デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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お待たせしました.....みんな大好きくるみん編スタートです
次は今月下旬には出す予定です

今回はいろんなものを複合させたオリジナル編になっています


狂三ファング編
N、再び/精霊の転校生


Area AST 天宮駐屯地

 

模擬戦の地域にて三人の少女がそれぞれのCRユニットを装着して

2:1でいがみ合っていた

真那、折紙、美紀恵である

しかし、美紀恵のほうはかなりきつい顔をしている一方で

折紙と真那はまだまだ余裕でいけそうな様子であった

 

「......」

 

折紙はノーペインを起動させ、真那のブレードとキリキリとつばぜりあう

しかし、すかさず美紀恵は射撃武器を起動させ、真那を撃とうとするが

真那は折紙の刃を弾き飛ばし、かつ随意領域で放たれた弾丸を止めて

折紙の頭に頭突きをいれる

 

頭突きというのも、随意領域の恩恵もありかなり硬くなっている頭部を

油断している折紙の頭に当たったため、折紙の頭がくらくらとしてしまう

 

「あぶねーです」

 

「っ!」

 

真那はそのまま折紙にブレードを一太刀すると倒れてしまい、

弾薬が尽きてしまった美紀恵は両手を挙げて降参の意志を真那に見せた

 

「ま、まいりました........」

 

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Area 休憩スペース

 

「いやぁ.....強くなりましたね、お二人方。流石の私もあぶねかったです」

 

真那はタンクトップ姿でスポーツドリンクをグビグビと飲んでいる

その横にタオルで汗を拭く折紙とがっくりしていた美紀恵がいた

 

「でも、真那さんにはまだまだ遠いですよ」

 

「貴女も十分強い。二人がかりでもかなり苦戦した」

 

「やっぱり、ドーパントとの実践の経験を積み始めやがったからでしょうかねぇ?

精霊以上にドーパントは居やがりますから、出動の回数も増えていく一方です

実践つめるほど人は強くなりやがりますから」

 

折紙は自販機で買ったオレンジジュースを少し飲むと真那に話した

 

「そういえば、貴女は最悪の精霊、ナイトメアの本体を追ってここに配属されたと聞く。

後ほど、詳しく話を聞かせてほしい」

 

「本体......ってことはあの精霊に直接あったんでやがりますか?」

 

折紙は顔を少しゆがませて、飲み干した缶ジュースの缶を強く握って

そのままゴミ箱に投げ捨てながら言った

 

「私の義理の叔父は一年前、ナイトメアによって......殺された」

 

「......それは災難でいやがりましたね。どこであったんでやがりますか?」

 

真那は少し申し訳なさそうな顔をしながらも彼女もスポーツドリンクの水筒を

鞄の中にしまった

 

「私と、叔父、そしてその弟子の士道で探偵職の依頼をこなしていたときに

やつが現れた」

 

「叔父って探偵職だったんでやがりますか......あれ、士道......?

もしや、最近の新聞に載ってる五河士道でやがりますかね?

鳶一一曹、この写真に見覚えがねーですか?」

 

真那は胸元にある写真が入っているであろうペンダントの中身を見せると

折紙は明らかに驚愕の表情を見せた

 

「これは......!」

 

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Area 鳴海探偵事務所

 

 

俺は上機嫌にらしくもない口笛を吹きながら、いつもの黒のソフト帽ではなく、白い

ソフト帽を帽子掛けから取り、目の前にあった鏡を見て帽子の位置を調整していた

 

その時、俺は何者かから後ろからひょいっと帽子を取り、そのまま白いソフト帽を

帽子掛けに輪投げの感覚でひょいっと帽子を投げかけた

 

「あっ!何するんだよ、おやっさん」

 

後ろからやってきたのは灰色のフォーマルなスーツが似合う30代ぐらいの男性だ

俺はその人のことを探偵においての師匠と思い、「おやっさん」と呼んでいる

 

「半熟のお前にまだ帽子は早い」

 

「なんでだよ?俺は事件ぐらい何件かといているんだぜ?探偵帽子くらいいいじゃねえか!」

 

「男の目元の冷たさと優しさを隠すのがこいつの役目さ.......

