Area フラクシナス
現在、フラクシナスはいきなり士道のクライアントが、精霊になったので中はパニック状態だ
「過去のデータベースにアクセスして類似した精霊を絞り出して!」
琴里は、飴をガリガリしながら先程の精霊化したときの映像をじっと見つめている
美九の前には、赤いノイズが何かをしていた映像を見た琴里は、頭を抱え出す
「っ……!?」
「大丈夫かい?琴里……風邪でもひいたのかい?」
令音は先程の琴里の仕草に流石に心配し始める
「えぇ……何でもない、何でもないわ………」
琴里は、このような事態が昔起きていたような……ただ、記憶は思い出せず、無駄に頭を痛めるだけである
「新型、新型の精霊です!」
やはり、彼女は精霊の力を隠していたわけではない……彼処の「とあるきっかけ」で精霊になったのである
「この映像を厳重保存して!下手に消すんじゃないわよ!」
「「「了解」」」
……とは言ったものの、現在、巨大ロボットのようなCRユニットを纏ったドーパントが暴れている……しかも、空間震を顕現しているため、鳶一折紙以外のASTが来るのも時間の問題……
「あの部隊……瞬殺されなきゃいいんだけど」
現在、精霊の力をふんだんに利用しているWですら苦戦を強いられているのに、AST……しかも主力の鳶一折紙がいない部隊は持つのだろうか
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Area 廃工場
「……美九……なのか?」
Wは精霊となった美九の姿に驚いてしまった フィリップも反応からして驚いているのだろう
「はい、ご迷惑をおかけしました……士道さん」
「って……お前、声戻ってるじゃねーか!」
「えっ……あらやだ、私としたことが、驚きの連続でつい忘れてしまいました〜」
前のすべてに絶望したような美九の顔はいつの間にか吹っ切れていた……声がもとに戻ったからなのだろうか
「でもぉ、その前に……あの薄汚い男をどうにかしませんか?」
「だな」
すると、Wと美九が睨んだ先には、ヴァンパイアを纏うバットドーパントがいた
「美九たん?僕ちんのために着替えてくれたの?」
すると、美九は先程とは大違いのような顔でバットドーパントが怖じけづいてしまうような睨みつけをする
「よくも私のプライド、ファン、声を奪いましたね……!それに加えて士道さんにまで手をつけようとして……!もう私は貴方を一生許しません!」
それにたいして、バットドーパントは彼女の発言に憤慨したらしく、美九に対して抗議をする
「……にゃにー!?美九たんは人形みたいに自分では、何もできない癖に……僕ちんに指図するな!!誰が君をスカウトしたと思ってるんだ!誰が君を全国まで導いたんだ!全部、全部……!」
「なら……私は貴方の息のかかった事務所から辞職して、自分でアイドル続けます!こっちから願い下げです!
士道さんが!フィリップさんが!十香ちゃんが!ファンのあるべき姿を見せてくれた!
短い間でも、私のために全力で支えてくれた!
私が、何もかも失っても手を差し伸べてくれた!
今までの輝きが、貴方の見せた幻覚なら……
私にファンは「3人」しかいません!!」
ガーンという音がしてしまったバットドーパント……そして、何かをボソボソと炎のなかで呟いたのを二人は聞こえた
「僕ちんの愛は……ファン、ディレクター、お偉いさん、皆……皆、受け入れてくれたのに!!
