです!それ俺!」

「俺も!」

「僕のためにあるヤt「リーダーやるやる!」」

「オイラのマニフェストは女子全員スカート膝上30cm!」

「俺にやらせろ!俺にィ!」

 

…なんかおかしいやつもいたが、皆学級委員長という肩書きに沸き立っている。普通科などであれば、雑務などとして嫌がる人が多いだろうが、ヒーロー科においては一が多を引っ張るというヒーローとして重要な経験を積むことのできる役職なのだ。そりゃあみんなやりたがるわけ。

 

「静粛にしたまえ!」

 

と、皆が騒ぐ中、飯田の声が響いた。

 

「他を牽引する責任重大な仕事だぞ!やりたいものがやるという仕事ではないだろう。周囲からの信頼合って務まる聖務!民主主義に則りみんなでリーダーを決めるというのなら、これは投票で決めるべき議案!」

 

飯田、たしかにその通り。そんな自分がやりたいからってふさわしいというものではないし、信頼なくして務まりもしないだろう。

…けど、一ついいか。

 

「「「「「「「「んで聳え立ってんじゃねーか!」」」」」」」」」」」」

 

そういう本人が、一番きれいに手を上げていた。何がしたいんだ。

 

「なぜ発案した!?」

「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん。」

「そんなん皆自分に入れらあ。」

「だからこそ!ここで複数票を取ったものこそが!新にふさわしい人間ということにならないか!」

 

あー…まあ…確かに?

 

「どうでしょうか、相澤先生!」

「時間内に決めりゃあなんでもいいよ…」

 

先生?何寝袋に…寝やがった!この教師HR中に寝やがった!?

…まあ何はともあれ、やりますか。第一回総選挙。

 

◆◆◆◆

 

 

んで、選挙、結果発表ーーーーーーーーーっ!

まあ簡潔に、最大である三票を獲得したのは…

…俺と…緑谷…

 

「…俺ぇ!?」

「僕三票!?」

「なんでデクに!?誰が!?」

「まおめえに入れるよりかはわかるけどな…」

 

この事実に俺、緑谷、そして爆豪が驚愕の叫び声を上げる。

「ゼロ票…わかってはいたが…さすがに聖職といったところか…」

 

飯田…ゼロなの…?

 

「他に入れたのね…」

「お前もやりたがってたのに…何がしたいんだあいつ…」

「まあとにかく…どうする?俺と緑谷の一騎打ちするにはちょいと…いやかなりめんどいし…」

 

どうすっかなー…もういっそじゃんけんとか…ああそうじゃん。もうそれでいいや。

 

「緑谷緑谷。」

「?」

「はいさーいしょーはグー。」

「えっ?えっ!?」

「じゃーんけーんポイ!」

「あっポイ!」

 

無理やり緑谷を俺の世界観に引きずり込んで行ったじゃんけんの結果は、俺チョキ、緑谷グー。ということは…

 

「よし、じゃあ俺副委員長の緑谷委員長ね。」

「えええええぇぇっ!?」

「「「「「「「「「「軽っ!?」」」」」」」」」」」」」」」」

 

だって時間ないんだもの!しょうがないじゃん!

 

◆◆◆◆

 

んで、そこから午前の授業があってからの昼休み、食堂にて。

 

「良かったの火欲、委員長緑谷に譲って。」

「まあ…あいつは自分からやりたがってたみたいだしな。俺は手も挙げてなかったし、同じ票数ならやる気がある方がいいだろ。」

「まあ…それは確かに…あー、でもせっかく火欲に投票したのになー。」

「それはごめんって…お詫びに唐揚げ一個やるから…」

「よし、交渉成立。」

 

耳郎と軽い感じの会話を交わしていると、そこに一つの人影…いや、もはや影が。

 

「隣、いいか。」

「おお、常闇か。いいぜ、ここスペースあるし。」

「ウチもいいよ。前一緒に戦った仲だしね。」

 

