デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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友達のU/永遠なる氷結の力

Area 発電施設

 

「十香、合わせろ!」

 

「分かったのだ!」

 

ダダダダン!

 

「てああああ!」

 

カマエルトリガーの弾幕が十香の横をギリギリで通りかかり弾丸はセフィラビーストに

命中し、爆発を起こしてセフィラビーストの目くらましになる

しかし、セフィラビーストは本能のまま、腕を振り回し、体を素早く回転させる

と突風が発生して十香を吹き飛ばす

 

「ぬぉおおお!?」

 

「十香!?」

 

士道は大きな声で吹き飛んでいった十香のことを叫ぶが、セフィラビーストが

体を大きく動かしたことで体の隙ができた

 

「君の犠牲を無駄にしないよ!十香ちゃん!」

 

「いや、死んでないの!?」

 

よしのんが吹き飛んだ十香をすれ違う形で走り出し、セフィラビーストを怯ませる

べく、みぞおちを狙うべく、助走しながらのスマッシュヒットを与えようとする

 

ガシッ

 

「な!?」

 

「るあああああ!!」

 

しかし、セフィラビーストはよしのんの腕を掴み、そのまま背負い投げをして地面に

ヒビが割れるほどの威力でたたきつける

 

ドゴォォォン!

 

「よしのん!」

 

「!!」

 

四糸乃がよしのんを叫んだあと、よしのんは光に包まれた後に

巨大なウサギのような天使、サドキエルの姿に戻りその巨体な体を利用して

セフィラビーストの元に圧し掛かる

 

セフィラビーストは何とかしてもがきながらサドキエル.....よしのんを退こうとするが、

その巨大な足でセフィラビーストの頭を踏み身動きが取れないようにする

 

「四糸乃!!!」

 

すると、なのはの隣にいる四糸乃は魔法陣を作り上げ、その隙によしのんは強大な霊力を大気中に

体外に放出させる、そして四糸乃はその霊力を温度を急激にさげるようにエネルギー変換させる

 

「エターナル・フォースブリザード......!」

 

チッ......バァァァァ!!!

 

大気が急激に冷やされると大気ごとセフィラビーストを頭以外の箇所を再び氷漬けにさせる

セフィラビーストは破壊を試みたが、今度はそうすることができなかった

 

それは、四糸乃本人にも理解していなかったことであるが、このエターナル・フォースブリザード

はただ単に大気を冷やすのではなく、()()()()霊力を

吸熱させるためのエネルギーに変換することである

 

つまり、偶然なのだが、一時的にセフィラビーストのセフィラを氷漬けにして

より強固な氷に仕上がったのである。それでも、ビースト本来の能力があるため

過信はできないのだが

 

「今!!」

 

チャンスだとしったなのははその場所から思いっきり走り、セフィラビーストの口の中に

赤い宝石を喉の奥に落とす。喉奥に落としたため、吐き出すことができずに

そのままセフィラビーストの体内へと流し込まれた。

 

「ぐ、ぐるぅ......」

 

おとなしくなったセフィラビーストの霊力は急激に減少し、アルビノカラーであった

セフィラビーストに纏わった霊力の光は消え、

元々のメモリであるビーストドーパントの色へと戻っていく

 

[氷で動けない今、ドーパントを氷ごとメモリブレイクしたほうが得策だろう]

 

「じゃあ、一番切断能力のあるコイツで行くか」

 

フィリップが士道にメモリの助言をするとケースからメタルメモリを取り出し、

ダブルは、トリガーメモリを抜いて再びメタルメモリをスロットに挿入する

 

Kamael Metal

 

そして、両端が炎の刃に包まれたサイズ型のメタルシャフトのスロット位置に

カマエルメモリを挿入すると、両端に位置する炎の刃は一つの大きな刃と化し

鎌状の武器へと変化するとさらに炎の刃が肥大化していったのだった

 

Kamael MAXIMUM DRIVE

 

「[カマエル・ヴァリアント・ジャッジメント!]」

 

ズドォォォォン!

