次回からやっと狂三編に入ります......
とりあえず、メリークリスマスです
Area 和菓子屋
[美九、まずは景色から解決しよう。君は、どこから見えたビーチが好きなんだい?]
「一番はあのだーりんと私がキスをしたあの場所です」
美九はインカムマイク越しに周りに聞こえないように配慮して話した
いつもならば大声で言うはずだが、士道の頭を抱えているのを見てこれ以上
ストレスをためさせるわけにはいかないと感じたのである
「おいおい、あそこは周りに人がいない場所だぜ?」
[いや、もうすぐシーズンが到来する。人がいてもおかしくはない
しかも、あそこは有名なデートスポットでもあるのは士道もしっているだろう?]
「......カップルがいたらまずいことになるな。よし、俺はこれから天宮ビーチに向かうぜ」
「気を付けてくださいね?」
「あぁ!十香は美九を見といてくれ」
「分かった。頑張るのだ、シドー」
そういった士道はソフト帽を被ってそのままハードボイルダーでビーチ方面に向かった
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Area 天宮ビーチ
「キャー!!!!」
「怪物だぁぁぁ!」
美九の話した通り、ドーパントは鉄球を振り回しながら海の家や
レンタルビーチパラソル置場を壊していってそれを見たカップルや
関係者たちが慌てふめいて逃げていた
そこに、変身したWがメタルシャフトを持って鉄球をはじき返した
Heat Metal
サイクロンメタルの状態からヒートメタルに変わったWはそのまま
メタルシャフトの端を交互にドーパントにぶつけていく
「お前、美九のファンなんだろ!どうしてこんな美九が苦しむことをするんだ!」
「違う!俺は、お前みたいな奴を美九が憧れじゃない、愛しているっていう話を
ネイさんに聞いたんだ!......どうして!どうして......!俺は兄さんと
違うというのに!」
「何!?ネイだと!」
[ん......?]
ネイ、アイドル活動をしていたその正体は、DEMインダストリー出身
の唯一の死体兵士NEVERの魔術師だ。恐らくネイ本人に何かしらの
アプローチをかけていたのだろう
フィリップがドーパントの言葉を聞いて何かひっかかりを感じていたが
戦いをしているW.....士道にとっては余裕がなかった
メタルシャフトで突き飛ばした後にさらに拳で炎を纏わせて殴り飛ばした
「馬鹿野郎!美九は人形じゃねーんだ!一人の人間なんだぞ!
人を愛するか愛しないかはお前じゃない、あいつ自身がきめるもんなんだ!」
「知ったことか!俺は一番美九のことを理解して......!」
「ふざけんな!大勢の市民を巻き込みやがって!」
メタルシャフトを使ってドーパントの腹を思いっきりつついて頭に殴りつける
そしてメタルシャフトに炎を纏わせドーパントを吹き飛ばす
ドーパントは、そのまま体を丸くさせ、腕の推進力でWに突進しようと
思ったところにリボルギャリーが飛び出してドーパントを突き飛ばした
「ナイスフォローだな!と......これで決めてやる!」
Wはメタルシャフトのマキシマムスロットにメタルメモリを装填させる
Metal MAXIMUM DRIVE
[「メタルブランディング!!」]
Wはそのままメモリブレイクをせんと劫火を纏ったメタルシャフトを横に
持って駈け出そうとしたそのときだった
[士道!今すぐその場から避けなさい!]
琴里がフラクシナスから連絡が来た。Wは瞬時にマキシマムドライブを
地面にたたきつけて、それを推進力として空中に飛び上がった
ドカァァン!