お前にはどっちもねぇだろ」

 

そういったおやっさんは自分の帽子も一緒に輪投げのようにストンと帽子掛けのところに

かかっていって自分の仕事机のほうに向かった

 

確かに、俺は事件を解く推理力はある。でも、その冷たさと優しさというものが俺には

足りていないのだろうか。

俺はその優しさと冷たさというものを忘れてしまったのだろうか?

そこに後ろから脱いだおやっさんのコートを受け取った折紙がハンガーに

丁寧にかけながら俺を弁護しようとする

 

「叔父さん、士道は十分にその二つは持っている。帽子をかぶせてもいいと思う」

 

「折紙、確かにお前の眼にはそう見えるだろうが、俺の眼にはそう映ってない

かばいたければ勝手にかばってろ。お前もまだまだ半人前だ

半人前が半人前をかばっても何の意味もない」

 

「っ......」

 

折紙が珍しく口説かれてしゅんとなってちぢこもる姿を一瞬可愛いと思いつつ

俺はおやっさんのほうを見る

 

「俺が認めるまでその帽子は被るな。嫌なら出ていけ」

 

出てけというのは冗談なのだろうが、くぎを刺すつもりで言ったのだろう

俺は諦めておやっさんの言うことにしたがう

 

「分かったよ......」

 

「っ!!士道は渡さない」

 

すると、大きな声で折紙がいきなり騒ぎ出した。すると玄関の外からがたがたと物音がして

この場所にいるとは思っていなかった聞き覚えのある声が部屋に響き渡った

 

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Area 学校 教室

 

ガコン!!!

 

 

俺は目が覚めたのは学校の机の上だった。すると十香と折紙は犬猿の仲よろしく

俺の目の前で大声で口喧嘩を始めていた

 

「なんなのだ!鳶一折紙!シドーを起こすのは私の役目だったはずだ!」

 

「違う、HRで彼氏をそっと起こしてあげるのが彼女の役割」

 

「私はシドーに頼まれたのだぞ!?HR前に起こしてくれって!

それに、貴様はキスで起こそうとしたではないか!!」

 

俺は昨日、事務やデートに追われて、課題をすっぽかしてしまったことに気づき、

夜遅くまで起きていた。そのため、学校についた後に少しだけ寝て時間になったら

起こしてくれと頼んだ結果がこれだ。

折紙はおやっさんがいないからといってやりたい放題しているのが痛い。

この前の媚薬入りコーヒーを注いで洗ったカップをおやっさんが

嗅いだ後に事務所から一日折紙が締め出されたのは懐かしい思い出だ

 

「あー、もう分かった、起きた、起きたからいい加減黙ってくれ、たまちゃんが

困り果てているぞ」

 

俺が指を指した先には困った顔で苦笑いをしているたまちゃんの姿が見えた

それを見た二人は途端にしゅんと静かになってくれた

 

「あ、ありがとうございます、五河君。で、今日は何とですね~このクラスに

転校生が来るのです!」

 

すると、教室の外から一人の少女がクラスルームに入ってきた

髪型はアンバランスのツインテール、肌は折紙と同じくらい綺麗な

白い肌で左半分が髪に覆われていた十香とは別ベクトルの美少女と言える存在

だった。しかし、その姿はあまりにも俺には見覚えがありフィリップも

目を少し開いて驚いているような顔をしていた

 

彼女は教壇の上に立ち、黒板にチョークで自分の名前を丁寧に書いた後

おしとやかでかつ綺麗な声で教室を響かせた

 

「時崎狂三と申しますわ......わたくし、「精霊」ですのよ?」

 

十香につぐ絶世の美少女を目の前に一人、不覚にも俺は折紙と同じ怒りと困惑、

そのどちらかをえているような気分になった

折紙は言わずとも憎んでいるような目を、十香は困惑しているような

目をしていた

 

「わたくし.....まだこの学校に不慣れなもので、放課後にでも構いません

どなたか校舎の案内をしていただきたいのですけど」

 

「お任せくださ「結構です」.......」

 

殿町がさっそうと手を挙げていたが、そのアピールはことごとくはねられてしまう

そして、狂三はちらっと一瞬だけまるで獲物を捕まえる蛇のような睨みを

俺に向け、フィリップの机のほうに向かった

 

「お願いできませんこと?フィリップさん」

 

