Area 天宮タワー上空
「うあああああああっ…」
ハードタービュラーでWが向かった先は頭を抱えて混乱していた十香だった
目の色が紫と黒で点滅している
[まずいな………彼女の暴走により、終焉の剣のエネルギー値が暴走しているようだ……このままだと、大規模な空間震が起きてしまう]
「何!?……どうすれば…!」
「うあああああっっ!」
十香はあの通り、頭を抱えており終焉の剣の制御が出来ていないのだろう
「っ!十香!」
そのWの声は十香の頭の中に響いた すると、終焉の剣の光が微妙だが弱まった気がした
[……ギリギリまで十香ちゃんの精神に呼び掛けるんだ]
「……分かった」
Wは、ハードタービュラーを使い、十香の元に飛んでくる案の定、Wが誰なのか覚えてないようだ
「……ぐぅ…私は今、忙しい……!邪魔だ!」
十香はWを手で振り払おうとしていたが、Wはその手を止める
「っ!?何をする!」
十香はWの行動が訳が分からない顔をしていた
そして、その顔は何故か泣いていた
「……否定されんのが怖いか?……大丈夫だ、俺はこんなことで否定しねぇ」
「……ふざけるな!誰が貴様なんか……っ!あ、頭が……!」
頭を抱える十香……Wは何かを思い付いた……それは士道と十香が一緒にとった落書きされたプリクラだった
だんだんと、元に戻ってきたなと感じたWはふところから今日撮影したプリクラを十香に見せる
「ほら、お前の笑顔………悪くないだろ?」
それをみた十香……そこには笑顔がまぶしい彼女の顔と隣に下手くそな字であるが「十香」とかかれていたプリクラの落書きだった
「!!」
「……お前の笑顔、ちゃんと映ってるだろ?この町が望んでいる顔だ」
「……誰が貴様なんかと写真を……!」
Wを見る十香はさらなる記憶が思い浮かび上がってくる十香はあの時の自分を否定するため、頭を再びかかえる
「っ………!」
「お前も、美しい世界を汚したくないだろ?今からでも遅くねぇ……戻ってこい!十香!」
その時、かすかではあるが、紫色の綺麗な目をした十香が士道に涙を流しながらこう必死に声をあげる
「た……す……け…て……し……どー…」
「!ああ!助けてやる!お前を助けて……この町のいいとこいっぱいに教えてやる!」
終焉の剣は、更なる膨張をしはじめる あと5分も持たないだろう
十香は、先ほどの黒い瞳に戻ると、怒号の勢いでWを力任せに振り払う
「貴様、貴様、きさまぁ!私を!もう私に関わるなああああああ!」
Wは、その拍子でハードタービュラーからそのまま落下してしまったのだった
「ぐっあああ!」
ハードタービュラーから落ちるW……ハードタービュラーは反応に遅れたのか、十香の過剰な霊力のせいなのか………制御下を離れ、どんどん下へと落下してしまう
「くそっ!どうすればいいんだ!!」
Wの中の士道は思う……
(俺にはやはり、守るに値する力がないのか……!おやっさんを守れなかったために力を手に入れたのに……また俺は……!)
すると、Wのメモリケースが輝き、一本のメモリがふわりとWの前に現れた
そして、Wに、士道とフィリップに何処か聞いたことある声がメモリから聞こえる
(無様ね……士道……それでも私のお兄ちゃんなの?)
ガイアメモリから聞こえるのは、間違いなく、10年以上聞き覚えのある声……琴里の声だった
「その声は……琴里!?」
(いいえ……私は五河琴里の精神……そして、その精霊、イフリート……カマエルの記憶を持つ者……)
「お前……っ!琴里は人間じゃねぇのかよ………!」
(……少なくとも元人間よ?……それより……下、あと少しで地面だけど?)
Wは先を見ると、すでに黒いコンクリートが見えはじめていた
しかし、飛行手段を失ったWにとってみればどうしようもない
「どうすりゃあ、いいんだよ!」
そして、赤いクリスタルの色をした琴里の声をしたガイアメモリが叫ぶ
(私とジョーカーメモリを使いなさい!……さあ、私達の「本当」のデートを始めましょう!お兄ちゃん!)
Wは、クリスタルのメモリ……そして文字はギリシャ文字の五番からKのイニシャルに変わるとルナ、トリガーメモリを取り出し、2つのメモリを入れて起動させる
Kamael Joker
紅き炎に包まれたWはそのまま、霊力の力を持って火の玉となり頂上へと一気に飛翔する
その姿を見た十香だけでなくASTすらその姿に驚いた
バァン!
