欲望とメダルとヒーローのアカデミア 作:ヒーロー好きの一般人
今回は事後処理がメインなんで短めも短めです。
それじゃ、本編どうぞ。
欲望とメダルとヒーローのアカデミア、前回の3つの出来事!
一つ、改造人間ヴィラン、脳無によって、イレイザーヘッドが重症を負う。
二つ、望司、クラスメイトを守るために、とうとうコンボの使用を決意!
そして三つ!サゴーゾコンボの超怪力と重力操作で、ヴィランたちを撃退した!
◆◆◆◆
side third
脳無を喪失したことによって敵連合が退却してからすぐに、オールマイトを初めとした雄英の教師陣がUSJに到着した。
彼らによって各エリアに残っていたチンピラヴィランたちは掃討され、ほぼ同じタイミングで到着した救急車によって、重症を追ったイレイザーヘッド、そして黒霧との戦闘で己をチリに変えてしまった13号が搬送され、脳無との戦闘で倒れた望司も運ばれた。
「19,20…とりあえず、あの運ばれた子以外は全員無事みたいだね。とりあえず、生徒らは教室に戻ってもらおう。すぐ事情聴取ってわけにもいかんだろう。」
A組を集めた刑事が部下たちに指示を出すと、蛙吹が彼に近づいて尋ねた。
「刑事さん、相澤先生は…?」
そう言われた刑事がスマホを取り出すと、イレイザーヘッドの元にいるであろう刑事か救急救命士の元へと電話をかけた。
『両腕粉砕骨折、顔面骨折、幸い、脳系の損傷は見受けられません。ただ、眼窩底骨が粉々になってまして…目に、何らかの後遺症が残る可能性もあります。』
「…だ、そうだ…」
「ケロォ…」
「そんな…」
あの惨劇を間近で見ていた蛙吹と峰田が絞り出すような声を出す中、芦戸が続けて尋ねる。
「13号先生は?」
「治療は終わってる。背中から上腕にかけての裂傷は酷いが、命に別状なし。今は安静にしてる。」
その声に安堵の声を漏らす者もいる中、耳郎が焦りの入り混じった声で言った。
「火欲は!?火欲は大丈夫なんですか!?」
「火欲…ああ、彼のことか。彼なら心配ない、今は過度の疲労で倒れているだけのようだ。
目立った傷もなく、すぐにでも目を覚ますはずだ。」
「よかった…」
耳郎の声が、今までになく響く中、刑事が全体に言った。
「さあ、教室に戻って。」
全員がその声に頷き、彼らは行きと同様にバスへと乗り込み、その場から立ち去っていった。
◆◆◆◆
side火欲
「…あー……さすがにコンボはあれだったかなぁ…」
意識が戻って開口一番、俺が考えたのはそれだった。
「…お、目が覚めたかね。体の調子はどうだい?」
「リカバリーガール…」
俺が眠っていたのはどうやら保健室の用で、横にはここの養護教諭で、治癒の個性を持つプロヒーロー、リカバリーガールが立っていた。
「…まだだるさと重さはありますけど、痛みとかはないです。怪我って…」
「軽症程度だったから、治癒はしてないよ。それに君の倒れた原因は疲労、余計に体力を使わせるわけには行かないからね。」
…あー…そういえば緑谷もその問題で治してもらえてなかったな…
「とにかく、もうしばらく休んで帰りな。…それに、そろそろ来る頃合いだろうしね。」
「へ?来るってどこのどいつが…」
と、俺が思わず口に出したとき、保健室のドアが少々乱暴に開けられた。
「───火欲!」
…俺の名前を呼ぶ声のおまけ付きで。
「耳郎…」
「大丈夫火欲、怪我してない?体は!?」
「落ち着け落ち着け!近すぎるわこの距離で話せるか!」
「あっ、ごめんごめん…」
入るやいなや、俺の方へと猛烈に駆け寄って肉薄してきた耳郎を引き剥がしておいて、俺たちは会話を続けた。
「まあ…怪我はしてないよ。ちょっとした擦り傷とか切り傷とかだけ。例のコンボ使ったせいで、疲労がきつすぎて今まで寝てたからさ…」
「そうだったんだ…そういえば、戦闘訓練で言ってたねそんなこと…」
「ま、しっかり寝たからだいぶ回復したんだけど…ちょっと無理しすぎたかもな…」
「…ありがとう…ウチらのためにそこまでしてくれて…」
「…気にすんな。ヒーローは助け合う職業だ。今日はたまたま俺が助ける側だっただけの話だよ。」
「それでも…お礼言わせて。みんなの分も。」
「…なら…ありがたく受け取っとくよ。みんなが無事で十分だ。」
…この後しっかり休んで体力を回復させた俺は、耳郎とともに保健室を去り、そのまま駅まで共に歩いてから家に帰った。
親には連絡が行っていたらしく色々心配されたが、流石に今日は寝かせてくれと言って部屋へと入り、そのままベッドへダイビング、そして夢の中へとダイビングした。
◆◆◆◆
side third
「クソッ!クソクソクソクソクソッ!」
日本のどこかにあるとあるバーで、一人の男が異常とも言えるほどの怒りに囚われていた。
「失敗だ!何もかも失敗だ!チンピラも生徒にやられた!オールマイトに会えすらしなかった!挙句の果てに脳無は生徒に倒された!最悪だ!」
『脳無が倒されたじゃと!?しかもオールマイトではなく生徒にか!?』
男…死柄木弔の叫びに、画面越しに老人と思しき声が反応した。
『脳無がやられるとは…どんな個性だったのかい?』
続けて、どこか紳士的雰囲気を漂わせる声が響き、それにあの霧のヴィランが答える。
「正直言って、理解できていない部分も多いのですが…おそらく、動物系の個性でしょう。腰のベルトにメダルのようなものを3つ入れて変身し、必要に応じてそれを入れ替えて別の動物の力を使う…また、重力操作などの動物の範疇に収まらない力も発揮しており、何がなんだか…」
『…なるほど、実に複雑で…素晴らしい個性だ。』
例の紳士のような声がスピーカーから鳴り、その声は続けた。
『できることならその個性も頂きたいが…今はそれよりも平和の象徴、オールマイトが優先だ。今回のことも無駄ではない。精鋭を集めるんだ。その動物の少年さえ、手も足も出ないほどの精鋭を。じっくり時間をかけて。我々は自由に動けない。だからこそ、君というシンボルが必要なんだ死柄木弔。今は耐え、次こそ、君という恐怖を世に知らしめるのだ。』
…その声の中に眠る悪意は、この世のヴィランすべてのそれを合わせても釣り合わないほどのものだった。
Count the medals!
今望司が使えるメダルは!
タカ
ライオン
トラ
チーター
クワガタ
カマキリ
バッタ
サイ
ゴリラ
ゾウ
シャチ
ウナギ
タコ