二人の間で数秒の沈黙が続いた中、フィリップはちらっと俺を見た

俺は、周りの眼も気にする必要があるとみてゴーサインを机の下で出した

フィリップはそれを察知すると口を開いた

 

「.......分かった。では、放課後にでもどうだろう?時崎狂三さん?」

 

精霊、時崎狂三。天使の発動条件である生贄をそろえるため

おやっさんを含めた数多くの人間をこの手で殺めた人物。

俺達はこいつが醸し出す微かな狂気ともいえるオーラを

ひしひしと感じていた

 

side out

 

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No side 屋上

 

[なるほどねぇ......とうとう来ちゃったわけか、士道の師匠の仇が

.....んで、どうするつもりなの?]

 

昼休み、士道は琴里に対してスマホで連絡を取っていた

もちろん、周りに聞こえないようにバタフライガジェットで

防音処理を施しながら連絡している

 

「あいつは会った時から俺じゃなくてフィリップを探していた

だからあの時と同じ目的じゃないかと思うんだよ」

 

[でも、士道じゃなければ霊力の封印ができないのよ?

少しでも関心を士道のほうに向けないと......]

 

士道はいつもよりは暗い顔をしてトーンを下げながら琴里に答える

 

「多分、フィリップには封印に対して策があるんじゃないかと思う

そういうなら、無理やり霊力を封印するという無茶な選択肢をフィリップ

があげるわけない。それに.......俺には多分好感度は上がらない」

 

少しうなりながら空を見上げていた士道に琴里は気になって聞き出す

 

[どうしていいきれるのよ?]

 

「あいつは俺のことは霊力の塊としか見ていない。同時に、俺は怖いんだ.......」

 

士道が何か言いかけようとしたとき、自分の中での鳴海宗吉の最期をフラッシュ

バックさせてしまい、頭を手で抱えた

フラクシナス越しで連絡しているのか士道のメーターに異変があったらしい

 

[ちょっと、大丈夫?]

 

「悪い、琴里、今回は俺は協力することはできない。おやっさんのためにも、

折紙のためにも。十香が待っている。もう行くぞ」

 

[士道!?答えなさい、士d......ブチッ]

 

スマホを切ってポケットにしまった士道は大きなため息を吐いた

 

「何やってんだろ......おやっさんの言うことを聞かなかった俺がおやっさんを

殺した.....あいつと同罪みたいなもんなのになぁ......クソ!」

 

士道はバタフライメモリを外すとそこから駆け足で十香の元へと向かった

そして、その足は少し重かったように感じていた

 

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Side フィリップ Area 学校

 

「フレ、シンが戦意喪失気味なのでね、今回は君が中心になると琴里から聞いたのだが

.....問題はないのかね?」

 

僕に対して現在の副担任であり、フラクシナスの解析官でもある令音がインカムと

コンタクトレンズを渡してきた

 

「あぁ。いろいろ検討した結果、僕にも士道と同じ封印能力を備えていることが分かったからね」

 

地球の本棚で鞠亜が偶然、精霊の封印方法の項目を開いてくれたことがありがたかった

というのも、これは合点の行く理由だ。

士道が封印した霊力はメモリを通して地球の本棚へと保存される。

ならばメモリそのものを管理し、常につながっている僕にも封印が可能

ではないかという仮説だ。

これは鞠亜も太鼓判を押すほどの信憑性もあり、メモリと精霊の関係を

明らかにするためのチャンスでもある。

 

それに、士道は未だに過去のことを気にしているらしい。下手に接触させるより

フラクシナスのバックアップが揃っている今、僕が出たほうがいいと

琴里ちゃんが判断してくれたようだ

 

[いい?フィリップ。私は士道と同じように貴方をエスコートするわ

でも、あんたは人間の感情を知らなすぎ。軽率な行動はやめてちょうだいね]

 

人間の感情、僕はビギンズナイトのあのころまで人間ではなく道具として

扱われていた。そのため僕は鞠亜と同じように感情の一部が欠落している

「愛」を検索するうえで感情は大切な要素だと分かるのだが、果たして

僕にその膨大なデータが分かるときが来るのであろうか

 

「分かった。問題ないよ、琴里ちゃん」

 

[いちいち気になってたけど、せめて司令官のときは「ちゃん」付けはやめてほしいんだけど]

 

「君は士道の妹である限り琴里ちゃんは琴里ちゃんだ。君はそう、士道と同じ......

