デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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事件に関わるオリジナルドーパントを募集中です



Kの戦略/本棚の少女(改稿)

Area 学校

 

あのあと、検査、書類などのいろいろな面倒な処理をしたが、その一つに銀行ATMの登録証とクレジットカードが令音名義で手に入ったことはありがたいことだった

銀行などに預けていると例え空間震が直撃しても、国からの補償でカバーされるが、ガレージに保管して空き巣に入られたら目も当てられない事態になるからだ

そして今日、士道は折紙に呼び出しをされていた

 

「……貴方、なぜあんな場所にいたの?」

 

それは、昨日のことだ 折紙は昨日のASTの部員の一人として配属されていたのだ

 

「妹を探すついでに、虐められた少女を助けただけさ」

 

折紙は、その「虐められた少女」というのは精霊だと知り、フルフルと拳を震わせ、

「士道だから」と考え、理性を保ち、怒りを抑える

 

「貴方、叔父さんの仇の一人なのよ?正気なの?」

 

折紙は、さらに士道の顔に迫ってくる その顔を一旦前のほうにグイッと押し寄せる

 

「おやっさんは、あんたがASTになって復讐してほしいとは、思っちゃいない……過去に囚われた生き方をしてほしくはねぇと思ってたんだろ?」

 

「……貴方に叔父さんの何が分かるの?」

 

それを聞かれた士道は、折紙を軽く払いのけて立ち去り際にこう呟く

 

「分かるさ、この町に居ていいやつと、いけないやつの分別ができないお前らよりはな」

 

「……」

 

折紙は、その士道の言葉に沈黙をしてその場に立ち尽くしていた

 

(人は確かに「過去」に囚われる……だが、所詮は過去だ、忘れちゃいけねぇのは分かるが、「今」を疎かにしちゃあいけねぇ。後に痛い目見るぞ、小娘)

 

その言葉は先ほどの士道の言葉と重なって深く突き刺さる

……折紙は自分のペンダントを握って思う

 

「私はどうすればいいの?……お父さん……お母さん」

 

この答えは誰も返してくれなかった

 

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Area 教室 Side 士道

 

「皆さ〜ん、今日は転校生が来ますよー」

 

タマちゃんはゆっくりとした口調で話をするため物凄く眠くなってしまう

ゆえに、去年は彼女の授業の半分は大体寝てしまうが、

テストは大体学年で折紙と互角の点数なのでタマちゃんは、何も言えずに泣きたい目をしていたのを覚えているそこに、男子生徒が教室の中から見覚えのある白衣を着た女性が中に入ってくる

 

「園咲フィリップです、外国から帰ってきました よろしくお願いします」

 

「今日付けでここの副担任となった村雨令音だ……担当は物理だ」

 

 

いきなり、俺はブッと吹いてしまった

 

 

数分後、俺は休み時間に二次元嫁をあいでている殿町を放置し、フィリップに事情を聞く

 

「おい、どういうことだよ!?」

 

「どういうことって……簡単さ、村雨令音だけじゃあ、心もとないし、僕の保護まで考えるとクルーに手が回らない。となれば、僕と士道を同じクラスで行動させとけば……」

 

「監視の手間が省けるか………つーか、お前、どうやって中学校の卒業証書を…」

 

「ラタトスクがなんとかしてくれたらしい」

 

「そうかよ………はぁ………」

 

そこに、あの情報屋の二人のギャルがフィリップの元にやってくる。はしゃいでエリザベスはフィリップにハイタッチをしようと手をおし、フィリップが左手で応じた

 

「きゃー!フィリップ君じゃん!おひさ!」

 

「久しぶりね、半年ぶりかしら?」

 

クイーンとエリザベスは、半年前に探偵事務所に来たときにフィリップと初対面している

 

「うん、お久しぶり」

 

フィリップは自然に笑い、その笑顔はいろいろな女子をときめかせてしまう

フィリップはそのつもりは全くなかったのだが、仕草が周りの連中は彼をとる

……ランキングが変動するか?

