デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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GW限定のブースト投稿!こんなに速い投稿スピード.......私、聞いてない!


Fの残光/相棒を取り戻せ

Area 屋上

 

「フィリップが......仮面ライダァになっただと......」

 

十香が驚いたような目をしてWを見ているが、Wはその十香の発言を無視する

狂三は姿があまり変わっていないWだったため胸をなでおろそうとする

 

「きひひひ、たかが姿が違うだけじゃないですの......驚かさない

でくださいま......」

 

「URRRRRRRRR!!!!!!」

 

Wはいつもの冷静な戦い方とは思えない野生の獣のような目つきで

狂三の目を見る。まるでそれは獲物を狩るような恐竜の目つきである

とともに瞬時にこちらのほうに突っ込んでくる

 

「わたくし達!」

 

ドーパントと狂三の分身体が入り混じった軍団が本体の狂三を守るように

Wの前に立ちはだかる。まず初めに分身体が攻撃を仕掛けるために

マスカット銃の引き金を引き抜く

 

「!!」

 

しかし、ファングがあまりにも硬すぎるためWが腕をバッと払いのけると

分身体の放った銃弾はガキン!という音と共にはじき返す

ガイアメモリとは思えないくらいのファングの強さに本体の狂三は

ここまできてはじめて冷や汗をかき始める

 

「ザフキエル、七の弾(ザイン)!」

 

七の弾を放つとWの体はまるで石像のように固まってしまう。そう、Wの

時を止めたのである。しかし、そのような小細工ではファングには通用しなかった

 

「URRRR!!!」

 

「なんですって!?......っ!お行きなさい!」

 

ファングは自身の時を止められたのにも関わらず、それを気合だけで時の循環

を再び開始したのである。そのような事象は狂三ですらも予想外であり

今度はドーパントのマネーとコックローチがWの前に現れる

 

「!!!!」

 

マネーはWの元に立ちふさがり金貨型の銃弾を大量に放たれるが

Wはファングメモリの鼻のような部位、タクティカルホーンを二回ほど押す

 

Shoulder Fang

 

「URRRRR!!」

 

肩から生えた大きな牙を引き抜くとWは飛び上がり、ショルダーセイバー

をマネーのほうへと投げつける。するとショルダーセイバーは自在に

まるで意識を持つかのように飛び回り、マネーの腹を思いっきり斬る

他に、分身体の体に当たり、その多くの分身体は血しぶきをあげて

その場で倒れる

 

Arm Fang

 

そして、Wはファングメモリのトリガーを一度押すと今度は

腕から一本の刃が現れる

近くにいるコックローチドーパントにアームセイバーで切りつける

とその軌跡がまるで大きな獣に引っかかれたかのような爪痕を残し

コックローチはその場で爆発する

 

「あのファングメモリは、フィリップさんを守るために作られた。あらゆる敵を

排除するWを変える存在.......ですがフィリップさん。そんなことをしているのであれば

わたくしたちとなんらかわらないですわよ?」

 

狂三本体はそのようなことをつぶやいているが、W一人だけでかなり多くの

分身体を殺されてしまっており、すでにテレビなどではお見せできないような

痛々しい状況になっているのだ

 

「なんなのだ......あのダブル......!目を覚ますのだ!シドー!

フィリップ!!」

 

「!!URRRRR!!!」

 

[おい、とまれ!フィリップ!]

 

目の前に移ったアームズのほうに走って殴ろうとする。アームズはそのまま

棒立ちするわけにもいかず、反撃のために機関銃を連射するがダメージは

通っていても関係ないと言わんばかりに弾幕に当たって強行突破をする

 

「URRRRRR!!!」

 

[十香!?]

 

「止まりなさい!さもないと十香さんを......!」

 

「やめるのだ、フィリップ!!!」

 

アームズは近くにいた十香の首を掴んで自身の剣を十香の首元に当てる

しかし、それでも無視して十香ごとアームズの首を取ろうとWのアーム

セイバーは迫っている

 

[とまれってんだよ、相棒!!!やめろおおおおおおお!!!!!]

