幸せな未来へ    作:多音

4 / 11
オリジナル設定で部活申請の人数が変わります。


スクールアイドル

 

 穂乃果からの電話で急遽UTXに行く事になった俺たち。まさか2日続けて朝の5時起きをしなくてはならないとは……。それで来たは来たで良いんだがなんだこのビルみたいな学校は!?人気の進学校みたいでめちゃくちゃ金をかけている。

 

 道「中に入るのに学生証を切符みたいに翳して入るのか……これで不審者対策をってか。凄いな穂乃……何してんだお前?」

 

 穂乃果はガラスに顔をくっつけ凝視している。ただの変質者じゃねぇか!とりあえず無理矢理引き剥がしておいた。

 

 道「穂乃果ちょっとこっちに来い!」

 

「え?何?」

 

 道「あれを見ろ」

 

 俺が穂乃果を連れて入口にある大きなモニター見るように促すが、そこにはUTXへようこそみたいな事をやってる3人の女子が映った。その正体はこの学校の人気を更に上げたA-RISEだろう。穂乃果に関しては「何あれ?」みたいな感じで俺を見ている。

 

「何か始まるみたいだね」

 

 穂乃果の言う通り沢山の人だかりが歓声を上げるという事は何かが始まるのだろう。もしかしてA-RISEが新曲を披露するとかか?それならこの盛り上がりにも納得がいく。そんな事を考えていたら穂乃果の隣に、コートにグラサン、マスクをした小柄なツインテールの女の子が来た。そしてその隣には紫色の髪を持ち、目つきが鋭く音ノ木坂の制服を着た男子が居た。

 

 

 いや男子の方は良いとして女子はツッコミ待ちかよ!不審者か?不審者だよな!?そして穂乃果はというと不審者の方に聞きに行った。いやマジで怖いだろ、この先輩多分。

 

「あの〜?」

 

「何!?今忙しいんだけど!?」

 

「ぁ、あの、質問なんですけど……あの人達って芸能人とかなんですか?」

 

「はぁ!?」

 

 不審者は驚きの声を上げる。穂乃果はその声に怯えたような声を出す。やっぱり怖いな。

 

「アンタそんな事も知らないの!? そのパンフレットに書いてあるわよ!どこ見てんの!?」

 

「す、すみませぇーん!」

 

「A-RISEよ、A-RISE」

 

「A-RISE?」

 

「スクールアイドル」

 

「アイドル」

 

 以外にも丁寧に教える不審者。そしてアイドルという言葉に興味があったのか画面を見始める穂乃果。

 

 戸「お前の連れも物好きだな、こんな見るからに不審者みたいな人間に声を掛けるとは」

 

「好奇心が旺盛なもので……」

 

 なんと不審者の隣に居たはずの怖い先輩がこっちに来ていた。

 

 戸「バカな奴だが悪い奴ではない気にしないでくれると助かる」

 

 先輩の方もちょっと怖いが良い人ではありそうだ。平気で不審者とかバカな奴とか罵倒しているが仲は良いのだろう。そんな事を考えながらライブを見始めると後ろから遅刻しちゃうという友達の話を強引に退け走ってきている子なども居たがそれ位に人気と感じる事が出来る。

 

 しばらく観ていると隣でパサッという音がした。

 

 道「穂乃果?」

 

 それに対する返事はなく、代わりに「これだ!」という声だ。次の瞬間俺に向かって。

 

「道君……。見つけたよ!これだよ!」

 

 なんか満面の笑みを向けてきている。その惚れてしまいそうな満面の笑みでめんどくさい事に巻き込まれそうだと確信してしまいそうな程だった。

 

 戸「フッ、お前も大変だな……」

 

 うん、本当に大変だ。

 

 

 

 ーーーーーー

 

 

「見て見て見てえー!!解決策考えてきたんだよ〜」

 

 学校の休み時間。穂乃果は遅刻しそうなのに買い漁った雑誌の数々を机に出した。これで穂乃果の今月分のお小遣いは0だ。まぁ貯金するタイプじゃなくて欲しいと思った物をどんどんお金が許す限り購入するタイプだから不思議でもないんだけどな。

 

 翔「穂乃果ちゃん、なんだこの雑誌は?」

 

 確かに何も知らない翔也達からすればいきなりスクールアイドルに関する雑誌なんか出されても意味が分からないだろう。

 

「アイドルだよ、アイドル!!」

 

「道夫、もしかして穂乃果の考えた解決策というのは……?」

 

 道「お前の考えている通りだろうな」

 

「なら少しは止める努力をしてくださいよ!?」

 

 海末よ穂乃果がやろうとしている事を止めようとした所で上手くいかないのは分かるだろ?人生には諦めというものも必要なのだよ……。俺なんか2日続けて早起きなんだぜ?

