欲望とメダルとヒーローのアカデミア   作:ヒーロー好きの一般人

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どもです。体育祭本番です。
なんかこの章書くの難しいんすよね…なんでなんだろう…
まあとりあえず、本編どうぞ。


本番と宣誓と障害物競走

欲望とメダルとヒーローのアカデミア、前回の3つの出来事!

一つ、相澤先生、重症ながらも職務復帰!

二つ、普通科を始めとしたヒーロー科以外からの宣戦布告に、望司、真っ向から迎え撃つ!

そして三つ!望司、オールマイトの真実を知った。

 

◆◆◆◆

 

相澤先生の復帰、そして雄英体育祭の開催宣言から時はあっという間に経ち、俺たちはとうとう体育祭当日を迎えていた。

 

「あーあ、コスチューム着たかったなぁー。」

「公平を期すためだから、しょうがないよ。」

 

ヒーロー科はどうやらコスチュームの着用が禁止されているようで、控室の芦戸が思わず不満を漏らし、それをなだめるように尾白が言う。

まあ、コスチュームの中には個性補助のシステム入ってたりするしな。俺に関してはベルト巻いてホルダー持ってればいい話だけど。あ、でもサポートアイテムだからホルダーだめなのかな…

 

「予選の種目って何なんだろうな!」

「何が来ようと、対応するしかない。」

「ああ。」

 

皆が体育祭に胸を躍らせ、期待と不安入り混じった表情を浮かべる中、控室のドアがガタッと開けられた。

 

「みんな!もうすぐ入場の時間だ!」

 

委員長から告げられた言葉は、皆に緊張を与えるには十分なものだった。

 

「おい緑谷」

 

不意に、轟が緊張に震える緑谷に話しかけた。

…話しかけたとは言ったものの、その表情は決して級友に向ける類のものではなかった。

 

「轟くん…何?」

「……客観的に見ても、実力は俺のほうが上だと思う。」

「えっ?…うん…」

「…けどお前、オールマイトに目かけられてるよな。」

「っ…!」

 

轟の声に、緑谷が何か焦ったような表情を一瞬浮かべた。

「別にそこを詮索するつもりはねぇが……お前には勝つぞ。」

 

事実上の宣戦布告。その声に、緑谷のみならずクラス全員が動揺した。

 

「おぉ…?クラス最強が宣戦布告ぅ…?」

「おいおいおい、急に喧嘩腰でどうした。直前にやめろって…」

「仲良しごっこじゃないんだ、別にいいだろ。」

 

轟は仲裁に入ろうとした切島の手を振り払うと、ドアの方へと歩いていく。

 

「…それから火欲、お前にもだ。」

「…え?俺?」

 

なんで!?俺!?別に俺目立ってないでしょ!?…それは無理あるか…

 

「お前は入試で一位、しかもあのヴィランをぶっ倒した…乗り越えさせてもらう…!」

 

…なぁるほど、轟の言わんとすることはなんとなくわかった気がする。

 

「…確かに、俺が一位だったのも事実だし、あのヴィランを倒せたのも事実だ。ついでに轟の方が緑谷より上ってのも…まあ、うん。」

「…火欲くん、そういう遠慮が一番来るから…」

「あ、すまん…」

「大丈夫。…確かに、二人の言う通り、僕のほうが下っていうのは事実だよ。…でも、だからって負ける訳にはいかない。」

 

緑谷の目に、今までとは違う力強い光が宿る。

 

「普通科やサポート科、経営科の人たちだって、全力で一位を取りに来てるんだ。…遅れを取るわけには行かないんだ…!…僕も本気で取りに行く…!」

「…右に同じくだ。それに…今のお前に負ける気はしない。」

 

俺の声に、クラスに先程以上の動揺が走ったのを感じた。

 

「…どういう意味だ」

「そのままの意味だよ。お前の目、俺たちを見てるようだけど、本当の意味で俺達を見てない。」

「っ……!」

「お前が誰を見てるかはわかんないけど…少なくとも、俺が見る限り、お前は負の感情しか抱いてない。俺たちを超えたい、一位になりたいっていう欲望じゃなくて、他の誰かに対する憎しみ、怒り…お前、本当の意味では体育祭に向き合えてない。…そんな相手に、負けるような俺じゃない。」

