私は、「誘宵美九」よりも「初音ミク」のほうが好きだ!(マジカルミライ見に行きました)
……というどうでもいいことを呟いて本編どうぞ
Area 天宮ビーチ
ここは、夏の日中は海水浴として賑わっている場所であり、毎年夏になるとここ一帯は騒がしくなる
ただ、逆に考えて欲しい……それ以外の時間、もしくはシーズンが違う時は誰もいない……
この景色の夕日や、それを綺麗に映している波は俺が気に入っている隠れスポットの一つだった
俺は、精霊やドーパントのこと、ラタトスクのことを洗いざらいに適当に話した
彼女は、すでに精霊だ、知る権利というものがついて当然だと考えたからだ
そして、美九はそのまま黙りこけてしまって今に至るというわけだ
そりゃそうだ……ヘタに解釈すれば、国は証拠を隠滅した状態で殺しに襲いかかる化け物に近い……いや、そのものの存在になったということだからな
「……あの……その精霊の力をどうにかしないとどんなことが起きるんですか?」
「……さっきのASTとやらが大量に来て、お前を抹殺しに来て……ネイみたいなやつがお前の力を狙ってくる」
ザッ
「!!誰だ!」
俺は、人影を感じ警戒しながらその足音の先を見る
……フラクシナスが観測しているのに捉えることができないということは……限られてくる
「流石、探偵ね。たか……五河士道」
噂をすれば影がある……ネイが隠れていた
彼女は、先程の折紙との戦闘で折紙がネクロオーバーと呟いたのをフィリップが検索をかけたところ、彼女は「死体兵士」と呼ばれる禁じられた死者蘇生戦士であった
そのデメリットとして人としての感情が薄れ、人のころの記憶を無くし続けていき、
しかも 活性化細胞を一定注入しないと死体に戻ってしまうらしい
DEMがそんな面倒なことをするとは思えない
しかし、ネイは実際、美九と匹敵するアイドルだ
恐らく、機密任務で命を落としたのだろうが、それでネイが謎の死を遂げましたと言われたら暴動が起こると考えたのか……
もしくは、彼女が組織のトップに近い人間ゆえに、社長のお気に入りだったという可能性がある
「……何しに来やがった?」
俺は、ジョーカーメモリを手に取りつつもベルトを出現させる
その行為を見たネイは自身の髪をフワッとなびかせながら話す
「そんな身構えなくていいわ……私はただ、裏の人として、貴方に忠告と、精霊になってしまった哀れなライバルを見に来ただけ」
俺は、そのまま警戒を止めず、少しずつ美九を守る形で後ろに下げさせた
「はっ……腰抜けね……私の正体を知ったら皆そんな顔……そうよ、私も美九ももはや、アイドルという殻に籠った化け物」
「……」
「化け物」と言われてしまった美九の顔は少しひきつっていながら、我慢する
「探偵……今回は見事だったわ……私が彼に作って「あげた」洗脳装置と、CRユニットを壊せたなんて」
俺は、彼女の言葉に少し耳を疑った……「あげた」というのはどういうことなんだろうか?まさか、真犯人は……!そのような顔をした俺を見た彼女はニヤリと笑う
「そう、洗脳装置を使って彼をゲス男に陥れたのは、「私」よ……まあ、彼自信、洗脳されていたことすら気づいてなかったんでしょうけど」
「っ……貴女!もしかして……!」
美九も同じような結論に至り、憎しみを表したような顔をネイに見せつけた
「……あの男は、チョロかった……すぐに私の誘惑に負け、知らないうちに洗脳され……マスコミをかき回し続けたんだから……」
「てめっ……!なんの目的でアイドルやってんだよ!?アイドルは「道具」じゃねぇんだぞ!」
「……!」
美九は、その言葉に心を撃たれたようなリアクションを見せてくれたが、ネイはなんの同情もしなかった
「アイドルは、ただの隠れ蓑……私の本当の目的は、DEMにマスコミが注意を引かせ過ぎないこと……並びに国の上層部にDEMと繋がりを持たせること……」
……確かに、日本で巨大CRユニットを開発していたことをマスコミに知られてしまえば、明らかにマスコミ中炎上するのは目に見えている……