どうして……どうして……君だけ洗脳をずっと……ずっと君が入っていたときからかけたのに……どうしていつも僕ちんに従わないんだ!全部!視聴率も、女の子も、「洗脳」して僕ちんのものだったのにどうして!」
その発言で、士道、フィリップはすべてを理解した……テレビ局のディレクターの権力が彼処まで強い理由、誰も庇ってもらえなかった根本的な理由……
それは、ファンの殆どをテレビを通して、洗脳して無理やり視聴率を上げていたのである……彼の関わる人全てが最終的に自分の言うことを聞けるように洗脳したのだろう
だから、ファンの殆どは、彼を裏切ったアイドルは彼女の元から去ったのだ
それでも洗脳しきれない、もしくはそういった類いが効かない人を殺していったのだ
「洗脳ディレクター……卯月國男……お前に一つだけいいことを教えてやろう」
士道のボディサイドは少し、怒りを表した表情をスーツの中からバットドーパントに睨み付ける
「……いくら洗脳しても、お前には唯一操れないものがある
それは、他でもねぇ……その人の本当の心だ!」
それを聞かれたバットドーパントは、ショックを受けて怒りの顔を見せてしまうが、士道は続ける
「一つ、人の真理まで操ろうとした罪……」
そこに、フィリップがソウルサイドから士道に続けて言葉を繋ぐ
[二つ、マスコミやテレビ局を裏で混乱させ、この町を泣かせたこと]
最後に、士道が美九の肩をとりながら國男に対して指を差し向ける
「三つ!たった一人の女性の全てを奪おうとした!……俺達はお前の罪をここまで数えてやったぜ?」
「……生意気な……餓鬼どもめっ……もう僕ちんは怒ったぞ……怒ったぞぉぉ……もう、美女とか女の子とか二の次だ!まずはお前の口を黙らせてやる!」
Wは、美九を肩を持ちながら美九をちらりと見る……その心は、あの悪を倒すという願いだけだ……Wがゆっくりと首肯すると、美九も相づちをうつ
「「[さあ、お前(貴方)の罪を数えろ(なさい)!]」」
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Area 廃工場外
「……半径100m以内に新型精霊の反応をキャッチしました!」
「了解、そのまま待機して……今回はドーパント襲撃事件で、鳶一折紙一曹や岡峰美紀恵二士含む数名が怪我で、部員数が圧倒的に足りてないわ……慎重にいきましょう」
そこには、日下部燎子隊長が工場敷地内にて待機していた
「何、いってやがるんですか?……新型といえど、精霊は精霊……倒すに変わらねーじゃねぇですか」
隣には、1週間前に殉職した岡崎萌衣二曹の代わりの補充要員として本来の予定とは早くASTに所属した崇宮真那三尉がいたのだった
「……だけど、新型精霊の隣には識別コード、危険人物「W」がいるわ……」
(……義姉様の言っていた彼が本来の仮面ライダーでいやがりますか……白いアイツとは別の恐ろしさは、確か精霊の力……イフリートを自在に操れること……でもなんででいやがりますかね……彼を見ていると懐かしく思えて……)
真那は、あのWとかという怪物にどこか懐かしさを感じていた まるで自分の家族だった気がするような感じだった
ドカーン!
「!?」
少し、考え事をしていた真那だったが、爆発の音が彼女を現実に戻してくれたのである
「……なに、あれ?」
燎子が指を差し向けている先を真那が振り向くと巨大なロボットが彼女の目の前に現れた
「な、なんでいやがりますか!?CRユニットになんでドーパントが!?」
「にゅふふふふ……まだまた美九たんに「愛」を伝えてないんだよーん」
愛というなの暴力のミサイルと荷電粒子砲を新型精霊とWに放っている巨大CRユニット
研究施設らしきものは殆ど崩壊し、ASTからでも見えるくらい、天井が崩れていたのだ
「あれは……精霊とWが組んであの怪物を攻撃してる……?」
日下部隊長が予測をしているが、真那は、どうすればあの場に入り込めるのかどうか頭を回転させていた
その姿はとある私立探偵と酷似していた
「……あの怪物が、精霊を狙っているなら好都合でいやがります、漁夫の利でも狙いやがりますか?」
「そうね……どちらにせよ、あの身元不明の巨大CRユニットをどうにかしないといけなくなるかも知れないからね………」
そこに他のAST隊員が隊長に通信越しで会話をする
「隊長!新型精霊とW、巨大CRユニットがこちらに向かってきます!」
「くっ……総員、戦闘準備!」
「「「「了解」」」」
その時、真那は思考を変えて巨大CRユニットのほうに顔を向けていた
「……そういえば、あのCRユニット……先代の殉職したナンバー2が製作したのと酷似してやがりますね………まあ、戦えば分かることですか」
思考を戦闘へと切り替えた真那は自分のレーザーソードを構えながら、相手の攻撃を静かに待っていた