「…っ!」

 

轟はなにか思うところがあったのか、彼はそのまま控室から去っていった。

 

「おい火欲、どういうことだよ今の…」

「…半分ぐらいは、ただの勘だけど……もう半分は、当たってる気がするんだ。あいつ、俺たちにも言えない何があるんだと思う。体育祭はあいつにとって、ある種の手段なんだ。…その何かを解決するため、もしくはぶち壊すための…」

 

◆◆◆◆

 

控室から全員が出終わり、入場準備が整った瞬間、ステージ方向から予想していた声が聞こえた。

 

『Hey!刮目しろオーディエンス!群がれマスメディア!今年もお前らが大好きな青春暴れ馬……雄英体育祭が始まりEverybody! Are you ready!?』

 

会場中に響き渡るプレゼント・マイクの声に全体が湧き上がる中、マイクは続けた。

 

『一年ステージ、生徒の入場だ!雄英体育祭!ヒーローの卵たちが、我こそはとしのぎを削る年に一度の大バトル!どうせあれだろ!?コイツラだろ!?敵の襲撃を受けたにも関わらず、鋼の精神で乗り越えた、奇跡の新星!ヒーロー科!1年A組!』

 

会場が一層沸き立ち、盛り上がる中、俺たち1年A組はステージへと足を踏み入れた。

続けて他の組も続々と入場し、この場所に雄英高校一年生が全員揃った。

 

「選手宣誓!」

 

俺たちの前にある簡易的なお立ち台に立ったのは、この年の男子高校生の前に立つにはいささかアレなのではないかと思えるコスチュームに身を包んだ女性…18禁ヒーロー、ミッドナイトだった。

 

「18禁なのに高校にいてもいいのか…?」

「イイ!」

 

常闇のもっともな疑問に峰田が息を荒くしつつ答える中、ミッドナイト先生は続けた。

 

「選手代表、火欲 望司!」

「はい!」

 

…先生の声に、俺が驚くようなことはない。だって数日前から聞かされていたんだもの。しかもプレゼント・マイクとミッドナイト先生からは盛り上げろって言われるしさぁ…ま、全力全開かぁ…

 

「宣誓!我々選手一同はスポーツマンシップに則り、正々堂々競技に取り組むことを誓います!」

(((((((((((((((((((((普通だ…)))))))))))))))))))))

「…と、ここまではまあ普通の選手宣誓ということで、ここからが本題でございます。」

(((((((((((((((((!?!?))))))))))))))))))))))

 

俺の声に会場全体が揺らめく中、俺は続けた。

 

「先日、俺たちA組はヴィランの襲撃に合いました。世間は乗り越えたとか生き延びたとか騒ぎ立ててますけど、当事者の俺達からしたら、あれはただ運が良かっただけだ。」

その声に、先程まで威勢よく声援を上げていた会場の空気が凍る。

 

「正直言って、あの場では誰もが死ぬ危険があった。この場に、A組が誰一人としていない可能性すらあった。……でも、俺たちはそこで諦めたりしなかった!」

 

「もし俺たちが感じた恐怖がこれからの社会、未来永劫降りかかるなら、世界を、市民をそれから守る!俺達は今、そのためにここに立っている!そして…それは他のクラスも同じはず!」

 

「この場にいる奴らは全員、己の夢のため、社会の未来をよくするためにここに立っているはずだ!だったら……全員、全力でかかってこい!その代わり…俺たちも容赦はしない!悪意を受けて強くなった善意、人々を、すべてを守りたいという欲望!夢、希望!それらが築いた力は、そう簡単に負けたりはしない!」

 

「それが悔しい、腹立たしいって言うなら…倒してみろよ、俺たちを!祭りのはじまりだ!さあ楽しもうぜ!勝負勝負!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「「……うおーーーーーーーーーっ!」」」」」」」」」」」」

 

「ここまで言われちゃやってやるよ!」

「俺たちだって元ヒーロー科志望なんだよ!」

「A組だけに、いいカッコさせられないしね…!」

「しゃーっ!祭りだぁーっ!」

 

俺の選手宣誓というなの全力全開な啖呵に、全生徒が乗っかった。うまく行って良かったぜ。

 

『最高だぜ火欲!こういうのを待ってたんだリスナーは!』

「最っ高よ火欲くん!それじゃあ、雄英体育祭の開催を宣言するわ!」

 

…さぁて、行きますか。

 

◆◆◆◆

 

1:スレ主

さっきの選手宣誓のときに上限いったんで、スレ立て直しましたー。

《idr1e》

 

2:名無し

スレ立て乙ー…じゃねえよこの野郎!