 

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Area ???

 

気が付くと士道は変身をしていない状態で街の中を一人で歩いていた

見覚えのある通学路であるが、多くの家は倒壊し、火柱が電柱に

うつり渡っていた

 

「ここは.....!!っ!」

 

炎の煙が目に染みると士道は袖に目をこすらせて視界を明るくさせる

通学路にはたくさんの燃え移った本や辞書といったものが落ちてあり

道の所々には燃えて使えなくなった本棚が倒れていた

 

そして、士道の頭にはフィリップの苦しんでいる悲痛の声が

ずっとこだまをしているのだ

 

「地球の本棚......いや、違う!フィリップの心の中なのか......!」

 

「そうだよ」

 

そういうと、士道の目の前に赤いノイズのようなものが現れる。一見ただの目の

錯覚だと勘違いしてしまいそうなほどのモザイクみたいなものだったが、士道

はなぜかその人に対して既知感を覚える

 

「お前は?いや.......どうして俺はノイズモドキを人間だと思ったんだ.....?」

 

「説明は後だよ。今は君の相棒を探すのが先......」

 

ノイズは人の形へと変形したかと思うとそれは一人の少女......というより女性

の形へと変化していく。見た目はフィリップが綺麗な女性に変貌したようにも

見えたが雰囲気的には美九と似ており、ノイズじみた声も透き通ったような

声をしていた

 

「これは、まぁ仮の姿。別の世界の住人で......確か、名前は「若菜」だったかな?

今はもういない人だから勝手に借りちゃうけど。さぁ、こっちだよ」

 

士道はその幽霊を追いかけて全力で炎が立ち上る通学路の中を走って行って

相棒の名前を呼び続ける

 

「フィリップ!......おい、相棒!!!!」

 

若菜と名乗った女性の幽霊はフヨフヨと浮かびながら本棚が散らばる通学路の

道を通り、その先にある公園へと向かう。士道も信じるしかない彼女に

黙ってついてくるとぴたりと若菜はその場で止まる。公園には大量の本が

廃棄されており軽く山のように盛り上がっており、公園の遊具も

炎で燃え盛っていた

 

「フィリップ!」

 

士道は直感的にフィリップがそこにいると分かり急いで本の山をざくざくと手で

かき分けてどかしていく。するとわずかだが、フィリップの腕が見え始める

そしてフィリップの腕を思いっきり引っ張り上げると黒焦げの服を着たフィリップ

が現れる

 

「ありがとう、なんだか分からないが助かった」

 

士道はその若菜と名乗る女性に軽く挨拶をすると若菜はクスリと笑っていた

そして、士道の頭の中に記憶がはじけるように思い出される

そう、フィリップを救い出した場所はまさしく五年前、士道が

精霊となってしまった琴里をキスした場所の近くだったのだ

 

「!......そういうことだったのか......お前、美九を精霊にした、いわば

精霊の親だったのか......!一体なぜ、精霊を増やしているんだ?」

 

士道がノイズのことを人間だと知っていたのは5年前に一度琴里と一緒に

あったことのある光景だったからである。若菜は目を細めつつも

顔をあまり崩さずにさわやかな笑顔で返す

 

「そうだよ。でも、それは今の君達には話せない。君の持つ全てのフェアリー

を封印して、ある一つの元の姿に戻すことができたら......