 

「こっちは大阪の高校で、これは福岡のスクールアイドルなんだって!!スクールアイドルって、最近どんどん増えてるらしくて、人気の子がいる高校は入学希望者も増えてるんだって!」

 

 とまぁ喋りまくってる穂乃果。朝までスクールアイドルの事を何一つ分かって無かった奴がここまで知識をつけている現状に俺は驚きと呆れが混じったような感情だ。この好奇心を勉強に少しでも向けていれば成績は全教科10点位上がるのではないだろうか?

 

 翔「ふぇー……雑誌に載るだけあって全員可愛いさのレベルが高ぇぇなぁぁ」

 

「だよね!だよね!それで私考えたんだ!!」

 

 穂乃果が何を言い出すかある程度想像はつくが絶対上手くいかないぞ?海末なんてもう廊下に逃げ出してるくらいだしな。

 

 

「あれ?海未ちゃんは?」

 

「あれ?ホントだ」

 

 道「海末なら廊下の方に行ったぞ」

 

 翔「さすか海末ちゃん逃げ足が早いぜ」

 

 俺が廊下に海末が出て行ったのを伝えると物凄い勢いで廊下の方まで向かう穂乃果。いや必死過ぎだろ。

 

「海未ちゃん!!まだ話終わってないよー!」

 

「わ、私はちょっと用事が……」

 

「いい方法を思い付いたんだから聞いてよー!!」

 

 いやもう聞かなくても穂乃果が何を言い出すか全員分かってると思うがな。

 

「はぁ、『私達でスクールアイドルをやる』とか言い出すつもりでしょう?」

 

「海末ちゃんエスパー!?」

 

「誰だって想像つきます!!」

 

 まぁあんなに雑誌用意して熱弁してれば何を言い出すかなんて想像出来るよな。

 

「だったら話は早いねえ。今から先生の所に行ってアイドル部を!!」

 

 知らない内に穂乃果が勝手に話を進めているが、

 

「お断りします」

 

「なあんで!?」

 

 海末が簡単にそんな事を受け入れる訳が無いだろう。海末はただでさえこういう活動は苦手だし、それに加えてこの考えが穂乃果の思いつきなら尚更よく思わないだろう。

 

「だってこんなに可愛いんだよ!こんなにキラキラしてるんだよ!? こんな衣装、普通じゃ絶対着れないよ!?」

 

 翔「確かに可愛いよなぁ。衣装の魅力で更にパワーアップしてるように見えるし、やっぱりアイドルは応援したくなるって気持ちがよく分かるぜ!それに太ももとかも最高だしむ……」

 

「翔也はちょっと黙っていてください。それと後で覚えていてください」

 

 翔也のバカはアイドルに対して熱く語ろうとしたら海末に死刑宣告されてる。絶対に最後の単語言われたくないから遮っただろう。あいつ結構翔也好きだし。自分に無いもの熱弁されそうになればそれは怒る。

 

「それより、そんな事で本当に生徒が集まると思いますか!?」

 

「うっ、そ、それは……人気が出なきゃだけど……」

 

「その雑誌に出てるスクールアイドルは、プロと同じくらい努力し、真剣にやってきた人達です。穂乃果みたいに好奇心だけで始めても上手くいくはずないでしょう!」

 

 まぁ海末の言う通りだ。穂乃果のように今日知って今日実行みたいにやって結果が出る訳じゃ無い。結果が出るまでは辛い練習や努力をしなければならない。そして1番難しいと言われてるのが衣装、ダンスの振り付け、歌詞、作曲等を自分達で作らなければならない点も難しいだろうしそれで人気が出る事も約束された訳ではない。まぁ言ってみればリスクの大きい活動だ。

 

 翔「まぁまぁ落ち着け海末ちゃん、俺は穂乃果ちゃんの案は良いんじゃないかと思うぜ」

 

「な!?翔也本気で言っているのですか!?」

 

 翔「あぁ本気だ、確かに成功するかは分からないが成功する可能性も0では無いだろ?その可能性が0じゃないならやってみる価値はある」

 