そこには、レーザーの焼け跡と水蒸気が煙がモクモクと浮かび上がった
「......へぇ、それを避けるなんてアンタ中々やるじゃん」
「誰だ!」
「......残念だけどアンタに用はないの。あたしはあの鉄くずが気に食わないだけなの」
すると、海の中からひれと鱗を持った魚人みたいな怪物が出ていた。しかし、完全に魚
というわけではなく、尾はどちらかというと龍の尾で、手には爪が生えていた
そして腕には小型の金色のブレスレット型の挿入口が確認できた
「誰だ、お前は!!」
「誰でしょうね、アンタには一生教えてあげないけどね!」
魚人の怪物は手から水色のエネルギー弾を発射させ、それをドーパントに当てる
「っ!」
危険を察知したドーパントはその場から離れると砂浜は大きな穴が空いていた
「おいおい......冗談だろ?それにあの金色の腕輪の挿入口......幹部か」
[琴里ちゃんが言わなかったら今頃大爆発だね]
しかし、煙がなくなった今、ドーパントの姿は見えなくなってしまった
Wはせっかくのチャンスを逃したことに苛立った
「おい、お前!どうして邪魔をしやがった!」
「あら、アンタがそこにいるのが悪いんでしょう?あたしは謝らない。
アイツはあたしが殺す。邪魔をするんならアンタも殺す」
魚人はそのまま足からウォータージェットを放ち、高速でこの場所から
ドーパントを追いかけるように飛んで行ってしまった
[......あの声は.....どこかで聞き覚えが......?]
「どちらにせよ、不味いな、犯罪人としても見殺しにするわけにはいかねぇ。
一刻も早く捕まえないと」
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Area 浅川家のスイーツショップ
「こちらが当店一押しのエクレールフリューです」
エクレールフリューというエクレアのようなパイ生地に
何層かに別れて様々なフルーツや生クリーム、カスタードクリームが
ふんだんに盛り付けられたのを見て美九は目を輝かせていた
(麻衣さんの姿にメロメロになっていただけなのかもしれないが)
「流石、名パティシエ浅川シェフのお店、さいっこうに美味しかったですぅ!
生中継でお届けしてます!誘宵美九のディバネティックワールド!甘いもの
食べ歩きスペシャル!次は最後のお店です!」
「はい、音楽入りましたー!」
「美九さん、心無い嫌がらせに負けないでくださいね」
「ありがとうございますぅ~麻衣さん!」
美九はとっさに麻衣さんにも抱き付こうとしたが、むやみに女性にじゃれつこうとするを
止めるように昴から言われていたので士道は美九の襟を引っ張って抱き付かせるのを
阻止した
「士道さんのいけずぅ~」
「悪いな、昴さんの言い付けだしな」
謎の電話から始まった今回の事件......人気DJ誘宵美九に付きまとい、この街を
泣かせるやつらは誰なのか......士道は美九の暴走を止めながらクエスチョンの
最後の質問、一番好きな女性のヒントを考えていた
すると、一本の電話がスイーツショップに流れた
「もしもし、恵果カフェアンド......」
「クエスチョンですね、貸していただけませんか?......もしもし」
士道は美九の隣に立ちスタッグフォンをフィリップに聞こえるように差し出した
[やぁ、美九、さっきは思わぬ邪魔が入ってしまって、素敵な景色をプレゼントし損ねて
しまったよ。次こそは、最高のプレゼントする......君が一番好きな女性をね]
そういったMrクエスチョンの電話は切られてしまったのであった
「フィリップ、何か掴んだか?」
[奴は決定的なミスを犯したよ。まずは前回の質問......天宮ビーチ。
このインタビューは過去のどの記事にも存在しない。その上、ネイは美九が
事務所から抜けて数日後に芸能活動を止め、現在は行方不明になっている。
SNSアカウントも凍結状態。連絡先をしっているやつは限られている。]
「加えて、生放送後と電話のラグが殆どない。これはあらかじめ取材している
場所を把握し、連絡先を知っているというわけか......