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Area フラクシナス
一方、フラクシナスに転送されていった十香は……
「な、なんなのだ!あのメカメカ団の巨大兵器のようなものは!」
「……確かに、CRユニットが元だからそう解釈しても構わないだろう」
令音は腕を組ませて少し、ふむ……と考える あの巨大兵器はスピードも大きい割には中々であり、威力は精霊でも耐えられるか厳しいほどだ
……ただ、それを処理するには膨大な脳の過剰仕様が必要だ……だが、恐らくそういった機能は、バットドーパントアップグレード、特有の力のお陰だろう
「どうすれば……シドーやフィリップ、美九を助けられるのだ……?」
「CRユニットは、基本顕現装置と呼ばれるテリトリーが展開されている……スピードをどうにかするにはあの巨大な体を操る内部に存在する基本顕現装置を壊す必要があるだろう」
そこに、フラクシナスクルーの一人が巨大CRユニットの解析に成功した
「出ました!基本顕現装置の場所は、四肢それぞれにバラバラに散らばっているようです!」
すると、モニターにはギャルゲーの画面ではなくてゲームのボス戦のライフゲージと基本顕現装置をつけている箇所が展開される
「総員!士道の援護射撃をするわ!収束魔力砲ミストルティン用意!」
十香は、皆が戦っているというのに、自分だけが見ているだけだなんてとても許しがたい光景だった
「琴里!私にも手伝えることはないか!」
琴里は、このような慌ただしい状況を見た十香が士道と美九がピンチだというのを悟ったのか、助けたくてウズウズする彼女を見る
霊力が封印されていると言えど、精神が不安定になってしまえば逆流する
自分の兄にはそのようなことを注意を口を酸っぱくしながらいっているので、危険だから行かせたくはないが、自分から士道に注意したことを破るのは論外だと悟った
「……十香、これは貴女にしかできない任務だけど、力を殆ど封印された貴女とってとても危険よ?それでもやる?」
琴里は、チュッパチャップスを舐めつつも真面目な顔で十香に話す
「……ああ、シドーやフィリップ、美九が頑張っているのだ……私も役に立ちたい」
すると、琴里はフィリップのメモリケースをフィリップから取りだし、パカリと開ける……
そこから士道がいつも使っているメモリと呼ばれるものに「Ⅸ」と「Ⅹ」と書かれたメモリを引き抜く
「これを士道に届けなさい……そして、こう伝えなさい……四肢の中央を破壊しなさいと」
メモリを受け取った十香は、首肯すると直ぐ様転送装置へと走っていった
「……待っていろ……シドー……!」
彼女は、無意識に精霊の力を復活させて、目を綺麗な紫色の輝きをしていたのだった
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Area 廃工場
「にゅふふふふ!」
ヴァンパイアは、巨大な体を自分の四肢であるかのようにスムーズに動く
Wは、メタルメモリを引き抜いて、トリガーメモリを差し込む
Kamael Trigger
外部ユニットへと変換されたカマエルの武器をトリガーマグナムと合体させ、巨大な重火器へとかえる
ボーッ!
巨大な重火器をバズーカのように持ち、W、カマエルトリガーはドーパントの放つ荷電粒子砲を相殺させる
[基本顕現装置さえなんとかなれば、こっちのものなんだけど]
荷電粒子砲を相殺し終えると立て続けにミサイルが降りかかってくるが、Wはそれに反応が遅れてしまう
「っ!」
すると、美九は後ろから巨大なパイプオルガンを召喚させ、技を発動させる
「破軍歌姫!輪舞曲!……あーーっ!」
すると、破軍歌姫の回りに大量の銀のパイプが現れ、ミサイルを美九による声でミサイルを混乱させ、ドーパントのほうに矛先を向ける
「!?僕ちんのミサイルが……洗脳された!?ぐっ!」
ミサイルは、ドーパントのところに当たり、本人は腕を使ってガードさせるとそこの箇所でミサイルが爆発する
「凄いな……やはり精霊か……」
「次、来ますよ!」
「っ!」
バットドーパントの指からは一本ずつレーザーを放ってくるのを火炎放射で相殺させる
そして、WはこちらのほうにAST隊員も接近しているのに気がついた
「ちっ……ASTの連中か……」
「AST?」
[簡単にいうと美九さんの今の姿は、日本で危険物所持しているのと同じだ……ただ、警察だとやくたたずだから、僕らを自衛隊が直々に消しに来たというわけさ]
「なるほど……って、それヤバくないですか!?」
「だから、あいつらがくる前に片したかったんだよなぁ……」
Wの中の士道は、面倒な顔をしてバットドーパントとAST隊員を見る
[……或守のお陰で項目、ガブリエルを全て閲覧した……
美九、君には洗脳装置以上の洗脳効果が備わっている 恐らく…卯月國男の性格から、ASTを洗脳させるかもしれない……そこを狙おう!逆にコントロールを奪い取るんだ]