 

「全く……シンちゃんもしみったれたことしてないで、学生なんだし、少しは女の子にモテるために努力したらどうなの?」

 

「そーだよ!折角なら、私達がノウハウ教えてあげようか?」

 

士道は、その言葉にトゲがささったように感じるが、ここは耐えて普通に返す

 

「あ……ああ、また今度な」

 

「分かった!絶対シンちゃんを草食から肉食にしてやるんだから!」

 

クイーンとエリザベスは、なぜか俺のチキンハートに挑戦状を叩きつけてきた気がするが気にしないことにする

それよりも、四人で話してはいるものの、隣から何とも冷たい目が刺さる

見てみると、折紙が嫉妬に近い感じでジト目で見ていたのだった

 

Side out

 

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No side

 

Area 地球の本棚

 

フィリップは、昼休みにあの精霊のことを調べるために地球の本棚を探していた

 

「検索を始めよう。キーワードは、精霊……プリンセス……4月10日……あった」

 

フィリップは、その本を取ろうと手を伸ばしたのだった……しかし、

 

バチッ

 

何かしらの電流が本の中にさえ渡り、フィリップを拒絶する

 

「困ったな………本が取れない」

 

そこに、ふとアッシュブロンドの髪に青い瞳をしている、白い服を着た少女が再びフィリップの前に現れる

 

「君は…昨日の夜の………」

 

「質問します…貴方はこのデータを閲覧できないのですか?」

 

謎の少女は清んだ声でフィリップに聞き出してくる……謎の少女は、なんの躊躇いもなく本に手を伸ばす

 

「ちょっと、まちたまえ……!?」

 

フィリップは電流が少女に走るのを危惧し、やめるように言おうとしたが

それに構わず少女は本を取り出そうとした……するとどうだろう

彼女はなんの危害もなく本を取り出すことができたのだった

すると、彼女は本の内容を読み始める

 

「第十のセフィラ、マルクト、「王国」識別コード、プリンセス、〈神威霊装・十番(アドナイ・メレク)〉、使用天使〈鏖殺公(サンダルフォン)〉……

玉座の形をしており、背もたれの部分には剣が収納されている

王座は倒し、乗る事で、飛行することもできる

 

また、細分化された玉座と一体化することにより、全てを破壊する【最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)】が本来の姿にして鏖殺公最強の必殺技だが、凄まじい破壊力を誇る反面、力の制御を誤ると暴走してしまうという欠点を持つ 」

 

 

フィリップは試しにもう一度彼女の本に手を伸ばそうとすると、

やはりバチッと電流が流れてしまう

 

「恐らく、閲覧者を私に制限していると見られます……」

 

フィリップは、考えた なぜ昔、イフリートのことを検索ができ、プリンセスが検索できなかったのかを考えた

 

「……なんで、イフリートが検索できてプリンセスが………」

 

「恐らく、本と精霊はここと無意識に一体化しているものだと思われます………

私は例外ですが」

 

少女はその独り言を聞いていたのか、検索できない理由を考察した。

精霊が対象に心を開いているか否かによってみられる項目が変わっているのだろう

 

「つまり…心を開かせないと対象の検索ができないということか

………興味深い。ゾクゾクするね」

 

その少女は、その言葉に疑問を持ち、その場で首を傾げた

 

「興味深い…とは?」

 

「……その人に対する知識をもっと知りたいということさ」

 

彼女は、検索するため、自身の目を0と1のコンピューターデータで分析した後、

口を開く

 

「なるほど、なら、私も……貴方のことが興味深いです」

 

フィリップは、自分の盟友ができたのではないかと思い、

知識を追い求める仲間として認識する

 

「僕の名前はフィリップ……記憶がない仮の名前だけど………君は?名前は?そしてどうやってここにきたんだい?」

 

彼女は、名前がないのだろうか……少しまたコンピューターデータに検索をかける

 

「私は識別コードとして「或守」と呼ばれていました………私は生まれてから記憶をなくし、今までずっとここにいつづけています」

 