 

3:名無し

最後完全にタロウじゃねえか!

 

4:名無し

???「今俺に触れたな?これでお前とも縁ができた!」

 

5:名無し

>>4 まずい!妖怪縁結びだ!

 

6:スレ主

そりゃ祭りっつったらあいつでしょうよ。なんかあのときだけ人格変わった気がしましたね。

 

7:名無し

やっぱ麻薬じゃんドンの王…

 

8:スレ主

そんなことはどうでもいいんですよ。

問題はこれから始まる体育祭本番です。

 

9:名無し

どうでも良くはないけど、まあいいや。確かにその通り。

 

10:名無し

まあ、スレ主なら大丈夫だろ。今までの訓練は俺たちも見てきたんだし、あとは全力でやるだけだ。

 

11:スレ主

ま、それもそうですね。

とりあえず、始まりそうなので行ってきます!

 

12:名無し

がんばってこいよー!

 

13:名無し

やったれスレ主ー!

 

◆◆◆◆

 

「第一種目!今年は…コレ!」

 

ミッドナイト先生の背後に出現したモニターには、今回の最初の種目名…『障害物競走』の五文字が並んでいた。

 

「計11クラス全員参加のレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4キロ!」

 

4キロ!?チーターで行くべきか…?いやでも障害物ならバッタのほうがいいかもな…

 

「わが校は自由さが売り文句!コースを守れば…何をしたって構わないわ!」

 

…なぁるほど、つまりは俺たちもやり放題ってわけか。上等上等。

 

 

俺たち一年はゲート前に並ぶと、それを確認下システムか先生の合図によって、ゲートのランプが消灯を開始する。

─────俺だって、あんな啖呵を切った以上は下手な真似はできない。最初っからクライマックスの精神で言ってやろうじゃないの。

…ランプがすべて消灯し終えたその瞬間、声が響いた。

 

「スタート!」

 

その瞬間、ゲートの傍にあった空気が居場所を追い出され、そこに代わるように人の濁流がなだれ込んだ。

 

「っしゃっ!変身!」

 

タカ!

トラ!

バッタ!

バ!バ!

 

『さぁて実況していくぜぇ!解説Are you ready?ミイラマン!』

『お前が勝手に呼んだんだろ。』

『んでミイラマン、序盤の見どころは?』

『…今だな。』

 

「実況の言うとおりだなこれ…」

 

変身で少々遅れを取った俺が見たのは、異様に狭いゲートから外周への入り口で、大勢の生徒が詰まっている光景だった。

 

「これは…もうここで何人かふるいにかける算段、ってわけか…けどお生憎様!上から行け…ば!」

 

俺は少々後ろに戻って足をバッタっぽく変形させ、そのエネルギーを余すことなく使ってジャンプし、上から全員まとめて飛び越えた。

んで、それから一瞬遅れて、俺の真下が全部凍った。

…いや何事!?

 

『突如として会場が凍りついたぁ!何事だぁ!?』

『あいつに決まってるだろ。轟の個性だ。』

 

なるほど、あいつかこの元凶!跳んで良かったわこの野郎!

 

「甘いわ轟さん!」

「そう上手く行かせねぇ!半分野郎ーっ!」

 

俺の他にも、複数の生徒がこの場から脱出していく中、一人峰田が個性で轟をその場に固定しようとした…その時。

……峰田が、なにかに吹き飛ばされた。

 

「峰田くん!」

「峰田ーーーーーっ!」

 

…そして、その吹き飛ばしたやつの名は。

…くっそ見覚えのある、仮想敵ロボット。

 

『さあいきなり障害物だ!まずは手始め第一関門!

 

ロボ・インフェルノ!