「ですが……」

 

 翔「そんな考えじゃ成功するものもしないぜ海末ちゃん?」

 

「……」

 

 翔也の意見に思う所があるのか黙ってしまう海末。やっと真面目モードになってくれたか。いつもこれだと本当に助かるんだがな。このモードは普段のふざけた感じが一切なく海末も言い負かす事が出来るくらいに鋭い意見を言う。

 

 翔「まぁどちらを選んでも良いと思うぜ、別にすぐ答えを出すことでもないんだしな。ことりちゃんも……。後悔しない選択を選んだ方が良いと思うぜ?それじゃ」

 

 そう言って翔也は去って行った。本当にこういう時は頼りになる奴だな。

 

 ーーーーーー

 

 放課後に穂乃果が居ないので探していると、穂乃果は屋上で肩を落としていた。やはりあそこまで激しく断られれば誰でも落ち込むか。

 

 道「ここに居たのか」

 

「道君……道君は私がスクールアイドルになるの反対?」

 

 道「穂乃果の好きなようにやりたいようにすれば良いだろ。スクールアイドルやるにしたって大事なのは本人頑張り次第だろ?成功する可能性を少しでも高くする方法も本人の頑張りだけだからな。まぁ最終的に何が言いたいのかと言うと俺は穂乃果が諦めるまでは応援してやるよって話だ」

 

 うんちょっと長く語ってしまったな。だが今言った通り穂乃果が諦めて辞めるかやり遂げるまでは応援してやるつもりだ。

 

「道君、ありがと……」

 

 道「礼には及ばねぇよ」 

 

 穂乃果を勇気づけてあげた後、まず何から始めようか話し合おうとしたら音楽室の方からピアノの音が聞こえた。

 

「道君、音楽室に行ってみよう?」

 

 道「確かに気になるもんな」

 

 俺達が音楽室に着くとピアノを弾いて歌っていたのが赤髪の勝ち気なつり目。そしてその近くで聴いていたのは男子生徒も居た。赤髪の演奏が終わると隣からバカデカい拍手が聞こえる。うん、うるさいわ。

 

「ヴエエエェェェ!?」

 

 高「面白い悲鳴だね」

 

 それに対して赤髪は男子が言うように面白い悲鳴を出す。あの男子落ち着き過ぎだろこの状況で……。穂乃果は穂乃果で気にせず堂々と入り、赤髪女子を誉めちぎる。もはやカオスな空間である。

 

「すごいすごいすごい!!感動しちゃったよ〜!!」

 

「べ、別に……」

 

「歌上手だね~!ピアノも上手だね~!それにアイドルみたいに可愛い!!」

 

 高「確かに真姫ちゃん可愛いけど初対面でここまで褒めちぎるのは凄いですね」

 

 あの赤髪は真姫というのか。真姫という少女は穂乃果の褒めちぎりに顔を真っ赤にしている。

 

 道「なんかいきなり邪魔して悪いな」

 

 高「気にしなくても大丈夫ですよ。真姫ちゃんのピアノや歌は人を魅了する力がありますからね」

 

 道「知り合いなのか?」

 

 高「知り合いと言っても良いのか分かりませんが、昨日ピアノと歌に魅了されたので昨日から知り合いです」

 

 まさかの入学式で知り合った仲みたいだ。真姫という子は見た感じ仲良くなるの難しそうなタイプなのに居座るとか凄ぇな。邪魔しなきゃ聴いてても良いタイプなのか?

 

 

「あの!!いきなりなんだけど……あなた!!アイドルやってみたいと思わない!?」

 

「……ナニソレ?イミワカンナイ!!」

 

 なんか男同士で話してたら穂乃果が街中のスカウトみたいな事をやり断られて音楽室を出て行かれていた。そりゃいきなりそんな事言えばこんな反応にもなるわ。

 

 高「突然凄い事言うんですね」

 

 道「バカなだけだろう」

 

 ただの何も考えずに行動してるのをフォローをしてきた身としてはまたかと感じる。

 

「だよね……あはははは……はぁ~」

 

 高「真姫ちゃんはツンデレなんであまり気にしないでくださいね先輩達」

 

 そう言って男子生徒も赤髪を追って行った。結局今日知り合った人間で名前を知ったの間接的に知った真姫だけだな。名を名乗らずに会話が進んでいくのに慣れてしまいそうだ。まぁ、そんな事よりも……

