デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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Fの戦争/美しき薔薇には何があるか

Area 天宮駅噴水広場

 

[いいかい?フレ、君は狙われていることを忘れてはならない。

おそらく、何らかの方法でシンは監視しているだろうが、折紙も

いる以上、援護に限界がある。君は今は知識が豊富なだけの少年である

ことを自覚してほしい。こちらの指示に従えとは言わない。

危険だと感じたらすぐに人目につかないところに行ってほしい]

 

「あぁ、分かっているさ。そういえば、村雨令音、琴里ちゃんは何処に行ったんだい?」

 

[琴里は、「別にフィリップなら大丈夫でしょ?それに令音や神無月もいるし」と言い、

地上のほうに降りて行ったよ]

 

「それならいいんだ」

 

フィリップはいつものパーカーの襟を整え直しながら令音の通信の小型イヤホン

から発せられる音声を聞く。その後、甲高い特徴の二人組の女子高生も話してくる

 

[ダイジョーブ、ダイジョーブ!フィリップはある意味シンちゃんより顔は整ってるし!]

 

[ちょっと、エリザベス!そんなこと言わないの!]

 

クイーンとエリザベスも準備は万全の状態のようである。フィリップはデート

以前に士道や琴里、十香などといった身内以外と出かけたことすらない

ため、知識以上に経験が豊富な二人はありがたいが、他のクルーは、

恋愛沙汰にはあまり得意ではないようだ

 

すると、コツ、コツ、という靴の音が聞こえるとフィリップは気を引き締めた

目的は、分身体ならば、封印か交渉で仲間にし、本体ならばこれ以上の

犯罪をやめるように説得をする。

あの後、本体が絆されるような結論はフィリップと鞠亜には至ること

はできなかったのである。

 

「お待たせしました」

 

「いや、僕もさっき来たばかりさ」

 

狂三は今回は私服で来たのか黒い高級そうなブラウスにフリルのつくスカート、

通称ゴスロリファッションと髪は二つにゆいられており、バラの

リボンを身に着けており、白い肌が際立つまるで人形のような姿だった。

フィリップは時間は10分前にはすでにいたのにもかかわらず、模範解答

のセリフを口にする。順調な滑り出しのようだ

 

「何処にまいりましょう?」

 

1 ショッピングモールでぶらぶらお買い物デート

 

2 映画館で甘い恋愛映画を

 

3 ランジェリーショップで彼女の試着を鑑賞

 

フィリップの左目に装着されているコンタクトにフラクシナスから送られる

3つの選択肢が現れる。クルー内において1、2の選択肢が大体半々に

なり、3番の選択肢には一名ほど除いて入っていなかった。

フィリップは、自分が考えているプランに最も近いものである

ショッピングのほうを頭の中で決める

 

[えー映画館っしょ?]

 

[馬鹿ね、あくまで最近知り合った女の子なのよ?いきなり

露骨に求めては嫌われるわよ?]

 

どうやら、クイーンとエリザベスの意見は二つに分かれていたようだ。フィリップは

エリザベスの意見に賛成した。殆ど初対面の人と恋愛映画にいってもあまり

効果はないと思ったのだった

 

「ショッピングモールとかどうだい?引っ越してきたばかりなのだから、

服とか生活用品もあまり持ち合わせていないだろう。さぁ、行こうか」

 

「えぇ、では、エスコートのほうをよろしくお願いしますわ」

 

フィリップは、手を差し伸べる。女性をエスコートさせるためには

ありがちなシチュエーションであるが、狂三は笑顔を浮かべながら

手を取って手をつなぎ歩き出した

 

(この感触......どこかで......?)

 

フィリップは狂三の白くて綺麗な手を握ると、謎の既知感に襲われた

ビギンズナイトでは特に触れてすらいなかったため、狂三と手を

つなぐのは今回で初めてである。それでも、自分はこの手を握った

ことがあると思い、記憶の中を密かに探ってみると、モヤのようなもの

がかかってかえって分からなくなった。首を少し振ると、このことは

一旦置いといて、デートに集中した

 

[フィリップ、かわいい!少し手が震えてるよ~]

 

[顔では表に出さないけど、内心心臓バクバクなんでしょうね......]