 

「入試のときの0ポイントヴィランじゃねえか!?」

「お金、一体どこから出てるのかしら…」

 

皆が三者三様の言葉を口にする中、戦闘にいた轟が、どこか気だるげに言った。

 

「…どうせなら、もっとすげえもん用意してくんねえかな。……が見てるんだから。」

 

彼はそう言って足元を凍らせ腕を振るうと、津波をそのまま凍らせたかのような氷塊が、あの仮想ヴィランを凍りつかせた。

彼がその下を潜っていく中、後続の奴らも同じようなことをした…ものの。

 

「やめといた方がいいぞ。不安定な体勢で凍らせたからな。…倒れるぞ。」

 

…轟さん、言うの遅いっす。てか行かなくて良かった、俺。

 

「って、考えてる場合じゃないや。とりあえずいきなり!」

 

スキャニングチャージ

 

俺は早速スキャニングチャージを発動させ、あの入試のときのようにタトバキックを奴らのうちの一体にぶちかます。もちろん、爆発しない程度に。

 

「セイヤーーーーッ!」

 

…俺の両足に貫かれたロボットは、そのままぶっ倒れ……爆発した。

 

「やりすぎたーーーーーーーーーーーーーっ!」

「…なんか、見覚えあるなぁ…」

 

『早速二人が突破したァ!だが…片方なんじゃありゃ!?仮想ヴィラン爆発させたぞ!?』

『火欲だな。あいつは入試のときも同じようにして同じ結果を出してる。今回も早速同じ手段で行ったんだろう。合理的で素早い判断だ。』

『轟の妨害と撃破を同時に行ったアレと言い、今回いきなり飛ばしていくな一年!いいぜぇ!もっとアゲていけぇ!…だが、潰された奴ら大丈夫かぁ!?』

 

確かにあれ大丈夫なの?死人出たりしない?

 

「轟の野郎!俺じゃなかったら死んでたぞ!」

 

『A組切島、潰されてたぁ!ウケるーっ!』

 

「ほんとにA組のやつは嫌なやつばっかりだな!俺じゃなかったら死んでたぞ!」

 

『B組の鉄哲も潰されてたァーッ!』

 

よし!大丈夫な奴らだったわ!心置きなく走れるぜ!レッツバッタダッシュゥ!

 

『オイオイ第一関門チョロいってよ!んじゃ第二関門はどうさ!?落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!

ザ・フォーーーーーーーーーール!

 

なんじゃこりゃぁああ!?何このフォール○イズとかにありそうなステージ!いつ作ったよこれ!?

 

「…あーまあいいや!進むだけだ!」

 

俺はとりあえず進むことを決意し、バッタレッグで綱をガン無視して次の足場に飛び移ろうとした…ものの。

 

『A組火欲、ぎりぎり足りなかったぁーーーッ!』

 

俺、地底に参上!‥じゃねぇ!

 

「やっべぇーーーーーーーーーーーッ!ならこれでっ!」

 

タカ!

ウナギ!

バッタ!

 

「届けぇぇぇーーーーーーーーッ!」

 

俺は肩から取り外したウナギウィップを真上のロープへと投げ、ギリギリ巻き付けて上へと舞い戻る。

 

『と思ったら火欲、姿を変えて戻ってきたぁ!』

 

「あっぶねぇ!こっからはスパイダーマン的なあれで行くか…!」

 

俺はバッタじゃぎりぎり足りない場合もあると知り、これからはそれプラスウナギウィップのスイング機動も織り交ぜて進むことにした。やってることはほぼほぼス○イダーマンだ。

「まあいいや、ライダーの大本が作成した地獄からの使者もいるわけだしセーフセーフ!」

俺は自分に言い聞かせつつ、ひたすらにこのエリアのゴールを目指して鞭を振るった。

 

『さぁ、早くも最終関門!かくしてその実態は…一面地雷原!地雷の位置はよく見りゃわかるようになってるぞ!目と足酷使しろ!ちなみに地雷は競技用で、威力は大したことねぇが…音と見た目は派手だから失禁必死だぜぇ!』

『人によるだろ。』

 

「なんつーもん置いてんだ!?地雷とか体育祭で使っていいもんじゃねえだろ!?」

「そこも自由な校風ってやつなんだろ。」

「よく轟お前冷静でいられるな…」

「そんなことよりお前早くないか?」

「どんなことよりだよ…そら今の俺地球最速だからな、ってわけで…」

 

俺は実は変えておいた足の排気口から煙を排出しつつ、全速力で駆け抜けた。

 

「サラバーーーーイ!」

 

タカ!