 

 道「スクールアイドルになるなら、その練習でもやっていくか?」

 

「そうだね」

 

 そう言って俺達は音楽室を出て練習を始める事にした。

 

 道夫side out

 ーーーーー

 

 翔也side

 

 今、俺はことりちゃんに誘われて弓道場の方に来ていた。何故そんな所に居るのかというと、部活の邪魔をするのはどうかと思ったが、多分集中出来なくてミスばかりになってる気がしたので連れ出す事に決めた。

 

「ああっ……!いけませんっ!余計な事を考えては……っ!!」

 

 いや!ちょっとミスの量が想像の倍くらい違ったんだけど!?そんなに影響受けるようなものなのか?

 

「海未ちゃぁ~ん。ちょっと来てぇ~」

 

 ことりちゃんによって海末は部活を抜け出す事になった。まぁこの精神状況では何本やっても変わらないだろうしそれが1番だね。

 

 

 

「穂乃果のせいです……。全然練習に身が入りません……」

 

「ってことは、ちょっとアイドルに興味があるって事?」

 

「っ……いえ、それは……」

 

 翔「それで結局海末ちゃんは興味あるのか?」

 

「……やっぱり上手くいくとは思えません」

 

 まぁそう思うのも普通だよな。

 

「でも、いつもこういう事って、穂乃果ちゃんが言い出してたよね」

 

「……」

 

 沈黙。多分昔の事を思い出しているんだろう。穂乃果ちゃんの幼馴染だったら毎日が飽きなそうだろうな海末ちゃんにとっては大変だったのかもしれねぇが。

 

 

「私達が尻込みしちゃう所を、いつも引っ張ってくれて」

 

「そのせいで散々な目に何度も遭ったじゃないですか……」

 

 翔「やっぱり散々な目にも遭ってたんだな……」

 

「そうだったね……」

 

 ことりちゃんにも同意されるって本当にどんな思い出なんだろうか?俺だけその記憶を共有出来ないのはかなり寂しいな。

 

「穂乃果はいつも強引過ぎます!」

 

「でも海未ちゃん……後悔した事ある?」

 

「……」

 

 再びの沈黙。やはり海末ちゃんも穂乃果ちゃんの突拍子の無い行動に文句を言っているが結果として最後には良い思い出になっていったんだろうな。思い出話を聴きながら歩いていくといつの間にか生徒の通りが少ない所を歩いていた。そして角を曲がると、

 

「見て」

 

「ほっ、うぅっ! ……はっ、ほ、ふっ、はっ――」

 

 道「またステップが間違ってるぞ!」

 

 穂乃果ちゃんが道夫と2人でダンストレーニングをしていた。自分だけでもやろうとする気持ちに海末ちゃんも心動かされてるように見える。

 

「ねぇ、海未ちゃん」

 

「?」

 

「私、やってみようかな……」

 

「っ……」

 

「海未ちゃんはどうする?」

 

 ことりちゃんの問いに対する海末ちゃんの反応はもう言わなくても分かってしまった。だって覚悟を決めた良い表情をしていたのだから!

 

 翔也side out

 

 

 道夫side

 

「うわあっ!?痛〜い!!あいったったったったっ……」

 

 穂乃果が何度目かの尻餅をつき痛がっていたその時、ことりと海末、翔也が居た。これは海末も覚悟を決めたな。

 

「ん?海末ちゃん……」

 

「1人で練習しても意味がありませんよ?やるなら3人……いえ、5人でやらないと」

 

 当然のように俺達も組み込まれてる。まぁそうなる事は想像出来てたから良いけどな。翔也もやる気満々みたいだし。

 

「マネージャーやってくれますよね?翔也と道夫も」

 

 道「断っても無駄そうだしな」

 

 翔「俺はこんな面白そうな事を誘っていただき光栄ですって感じだな!海末ちゃんのアイドル姿も見れるし最高だぜ!!」

 

「想像しないでください!!」

 

 海末は海末だな顔真っ赤にして翔也に抗議している。やっぱりこういう性格も治す努力してかなきゃだよなぁ……。

 

「とりあえず部活申請しに行こうよ」

 

 ことりにそう言われて俺達は生徒会室へ向かった。

 

 ーーーーーー

 

 

「これは?」

 

「アイドル部設立の申請書です」

 