考えてあげなくもない」

 

「その約束、本当だな?」

 

「ふふふ、私はもういくね。じゃあね」

 

若菜と名乗る女性は士道の質問に答えないで軽く笑うと空中に溶ける様

にいなくなっていったのである

 

「5年前......俺が封印したからこそ、あの夜ビギンズナイトでフィリップ

の間にカマエルの炎が流れ出したんだ......ってそんなのはあとだ。

おい、フィリップ!大丈夫か!」

 

「......信じていたよ、士道。僕を見つけてくれることを」

 

士道が大声でフィリップのことを揺らして起こすと

フィリップは炎が燃え盛る中、うっすらと目を開き、笑みを浮かべながらも

士道に対して口を開く。このころにはすでに周りの炎や本が消え、

空の天気も煙で遮られたものから晴れ渡るように変化していく

 

「当り前だろう......!俺達はなんだ?」

 

「そうだったね......僕たちは」

 

士道はフィリップの腕を掴むとその場に一緒に立ち上がった

 

「「二人で一人の仮面ライダーだ!!」」

 

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Area 屋上

 

「ハッ!」

 

そこはアームセイバーが今まさに十香の首を刈り取ろうとする数センチ前のところ

で刃は寸止めをしていたのだった。あの精神世界と今の時間の動きは違う

時間だったようである

 

「......十香ちゃん。心配をかけたね」

 

「フィリップ......!」

 

「ふん!」

 

ファングはアームズを殴って吹き飛ばすと十香の身柄が解放されると同時に

アームズはよろめき、その場に倒れてしまう。それを見た狂三は驚愕

の顔を浮かべる

 

「あの凶暴なメモリをコントロールしたというんですの!?」

 

[そういうことだ......!待たせたな、時崎狂三!]

 

「[さぁ、お前の罪を数えろ!]」

 

普通、その台詞をいうには左手で指を相手に差していうのだが、今回は

右手を使って指を狂三本体のほうにさして言ったのである

そして、その後、屋上のドアが勢いよく開けられるとスターライト

の姿がつかれていながらもその場にマグナムを狂三の分身

を打ち抜く

 

「ようやく見つけた、ナイトメア本体......!ここで殺す!」

 

[美紀恵......?いや、折紙!?スターライト使って大丈夫なのかよ!?]

 

「問題ない......!」

 

ファングジョーカーの姿を気にしてられないのか、その姿で首肯すると

スターライトはシューティングスターを持ってクレーンドーパントに

マグナムを撃つ

 

「きひひひひひ!」

 

クレーンドーパントはアームをクレーンに変えるとその長い腕を使って

スターライトを持つことでぐるぐると回しスターライトを鉄拍子に

ギリギリとこすりつける

 

「!?ぐっ!」

 

「その腕を放しなさい!!」

 

クレーンドーパントが掴んでいるクレーンをセフィラが真上から飛んできて

アームをセフィラブレードを使って切断した後、マグナムを使って

クレーンの体に五か所弾丸を打ち抜くとクレーンはその場に倒れる

 

「大丈夫、士道、フィリップ、十香!」

 

「炎の仮面ライダー......違う、イフリートは顕現装置は使わないはず」

 

スターライトは満身創痍ながらも腕を支えながらもうろうとした意識

でセフィラを見る。もう殆ど執念で戦っているような状態で

普通の人間である折紙は戦えているだけでも奇跡である

 

「あらあらあら、次から次へと一体何なんですの?」

 

「ライダーをあまく見ないでほしいわね、時崎狂三。オイタが過ぎたわ

さっさとこの場から立ち去りなさい!」

 

Sized Kamael

 

セフィラブレードをサイズドにしたカマエルはWと隣に立ち、十香を

守るような形で狂三のほうに睨み付ける

 

[さて、満身創痍で動いている馬鹿がいるからなぁ

さっさと終わらせるぞ、琴里]

 

「そうね」

 

Wとスターライトはアームズドーパントと狂三のほうをセフィラは他のドーパント

のほうへと駈け出していった

 

「っ!......はぁあ!!」

 

セフィラブレードをジャンクドーパントに切りつける。ジャンクドーパントはその

場でばらばらになるが、体のパーツや学校中の鉄くずを集めることで

更に体を肥大化した状態で復活を遂げてしまう

隣にはミイラ男のようなドーパントがセフィラの足を固定するために

包帯を足に巻き付けようとする

 