ネイは國男に「DEMとは仲がいい」と暗示させ、契約先に恩を仇で返さないように無意識に疑わせようとしなかったのだ
ネイはそのまま続けた
「私は、一旦イギリスに戻って、社長と秘書の来日の準備を手伝わないといけなくなったしね……
アイザック様が日本に来た瞬間に、日本の文民の塊である政府は巨大な軍事会社に逆らえなくなる……私の任務は終わったわけ」
さすがに俺は、怒りを隠しきれなかった……自身の会社の繁栄のために違法実験をマスコミに反応させないように操らせた結果が、街や、一人の少女の涙を誘ったのだから
「だ・か・ら、私達には関わらないでくれる?……次に関わったら……私と同類にするから……じゃ、さようなら」
ネイは、自身のCRユニットを展開させ、冷たい笑顔を向けてそのまま上空へと飛翔してしまった
俺は、インカムを二回叩いて追跡するようにフラクシナスへ通信する
[駄目ね……強力な迷彩がかかっているから特定できないわ……]
琴里はそのような通信をして、肩をすくめている様子が目に見えていた
そこに、先程のネイの発言から黙っていた美九は口を開いた
「……士道さん……貴方は、確か精霊の力を封印して自由に操れる、この町の希望、仮面ライダーなんですよね?」
仮面ライダー……言われてみれば彼女がはじめて仮面ライダーを口にした言葉だったのかもしれない
彼女が、確かラジオ番組で都市伝説の類いを特集したときに使った言葉だ
当時、有名な彼女だったためその言葉は天宮市民にとって馴染み深い言葉になったと聞いている
俺は、その言葉に首肯して美九に話しかける
「ああ、お前が呼び始めたんだよな……仮面ライダー」
「私……ずっと会ってみたかったのかもしれません。仮面ライダー、いえ貴方に守ってもらいたかった………だから、私はそれを感じて事務所に来たんですね……周りが否定しても、町は……貴方達だけは否定しなかった」
彼女の潤んだ瞳に夕日が映り、そこから涙が滴り落ちる
「私は……歌だけしか認められなかったから……それが……失ったあの時……私は、本当に絶望してたのかもしれません…………
でも、私は……私が歌を失っても……貴方が声を失っても…………必死に私を呼んでくれた……ファンになってくれた……………だから、今度は私も…………「貴方のファン」に………」
声が途切れ途切れだったが、その言葉は明らかにこの言葉は告白だった
実際、フラクシナスの好感度はとても高い位置を示していた
[ほら、士道っさっさとキスをする!明らかな告白よ?それは]
琴里が急かすように俺をキスを促す……まあ、十香には悪いが……仕方ないだろう
美九は気づいていないだろうが、すでに足から光が現れ、ロストし始めている
「美九、依頼の報酬はいらない、だけど、一つだけお前のを貰ってもいいか?」
美九は、それが何なのかはすぐに分かった……だから、彼女は目を閉じて口をこちらに向いた
「んっ……!」
俺は、一思いに彼女の唇にキスをする。脳裏に一瞬十香の歪んだ顔が映ったが、もう時は遅かったのだ
美九の消えかかっていた体は元に戻り、体が案の定半裸になっていたので自分のジャケットを着せ、そっぽを向いた
「……もう、だいた〜ん……早業すぎですぅ〜……しかも露出プレイなんて……」
俺は、美九の爆弾発言に顔を真っ赤にさせて美九の言葉を否定するように抗議する
「馬鹿野郎!俺は、そんな趣味じゃ……うぇ!?」
そっぽを向いた俺の背中に美九は後ろを抱きついてくる。 ジャケットを着せたのにも関わらず、胸についているメロン級にでかくて柔らかいものの感触が背中に当たって理性をガリガリと削る
「……ここまで、されちゃったら私、お嫁にいけない〜……だから、責任とってくださいね?「だーりん」♪」
「ちょ……だ、だーりん!?」
[……緊急事態発生!十香さんの機嫌メーターがどんどん下がっています!]
[落ち着きたまえ!十香ちゃん!君も同じようなことされたでしょ!?]
[それは、フィリップの説明で分かっていたが!だーりんとは何事だ!だーりんなるのは私なのだああああああ!]