ウナギ!

チーター!

 

「っ!早い!?」

 

『なんとなんと!ここに来て一位が入れ替わったぁ!火欲、地雷を踏んでも爆発するときにはすでにそこにはいないぃぃぃ!こいつぁシビィーーッ!』

『ここに来て勝負に出たな。…それとマイク、後ろ見てみろ。』

『後ろぉ?…ダァーッ!?ここに来て三人目の乱入者ダァーッ!』

 

「待ちやがれ半分野郎!変身野郎!」

「待たねーよ!」

「前に同じくだ!」

 

『爆豪、さすがのスロースターター!ここに来て猛烈な肉薄だァ!』

『あいつは手の汗で爆発を起こす、ここまでくれば大量に汗をかいてる頃だろ。』

 

「行ける…このまま走りきれば!」

 

俺が、そう思わず呟いたとき。

…後ろの方で、異常なまでの爆発が起きた。

 

「!?何だ今の!?」

 

『ダァーッ!ここに来てさらなる乱入者!A組緑谷、故意か偶然か、爆風で猛追だぁ!』

 

はぁーーーーーっ!?えちょ…まじで!?実質爆豪じゃん!爆豪の爆速ターボじゃん!

 

「あれ最初のロボットの装甲板か!あれを盾とスキー板代わりに…って分析してる場合じゃねえ!」

 

『つーか抜いたぁー!』

 

「マジか!?てかマイク先生ナイス現状通告!」

 

まじかよあいつ、アイツラと俺抜かしやがった!?

後ろからあいつらも来てるし…くっそ、負けねぇよっ!

 

「先頭は譲らねえよ緑谷!」

「俺の前を行くんじゃねぇ!デクーッ!」

「後続に道を作るが…やむを得ん!」

 

俺、爆豪、轟が己の出せる全力で緑谷を追いかける中、彼は手に持った装甲板を俺たちの眼の前に叩きつけた。

 

『緑谷、後続妨害、そして再加速ーッ!』

 

「おっわあっぶね!」

「クソデクがぁぁぁぁ!」

「ぐっ…」

 

それによって起こった爆発を、俺はギリギリ回避し、爆豪と轟はもろに食らう。

そして、いよいよスタジアムの光が見え、そこに一番に飛び込んだのは────

 

『雄英体育祭、一年ステージ!序盤の展開から、この結末を誰が予想できたぁーッ!今、一番にスタジアムに帰ってきたその男!

緑谷出久の存在を!

 

◆◆◆◆

 

「あーっ、ギリギリ二位だったかぁ…」

 

チーターを使って二位、か。…これは完全に作戦負けだな…終盤力押し、じゃないスピード押しになってた…

 

「…もうちょっと、頭使ってかないとな…」

 

俺が決意を新たに立ち上がったのもつかの間、すぐに次の競技の発表へと移った。

 

「一年ステージ、第一種目もようやく終りね!予選通過は上位42名、落ちちゃった人も安心なさい。まだ見せ場は用意されてるわ!そして次からいよいよ本戦よ!」

 

…そう、今のはいわば予選、ここでふるい分け、本当のガチバトルに参加すると認められたものが、この上のステージへと行ける。

 

「さあて第二種目よ!私はもう知ってるけど、何かしら?───言ってるそばから…これよ!」

 

…告げられた第二種目は────騎馬戦。個人戦じゃないけどどうすんだ?

 

「説明するわ!参加者は2人から4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ。基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、一つ違うのは……先程の結果に応じて、それぞれにポイントが割り振られること!」

 

なぁるほど、つまりは組み合わせも戦略のうちってことか。

 

「そして与えられるポイントは上から五ずつ。42位が5ポイント、41位が10ポイントといった具合よ!そして一位に与えられるポイントは!────1000万!」

 

…ん?…俺の耳バグったかな…いやモニターにもあるな…目もバグったかな…

 

「上位のやつほど狙われちゃう、下剋上のサバイバルよ!」

 

…どうすんの、緑谷。




Count the medals!
今望司が使えるメダルは!

タカ
ライオン
トラ
チーター
クワガタ
カマキリ
バッタ
サイ
ゴリラ
ゾウ
シャチ
ウナギ
タコ
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