「残念ね。私は怪我しにくい体質なの」

 

セフィラはそうつぶやくと、セフィラに巻き付かれ包帯は引火し、それに

驚いたマミードーパントは無理やり引きちぎるように自身の包帯と

切り離した

 

スパイダーとコックローチドーパントが同時に襲い掛かってくるのを見ると

セフィラはサイズドカマエルを持って上に掲げてその場で回転させること

で炎に弱いとされるドーパントの体にやけどを負わせると

二体のドーパントがその場から離れる

 

そして、セフィラのトリガーを三回連続で倒すと、サイズドカマエルに

ついている両端の鎌は片方の鎌に集中して肥大化させる。Wのカマエル

メタルを忠実に再現した必殺技である

 

「うりゃああああ!」

 

Kamael MAXIMUM DRIVE

 

セフィラは薙ぎ払うようにドーパントの周りを一周するとあれほどいた

ドーパント軍団は横に切られ、上半身と下半身が分離されることで

分身体ごとメモリブレイクと爆発が起きたのだった

 

戦争終結(デート・オーバー)。貴方の負けよ」

 

 

 

「っ......はっ!」

 

一方Wはスターライトと共にアームズを交互に攻撃をしていく

対してアームズも接近されるとその巨大な剣を使って攻撃を当てていく

 

「っ......!」

 

なるべくスターライトに負担がかからないように配慮しているがこれも

あまり時間がない。スターライトもそうだが、フィリップもここにきて

時喰みの城の効果が聞いてきたのか少しずつだが錬度がなくなってきている

 

「っ......はぁ......はぁ」

 

アームズも体力の限界にきている。先ほどの暴走状態のショルダーセイバーの

ダメージが大きく響いているらしい

 

「ザフキエル!一の弾(アレフ)!」

 

一の弾を狂三がアームズに打ち込むと急にアームズの動きが早くなる

そして、瞬時にスターライトの目の前に来ると容赦なく一振りの大剣を

振り下ろした

 

「!?ぐっ......!ここまできて......!」

 

ただでさえ負担の大きい適合率の低いスターライトを使った折紙は今まで時喰みの

城を生身の人間でまともに動き、かつ道中で大勢の狂三の分身体と戦っていったので

ここで体力の限界に来てしまい、その場でばたりと倒れてしまう

 

「くひひひひ、遅くできなければこちらが速くなってしまえばいいことですわ!」

 

[折紙!]

 

「速さが早いのならこちらが予想して動けばいい話!」

 

アームズがものすごく速いスピードで士道側ですらも残像が辛うじて見える程度の

速さで動いているのである。しかし、フィリップの洞察力はそれをはるかに

上回っていた。動き回るアームズを見てフィリップは仮面の中で目で追って

アームズの位置を常に把握する

 

「!!」

 

「そこだ!」

 

ガキィン!!

 

アームズがWに攻撃を放った瞬間、アームセイバーのブレードがアームズの剣を

思いっきりたたき折ったのであった。それと同時に一の弾の効果が切れてしまう

 

「!?一の弾のスピードを読み切ったですって!?」

 

[よし、今のうちにメモリブレイクだ......ファングだから、ファングストライザー

っていうのはどうだ!?]

 

「名前は君の自由にしたまえ」

 

フィリップが少し苦笑するとWはファングメモリのトリガーを三回連続で押す

すると、牙のような刃がWの右足に大きく生え、エネルギーが集中していくの

が見えた

 

Fang MAXIMUM DRIVE

 

「GYAAAAAAAOOOO!!!!!!」

 

「[ファング・ストライザー!]」

 

Wはぐるぐると空中で回転するとWの体そのものがチャンクラムのようになり

それが空中でひっかいた爪傷が何回も空中で浮かび上がり、そして恐竜のシルエット

が最後にアームズを噛みつくと最後に爪傷で「F」のイニシャルが浮かび上がった

 

「!!!!!」

 

アームズはその場で爆発すると、変身していたのであろう狂三の分身体が

現れる。アームズメモリはメモリブレイクされた後にこの場で消滅を

すると分身体は血を思いっきりはいてこの場で倒れて、それ以来ピクリ

とも動かなくなってしまったのであった

 

「くひひひひ.......仕方ないですわねぇ。これ以上、事を大きく

したくありませんわ。今回は大人しく身を引かせていただきますわ」

 

[狂三......!]