ネットで調べたということならば辻褄が合うが、和菓子の店のホームページは
改装中で昨日の時点では見られなかったはずだ」
[そう、単なる熱狂的なファンではなく、この生放送のロケの場所を全て把握している
人物......つまり、この番組の関係者だ]
「なぁ、美九......心当たりはあるか?」
「うーん.....昴さんは病院で入院中ですし、他のアイドルやプロデューサーさんは
襲撃事件の時には別の番組を出演してましたから......そもそも社長さんは
かなり忙しい身らしいですし......」
「......いや、それを考慮するとなると美九が一番好きな女性はかなり身近に
いるかもしれないな......!そうか、分かった!フィリップ、検索を頼む」
士道が全ての辻褄を合わせると確信をもってフィリップに電話する
[あぁ]
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Area 地球の本棚
「検索対象は......Mr.クエスチョンの正体......キーワードは」
[まずは、ディーバネティック・ワールド、番組関係者]
士道がそういうと本棚がどんどん消えていく。その二言だけでかなりの
本棚が消えて大体10個ほどの棚まで絞られていく
「......狙っているドーパントのメモリもいれておこう。メモリの
名前は......バイオレンス」
バイオレンスの名前を入れると10ほどの本棚が3つの本棚へと絞られていた
[......最後のキーワードは、暮林昴だ]
「......ビンゴだ、士道、よくわかったね」
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Area スイーツショップ
「昴さん?どうして最後のキーワードが昴さんなんですかぁ?」
「美九......お前、好きな女性というのを考えて事はあるか?」
美九は上を見上げながら少し考えて手をすくめて分からない素振りをした
「分からないですねぇ.......しいていうなら十香ちゃんとか四糸乃ちゃんですかね?」
「美九の考えている好きな女性の大半はプライベートでしかあっていないはずだ
しかも、好きな場所が天宮ビーチっていうのにしたのはつい最近なわけだろ?
そのころのプライベートは全てラタトスク側がボディーガードという意味で
あまり口外されていないはずだ......」
「というと、犯人は私が仕事をしているときしか見ていないというわけですかぁ?」
「あぁ、となると、そもそも美九に関わっている女性というのは少なくなってきている
......考えてみろ、普通は最も多く話している女性と最も仲がいいと考えられるわけだ」
[なるほど.......あの交通事故は暮林昴本人が抵抗できないように犯人が起こした
意図的なものだったというわけか]
「そんな......!では、昴さんが!」
「お前はここにいろ、俺が昴さんを助けに向かう!」
士道が走り出すとそのままハードボイルダーに乗って病院のほうへと向かっていったのであった
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Area 駐車場
バイオレンスドーパントは屋上において昴が車いすでラジオをヘッドフォンをしながら
聞いていたのを目にしていた。そして、駐車場から直接屋上に行くべく助走をつけて
丸くなるながら飛ぼうしていたその時だった
「はっ!」
Wは今度はトリガーマグナムを使って疾風の弾丸でバイオレンスドーパントを
吹き飛ばしたのであった
「もう気づいたというのか!」
「あぁ......そしてお前の正体は......卯月國男の弟、卯月宗!」
「なぜ、俺の正体を......」
「ラジオ塔の元代表取締役、國男のマスコミ詐欺により親戚であるお前
も責任を取らされ取締役から降格、その後、ディーバネティックワールドの
ディレクターに就任し、美九に対する逆恨みでも考えたんだろう!」
「......あぁ!そうだ、でも俺は美九を愛しているんだ!逆恨みなんか考えていない!
兄貴とは違う......俺は......でも、W!お前が美九の前に現れた!
美九は明らかにお前のことが好きだと元部下のネイの口からきいた!
俺はお前みたいな力があれば美九は振り向いてくれると考えたんだ!」
「っ!!」
バイオレンスドーパントはWの腹を殴りつけるとWは後ろに突き飛ばされる
そして、疾風の弾丸を倒れた瞬間にうち放ち、バイオレンスドーパントの
胸に当たる
しかし、それに気を取られていたバイオレンスドーパントの背中において
爪を使って削り取る怪物......先ほどの魚人が現れる
「さっき、言ったわよね?今度あたしの邪魔をしたら殺すと」
「だが、犯罪者を殺させるわけにはいかないだろう......」
「そう、あたしが強いのを分かっておいてあえて邪魔するというわけなのね!!」
魚人の怪物は手から先ほど放ったとされたものと同じ弾の弾幕を放った
「っ!」
Wはトリガーマグナムでそれの多くを打ち落とそうと撃ったがその弾丸は
当たった瞬間に消えて行ってしまった
[力が相殺しきれていない!]