 

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ソフト帽を被り、カジュアルな黒目のコートとネクタイをしめている青年、

士道と白髪の短髪で袖なしの白いブラウスと淡い青のスカートを着ている少女

折紙は狂三との待ち合わせ時間とは少しずらし、かつ鉢合わせないように

天宮駅前の噴水広場で待ち合わせをする

 

「よぉ、待ったか?」

 

「......今来たところ」

 

嘘つけ、と心の中で士道は苦笑いをした。なぜならば折紙の肩には大量の

ハトが折紙を木だと勘違いして止まって休んでいたのである

この様子だとじっと一時間以上待っている様子なのかもしれない

 

「それで?事件の調査っていうのは?」

 

「その件はすぐに終わる。その前に、忘れないうちに、これ」

 

折紙はチケットを士道に渡す。そのチケットは上映時間約二時間ほど

あるとされる恋愛ものの映画のようだ

 

「あ、あぁ......」

 

士道は気迫に押されたような感じがする。恐らく、狂三との距離を

少しでも長く離すためなのだろう。しかし、折紙はこのとき誤算

していたのである。フィリップが学校以外で外に出かけていること

を確認していなかったのである

 

士道は、仕方ないと考え、何かあったらフラクシナスから通信が

入るだろうと思いそのままクインテット内の映画館に向かっていった

幸いにも、一応フィリップのスタッグフォンからフィリップの居場所が分かる

ようにしておいたため、あとはうまく鉢合わせるのを避けるだけだ

 

(あいつ、大丈夫か......?クイーンやエリザベスもいるんだ。問題ないだろう)

 

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Area 天宮クインテット内部

 

(とりあえず、無難な服屋、カジュアルものが多く、10代の若者に人気の店だ

衣類の他にもリボンやアクセサリーなどおしゃれを全般的に扱う)

 

「まぁ、素敵な衣類やアクセサリーが沢山ありますわね!」

 

「と.....狂三さんは、何か買いたいものはあるのかい?」

 

時崎と言いかけていたが、先日、狂三で構わないと言われているため

話を無視した、もしくは警戒していると悟られるため一瞬口をごもらせて

名前だけで呼ぶのにとどまった

狂三が見る感じ、基本として黒色などといった落ち着いたカラーリング

が興味を沸かせているようだ

 

「そうですわねぇ......フィリップさんが選んでくれます?」

 

「ふむ.....そうだね」

 

すると、フィリップの左目のコンタクトレンズモニターに3つの選択肢がでてくる

 

1 蒼薔薇のアクセサリーをつづらせた髪留め

 

2 黒と赤をつづろった赤いリボン

 

3 あえて白い甘ロリファッションをおしてみる

 

[総員、選択してくれ]

 

選択肢のほうは今回はばらばらに別れ、それぞれ3:4:2程度の割合で割かれた

中津川が3番の選択肢を選んで、甘ロリファッションのことを力説していた

 

[絶対、あの子には甘ロリのほうが似合っている!あの白い肌に多めの

フリルファッション!あの子はもう美しい人形というべき逸材です!]

 

[馬鹿じゃないの?自分の趣味を他人に押し付けるんじゃないわよ!

あの子の黒歴史の一つとかだったどうするつもりなのよ!]

 

もはや、琴里がいない状態のやりたい放題においての突っ込み役は

比較的クルーの中で常識人として通っているクイーンのようだ

令音や神無月はどちらかというとボケるほうだ

 

(だけど、なぜだ......彼女の好みは自然としっているような気がする)

 

フィリップは迷いがあまりなく、躊躇せずに1番の髪留めを選ぶ。

言われてみれば、フィリップは男性なのにもかかわらず少し

長めの髪をしている。そのため、髪留めはフィリップにもある

髪留めを買ったのもここの店だった気がする

 

「この蒼薔薇の髪留めというのはどうだい?君は、落ち着いた服

を着ているからあまり派手なのは選ばなかった」

 

「まぁ!素敵ですわね!」

 

「なら、君にこれを買ってあげよう。僕が選んだものだからね」

 

フィリップはその薔薇のアクセサリーを持って会計をすませる。

その後、彼は買い物袋を狂三のほうに手渡しをする

 

「ありがとうございますわ!」

 

「あとは......そうだね、落ち着いた服がいいのであれば

調べによるとこっちの服屋のほうが多くおいてあるようだ。

行ってみるかい?」

 

「はい!」

 

狂三は笑顔を浮かべていたが、その笑顔は果たして本当に偽っている

笑顔なのか、その少女が本当に世界を敵に回している精霊なのか

このありふれた平和の裏合わせに常に力が持つ者との危険と隣り合わせ

なのである

 

(なるほどね、これが戦争(デート)というものか......)