そして、過剰な霊力により負のエネルギーがなくなり、外の夕日が姿を見せる
その姿の半分は、黒に染まり、もう片方はどこまでも透き通ったクリスタルの紅に肩には大きな角が刺さっていた
「これが……仮面ライダーW」
[カマエル ジョーカーだ!]
その姿を見て驚きを隠せないでいたのは折紙だった
「……どうして………どうして士道が………イフリートを……」
折紙は、憎しみや復讐だのそういう気持ちは沸いてこなかった……
それは、精霊は観測された全てが女性だったからだ
……なんらかの形でイフリートの力が………彼、Wに宿ったとするならば…
折紙は、自分の恋人は何者なのかを今再び疑問になっていたのだった
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Area フラクシナス
心の底まで驚いていた人物は折紙だけではなかった 琴里自信もイフリートの力を「全て」引き出せる
能力がWに備わっているとは考えてすらいなかったのだ
「イフリート……確か、司令の精霊でしたよね?」
「えぇ……あの霊力……私が間違えるわけないわ……」
あまりの驚きに琴里は神無月に蹴りを入れることすらも忘れていたのである
「ふふっ……面白いわ………これで上層部は困惑するでしょうね……はぁ……いろいろ大変だわ……」
琴里は疲れたような顔を見せるが、その顔は愛する兄を誇りに思う一人の妹の顔でもあった
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Area 天宮タワー上空
「……なんだ?貴様のその姿は……?」
十香は、今のWの新しい姿に驚きを隠せないでいるようだ
「……お前を救うための力だ………ちょっと……我慢していろよ!」
カマエルジョーカーとなったWは、右手に巨大な斧を召喚した後、そのマキシマムスロットにカマエルメモリを装填する
Kamael MAXIMUM DRIVE
すると、巨大な斧はさらに紅く輝き、その斧の周りには巨大な炎が渦巻く
狙いは……終焉の剣だ
「[カマエル・インフェルノ・ストライク!]」
巨大な斧………カマエルアックスを持ったWは、終焉の剣に向けて上からダイブして斬り倒す
「[はああああああ!!]」
ピギッ……パキパキ
終焉の剣は、不完全なためかヒビが割れ、次第に崩れ始める
そして、カマエルアックスは終焉の剣を半分に一刀両断したのであった
ドカアアアアアアアン!
「ぐっぬおおおお!」
その破壊された余波で十香やASTを含んだ全員が負の霊力と共に吹き飛んだ
「っ!十香!」
十香は気絶したまま、天宮タワーをまっ逆さまに落下していく
それを追いかけるようにWはカマエルの炎をブースターにし、飛翔する
十香は、意識を取り戻すと直ぐ様飛翔し、Wの前に現れる
[或守!メモリの場所は!]
そこから、少女がWの心の中に……いな、二人の精神に語りかけてくる
『左足の太もも付近です!』
Wは、直ぐ様、トリガーをジョーカーから変更する
Kamael Trigger
「……貴様……私をどうす……ぐっ!」
魔王十香は、これに抗おうと剣を再び召喚して抗おうと試みる……しかし、元の人格が目を覚まし、魔王の動きを止める
「……シ……ドー!」
「やめろ、離せ、離れろ!!」
Bat
トリガーマグナムをバットメモリに繋げると左足に狙いを定める
[……一発で……決める!]