「っぐああ!!なんつーパワーだ!......劉著してられるか!」
Wはサイクロンメモリを抜くとフェアリーメモリであるザドキエルメモリを
取り出してダブルドライバーに装填させる
Zadkiel Trigger
ザドキエルトリガーになったWは氷の弾丸を魚人の怪物とバイオレンスドーパントに
打ち付ける。魚人の怪物は避けているのに対してバイオレンスはいくつかの箇所が
被弾して体の一部が凍ってしまっていた
「くそっ!一旦引き上げる!」
バイオレンスは動かなくなった氷のままでそのまま跳躍してこの場から逃げて行って
しまい、残るはWと魚人の怪物の二人だけになってしまった
「それが、フェアリーメモリね......それは、ハーミットの能力かしら?」
「識別名で呼んでいるということはDEMかAST関係者か」
「さぁね、あたしには答える義務はない。アンタ、どうして犯罪者を生かそうとするの?
アンタは正義の味方なわけでしょ?」
「それでも、俺は罪を償わせるためにも死なせるわけにはいかなねぇんだ!」
「アンタは優しすぎるとんだ正義の味方ね!」
お互いが殴ると氷と水しぶきがぶつかり合って戦った場所の所々に氷でできたアーチ
やつららができ始める
Zadkiel Joker
ザドキエルジョーカーへと変身を遂げたWは瞬時に後ろを取り、拳を前に突き出した
しかし、そこには魚人の怪物はいないため、当然空振りとなってしまう
それを見た怪物は笑った
「何、馬鹿やってるの?あたしはこっちだよ....っ!?」
すると突き出した拳から冷気を纏わせその冷気により空気中の水分が凍り始める
そして、その凍り付いた水分は拳の上で凍り始めると一体となり、最終的には
それは大きな拳の氷像として出来上がった
「これで、避けられまい!!」
「しまった!!」
巨大な拳を振り上げると怪物を叩き潰すように振り上げた。すると怪物は
ジェット噴射でその場を避けて後ろに下がる
「やるね......癪だけど今回はあいつはアンタに譲ってあげるわ......
アンタの実力も見れたし、あたしはもう疲れちゃった。じゃあね!」
「っ!おい!待て!」
Wはそのまま追いかけようとしていたが、フィリップがそれを止めた
[今は、美九が優先だ。一旦戻ろう]
「そうだな......身元が分かっちまえば多分あいつは手段を選ぶ
余裕がなくなるかもしれないしな」
そういったWは変身を解除して後片付けをフラクシナスにたのんで最後の
店のほうへと向かっていった
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Area 翠屋
最後の店は翠屋である。そこでは、四糸乃も遊びに来ていたらしく、
後ろで看板娘の一人であるなのはの応援をしていた
「出ました!人気急上昇中の翠屋の名物、パイシュー!
このカスタードクリームの濃厚さとパイのサクサク感が
全く持ってたまりません!」
「.....なのはさん、ファイト.....です!」
「う、うん!美九さん!これが、うちの期間限定スイーツ.......
フォンダンショコラシューです!」
「見た目はチョコレート生地が練りこまれているようですけど.......
おぉ!カスタードとチョコレートクリームが二層に別れてますぅ!
これは、売り切れる前に買うしかないですねっ!
話題の翠屋からこの誘宵美九がお送りしましたっ!」
「はい、オッケーです!」
「本日の中継はすべて終了しました!......お疲れ様でした!」
「「「お疲れ様でした!」」」
「結局、邪魔しに来なかったな、クエスチョンというのは」
「いや、まだやつは諦めてないだろう油断は禁物だ」
[んーMr.クエスチョンねー。あんなやつ、よしのんがちょっと懲らしめて
やりに行きたいよ。美九ちゃんの迷惑かけるなんて]
よしのんが文句を言ったとき、なのはの家の電話機から一本の電話が届いた
すると、美九は店の人を押し切って受話器を取った
[......やぁ、美九]
Mr.クエスチョン、卯月宗はまるで受話器を取ったのが本人だと悟った時の
ように電話に答えた。すると、士道もすかさず受話器の隣に近づいた
「今度は私から質問させてください.......どうして受話器を取った時
私だと言うことが分かったんですか?.......卯月宗」
[.......なんのことだ?]