フィリップの簡単な説明に美九は首を縦に首肯する
「!はい、分かりました!」
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「B部隊、Wに向けて砲撃用意!そのすきにC部隊は精霊の後ろをかいて!」
飛翔をし始めたASTに気づいたバットドーパントは、ミサイルを向けて発射しようとしていたが、すぐに攻撃を取り止める
「にゅふふふふ……いい鴨が来たというのはまさにこのこと……洗脳装置起動!」
バットドーパントは、Wの予想通り、洗脳装置を起動させ、AST隊員を洗脳しはじめるとB隊とC隊の列が乱れはじめる
真那と日下部隊長は、洗脳装置を起動させたのを気づくとテリトリーを直ぐ様展開させて超音波を防ぐ
「これは、洗脳電波でいやがりますか……!あの蝙蝠…邪魔をするのなら先に潰してやるです!」
「ちょっと、真那!?独断行動は……!って……皆聞いちゃいないよね……どうしようか」
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「案の定、特攻かよ……!戦闘能力のないやつだな!」
「にゅふふふふ……僕ちんの駒として働いてもらうよ」
特攻してくる数名のAST隊員を士道は、トリガーからジョーカーにメモリを変える
Kamael Joker
「邪魔だ!」
前に襲いかかるAST隊員の頭を踏みつけ、斧を使って凪ぎ払い、そのあと、地面に突き刺した衝撃波で吹き飛ばす
「美九!今だ!」
「はい!破軍歌姫、行進曲(マーチ)!」
美九は、オルガンの形をした天使、破軍歌姫(ガブリエル)を演奏を開始する
すると、先ほどWに峰打ちをして気絶したASTがムクリと人形のように起き出し、近接武器を持って、バットドーパントを撹乱させる
「ぬぁに!?僕ちんの洗脳のコントロールを奪われる!?あり得ない、あり得ないのだ!」
撹乱する洗脳された美九のAST団員は、他のバットドーパントのAST団員に攻撃をされているという大変気の毒な状況になっている
「おーい!」
すると、背後から十香がサンダルフォンに乗りながらサーフィンみたいな感じで飛翔してくる
「十香!お前、フラクシナスに戻ったんじゃあ……」
「そうですよ!危ないですよ!」
「ああ……だから、お前達を助けに来た!ほら、見ろ!」
十香が指を指した同時のタイミングに、バットドーパントのレーザーと同じ規模のレーザーが上空から降りかかる
ズガアアアアアン!
「にょわわわ!ぼ、僕ちんの腕が!」
フラクシナスの主砲、ミストルティンが、バットドーパントのCRユニットの腕を貫く
「あれは……フラクシナスの主砲か!」
「そして、弱点は四肢らしいぞ!……四肢ってなんだ?」
「手足のことだ……なるほどな……それぞれのパーツごとにCRユニットが別れていたというわけか………」
Wは、早速、四肢を壊そうとバットドーパントの元に向かおうとするが、十香に手を掴んで止められる
「待つのだ!シドー……琴里の預かりものがあるのだ」
十香は自身のポケットから二つのメモリ、「Ⅹ」と「Ⅸ」のメモリを取り出す
「Ⅹ」は、綺麗な紫色の半透明のメモリだったが、「Ⅸ」のメモリはまだ光を発したままで透明だった
Wは、片方の「Ⅸ」メモリを懐にしまうと「Ⅹ」のメモリを握る
「これは……!よし、十香、力を借してくれ」
何をするのか分からない十香だったが、雰囲気的に悟ったのか、首肯する
「ああ……いくのだ、シドー!フィリップ!」
カマエルメモリをソウルサイドから抜くと、Wの手にある「Ⅹ」のフェアリーメモリをならす
Sandalphon
すると、メモリは数字から「S」の字に変わる それを確認したWは、ソウルサイドにセットする
Sandalphon Joker
そこには、片方が黒い体、そしてもう片方は鮮やかな紫色で古風の鎧を纏ったWが立っていた
「仮面ライダーW、サンダルフォン ジョーカーってか?」
すると、巨大な剣、サンダルフォンが十香とは別にWの目の前に顕現する
「さ、サンダルフォンが二つに!」
十香は、自分と同じサンダルフォンが目の前にあるのをとても驚いていた
[士道、これを後でじっくり調べてもいいかな?]
対するフィリップは、最初にこの剣を見たときからずっと興味深々だったらしく、間近でみると興奮した様子が伝わった
「ああ……分かったよ……じゃあ、始めっか」
「[さあ、俺達の戦争(デート)を始めよう]」
美九編クライマックスです!次の1組で美九編終了となります、そして、アンケートの結果、よしのんにルートを進ませることになりました〜
美九編終了時の設定を書いてから、行きたいと思います
あと、外伝のタイトルを発表したいと思います
「DAL Wボイルダー外伝 鳶一エターナル、美紀恵スターライト」