「……やめろ、やめろぉぉぉ!」
ズキュン
パキン
トリガーは、見事、十香の中にあるメモリを定め、メモリを撃ち抜く
「ぐあああああああ………………」
イフリートトリガーでメモリ撃ち抜いた後、メモリは十香の中から排出され、そのまま空中分解しバラバラに落下していったのだ
すると、十香はそのまま、Wに抱きついたのだった……
「シドー………すまなかったのだ……私は、シドーが刺されたとき、油断してしまってASTの弾に当たったのだ………無理やり修復しようとしたら、何か異物が足に刺さると………私は見えない何かに襲われる感覚がして……それでそれで………」
慌てる十香にWは指で額を軽く加減をして弾いた
「あたっ……」
「もういいだろ?全部終わった話だし、お前が無事だからな……あっ……見ろよ…一番星だ」
Wが十香をお姫様抱っこをしながら指で星を差す
「……む……本当なのだ………綺麗で素敵なのだ………」
「……上に戻ろうぜ?まだデートは終わってないしな」
「?」
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Area 天宮タワー
「……わっ……流れ星なのだ!」
目の前には、大量の星が流れていたのだ
十香は周りには誰もいないことを伝えられたので、いつもの霊装に戻っている
「……十香…流れ星が落ちる前に願い事を言うと叶うらしいぜ?」
そのことを聞いた十香は、目を輝かせながら願い事をすぐさま呟く
「食べ物たくさん食べれますように、シドーとまたデェトできますように、きな粉パンが空から沢山降ってきますように」
そして、十香は最後の願い事は、強く強く願った
「……この世界にずっといることができますように」
……俺は、この言葉を聞いたとき、頃合いかと感じた
先ほど、変身を解除する前にフィリップが俺に伝えた精霊の封印方法……それは、ハードボイルドを目指していた俺にとって、逆の行為だった
「……十香…最後の願い事、叶えてやれるかもしれない」
十香は、キョトンとした顔をしてこちらを向いた
「……出きるのか?」
「ああー…お前の力がなくなるかもしれないけどな」
十香は少し考えた……ただ、頭は単純であったのか、すぐに結論に至った
「……ASTに狙われたり、空間震を起こしたり……例え、力があったとしても得られないものをたくさん見てきたからな………なら、力はいらない」
孤独の皇女……その王座は今日もって、崩れ去るときが来たようだな
「そうか………」
俺は十香の前に近づいた……そして十香の肩を両手で片方ずつもつ
「し、シドー?」
そうされる十香も、少しだが、ドキッとしてしまった
「動くなよ……絶対に動くなよ……!」
「あ、ああ………」
俺は、さらに近づき十香のその桜色の唇を自分の唇に近づけた
チュッ
「ーーー…………!?」
正直、頭の中がグワングワンとしてしまっている
イフリート……恐らく琴里とされる精霊の封印にもキスをしたのだろうが、記憶がない
ならば、これがファーストキスなのだろうか………まあ、十香はそうなのだろう
すると、精霊の霊装にヒビが入り、ドレスのインナーやスカートが弾けるように消えてしまったのだ
……つまり、半裸
「ぷはっ…」
俺は、理性を少しでも保つためにキスをやめた
霊装が解除されたということは封印が完了したと思える
「っ!み、見るな馬鹿者!」
人並みに羞恥心がある彼女は、頬を染めながら睨んでくる
幸い、日が沈んでいるため半裸がタワーに晒される事態はなくなったわけだが
俺は、自分のジャケットを十香に着せると赤い顔を冷ますために展望台の手すりに身を乗り出す
「………いい風だ……」
「し、シドー………」
十香はジャケットをきた状態で消え入りそうな声で俺に話しかける
「まあ、デェトに連れていってくれるか?」
「……当たり前だ」
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Area フラクシナス
……これは、初めての僕視点かな?興味深い……フィリップだ よろしく頼むよ
役割を終えた僕は、或守にお礼を軽く伝え、フラクシナスへと戻っていた
そして、そこにはギリシャ文字十番のナンバードフェアリーメモリが黒紫色に染まるのを確認した
無事に完了したのだろう
「フィリップ」
呼び止められたのは琴里ちゃんだった どうやら転送装置から直々に迎えに来てくれたようだ
「……僕に…いや、これに用なのかな?」
僕は、2本のメモリを琴里ちゃんに見せると、先ほど封印された十番メモリを見て驚いたようだ
「貴方、なんで十香のメモリを持ってるの!?」
「……うーん、ここじゃなくて……二人だけで話せる場所がいいかな…あれのことも関わっていることだし」
「……分かったわ…メモリを令音に渡してくれないかしら?大丈夫 明日には返すから」
「ああ」
僕は、令音さんにメモリを渡すと、隔離施設へと琴里ちゃんと向かっていったのだった
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僕は、これまでに持っていた「フェアリーメモリ」に関する知識を琴里に説明した
「……つまり、買いつまむと…ガイアメモリと同じように、精霊の記憶が封印されたメモリで
封印されていない、精霊の地球の本棚の検索はその管理者、「或守」という子しか閲覧できない