「とぼけないでください!兄弟二人してなんなんですか!?そんなに私の
ことが嫌いなんですか!?好きだったら私のことを人として見てください!!
貴方の負けです.......大人しく投降してください」
[.......やはり、俺のことなんて振り向いてすらいないのか
なら、教えてやる......お前のすぐ近くにいるからなんだよ!]
Violence
ガイアウィスパ―の音が聞こえると、士道は目を大きく開いた後
ザドキエルメモリをよしのんに投げつける
「よしのん!」
Zadkiel
[よし来た!巨大化ぁああああ!!って、うわああああ!!]
よしのんは庭へと飛び出すと、目の前にはバイオレンスドーパントが球体と
なって落ちてきたのであった。そしてその真上にちょうどよしのんが浮遊
していたためおしつぶされてしまったのだ
「よしのん!?」
四糸乃が青い顔になって慌てていたが、踏みつぶされた後の地面が急に光りだし、
よしのんは巨大化して眼帯を付けたザドキエルへと変身してそのままバイオレンス
ドーパントに対して圧し掛かったのである
「なめるなぁああああ!」
「ぐああ!!!」
「きゃあっ!」
庭の塀はバイオレンスドーパントが倒れたことにより一気に崩れだした。
バイオレンスドーパントはそのまま球体となり、よしのんを無理やり突き飛ばすと
美九を捕まえてそのまま逃げて行ってしまった
「っ!しまった!」
「ごめん!士道くん!」
「心配すんな、あとは任せろ!」
士道は元の姿に戻ってしまったよしのんを四糸乃に任せ、そのままソフト帽
を被りなおして美九の救出へと向かっていった
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Area 港
「待ちやがれ!このたまっころ野郎!」
Wに変身した士道はそのままハードスプラッシャーと呼ばれる水上移動用の
マシンに乗り込み港の船乗り場を移動するバイオレンスを追いかける
「しつこいやつめ!」
バイオレンスドーパントはそういうと、球状になりながらマシンガンのような弾丸を
ハードスプラッシャーに向けて発射する
それをなんとかして避けて反撃に向かいたいところだが、中にいる美九に被害が
及ぶかもしれないと考え、攻撃ができなかった
「これでもくらえ!」
そういったバイオレンスドーパントは球状のまま、ハードスプラッシャーの上に
圧し掛かり、そのまま沈めようとしたところ、水中でWはメモリを変える
Luna Joker
「うわぁ!」
ルナの力で腕を伸ばしバイオレンスドーパントを掴みあげるとコンクリートのほうへと
投げつけた。その後、すぐにトリガーメモリとジョーカーメモリを交換させる
Luna Trigger
Spider
スパイダーガジェットをトリガーマグナムにつけると、銃口からネットのようなものが
バイオレンスドーパントにとりついた
そして、ネットごとバイオレンスドーパントをたたきつけることで
美九と分離させることに成功する
「なぜ、そこまで邪魔をする......!」
「お前、そんなことして美九が喜ぶものだと思っているのか!?」
「俺は、あの糞兄貴に毎日顎で動かされた日々を送っていた。あいつはDEMに多額の
賄賂を送り込んでマスコミをも無意識に操る洗脳装置を開発させた」
バイオレンスドーパントは拳を血がにじむような力でぐっと握りしめながら訴える
「だが、俺はそのような幻想にとらわれていなかった!
俺はやつの洗脳から逃れるために、ガイアメモリを買って耐性を付けた
......だが、糞兄貴は俺が美九.....いや、月乃のファンだというのを
いいことに逆らえば月乃がどうなってもいいのかと後ろ盾にされた!」
「おまけにDEMのボディーガードまで雇って社会的にも拘束された俺ではどうしようも
できなかった!だが、結果はどうだ!そのようなもの全て、お前が!お前が
全部分捕りやがって......!挙句の果てには月乃がお前のことを
旦那扱いしているだぁ......!?ふざけるなぁ......!ふざけんなよ、
糞が!!!!!お前と言い!糞兄貴と言い!どうして俺の目の前から月乃を
かっさらっていくんだよぉおおおおおお!!!」
そういったバイオレンスドーパントは怒りに燃え、赤いオーラのような
物を纏い、体による熱で蒸気が吹き上がっていた
[不味い......怒りでメモリが暴走している!]