 

そして、大きな鎌は横に大きく斬り、その後、エックスの字を描くように

繰り返し刻み込み、最後に死神のように首を掻くように鎌をふるった。

 

 

瞬く間にセフィラビーストを氷ごと粉砕してメモリブレイクさせたのだった

そして、目の前には教頭先生がその場に倒れていたところを

なのはが駆け寄り、安否を心配した

 

「教頭先生!?」

 

ダブルは、教頭先生に近寄って呼吸の確認を行って無事かどうかを確認する

 

「大丈夫だ、呼吸は正常通りで気絶しているだけだ」

 

「よかった......です......ふぇ?」

 

「あちゃーこれって戻ったほうがいいのかなぁ?」

 

四糸乃が安心していると、四糸乃の体から光のようなものがあふれ出した

それを見たなのはは大人のお姉さん......つまり令音やフィリップが

言っていたように消えてしまうのか危惧していたが、その割にはよしのんは

慌てていなく、いつの間にかパペットに戻っていた

そして、フィリップと士道は何か暖かいものが体内に戻ってくるのを感じ取った

 

[ん?キスによって渡された余剰霊力がこっちに戻ってくる......ということは......?]

 

光に包まれた四糸乃は霊装が外れ、封印状態となってそのまま生まれたままの姿が露わになってしまった

 

「!?////」

 

「四糸乃ちゃん!?服!!服!!」

 

「み、見るなシドー!!」

 

その姿を見た一同は慌てふためき、十香はダブルの赤い目を両方塞ぎ、なのはは自分の

来ているブレザーを一枚四糸乃に渡していたのだった

 

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Area 折紙の家

 

「......やっと終わった」

 

折紙は士道から渡されたフランス語の報告書の通訳が終えることができた

折紙はフランス語は学んだことがなく、一からネットを使って言葉を

一睡もせずに調べたのであった

 

(風都......確か大火災前のここ一帯の地域の市の名前だったはず......

叔父さんは合併することに最後まで愚痴を言ってた気がする.....

まぎれもなく叔父さんの文章。所々は読めないけどあらかた解読はできた)

 

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報告 風都市大火災無差別殺人事件

 

日時 ......年....月....日

 

犯行場所 風都市近辺

 

犯人は、白いドーパントと思われる姿であり大火災を起こしたと思われる

が、炎を操る能力は見せなかったが、白いドーパントは様々な非科学的現象

を起こすため、定かではない

白いドーパントは火災が起きる前から追っていたが、突如私の周りは瞬時にして

劫火に包まれた......当時は驚いたが......今はシュラウドだったか

火災の正体は、精霊と呼ばれる、現在国が極秘裏で暗殺しようとしている

特殊災害生命体だと聞かされた.....その件はドーパントとの関係性がないか、

後々調べてみることにする

 

火災のどさくさに紛れ、白いドーパントは逃走してしまい、姿を見失ってしまった

火災時の混乱に紛れて、人々の無差別殺人を試みるのだったのだろう

私は、ここで様子を見ることにしスタッグフォンを使い追跡してみることにした

 

 

追跡を続けて、数時間後、炎は未だに収まる気配がない

しかし、目の前には私にはドーパント以上にあまりにも不可解な現象が起きた

 

白いドーパントの前には、二人の夫婦がいた

そして、その先には......正体不明の服装をした少女らしき姿がいた

(のちにシュラウドの説明により、精霊と暫定ができたが)

その姿はなぜか.........と

同じ体をしていた。夢でも見ているのではないかと初めて錯覚した

 

その精霊は先に白いドーパントに向け、光線のようなものを放つと

白いドーパントもレーザーを指から放ち、応戦した

戦いは私を無視していったまま、さらに激化した

 

このままでは、二人の夫婦に危害が及んでしまう

そう判断した私は二人の夫婦を助けるために自ら......となり

戦いから非難させようとしていた。

 

しかし、手遅れだった。

精霊による放射型のレーザーにより、近くの電柱や建物が倒壊。

それによって、夫婦二人は建物の下敷きになってそのまま火災に

焼かれていってしまったのだ

そして、その同じタイミングに精霊と思われる少女も光に飲まれ、消えて

いったのである。

 

そう、夫婦の子供とされる少女一人が取り残されてしまったのである。

悪いことに、戦う対象がいなくなった白いドーパントは落胆するような態度をとり

その殺す対象をその少女へと向けられてしまったのである

 

私は自分にかせられた任務に忠実に実行するため、白いドーパントと戦った。

あと少しのところで逃げられてしまったのだが、私の目の前にいる少女がそれ

を許さなかったのである。

 