変な音や何かがいろいろとぶち壊れた音や、神無月が嬉しそうな悲鳴を上げるのが聞こえたが、俺は無視してインカムを中にいれると美九が俺に対して質問してくる
「なるほど……キスが封印なんですね……つまり、ハーレムじゃないですか!可愛い女の子がたくさん……じゅるり」
なんということだ、俺は脳内にある美九のイメージ像が早くも崩れてしまっている……というか、美九は両刀使いだったのかよ……
「いやだなぁ〜男性を恋愛対象に取るのはだーりんだけですぅ〜」
「そういう問題じゃねぇ!」
美九は、笑顔で笑いながら俺に抱きついてくる……まあ、この町や彼女の笑顔を見れたことに今は喜びを感じていよう
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Area アイドル事務所
「ネイ、迎えに来たわ……一緒に帰りましょう?」
ネイは、アイドルの退職届けを書いている最中に彼女が一番大好きな人、エレンが迎えに来てくれたのだ
「お姉様!」
ネイはエレンに抱きついてくるとエレンがよしよしと手で撫でてくる 彼女の冷たい体は全然気にしないようだ
「さっ、早く書き終えなさい……イギリスでアイクが待っていますから、ネイ」
「はーい」
アイドル時代の時とは全然違う彼女の対応がエレンの前で行われて、周りの事務関連の人達が驚いていた
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Area 鳴海探偵事務所
事件終了から1週間がたった 美九は、十香とともに身体検査が続いたが、何事も問題ないらしく、今でも検査の合間に平気でここに遊びに来ている
「あ〜ん、十香さん、待ってください〜このフリフリドレスを美九と着てください〜」
「絶対、その恥ずかしい服はごめんなのだ!」
ただ、美九の性癖が俺を除いた百合的な性格なので、俺だけじゃなくて十香にも飛び火がかかっているのは……まあ、しょうがないのかなと感じる
「……ふむ……士道、あれが百合……つまり同性愛の形なのかい?」
「さあな……そうなんじゃないのか?」
「或守にも教えとかないと……」
フィリップは、相変わらず自分の探求心に熱心であり、今度は同性愛についての観察を二人の間でし始める……万が一俺に被害があった場合は刺し違えても全力で止めるつもりだ……この小説タグにボーイズラブまで付けたくない
琴里は、やはり美九のことが気になるのか、「Ⅸ」のフェアリーメモリと共にフラクシナスにこもりっぱなしだ……今度、差し入れでも持ってこよう
さて、メタ話や余談はここまでにしよう……俺は、騒がしく部屋を駆け巡る十香と美九を横目に今回の事件のレポートを書き上げる
おやっさんは、タイプライターで違う国の言葉を使って機密性を高めていたが、俺はタイプライターではすぐに打ち間違えるので、普通にノートパソコンで打っている……もちろん、ノートパソコンのパスワードは俺とフィリップしかしらない
……まずは、一番気になるネイは、翌日の新聞にアイドルの電撃退職という記事が書かれていた
やはり彼女の伝えたことは本当だったのだろう……
そして、現在、家で休養中の折紙からの電話で聞いた話だが、 ホーリー・オブ・ジャンヌという精霊とタイマンが張れるCR武装と対峙したらしい
……フィリップの検索によると、彼女の本当のファミリーネームは「メイザース」……そう……ネイ・メイザースは、あのDEMのトップクラス、エレン・メイザースの妹のようなのである
……にしても、「メイザース姉妹」か……折紙曰く、世界で最も強い二人組らしい……恐らく、蘇生を促したのはエレン・メイザースなのではないかと疑っている
ただ、俺達は「メイザース姉妹」をあまり知らない……いずれ敵になるだろうが、それまでには彼女らを越える力を身に付けないと、精霊を守ることは不可能だろう
次は、美九のアイドル事務所やテレビ局関連のものだ
残念なことに、卯月國男はパトカーで搬送中、組織のドーパントにパトカーごと破壊されて死んでしまったらしい
当時、運転手や同行者は意識不明の重症だったが、命に別状はなかったらしい
現場には強化アダプターがなくなっていたため、組織はそのアダプターの回収と、使用者の証拠隠滅を目的だったのだろう
ただ、彼の汚職疑惑は浮き彫りになり彼と共にグルになっていたとされる汚職に関わっていた人は脳検査をされて、洗脳のあとが残されているかチェックされ、意図的に従った人は罰せられた
そのため、当然、美九の元事務所を中心とするいくつもの芸能プロダクションは損害賠償を支払われた
特に美九の所属していた事務所は、目が飛び出るほどのお金で、経営破綻するのではないかという疑惑がかかっている
……美九は、それを機会に新たな事務所に移ることになった。
そんで、新たな事務所探しで俺がサンタちゃんに頼んで、アイドルを求めている事務所を片っ端から探しは二人や神無月と本人を交えての審議をしまくった結果……
「765プロ」と呼ばれる如何にも「とかちつくちて」と聞こえるような事務所だった
……何より、そこの社長は、美九を一目見ただけで
「てぃんとキター!」
という意味不明な反応をして酷く気に入ってしまい、周りのアイドル達も皆優しそうだったので、自称、「女の子ソムリエ」の美九もここが好きになったらしい
まあ、社長さんもフレンドリーで優しそうだったから、万が一のことは相当なことがないと起こらないだろう……
あ、あと、事務所を変えたのを機会に彼女があの事務所と決別するために、「宵待 月乃」という名前を捨て、これからは「誘宵 美九」として芸能界で生きるらしい
……思い返して見ればもう5月で二人の精霊とキスしたのか……これは異常なのかと思えるほどのナンパ比率ではないかと考える
ガチャーン!