……今まで士道が封印したものは、士道というルータを通して、地球の本棚に保存され、元々の士道が封印した精霊の霊結晶……つまり、精霊の霊力の源のほとんどは、フェアリーメモリに「再結晶」されている……それでWは精霊の力を使えるようになったのね……」
「……その通りだ…ついでに付け加えると、僕達や元々の精霊の力の持ち主以外の人にはメモリをまともに使うことは出来ない」
琴里ちゃんは僕が先ほどあげた、チュッパチャップスを舐めながら腕を組む
「……なるほどねぇ………じゃあ、このことは、或守って子と地球の本棚以外のことは上に伝えちゃっていいってことよね?」
僕は、こくりと首肯して琴里ちゃんの要望を受け入れる そうしないといろいろ上層部から怪しまれるからだ
「……なんでも構わないけど………僕達をそのような面倒ないざこざに巻き込まないでよね?……僕や士道だってライダーを踏みにじる行為はしたくないからね」
「ええ……それは、私が責任もって守るわ………フラクシナス司令として………お兄ちゃんの妹として………」
僕は、やはり琴里ちゃんが士道に最初に封印された理由は分かった
「……やっぱり、イフリートをやめても士道のことを諦めきれないんだね………その気持ち………いつか跳ね返ってくるよ?」
そう僕は、冷やかしに伝えたら、琴里ちゃんは真っ赤な顔になって僕の頭を殴り付けた
「うるさい!あんたには関係ないでしょ!?全く………」
僕は、そのような琴里ちゃんを僕の知っている誰かさんを被せながら…やはり家族だなとクスクス笑っていた
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Area ???
「はっはっは!どうだね?アイク君?私達のガイアメモリの力は?」
夜、そこには高級そうな部屋で男性が二人、とあるビデオをワインを持ちつつ見ていた
「……素晴らしい!ミスターリュウベイ!たかだかこのような工程を踏むだけで簡単に精霊を反転できるとは!」
琉兵衛は笑いながらも、隣で自分の猫、ミックを撫でていた アイクと呼ばれた人物は、金髪の女性に目を向けると、その女性は二人のグラスにワインをつぎ込む
Terror
「あれは試作品だ……私の疑似メモリがあれば、例え、オリジナルに劣っていようとも………確実に精霊を、絶望させることができるだろう」
そのアイクと呼ばれる人はワインをクイッと飲むと付け合わせのピクルスを食べる
「ふふ……反転体が見れたのも嬉しかったが………やはり、自分の手で絶望させてこの目で見てみたいなぁ………」
「ほぅ……それも…また、アイク君らしい意見だ」
琉兵衛は、ミックの背中を擦りながらミックが気持ち良さそうにしているのをほほえましく見る
「それに………精霊を操る戦士とやらも見てみたいな……彼は一体何者なんだ………?」
今、ビデオの再生の中で見る紅の戦士が現在再生されていた
「……まあ、もう少し、泳がせてもいいじゃないか………国を越える力を持つ我々には勝てまいよ……はっはっはっはっは」
「確かにそうだね はっはっは」
二人の笑い声が夜の部屋の中を響く
それは、どこまでも腹が底知れない人物達ならではの小さな宴会だった
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Area 鳴海探偵事務所
事件はひとまず終息を迎えた
落ち着いたのは3日後ぐらいの話である
今、俺は十香の一件のことで少し遅くはなったがノートパソコンで報告書を打っている
あの後、フラクシナスで入念のメディカルチェックをさせられた
十香は何のことだか分からないと戸惑ってはいたが、俺が簡単に説明してやると十香は安心した顔になったようだ
彼女は未だに検査中だろう
それは当然だ 元々は精霊の力を持っていたのだからどのぐらい封印されたのか………また、日常生活が可能なのかなどと言った懸念があちらにあるのだろう
……未だに十香とのキスの感触が微妙に残っている
まあ、記憶がはっきりして以来のファーストキスなのだから仕方ないだろう
昨日、事務所に鳶一折紙が訪れた この前の一件について同僚が迷惑かけたと謝罪してきた
そして、彼女はイフリートのこと……恐らく俺達のあの姿について聞いてきた
無理もない 親の仇のヒントがあったかもしれないからだ
だが、俺はイフリートではない…フィリップに聞いたが、精霊の力を再結晶させたのがフェアリーメモリだという
つまり、俺が折紙の仇ではないということを伝えると折紙はほっとした
折紙は今回の戦いで精霊の底知れない力を知っただろう
これを機に、精霊に対する敵対心は消えてないにせよ、彼女も仲間と協力し、無茶な行動も控えてもらいたいものだ
「ふぅ……」
「お疲れ様」
一息ついた俺にフィリップは温かいコーヒーを俺のカップに注いでくれる
……フィリップと言えば、Wに変身していたあの時に聞こえた謎の声……フィリップは或守と言っていたが………
地球の本棚の管理人以外は何者なのか分からない……
まあ、こちらの精霊に関わることに協力してくれること自体、ありがたいことなのだろう
だが、彼女について何かキナ臭い感じはする 何故地球の本棚に住んでいるのか………どうして一年の間にフィリップは地球の本棚に入っていた時に会えなかったのか………彼女については深く検討したほうがいいようだ
コンコン
「はーい」
事務所にノックが聞こえるフィリップが反応するとドアが勢いよく空いた
「シドー!!」
ブーッ!