言わばハーフコマンダーだからね」

 

[しっつれいわね!?あいつと一緒にしないでくれない!?]

 

おうふという神無月の声が聞こえたことを片耳に僕はそのまま琴里の反論を無視して僕は

時崎狂三のほうへと歩いていった

 

Side out

 

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No side

 

「やぁ、待たせたね、時崎狂三」

 

「狂三で構いませんわ」

 

フィリップは声をかけると狂三は嬉しそうに微笑みながらつづけた

フィリップは少し緊張しているのかポーカーフェイスが微かに崩れている

 

「学校を案内してくださるのでしょう?よろしくお願いしますわ」

 

フィリップの緊張は解けないでいた。それは

狂三という存在だけではない。単純にデートに慣れていない

というよりあまり身内以外の女性と話したことがないのである

 

そして、後ろからこそこそ隠れるように士道、十香がついていく

 

「シドー、どうしてフィリップのほうにいかないでこそこそやっているのだ?」

 

「馬鹿、お前は少し黙っていろ。あいつは今デートしてるんだ」

 

「なぬっ!?」

 

十香は目を開いて頭に電撃が走ったような分かりやすいリアクションをしてくれた

 

「本来はフラクシナスにフィリップがいるからなぁ......クルーが信用ならないから

心配なんだよ......」

 

「そ、そうなのか」

 

フィリップは狂三と移動しているのを確認した二人はばれないようについていったのであった

 

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「さて、どこから案内しようか」

 

1 屋上

 

2 保健室

 

3 購買

 

フラクシナスでは、現在選択肢に対する投票を行っている

普段はフィリップがそちらのほうに行くはずなのだが今回は違う

フィリップは自分の選択を少し迷いつつも顔は平然としていた

 

[ん?この3番に入れている人は誰なの?]

 

[私だ。単なる消去法で、保健室は養護教員のいる可能性がある。屋上は、

どうせなら夕日がさしたほうが素敵じゃないのかい?]

 

「よし、まずは食堂から案内しよう」

 

フィリップは投票数とは別に琴里と令音の会話を聞いて、食堂のほうへと案内していった

 

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Area 食堂

 

購買においてフィリップは購買のメニューを説明していた

 

「この店のナンバーワンは焼きそばパン」

 

「そうですの」

 

「だが、僕のお勧めはメロンパンだ。あまり味は悪くない」

 

「そうですの」

 

フィリップはあまり反応がない狂三に対して少し疑いの目を向けながらも

廊下のほうへと向かって歩こうとする

 

「一年前が懐かしいですわね。わたくしの手を取ってくださっていたら

貴方の今はずいぶんと変わってらしたのに」

 

狂三がそのような発言をした今、フィリップは彼女が一年前の精霊だと言うことが

はっきりと確信を得ることができたのである

 

「間違いない、君は、一年前のあの時.....ビギンズナイトの精霊

.....一体何が目的なんだ?」

 

[ちょっと、フィリップ!?いきなりなんでも唐突すぎよ!]

 

琴里がインカム越しで叫んではいたが、狂三はいたって動揺せずに話していた

 

「ビギンズナイト......ですの。お二人方は「あの夜」をそのように呼んでいるのですね」

 

「っ!!」

 

フィリップは少し身構え狂三から一、二歩少し遠ざかった

一年前の精霊だと確信が得られることで彼女の狂気がなんとなく分かってきたからである

 

「ふふっ、そんなに緊張しないでくださいまし。わたくしはあの連中よりははしたない真似

はしないつもりですわ.......そうですわね、強いて言うなら......」

 

狂三は微笑みながらそのようなことを言いかけたとき、突然、校内放送においてサイレンが響き渡った

空間震とは別のサイレンを意識しているのか、甲高くうるさい音が響き渡った

 

ビーッ!!ビーッ!!

 

[緊急放送です。校庭中央に謎の怪人が出現、各生徒は至急空間震シェルターに避難してください

繰り返します!.......]

 

[司令!校庭中央にドーパントの反応を察知しました]

 

[っ!こんなときにどうしてドーパントが!?作戦中断!フィリップ、急いで

フラクシナスに戻って!]