 

狂三は自分の分身体の死体を根こそぎ影を使って回収させるとフェンスと

飛び越え、建物間を高速で飛んでこの場から離脱していったのである

 

[おい待て!!]

 

士道は狂三を止めようと追いかけようとしたがそれをフィリップサイドが止める

 

「いいんだ、士道......どうせ彼女とはまた会うことになる......

そう、思える気がするんだ」

 

[.....分かったよ。お前を信じよう]

 

Wは、縛られていた十香と抜け殻である士道に縛られたロープを思いっきり斬る

その後、Wは変身を解き、フィリップは手を士道に差し伸べる。士道は

それに応じるように手を掴むとそのまま引っ張り上げた

そこに琴里がチュッパチャップスを舐めながらコートを羽織って

ため息をはいて三人に話した

 

「フラクシナスに来なさい。貴方達はかなり消耗しているから念入りに

バイタルチェックをしないとね」

 

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Area 鳴海探偵事務所 Side 士道

 

数日後、連続襲撃事件は狂三の逃走により一応の決着がついた。あれ以来

ドーパントが人々を無差別に殺している事態は前よりは聞いていない(もちろん

狂三ではないドーパントもいる可能性があるので断言はできないが)

 

真那は今のところフラクシナス内部で入院中だ。自分の脳改造の話はあの

表情からして聞かされていないのだろう。折紙もかなりの無理をしていた

とのことで自衛隊の病院で入院している。だが、見舞いに行ったときは

すでに俺にセクハラまがいの要求をよこしたので余計なことをしなければ

すぐにでも退院になるだろう

 

「ふーん、貴方も赤いノイズ.......ファントム、若菜に会ったのね」

 

「ファントムか......そういや最初は幻影のような姿をしていたもんな」

 

「まぁ、私がイフリートの力を持って、士道に封印された後、私は

ラタトスクのほうにスカウトされたというわけ」

 

「なるほど......琴里ちゃんの留学というのはラタトスクの研修のこと

だったんだね......」

 

フィリップが目の前で本を読みながらゆったりとコーヒーを飲んでいる

ファントム......若菜と名乗った女性は、別世界の人物の姿を借りた

といっていた。俺達は「隣界」という精霊のいる世界があることを把握

はしているので隣界以外の異世界があってもおかしくはないのだ

 

彼女は様々な世界を手にかけて、この世界で何が目的なのだろうか

狂三と何かしらの関係があったのだろうか。少なくとも精霊に関する

重要なものを隠していることは明らかだった。名前ですらも偽名である

可能性が高い。今後、ラタトスクと連携して調査をしておくことにする

 

 

フィリップはデートに失敗してしまったが、その代わり新たな力を手に入れた

一年以上姿を見せていなかったファングが現れたことはあまりいいことだとは

思えない。ファングは何か、恐ろしい何かが起こる前兆なのか......

狂三が本格的に動いたのを察知して現れた可能性が高い。この街には

精霊が5人も集中している上にドーパントが社会の裏で暗躍している

ような街だ。あまりにも不安である

 

「GRRRRRR.......」

 

[うんうん、あー分かる分かる、よしのんも最初に来たときはそう感じてたよ]

 

四糸乃がソファーでジュースを飲んでいる中、よしのんはファングメモリと

何かしら会話をしているように見えたのである。フィリップはそれを発見すると

目を輝かせてよしのんを見る

 

「よしのん!?君は、ファングの言葉を理解できるのかい!?非常に興味深い!」

 

[うーん、そうだねぇ。なんとなくだけどフィーリングで分かるんだよ]

 

「ガジェットメモリにはそれ用のコミュニケーション能力があるのか......