「死ねえええええ!!!」
先ほどよりもはるかに速いスピードでバイオレンスは球となり、Wにぶつかって
いく。Wはそれに反応しきれずに吹き飛んでいき、後ろのコンテナへと激突する
「った......なんつうパワーしてるんだあいつは......とにかく
アイツを止めないと」
Sandalphone Trigger
Wはルナメモリからサンダルフォンメモリを装填すると空中にサンダルフォン
の戦闘機が浮かびあがったそれに捕まったWは、速いスピードでバイオレンス
ドーパントのほうに向かう
ズダダダダダ!
Wがトリガーマグナムを引き、空中からバイオレンスを狙って、一方でバイオレンスは
それを相殺するように弾丸を飛ばしてくる
「このままだとあいつ、メモリに飲み込まれて廃人になるぞ!」
すると、後ろにいた美九はWにそっと話しかけた
「......だーりん、ここは私に任せてくれませんか?」
「なんかあるんだな、分かった」
ロートーンでめったに出さない真面目で静かな声で美九はWに話し、自身の持つ
旧フェアリードライバーを取り出す。それを悟ったフィリップはソウルサイドから
ガブリエルメモリを取り出し、渡す
Gabrielle
精霊の半解放状態に戻った美九はガブリエルの持つマイクを使ってゆっくりと
話しかける。それを見たバイオレンスドーパントは戦うのをやめて警戒した
ような目をこちらに向けていた
「......ごめんなさい、私、あの男にファンは三人しかいないと言って
しまいました。でも、貴方のおかげで本当のファンはちゃんといたということ、全てのファン
が手を裏返して裏切る人たちではないということを知りました......」
その声には心に響かせるようにガブリエルの洗脳効果を利用しているのか
バイオレンスドーパントは何も攻撃はしてこなかった
「正直、貴方のことをごみのような存在として扱ってました。でも、
今の貴方のことを聞いて、全ての納得がいきました......
だからこそ、仮面ライダーじゃない。私自身が貴方を助けなければ
ならないと思いました。貴方は......昔の私と同じ、「一人」
でしたから......ガブリエル、
マイクを持つと、美九はガブリエルに指示をだすと天使のオルガンから静かなピアノ
のメロディーが流れ始める。そして、怒りを鎮めるようにただ、歌を歌うのであった
挿入歌 My Treasure
[これは、宵待 月乃のデビューシングル......My Treasure!]
ガブリエルのオルガンから流れる静かな音の旋律によりこの地帯が
まるで何もなかったように無音の空間が流れる
バイオレンスドーパントは、赤いオーラのようなものがなくなり
無理やり声の洗脳で止めているような雰囲気はなかった
「俺のために.......月乃が歌を.......嘘だ.......」
「夢じゃねえよ、アイツはお前......たった一人のために歌っているんだ
耳をかっぽじって良く聴くんだな」
曲が終わったころにはバイオレンスドーパントはその場でうなだれ、メモリを
解除させていた。その顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた
「月乃......ごめんよぉ......月乃ぉ......!」
Wはそのまま宗本人に近づいた後、メモリを取り上げ、そのまま握力を使って
メモリを握りつぶしたのであった
「私のだーりんは一人しかいませんけどぉ......私は一人一人のファンのために
歌っているつもりですよ?ですから......一人で泣かないでください」
「月乃さん......」
宗はふらりと体をよろけるとそのまま美九のほうに倒れこんだ。美九は嫌がるのか
と思ってはいたが、そのようなことはせず宗をそっと抱きしめてあげた
「あぁ......俺が求めていた質問の答えはこの温もりだったのかもな......」
そういった宗はメモリの副作用なのかそのまま気絶してしまったのであった
Wは変身を解いた後に皮肉を込めた意味で美九を馬鹿にした
「お前......いいのか?旦那以外を抱きしめてよぉ」
「私は、知ってますから、だーりんはこんなことしても離れてこないって......