 対面する会長と穂乃果。やはりこの会長相手では平和に終わらなそうである本当に面倒くさい会長だ。

 

「それは見れば分かります」

 

「では認めてくださいますね?」

 

「いいえ。部活は同好会でも、最低7人は必要なの」

 

「えぇ!?」

 

「ですが、校内には部員が5人以下の所もたくさんあるって聞いてます!」

 

 海末のこの反論は反論になってない。

 

「設立した時は、みんな5人以上いた筈よ」

 

 そう設立した時に人数を満たせば例え1人になろうと存続する事は可能なのである。

 

 赤「まぁ裏を返せば7人揃えれば設立出来るって事だよ〜」

 

 柴「後2人ですね」

 

「後2人…………分かりました。行こ」

 

 穂乃果がそう言って去ろうとすると会長が声を掛ける。あぁ面倒くさい。

 

「待ちなさい。どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?あなた達2年生でしょ?」

 

「廃校をなんとか阻止したくて!スクールアイドルって今すごい人気があるんですよ?だから……」

 

「だったら、例え7人集めて来ても、認める訳にはいかないわね」

 

「「「えぇっ!!!」」」

 

 翔・道「「はぁ!?」」

 

「部活は生徒を集めるためにやるものじゃない。思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ」

 

 ここまで横暴な会長も珍しい筈だ。この学校のトップがこれじゃあ今後の音ノ木坂も危ういな。

 

「変な事考えてないで、残り2年自分の為に何をするべきか、よく考えるべきよ」

 

 変な事とまで言いやがった。生徒の考えをここまで小馬鹿にする奴が会長とは……

 

 道「行くぞ穂乃果。これ以上ここに居てもイラつくだけだ」

 

「あ、待ってよ道くーん!」

 

 俺がそう言って生徒会室を去ると、穂乃果達も追いかけるように生徒会室を後にする。あの会長は絶対に許さないノート入り決定だな。

 

 

 ◎視点

 

 彼女らが去った生徒会室ではこんな会話があった。

 

「なんなのよあの子は!?」

 

 柴「あれは会長が悪いと思いますよ?思いつきで行動してとか変な事とか……彼女達だって真剣に考えての行動なのに」

 

「ホンマ誰かさんに聞かせたい台詞やったな~」 

 

 赤「ねぇ〜?思いつきなんてまんま言われた事だよね〜」

 

「一言多いのよ3人とも」

 

「ウフッ♪ それが副会長の仕事やしぃ」

 

 柴「僕は読心術で知った事を言っただけです」

 

 赤「思った事を言っただけだよ」

 

「もう」

 

 会長である絢瀬絵里は3人から対応の指摘をされていたのだった。

 

 ◎視点out

 

 

 道夫side

 

 久しぶりにあんなイライラする事が起きてしまった。全くあんなのが会長とはこの学校の未来は危ういぞ?割と本気で。

 

「ガッカリしないで。穂乃果ちゃんが悪い訳じゃないんだから」

 

 そう、お前は何も悪くない学校が無くなるのを防ぎたい善良な生徒だ。

 

「生徒会長だって、気持ちは分かってくれているはずです」

 

 道「どぉですかねぇ〜」

 

 翔「道」

 

 あまりにイラつき過ぎて翔也にやんわり宥めるような注意をしてくる。お前はムカつかないのかよあんな言われ方されて。

 

「でも、部活として認められなければ、講堂は借りられないし、部室もありません。何もしようがないです……!」

 

「そうだよね……。これから一体どうすれば……」

 

「どうすれば……」

 

 なんか神妙な顔立ちだし穂乃果も黙ってしまっているがやる事など一つしかない。

 

 道「そんなもん決まっているだろ。俺達は俺達の思うようにやる。そうだろ?」

 

「そうだね、生徒会長に言われた事は正しいのかもしれない。でもそれが諦める理由にはならない。だって可能性を感じたんだもん!私やっぱりやる!やるったらやる!」

 

「全く仕方ないですね」

 

「うん!私も頑張る!」

 

 翔「反対を押し切ってやりたい事をやるロマンあるじゃねぇか!!」

 

 道「確かにな」

 

 こんな事で立ち止まってなんていられる訳がない何故なら穂乃果が本気になったらどんなことでも乗り越えてしまう俺の最強の幼馴染なんだから!




最後まで読んで頂きありがとうございます!


オリキャラが喋る時に名前がいるかどうか教えてください

  • いる
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。