急いで検索しなければ......」

 

[ちょっと、フィリップ君!?引っ張んないで!あ~れ~!]

 

「よ.....よしのん......」

 

フィリップはよしのんを引っ張るとすぐにガレージへとこもってしまう。

それを見た四糸乃はよしのんが周りにいなくなってしまったので

涙をうるうると流し始め、初夏なのにも関わらず霜柱がたっている

俺が額に手をのせると、琴里はなんとかするようにというのを目で訴えてくる

 

「ちったぁ、反省しろ!この検索馬鹿!!!」

 

俺はそう叫んだ後、よしのんを連れ戻しに行くためにガレージのほうに走っていった

 

「?」

 

一瞬カブトムシのようなものが飛んでいたような気がするのは気のせいだろうか

 

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Area 病院

 

折紙はベットの上で静かに天井のシミを数えていた。そろそろ退院だと

聞いていたのではあるが自分はどちらかというと体は丈夫なほうだ

すると、コン、コンとドアをたたく音がする。すると、入ってきたのは

30代の白髪の男性がスーツ姿で入ってきたのである。すると、背後に

入ってきた人物に折紙は驚愕の表情を浮かべた。かつて、大規模な洗脳

を行おうとしたクーデターのときに戦ったネイその人だからだ

 

「いきなりの面会で申し訳ない。私の名前はアイザック・レイ・ペラム・ウェストコット

というものだ。以後お見知りおきを」

 

折紙が渡された名刺を受け取ると少し顔をしかめる。そこには、DEM社業務執行取締役(マネージング・ディレクター)と書かれてあったのである。そう、実質DEMのトップなのである

 

「はぁい、久しぶりね。折紙さん」

 

「......!」

 

折紙は病人のパジャマ姿で拳を取ってネイに対して臨戦態勢を取ろうとするが

ウェストコットは少し落ち着かせるように両手を仰がせる

 

「まぁ、落ち着いてくれ。私は君に謝罪しにきたんだ。このたびは私の部下が

無礼な態度を取ったそうだ。私が代わりに謝罪しておこう......まぁ、

お詫びといっては何なんだが......DEM社員にならないかい?」

 

「DEM......?どうして?」

 

「まぁ、単純に言うと私は二か月前の暴動の話をしっている。君や岡峰美紀恵

の活躍を聞いて私はかなり関心したんだ。そして、君の大切な人は次々と

精霊に殺されていると聞く。正直ASTに君達を配属させるのはもったいないと

思っている」

 

ウェストコットはパチンと指を鳴らす。するとネイは持ってきたスーツケースを

持ち出し、パカリとスーツケースをあけると

 

「っ......!ロストドライバー!」

 

「いささいかこの街にはびこるドーパントといった化け物だったか。社員の何人かは

すでに殺されていて、こちらとしても迷惑なんだ。近いうちに警察に圧力をかけ

ドーパント専用の対策課......みたいなものを建てようと考えているんだ

めぼしい人材はこちらや警察の腕が良い刑事を雇っている。だけど、戦力が欲しくてね。

岡峰美紀恵とASTと掛け持ちで警察の特殊課に配属して欲しい」

 

そこにはロストドライバー。しかもUSBの接続端子が赤色ではなくメタリックブラック

、メタルカラーの部分はディープブルーであり、いわばダークロストドライバーとも言えそうな

カラーリングのドライバーだった

そこには稲妻のようなイニシャルのデザインでNという文字がつづられていた

 

「ネビュラメモリ......」

 

「いやぁ、資料Aの研究の最中にできたわが社が開発した最新の兵器さ

毒素はある程度取り除いた純粋なメモリであるはずだが......いささか

強力過ぎてね。最強の魔術師のエレンですらも倒れた.....いわば呪われた兵器だ

でも、君にはある程度抵抗はできている。君がもし、シュラウドという一個人の

女性に対してではなく、我々に加担してくれるのであれば......