まるで、すべてを見離されたような目、それでいてかつこの世を恨むような怨念

のような目。私はこのたった二十歳もいかない小学生の少女に戦慄を覚えたのである。

いずれ、その恨みが大きな過ちを起こすのではないか。そのようなところまで

錯覚してしまったのである。

それゆえに私はそのような少女をどうしても見離すことだけはできなかったのだ。

 

 

以後、この少女は私の家の養子として授かることになった。

親族は大火災によって風都近辺から引っ越さなければならない世帯が

多く、子供を養えるほどの余裕がなかったのだ

 

このままでは孤児院に預けられてしまい、いずれは親殺しを殺すためにガイアメモリ

を求めるだろう。そのような罪人を作る行為は私のプライドとして絶対に

許してはならない。

 

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「………白い……ドーパント」

 

確かに白い何かが折紙に襲いかかろうとしていたのは確かである。

それが、ドーパントだったこと、そして、シュラウドがそのドーパントの

ことについて知っていることがわかった

 

もしかしたら、白いドーパントという怪物が私の家族を殺した犯人が

分かるかもしれない。

もしくは、精霊が何かしらの目的を持って白いドーパントを攻撃して、

そのこぼれ球が当たったのかもしれない。

 

確かにあの夜、精霊とドーパントは同時に叔父さんを殺そうとしていた。

ならば、一刻もはやくその白いドーパントを探して真実をきかないといけない。

メモリを壊した記述やメモリの正体を明記していないということは、白いドーパント……

唯一の目撃者が生きている可能性があるのだ

 

「………シュラウド……あれ以来私の前に姿を現していない。彼女についてもわからない

ところが多い。私にアプローチをかけたのも、もしかしたら……」

 

折紙は、あの事件の真実を知るために一旦イフリートを野放しにすることに決めた。

その精霊が殺したのか……あの白いドーパントが殺したのか……その真実を知るために。

 

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Area 地球の本棚

 

「ふぅ......一件落着のようですね」

 

或守は、地球の本棚のフィリップを通じて事の一部始終を覗いていた

彼女には記憶がなく、唯一知っていることといえば、自分のコードネーム

が或守だということ、そして、彼女の使命はこの本棚を管理すること

 

しかし、この本棚に入ることができるのはフィリップただ一人であるため

普段は或守はたった一人であり、とても寂しく思えるのだが、

或守というプログラムには感情といった余分なプログラムが搭載しておらず

そういったものを全部自分で調べなければいけないため、暇にはならないのである

 

そこに、フィリップが本棚のところから姿を現した

 

「五河士道とはもういいのですか?」

 

「まぁね。僕の出る暇もない。全部士道がやってくれるはずだ」

 

或守は少しうつむいて何かしら考えた後にフィリップに、質問をする

 

「フィリップは、五河士道のことは愛しているのですか?」

 

フィリップは驚いたような目をしていたが、そんな純粋な或守の疑問の眼差し

を見て少し苦笑しつつも答えた

 

「それは、愛ではない。どっちかというと、友人という絆さ。

仲がいいっていうのは愛だけではないんだ」

 

「......なるほど、友人......つまり、親しい関係ではあるが

愛とは別の関係、絆で成り立っている.....では、四糸乃とよしのん

も絆という関係なのですか?」

 

「そうだね。互いを信頼する関係は愛だけでは説明不足だと僕は思う」

 

或守が自分の脳内メモリに「絆」という名のキーワードを刻み込むと

ふぅ......という疲れたような顔をしていた

そのようなことを話していたフィリップはふと閃いた

 

「君にぴったりの名前を思いついたよ」

 

「名前......?考えてくれていたのですか?」

 

フィリップは自分の持っているミニホワイトボードを取り出し

マーカーで大きく名前を書いていく

 

鞠亜(まりあ).....というのはどうだい?」

 

「マリア......確か、キリスト教で聖母と呼ばれている存在のことですか?」

 

「あぁ。愛の象徴であるマリアと愛を探求し続ける君......僕は愛の探求者

として、彼女の名前が一番ふさわしいと思った。そして、名前にはもう一つ

の由来がある」

 

フィリップは地球の本棚を検索してとある花の項目を探し、それを或守に渡す

或守はその花の画像を見て、興味深く観察していた

 

「これは......鞠でしょうか?」

 

「この花にはある花言葉が隠されていてね、「優雅」「品位」......そして「友情」だ。

君もいつかは友人といえる存在がたくさん増えるように願ってこの花を選んだんだ。

気に入ってくれたかい?」

 