 

「その必要はない」

 

Cyclone

 

「変身」

 

 

サイクロンメモリを入れた後にフィリップは狂三の前で倒れたのであった

変身による気絶で倒れたフィリップに対して、狂三はニヤリとにやけながら

フィリップに近づこうとすると、一太刀のレーザーブレイドが狂三の前を遮った

 

「フィリップは渡さない、ナイトメア......!」

 

折紙がレイヤリングスーツを纏ってレーザーブレイドを

拾い上げた後、狂三のほうに弾丸を撃ってきたのである

フィリップが変身したのはまさにこのためである。十中八九折紙が

狂三を尾行していたからである。復讐に燃える彼女の執念を

逆にフィリップが利用させてもらっていたのである

 

「おやおや、一年前のと変わらず乱暴なお方なのですね」

 

「叔父さんを殺した罪、ここではらさせてもらう!っ!?」

 

狂三は放たれた弾丸を避けて受け流したあと、上に手をかざした。

すると、折紙の足から何かしら腕のようなものが現れ、折紙の四肢と

首を絞めつけようと襲い掛かり、折紙は捕まってしまった

 

「おいたがすぎますわねぇ......たかが人間一人や二人、殺人鬼は

殺した人の顔なんて覚えてませんのよ......?」

 

「ほざけ!!」

 

折紙は無理やりその腕の拘束を随意領域を使って弾き飛ばすと

折紙はその腕をレイヤリングスーツに装着されているブレード、ノーペインを使って切り刻む

大量の血だらけの腕が転がる中、狂三に切りかかろうとしても

すっと服に汚れをつけずに避けていく

 

「っ!」

 

バキュン!!

 

狂三が手を付けようとすると、窓からパリンと紫色の弾丸が飛んでくる

狂三はこの弾丸の持ち主を知っていたのだろうか、少しばつが悪そうな

顔をして折紙にこういった

 

「時間のようですわね。高宮真那さんにでもよろしく伝えといてくださいまし。

では、ごきげんよう」

 

すっと、狂三は何かを落としたかと思われると白い閃光が折紙に

襲い掛かったのである

 

「スタングレネード......!」

 

視界が回復した折紙が気付いたときにはすでに狂三はいなくなってしまった

 

「......士道にフィリップを届けないと」

 

随意領域の展開で焼かれるほどの頭痛で体をよろけつつも折紙は

すっぱりあきらめたのか、フィリップの体を持ち、Wになった士道のほうに向かった

 

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一方、警報を聞いた後の士道は十香と共に校庭中心へと向かっていった

 

「フィリップ、変身はできるのか?」

 

[問題ない、近くに折紙が潜伏しているのを確認した]

 

「十香、力がばれないレベルで避難誘導を頼めるか?」

 

「分かったのだ!」

 

十香が首肯して士道から離れて駈け出していく。

士道は自分のダブルドライバーの意思伝達機能を通してフィリップのほうに連絡をした

近くに折紙がいるというのを確認すると、士道も安心したのかこくりとうなづいた

 

Joker

 

[「変身」]

 

Cyclone Joker

 

謎の怪物という情報がある以上、襲撃したのはドーパントである可能性が大きい

しかし、このような普通の学校にドーパントが襲撃しているのはあまりにもおかしい

話である。ドーパントというのは主に売買したメモリで犯罪に渡ることを

主にしている。しかも、未成年のメモリ販売は経験上耳にはしていないのである。

それゆえに学校を襲う理由が分からなかった

 

校庭の中央に行くとそこには一人の骸骨の仮面と白いソフト帽を

被った怪人がたたずんでいた。

周囲は被害が及ぶ程度に校庭のグラウンドは穴だらけになっていたが

逃げ遅れた人はいなかったようで安心した

砂埃がはれようとしたとき、フィリップは何かに気が付いたのか

士道に話した

 

[士道......あれは......]

 

「そんな馬鹿な......!?」

 

その怪人はWには見覚えがあり、ゆかりのある人物であった

その人を見て士道は明らかに動揺していたのである

 

[落ち着いて、士道!それはあり得ないはずだ......!]

 

「そんな......!なんでだよ!おやっさん!」

 

そう、その人物は死んでいたとされる自分の師匠の仮面ライダーの姿であったからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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