このメモリとドライバーは......は君のものだ」

 

「......もう一つ条件を加えたい。五年前の天宮大火災のそちらの持っている

全ての情報を私に開示してくれるのであれば入る」

 

「......いいだろう。協力しよう」

 

怪しいと思ったため、ダメもとで聞いてみたが、以外にもすんなりととおってしまった。

折紙は考えた。個人の研究者よりも、企業が後ろ盾をしてくれたほうが心強い

と思ったのである。そしてDEMには士道曰くきな臭いところが多い。高宮真那

の秘密も知るためにも自ら入ってしまったほうが楽なのではないかと考えたのだ。

それに、警察が公式にこちらの味方になってしまえば警察の持つ全ての情報が

閲覧し放題。これ以上の案件は見つからないだろう

 

「......分かった、承諾する」

 

ウエストコットは少し顔をゆるませ、営業スマイルを見せるとネイはスーツケースを

折紙の元においていった。そして軽く会釈すると病室から出ていったのであった

 

--------------------------------------------------------------

 

病院の木の背後では全身が包帯で巻かれたサングラスの女性、シュラウドが

携帯を閉じて、軽く舌打ちをうった。折紙がDEM側に寝返ってしまった

からである。木の影が一瞬ゆがむとその影の中から狂三の姿が霊装の姿で

現れる。

上半身だけ木の影から現れて、胴体よりも下の部分は影に飲み込まれてしまっている

 

「キヒヒヒ......見事に先を越されてしまいましたわね」

 

不気味な笑い声が止まらない狂三に対してシュラウドは苛立つ素振りをやめ、

影の向こうに振り返って姿を確認すると、ふっ鼻で笑う

 

「狂三......そういう貴女も随分とこっぴどくやられてしまったようね」

 

「あれは、ちょっとしたデモンストレーションですわ。あの時は士道さんや

「来人」さんの実力が分からなかったからですわ。予想よりもはるかに強かった

ということですわね......ところで「お母様」。あのファングというメモリ

どういうつもりなんですの?わたくしの攻撃をことごとく跳ね返して......」

 

シュラウドは表情を一切変えずに自分の持っているあるイニシャルが入った

メモリを指でゆっくりなでながら答える

 

「あれは、貴女の裏切りを防ぐためだわ。五河士道ならまだしも、来人には

まだ生きてもらわないと困るの。彼の代わりに縁が深い鳶一折紙にする

予定でいたのだけれど.......それに、他に代わりの目星はすでについているわ」

 

「士道さんに代わるもの......?非常に興味深いですわね」

 

「彼は精霊に近すぎてしまっているの。それだとあの男の思うツボ。

逆に破滅を導きかねない。どちらにせよ、今は泳がせておきなさい」

 

「分かりましたわ、お母様」

 

そのようなことを狂三はいうと上半身を再び影の中に溶け込むとシュラウドは

一人になって自分のスタッグフォンを再び開きとある人物のほうに連絡をかけ

始めたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これで、全てのオリジナルライダーのフラグは回収しました。残るは「彼」だけです
当初は折紙をAにしようかと思ってたんですが、そうしてしまうとW原作側のストーリーに大きな影響が出てしまうことを危惧しました。
折紙に関しての補足説明ですが、彼女には無理なメモリの装着により、ある程度の抗体が体に出来上がっています。その理由についてはおいおい話していくかと思います

軽い戦隊モノレベルの増え具合ですけど、鎧武やブレイド、龍騎、響鬼はぞろぞろいますし、ディケイドも劇場版で4人ですし......まぁ、大丈夫かと
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