俺は、口に含んでいたコーヒーを思わず吹いてしまい、咳でケホケホしてしまう
「だ、大丈夫か!?シドー?」
「おまっ……検査はどうしたんだよ!」
後ろから令音が中に入ってきた「……結構洒落てるじゃないか」
令音はマイペースにうちの事務所の周りを見渡し感心の顔をする……すると令音が続ける
「ある程度、検査は一段落したからね………学校の編入手続きついでに十香が士道の所に行きたいと言ったから、琴里に場所を聞いてやってきたんだ」
十香は、未だに俺のことをきつく抱き締めている
俺は、探偵椅子に座ったままなので身動きが取れない状況だ
俺は、十香の服装に少し気付いた 確か、十香は霊力封印で制服に持っていない感じだが………確か令音は編入手続きと言っていたな
「ふふん シドー、見ろ!これは本物の制服!これで私も学校とやらに行けるぞ!」
「……精神が不安定になると封印が逆流する恐れがある……彼女の精神が最も安定する状態はシン、お前の隣にいるときだ……だから編入させてシンのクラスに入れようと考えた」
「なるほどな………」
隣では、フィリップと十香が話しているのが見受けられる
「僕は、園咲フィリップ……君にしてみれば…Wの片割れと言ったほうが早いかな?」
「おおっ!お前だったのか、シドーと一緒にいたのは…凄いな………どうやってシドーと一体になるのだ?」
「このダブルドライバーを使うのさ」
「おおっ!なんか、凄い気がするのだ!」
フィリップはいつの間に十香と馴染んで話をしてしまっている 十香の純粋なその精神は、多分たくさんの友達が作れるだろう
「私もやりたいのだ!」
「ちょっ、これは玩具じゃな………痛い痛い痛い!」
無理やりダブルドライバーをとろうとする十香……恐らく精神が不安定になっているのだろうか
「おい、十香やめろ!?後でデートしてやるから、フィリップを離せ!」
「デェト!?なら……仕方ないな」
十香は、ダブルドライバーをパッと話すとフィリップは備え付けのベッドでぐったりとする
「……ったく…世話やけるやつだな」
……この時、俺は苦笑していたのだろう
あれだけ、悲しい顔を俺に見せつけて絶望をしていた癖に、今は笑顔が絶えない人物になったのだ
……俺達が今、把握している精霊は三人………フィリップのセフィロトの樹の説を考えると少なくとも10人以上はいる計算だ
これからもその人達のハートを掴むのには苦労するかもしれない
「……シドー!!ならば早速デェトに行くのだ!」
「いきなりかよ!?検査どうすんだよ!?」
「仕方ないね……琴里には伝えとくよ……いっておいで」
令音の許可を得た十香は俺に準備するように急かされる
俺は、報告書にセーブをし、USBメモリをケースにしまうとそれを待っていたかのように十香は俺の手を握った
俺は、デートなのでお気に入りのソフト帽子をもう片方の手で掴むと十香は事務所のドアを開ける
「馬鹿っ!急かすな!」
「急かさないとデェトの時間がなくなってしまう、行くぞ、シドー!」
……まあ、ドーパントや精霊で更に忙しくなるかも知れない………が、一先ず、つかの間の平和を満喫するとしよう
十香デッドエンド編完結
アンケート途中経過発表!
1位、美九オリジナル編
2位、十香(W原作通常事件1クール)編
3位、四糸乃パペット編
美九が圧倒的に一番多いですね……もしかして、ディーヴァの天使のせい?
ま、まさか………ありえませんよ…ね?
よしのんは今のところ0なんですけど…挽回のチャンス………あるんですかね?
アンケートは活動報告のほうで翌日の18時まで受け付けてます……してない人はお早めに