十香が逃げていたときに何処かしらの部分が当たってコップがテーブルから落ちて、割れた音がする
「くらぁ!お前ら!暴れるなら事務所の外でやれ!」
「「ごめんなさい……」」
流石に、二人ともお互いに悪いと考えたらしく、二人とも同時に謝ったのを相棒は酷く感心してしまった
「愛というのは、ここまで動きをシンクロさせるのか……興味深い……」
フィリップは、恋愛感情の類いは一欠片もないらしいから、そんな流暢なことを言ってられるのだ……次のデートはフィリップにやらせるべきなのだろうか………と少し苛立つ
「じゃあ、この服は、ダーリンが着てくださいよ〜」
「は!?いやいやいやいや」
俺は、確かにフィリップと同じ、男性とは思えない童顔だが、流石に女装するわけにもいかなかった……確かに変装は必要だろうが、女装はしない
「え〜かわいいと思いますけど〜……」
フリフリのスカートとそれに合う女性の上着が美九に握られていた。俺は、ごまかす程度に話を逸らしてみた
「……フィリップならどうだ?」
「……うーん…………」
美九は、脳内でフィリップのフリフリスカートの女装を再生させる……すると、チーンというお金の音が響いた気がした
「……案外行けるかも……!」
美九よ……女装なら誰でもいいのだろうか……俺とフィリップ限定なのだろうな……ちなみにあの事件以来、彼女は男性に対しては俺とフィリップ以外はかなり疑り深くなる態度をとるようになった
これは、事件の彼女の精神の傷痕で何年……下手すると一生抜けない傷痕なのだろう。
もし、俺達が事件に介入しないで、彼女がそれ以上……例えば、男性そのものが嫌いになってしまったら……と考えたら身震いしてしまう……まあ、最悪な事態にならなくて良かったと思う
「待って〜一回、一回だけでもいいですからぁ〜」
「僕は、そんな趣味を持っていない!ちょ……やめ……」
以前も同じようなデジャヴを感じたが、気のせいであることを信じたい……
とまあ、これで事件も精霊も丸く収まった……のはいいが、二人でさえこの騒がしい空気だ……さらに入るのを考えると部屋の拡張をある程度考えなくてはならない。そのようなことを考えつつ俺は、ゆっくりとコーヒーをすすった
ガチャーン
また、一つ食器が割れたようだ……そんな騒がしい空気の中で、俺はハァ……というため息を吐いたのだった
美九アナザービギンズ 完
原作編集計途中結果です!まだまだ、受け付けてますので投票お願いします
1、ミリオンコロッセオ
(2票)
2、第二天宮タワー(4票)
3、闇の害虫駆除(2票)
4、ウィルス感染車(2票)
5、美九ストーカー(5票)
……やはり美九が多いですね……破軍歌姫の影響でしょうか……2位は第二天宮タワーで、あとは同順ですね
一人3票までですよー……2票や1票でもかまいませんーちなみに、4つ以上答えた人はカウントしませんのでよろしくお願いしますー
私は、多分、3位までは必ず書こうかな……と考えています
まあ、暫定ですけど……
締め切りは、四糸乃編スタートまでです……まあ、その前に外伝や設定を書く必要があるので時間は少し空くと思いますけどね
では、初音のほうのミクさんの「ネクストネスト」を聞きながらさようなら