それに答えてたでしょう?私のあこがれはだーりんだって。
私も歌で十分人を救えることがこれで分かりましたから
それとも、嫉妬しちゃいました?」
「馬鹿っ、んなわけねーだろ!」
士道は赤らめた顔を隠したいのかソフト帽を少し深めにかぶって顔を見せないように
そっぽを向くと美九は微笑みを浮かべた
「ふふっ、だーりん可愛いっ」
その笑顔は、アイドルでなくてもものすごくまぶしいものであった
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Area 時崎家
鞠奈は帰ってきた後に優雅に紅茶を飲んでいた。そこに琉兵衛が現れる
「鞠奈、昨日、一般のドーパントに襲われたと聞いたが......大事はなかったかね?」
鞠奈はそっけない棒読みのような態度で彼に最低限の敬意を持って返す
「問題ありませんでしたわ。それがどうかしまして?」
「ふむ、ならいい」
(よく言うわ......ガイアメモリの生産ライン扱いしてるくせに......
あたしの分身体が賄ってるからいいけど、本当に人のこと考えているのかしら
あの糞親父.......だけど、アイツの能力が一番厄介なのよね.....)
そのようなことを考えているとと仮面ライダーのことを思い浮かべる
(仮面ライダーか......あいつなら......いや、まさかね)
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Area 鳴海探偵事務所 Side 士道
今回の事件を通して、美九がまた一歩成長したんじゃないかと思えた
[美九たん!聞いてくれ!見ちまったんだよ!不均一のツインテールの可愛い女の子がさ、
床からたくさんの手を生やして人を奈落の底に引きずってるのをよ!何言ってんだか
分からねぇと思うけど、俺は必死に逃げちまったぜ......助けてくれ、仮面ライダー!]
アイツは確かにトラウマはあって偶にはキツイこと言うかもしれないが根はやさしい
女の子だということは今回の事件で理解したつもりだ
あの後、昴さんは自分が狙われていることに驚かされて、仮面ライダーに
お礼を言っておいてくれとか言われた
卯月宗はあの後、國男の墓参りに行ったあとすぐに自首をした。國男を恨んでいる
といってもあいつは心の底は優しさでできているかもしれない。
今度、出獄したときはぜひファンであってほしいものだ。もちろん、ある程度の
節度は保ってほしいけどな
一つ気がかりだったのは、幹部である魚人みたいなドーパントだった。
しかも、リストバンドの小型のガイアドライバーは見たことがない。
新しい幹部だというのだろうか
あいつはどうして俺達の前に立ちはだかったのだろうか
まるで俺達のことを試しているような戦いぶりであったのは確かだ
それにしても、優しすぎるか......俺はあくまでハードボイルドを貫いている
つもりではあるが、根っからの癖というのはどうも取れていないようだ
「う~ん、どれもこれもおいしいのだ!」
「.....おいしい.....です!」
[いんや~流石、トップ3の甘いものランキングに入るお店の品々だねぇ~]
十香には、ボディガードを頼んだお礼にたくさんのスイーツを買ってきてやった
だが、テーブルに乗せた山のような量のスイーツ......あのスイーツドーパント
も真っ青なほどの量がのっている
俺も見ているだけでくどくなりそうだ
「そういえば、士道、よく美九の好きな女性を当てられたわね」
琴里はショコラシューをかじりながら俺のほうに聞いてくる
「なぁに、俺以外であんな笑顔を見せる奴がいなかったからな
大好きな人だというのは考えられたさ」
俺は苦笑して頬を少し掻いてそっぽを向いた。その顔は少し赤くなっているのは
なんとなくわかってはいた
「へぇ~貴方にしてはよくできたわね」
「まぁな」
だが、フィリップは魚人のドーパントに聞き覚えがあるらしく、それが気になって
ぼんやりしているところも多くなった
相棒は自分から悩みを言い出さないからな......俺にも慎重さが必要だ
うかつにアイツの心に入るのは......
「フィリップ、お菓子食べぬのか?」
「いや、僕はそんな気分じゃないから十香ちゃんは、遠慮しないで食べたまえ」
「ぬぅ......なら仕方ないか」
流石に十香もフィリップに彼女なりの気を使っているらしい
フィリップはそのような会話に少し苦笑していた