すると、或守.....否、鞠亜はペコリとお辞儀をして少し微笑んだ

 

「ありがとうございます......フィリップ。或守鞠亜という名前、大切にします」

 

鞠亜の笑顔に、少しフィリップはドキッとして少し耳を赤くしてしまっていたが、

その感情の正体は愛の一つだということは今のところ、本人にも分からなかった。

 

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Area 鳴海探偵事務所

 

あれから数日ぐらいの時が流れた。四糸乃は事件後、真っ先にフラクシナス

にて検査を行っている間、俺は琴里に正座を強要され説教されていた。

インカムを壊した時点で彼女はカンカンだったのだろう。

 

しかし、どちらかというととても心配だったらしく、フィリップがこっそり

白いリボンにすり替えたとき、涙をダラダラ流して抱き付いてきた

フラクシナスのモニター曰く、セフィラビーストは爆発してしまえば

町一つ分吹き飛ぶほどの計算で、考えただけでも恐ろしい数値だったらしい

 

教頭先生は、事件後退院したときにそのまま警察のほうで自首をした

 

「私は、私欲のために子供達を傷つけてしまった......教育者失格だ」

 

そのようなことを自首する際に言っていたのを刃さんから聞いた。

 

そして、俺達や四糸乃はというと......

 

「......改めまして......()()四糸乃です......よろしく

お願いします......」

 

彼女は白いフリフリのワンピースとスカートをはいており、青い髪型の小柄の

少女はまるで雪のように可愛らしかったのだ

唯一違いがあることは、腕によしのんがいないことである。

 

「あ~ん!四糸乃ちゃんかわいいですぅ~!」

 

「ほな、私の言う通りやろ?やっぱ、四糸乃は可愛らしいフリルがにあうんや!」

 

当初の予定では、四糸乃は精霊マンションに入ることになっていたんだが、

俺やフィリップ、そして他でもないよしのんがそれをやめたほうがいいと

琴里のほうに掛け合ったのだ

 

あいつは、本来は家族の温もりを知りながら普通の女の子として育てられるべきだ

十香や美九ならば、ある程度自立するための地力はあるため、一人暮らしは平気なのだが

四糸乃はそうにはいかない。十香にも学校に行かせたように彼女にも学校で友人を作ってもらいたい

 

だが、俺は毎日小学校のほうに行くわけにもいかないため協力者が必要だ

四糸乃の正体もある程度はばらさないといけなかったのだが。

 

そこで俺が目を付けたのはラクーン.....八神家だった

 

あいつは、ドーパントのような非科学的な現象を何回も目撃しているため

精霊のことを聞いても動じないと俺は判断した

俺は、やつに精霊のことを説明して、協力を要請したら

最初は、嫌そうな顔をしていたが、四糸乃の姿を見た瞬間、

ラクーン曰く、ドキュンと来たらしくコロッと許可を得ることができた

 

今は、あいつはお姉さん気取りで、散々あいつを着せ替え人形のように

してたのしんでいるようだ

四糸乃やよしのん自身も、八神家で楽しんでいるらしく、

あいつらの家の家族の身体能力が比較的高いのもあるのだが

今のところ問題はないようだ

 

転入先の小学校は、俺の母校でもある天宮第一小学校で、俺の推薦で

なのは達がいる川口先生のクラスになった。

 

「四糸乃、君のために作った僕と士道からのプレゼントだ」

 

フィリップはプレゼント用の箱を地下のガベージから持ってきた。

今日は、四糸乃のその転校祝いのために事務所の部屋を借りてパーティを

するためだ。 ここには十香や琴里(もちろん白いほうのだ)、美九や令音、

川口先生、なのはやフェイト、その友人であるすずかやアリサという友人も

パーティに参加している

 

「開けても.....いいですか?」

 

「あぁ、思いっきり開けろ。苦しそうだしな」

 

四糸乃は言われるがままに、思いっきり開けたら勢いよくウサギのぬいぐるみが

電磁浮遊をしながら飛び出してきたのだった

 

「やっはー!」

 

「よしのん......!」

 

よしのんはというと、あの事件の後、四糸乃とは別のちいさな霊力パイプが

作られ、四糸乃であって、四糸乃ではない。よしのんという独立した存在に

なったため、四糸乃がいなくても人格として動けるようになったのだ

 