 

しかし、それを間近で見てしまった女子三人の影が背後に潜んでいた

亜衣、麻衣、美衣のいつもの女子グループである

 

「あれ、時崎さんと園崎君じゃない!?」

 

「転校直後に指名してただけあるわね......大スクープよ」

 

「ここで、出番の機会を増やさねば!」

 

すると、フラクシナスのほうでアラートがけたましく響き渡る。順調なデート

であるにもかかわらず、彼女達に学校でばらされてしまったらデートどころ

ではなくなる騒ぎになるからだ

しかし、その背後にいるワンピースを着た青い髪の女の子.....四糸乃がわざとらしく

ずてーんと転び、わざとらしく涙目になる。ちなみに演技の案はよしのんが

考案したものである

 

「え、え!?ちょっと大丈夫!?」

 

「何このかわいい、生き物!」

 

「超萌えるんですけど!」

 

フラクシナスのカメラのほうに向かってフヨフヨと浮かびながらグーをするよしのん

の姿が確認することができ、クルーは安堵の息を出したのであった

 

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Area パスタ店

 

お昼時、二人は少しお腹がすき始めてきたころ、フィリップは士道との

合流をなるべく避けるようにとフラクシナスに言われたので、クインテット

から少し出たところの10の候補のうちの一つに入ることにする

 

「まぁ!ここのトマトソースパスタはかなり美味しいですのね!」

 

「僕も実際食べたのははじめてだ......中々の味付けだ」

 

ここはある程度、ネットの口コミで流れていた有名なイタリアン

レストランである。材料を全て外国のヨーロッパから輸入し、それを

日本人うけにするようにイタリアンハーフの日本人の店長がアレンジ

しているようだ

フィリップは店長おすすめのラザニア、狂三はトマトとモッツアレラの

シーフードパスタというものを頼んでいた

 

「フィリップさん、わたくしのパスタも召し上がりますか?」

 

「ん?くれるのかい?一口いただこう」

 

狂三はフォークでパスタを器用に具と共に絡み取るとそのフォークをフィリップ

の目の前に運ばせて、甘い声でフィリップに囁く

 

「はい、あ~ん、ですわ♪」

 

「!?あ......あーん......」

 

フィリップは少し動揺しながらも自分の口を開き、そのパスタを一口食べる

その味は、トマトの酸味とチーズのコクが非常なるハーモニーを描いている

ところまでは感じていたが、狂三の思いがけない行動のせいで分析ができなく

なってしまった

 

[何、ボーっとしてるの!フィリップもやり返すのよ!]

 

「おっと、すまないね。僕のも一口あげるよ」

 

エリザベスの大きな声を聞いたフィリップは未体験の感覚から自我を取り戻し、

自分の分のラザニアを食べやすい大きさにしてスプーンを一口分上にのせる

 

「あーん」

 

「まぁ、お返しですのね!あ~ん♪」

 

ラザニアを狂三の口元まで送ると、狂三も口を開かせそのラザニアを一口

パクリと食べる。ある程度咀嚼した後に飲み込むと口元をナプキンで

ふき取る

 

「美味しかったですわ......フィリップさん、少し動かないでくださいまし」

 

「何だい......?いきなり......!!」

 

狂三は「あーん」のときぐらいにフィリップの顔のところまで近づけるとナプキン

を使って、わずかについていたトマトソースを狂三のナプキンでふき取ったので

あった

 

「ソース、ついてましたわよ?」

 

「あ、ありがとう......」

 

「.......昔とかわらず可愛いですわね......〇〇は」

 

「なんか言ったかい?」

 

「いえ、何でもありませんわ、さっさと食べてしまいましょう?」

 

外をチラリとみるとまた亜衣、麻衣、美衣がフィリップと狂三のことを探そうと

見渡していると今度は、紫紺の髪の少女である美九が、わざとらしくサングラス

と帽子をかぶった状態で三人の前を通り過ぎる

 

「ちょっと待って!あの人、誘宵美九じゃない!?」

 

「えっ!?本当に!?」

 

「今日は私達はかなりついている!」

 

というように美九のファンでもある三人はそっちに向かって追いかけ

始めたのであった。再び隠れていたよしのんがグーをフラクシナスの

カメラのほうに流した......やっていて楽しいのだろうか

 

「次は食休みに森林公園のほうで散歩しにいくかい?」

 

「えぇ、賛成ですわ。行きましょう」

 

(一体どれが彼女の顔なんだろうか......)