そう考えれば、前の戦闘訓練で一緒になった面々がここに揃っているわけだ。

 

「しかし、緑谷が委員長になるとはな。俺は火欲に投票していたのだが。」

「あ、お前だったんだ…あと一票誰なんだろ…」

「ゼロ票だったのが…麗日と飯田と尾白、そんでウチら…なんとなく尾白な気がするな…」

「なるほど、訓練で直接相まみえたからこその信頼か。」

「あー…なるほど?…いやわかんねえわ。とりあえず飯飯…」

「…火欲って、意外とマイペースだよね…」

「ああ。それでいて戦闘では無類の強さで無双…人は見かけによらぬとはこのことか…」

 

失敬な、ちゃんと変身前でも威厳はあるだろ!多分!

…と、そんな会話をしていたその時。

 

『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください。』

 

バカでかいアラームが鳴り響いたかと思うと、続けてやってきたのは想定外の言葉だった。

 

「セキュリティ3?聞いたことないけど…」

「学校に誰かが侵入したってことだよ!君らも早く逃げないと!」

 

耳郎のつぶやきにたまたま近くにいた先輩らしき人が答え、その内容に俺たちは思わず驚愕する。

 

「侵入者!?」

「とにかく逃げようぜ!」

「ああ、急がねば!」

 

俺たちもその先輩たちのあとを追って走り出し、屋外直通の出口にたどり着いた…ものの。

 

「なんだよこの人の数!」

「そりゃ食堂の全員がいるんだし…!」

「どうする、というかそもそも誰が侵入しているのか…」

 

確かに…ここのでけえ窓から見えないかな…

常闇の言葉でピンときた俺は、近くにあったバカでかい窓から外を除き、そこにいた人だかりを見つけた。

それはでかいカメラやマイクを持ち…というか、あれって朝も見た───

 

「マスコミ!?」

 

なんで!?とうとうマスコミがやらかしたのか!?

 

「えっ?!マスコミ!?それならこんなパニクる必要…うわぁっ!?」

「耳郎!やっべぇこれじゃあ出れるもんも出れねえ…ん?あれって…」

 

耳郎が人並みに文字通り飲み込まれる中、俺の視界には宙に浮いている一人の生徒がいた。

彼はズボンを捲くると、左右のふくらはぎどちらにもある6つの筒を展開すると、一声。

 

「エンジン、ブーストッ!」

 

彼はあの筒から炎を噴出すると、その勢いのまま縦方向にぐるぐる回転しながら出口上方へと近づいていった。

 

「飯田!?」

 

飯田はそのまま進み続けると、最終的には壁にビターン!と接地した。

彼はそのまま手で上の配管を掴むと、まるで非常口のピクトグラムのようなポーズで叫んだ。

 

「皆さん、大丈ー夫っ!ただのマスコミです!何もパニックになることはありません!大丈ー夫!ここは雄英!最高峰の人間にふさわしい行動を取りましょう!」

 

彼の一声で、状況を把握したここの生徒たちは落ち着きを取り戻し、歩むスピードも緩やかになっていった。

 

◆◆◆◆

 

昼休みが終わって残りのHR、緑谷は飯田に委員長の座を譲ることを提案した。

食堂でのあの一幕を見て、人を纏め、動かすという力は飯田が最も優れていると判断したからだそうで、飯田もその提案に乗り、委員長は飯田、副委員長は俺という形でこのクラスの委員は決定した。

…だが俺の頭の中には、一つの懸念が残っていた。

いくらなんでも、ただのマスコミが雄英高校のセキュリティを突破できるはずがない。そしてちらっと見えた門、あそこではあの鉄壁がボロボロになって崩れていた。

…悪意が、一歩一歩近寄っていることを予感し、俺は背中に嫌なものを感じた。




Count the medals!
今望司が使えるメダルは!

タカ
ライオン
トラ
チーター
クワガタ
カマキリ
バッタ
サイ
ゴリラ
ゾウ
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