しかし、それでもよしのんは魂だけだと会話することも困難であり

よしのんがいなくても、四糸乃本人の霊力が不安定になることは

あの事件を通してなにかを学んだのか、ある程度はなくなったが、

よしのんがいることで完全に精神状態が安定するのは確かだ

ただ、よしのんを常時サドキエルにするのも近所迷惑も甚だしい

 

ならば、俺とフィリップで、ガジェットメモリを作り上げて、

そのガジェットをよしのんに搭載することでよしのんを自立

させることに成功した。

 

天宮では、動物やぬいぐるみと会話できるという画期的なボイスデバイス

型の玩具が、1万円と少し値が張るが、クリスマスなどのプレゼント

用として出回っているらしく

そのデバイスをベースにしてよしのん用にカスタマイズしたゆえ、

小学生でぬいぐるみが話すことに対しては怪しまれないだろう。

 

変身していない四糸乃に対する防犯や、日常生活の補助も可能であり

まさに、四糸乃のボディーガードに特化したガジェットになっている。

いざとなれば、フラクシナスや俺のスタッグフォンにつながる独自の

緊急回線も完備しているため、万が一の時もよしのんが知らせてくれる

 

「寂しかった~?四糸乃?」

 

「大丈夫......私には安心できる友達がいるから.....」

 

四糸乃がちらりと後ろのほうに向くと、なのはとすずか、アリサとフェイトが

笑顔でこちらを見返した。

なのはとすずかとアリサはよしのんが可愛らしく、小学生の女子らしく

可愛いものをめでたくなり、よしのんのところに群がった

 

「わ~かわいいの!」

 

「ちょっと、触ってみてもいいかな!?」

 

「こらっ!人のものを勝手にいじるんじゃないわよ!」

 

「やめてあげようよ、よしのん、痛そうだよ.....」

 

「ちょっ.....やめ、いたいいたい、助けてよぉ四糸乃!」

 

レポートをちょうど書き終えた俺は、よしのんを助けるべく、よしのんの体を

ひょいと持ち上げ、よしのんを四糸乃のところに渡してあげた

 

「いやぁ、助かったよ、士道君!」

 

「なぁ、シドー、私もよしのんみたいなマスコットが欲しいのだ!」

 

「はいはい、今度気が向いたらフィリップと作ってやるよ」

 

「わーいなのだ!」

 

「全く、夜刀神さんは純粋でいいですね。昔の士道君もあんな感じだったら

楽で済んだんですけど」

 

「おいおい、川口先生、そんなに俺はやんちゃしてましたっけ?」

 

「えぇ、あの時は、確か士道君は友達とサッカーしていたときによく職員室の

窓ガラスを割っていましたっけ......他にも......」

 

川口先生が思い出話をひとりでに話しているところを、よしのんは我慢できずに

乾杯しないかと俺に促すために、俺の袖を引っ張った

 

「ねぇ、四糸乃もお腹すかせてそうだしさ、早く始めようよ!」

 

「俺が乾杯すんのか?いいのか?」

 

「うん、士道君だからこそやってほしいんだ」

 

俺は報告書のために書いていた文書を保存して、パソコンを閉じたあと、

コップに継がれたジュースを持って立ち上がった

 

「んじゃあ、四糸乃の転入祝いに乾杯!」

 

「「「「「「乾杯!」」」」」」

 

カンカンとコップ同士が鳴り響く中、俺は事務所の窓から、見覚えのある

恐竜のような玩具がじろじろとこちらのほうをみているのに気づいた。

俺とそいつが目を合わせると、その玩具は動き出し、窓の外へと一目散に

逃げて行ってしまった。

 

あいつが姿を現したということは何か不吉なことの前触れだろうか。

不安が残ったまま、俺はグラスに入った液体を一気に飲み干すのだった

 

四糸乃パペット編 完

 




四糸乃 「エターナル・フォースブリザード、相手は死にます!」
セフィラビースト 「解せぬ」

というわけで、長い期間だったと思いますが、四糸乃パペット(という名の何か)
の章は無事終わりました......

ここでお知らせです。
7月はかなり忙しくなるので、ダブル原作などを含め、狂三編は8月に
なってしまうかもしれません......(キリよくするため早く書きました)

ジャッジメント公開日までには始めたいと思っていますが、首を長くして
待っていただけると嬉しいです
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