 

フィリップは模範のようでありふれていたデートに笑顔で喜ぶ狂三を見て、

それがポーカーフェイスなのか、それとも本心なのか。その自身の心に

僅かな悩みというものがあったのであった

 

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Area 天宮クインテット内部

 

「終わったな......あのアレキサンダーの男気は正直泣けたなぁ」

 

「私はヒロインとの駆け落ちシーンが凄い印象的だった」

 

士道はすっかり映画の内容に感慨深くなって握りしめたパンフレットをそのまま

袋の中へとしまった。折紙は士道に買ってもらった劇場のグッズを大事そうに

抱きしめていた

士道は時計型麻酔銃の時計機能を見ると、時間はすでに13時の時間帯だった

 

「なんか食いながらでも情報交換でもするか?個室の店なら下手に注文しなければ

ばれないだろうしな」

 

「分かった」

 

折紙がうなずいたその時だった。クインテットの窓ガラスが一斉に割れたのである

すると、折紙と士道のほうに殺気のような何かが突き刺さっているのを感じた

折紙は士道とのデート中だったのか油断してしまい、一瞬判断が鈍ってしまう

 

「!!折紙、そこをどけ!」

 

士道は折紙の体を押し倒す。すると、折紙の経っていた箇所は大きく穴ができ、

一階のほうにまで見える穴がぽっかりと開いていた。

それを見た客人は大きく騒ぎはじめ、急いでこの場所から逃げ惑う

 

「こんなときに.......!!」

 

一階に降りたと思われるドーパントはそのまま驚くべき跳躍力で飛翔する。

その姿は、まるで殻にこもっているカタツムリ、いや、殻が茶色なので

どちらかというとアンモナイトというべきドーパントが来る

ドーパントは殻から飛び出すと殻を頭にして本体がニュルッとヒト型

となってでてくる

 

「士道、見てほしい。恐らく例の無差別襲撃犯と一緒」

 

「なんでそういえるんだ?」

 

「私がそれぞれの襲撃犯のことを調べていたドーパントの共通点、それは

すでに行方が分からない、本人が明らかに行動不能の重症の状態、もしくは

死亡報告が出されているような人物が使っていたメモリということ。

アンモナイトのドーパントはすでに叔父さんのスカルに数日前に

殺されている」

 

「殺した奴が味方になっていく......どんなゾンビゲーだよ、それ!」

 

士道はアンモナイトドーパントの攻撃を紙一重で避けていく。

アンモナイトは口から息のようなものを吐き出すと、その灰色の息は

床に当たると化石のような石のようにされてしまった

 

「ミケ、ドーパントと思われる怪物を発見した。援護をお願い」

 

[えっ!?ちょっ、そっちもですかぁ!?申し訳ありません!私も

ドーパントの処理に追われてまして......]

 

「ならいい、こっちで何とかする」

 

「あーっ!!もう!どうしてフィリップが変身できないときにこうもまた

襲ってくるんだよ!?」

 

Bat

 

バットのガジェットメモリを挿入するとバットは宙を浮かび、写真のフラッシュ

機能を使ってアンモナイトドーパントの視界を見えなくさせる

アンモナイトは目を手に当てて、痛がっている様子をするととりあえず

士道は折紙を引っ張り、この場から脱出する

 

「どうしてWにならないの!?」

 

「フィリップが狂三と交渉しに出かけているからだ!あいつの前でWになっち

まったらあいつは何をしでかすか分からない!」

 

「なんでそれを私に......!?」

 

士道は一旦黙らすために腕についている時計型麻酔銃を使って折紙の首元に麻酔張り

を撃つ。すると、折紙は糸を切れるようにぷつんと倒れる。その後、フラクシナスから

転送されてきたのか十香がこっちに向かって走ってくる

 

「シドー!大丈夫か!?」

 

「悪い、十香、折紙を頼んでもいいか?」

 

「ぬ、シドーはどうするつもりだ?」

 

「このままあいつらを二人っきりにさせておくわけにはいかねぇ。

十中八九、さっきのドーパントは俺とフィリップを引き離すための刺客だ!

狂三は、このままフィリップを捕食するつもりだ!」

 

「なぬ!?急いでいってやれ!」

 

士道はそっと折紙の首元についた麻酔針を抜き取ると、睡眠中の折紙を十香に

渡す。その後、入れ替わりになる形で士道は人目のつかない場所まで走り

フラクシナスのほうで拾われた

 

十香はそれを見届けた後、折紙を安全なところに寝かせられる場所を探そうと

するが、その隙に光に慣れてきたのかアンモナイトドーパントはゴロゴロ

と自分の殻の中に潜り、十香のほうに襲い掛かってきたのだった

 

「しまった!?」

 

十香は折紙を両手で抱えているため、あまり速い行動はできない上に、サンダルフォン

を召喚して迎撃することも容易ではない。かといいつつ、折紙を捨ててしまうのも

士道が怒るのを考えると放っておくこともできなかった

 

すると、何者かがとても速いスピードで走り抜け十香の前に立ち、随意領域を

大きく展開させて、十香達を守るように手をかざした

随意領域はかなりの強度を持ち、その強度にアンモナイトは弾かれて人型

の姿にまた戻ったのである

 

「琴里......!」

 

その姿は、マントを羽織っていない黒いリボン姿の琴里だったのである

 

「十香、早く折紙を運んでしまいなさい」

 

「分かったのだ」

 

琴里は、アンモナイトドーパントのほうに軽く睨み付けて敵対の意志を見せると

十香は寝ている折紙を担ぎ、遠くのほうへと逃げ出したのである

その後、琴里は腕に装着する型のドライバー、セフィラドライバーを取り出す

セフィラドライバーは先日バージョンアップをした新型である

 

「来なさい!カマエル!」

 

琴里はそう高らかに宣言すると、琴里の手の平に炎の塊が棒状になって宙を浮かばせる

その後、そのメモリはやがてカマエルメモリへと姿をみせたのである。

そう、セフィラドライバーの追加技能として自分と最も相性が良いとされるメモリを

メモリケースから随時転送されるような仕組みを入れたのである

 

Kamael

 

セフィラドライバーを腕に装着させると宙を浮かばせたカマエルメモリがそのまま琴里の

手のひらの上に落ちる。ガイアウィスパーを指で慣らすとカマエルメモリをドライバーに

装填させる

 

Stand by

 

「変身!」

 

機械音声がなると、音楽と共に琴里の服は一時的に分子化され、それと入れ替わりに

ワイヤリングスーツに変換する、その後アーマープレートが体に装備した後、

赤い炎が周りに漂わせ、両肩に大きな角と羽衣のようなものが身に纏わせると

アーマープレートが紅くなっていき、最終的には、フルフェイスのメットが

装着された後に、青いレンズが光った

 

[あれ、こと......司令の姿は前と変わらない気がしたけど気のせいかな?

あと、メットが自動的に装着されてるとことか......]

 

[いや、前のほうがプロトタイプのセフィラ......さしずめ、プロトセフィラ

と呼ばれる状態だったんだ。あの時のスイーツの時は精霊側の制御機構は

殆ど完成されているものだったが、顕現装置の技術のほうが遅れが出ていてね。

神無月の脳を制御の代役にしていたんだ]

 

[ですから、脳の顕現装置用の改造手術を行っていない司令が安心して顕現装置

が使えるように、フィリップ君の知識を応用させることで脳の改造手術を

行わなくても火力が出せるAIをセフィラ内に組み込んだのです。

ここは、フラクシナスのAIを戦闘用に転用させるだけだったので、

調整に時間がかかりましたが、なんとか今回までに間に合わせました]

 

 

令音と神無月が解説している最中にセフィラは全変身シークエンスを完了させ、

レーザーブレイドを向けて、アンモナイトドーパントにこう口にした

 

「さぁ、私達の戦争(デート)をはじめましょう?」

 

 

 

 

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