「……或守…君は…この本棚の外に出られないのかい?」

 

フィリップの質問に少女……或守は静かに頷いた

 

「だから、嬉しいです。フィリップがここにいるだけで。あの………私からお願いがあるのですが…」

 

「何だい?」

 

「私はデータでしか外の世界を知りません…だから、たまに……たまにでいいので外のことを話してはくれませんか?」

 

フィリップは、或守が戻した本を確認すると本棚を元に戻す

 

「ああ……そのかわり、僕が検索に困ったときに……助けてくれるかい?」

 

「はい」

 

フィリップは、手を或守の前にスッと指し伸ばした。それを或守は不思議そうに見つめた

 

「友達になるときは、握手をするんだ………これが僕が外の世界学んだことの一つさ」

 

「なるほど………手と手をあわせあうことで絆を深めるものなのですね」

 

こうして、地球の本棚の中に奇妙な友人ができた

 

「おい!フィリップ!次の授業はじまるぞ!」

 

外から士道の声が響き渡る。その声にフィリップは反応する。地球の本棚では時間を見るためにはわざわざ時間という項目を検索しないといけないため、時間になったら呼ぶようにお願いしていたのだった

 

「五河士道ですか?」

 

「ああ……もういかないと」

 

或守はフィリップに手を降りながら別れの挨拶をする

 

「さようなら」

 

「うん、またね」

 

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Area 学校

 

放課後、士道は令音に呼び出されていた

 

「……シン……さっそくだがー」

 

「ちょっとまて、どうして俺のニックネームを知ってるんです!」

 

シンというニックネームは、クイーンとエリザベスが勝手につけたのが始まりでそこからウォッチャマンやサンタちゃんにまで情報が渡ったのが発端なのだが

 

「君は、シンタロウだろう?ニックネームでよんだほうが連携と協力が生まれるからね」

 

後ろからフィリップもついていくように士道の後ろにいた

士道は、フィリップをつかみ令音の前に持っていくと質問する

 

「こいつの名前は?」

 

「確か……フレミングだったかな」

 

「「フ」しかあってねーよ!左手使わねーし!」

 

令音は二十代だというのにも関わらず、物忘れが激しすぎる 老後は大丈夫なのだろうか…もしくは目の隈をどうにかすれば治るのではないかと考えてしまった

 

「さて、シン、フレ、昨日琴里が言っていた強化訓練の準備が整った

物理準備室にいこう」

 

「綺麗なまでのスルースキル……興味深い」

 

この人に何を伝えても無駄だと判断した士道は、フィリップ、令音と共に準備室へむかったのであった

 

 

「……琴里に聞いたが、シン、君は女の子と交際をしたことがないそうじゃないか」

「いいや………やろうと思えばできる……が、ソイツはある意味精霊より危険な愛を持つから交際できていない」

 

 

その人の名前はいうまでもない 折紙だ

どうして士道にアタックを中学からしてくるのか不思議でしかたないが、一度小学生のときに会っているらしい

 

「なるほど………だが、シン、精霊はその子みたいな性格だけじゃなくて千差万別の性格を一人一人持っている。口説くとなると様々な女性に会うことになるだろう」

 

眉を寄せながら呻いているまともな恋愛をしていない士道はため息をはく

そもそも、精霊をデートする時点でイレギュラー確定だが

 

 

「……あれ、士道、琴里ちゃんじゃないのかい?」

 

そこにはタマちゃんがツインテールの白いリボンである妹をつれあるいていたのだ

 

「おにいちゃああああん!!」

 

対する琴里の突進を受け止めずにヒラリと避けてしまう

 

「ひどいよ!」

 

「突進してくるやつをまともに受け止めるかよ、馬鹿」

 

後ろから、タマちゃんがテトテトとはや歩きをしてやってきた

 

「五河くん、妹さんが来てたから、今校内放送で呼ぼうとしてたんですぅ」

 

よく見ると来賓用スリッパと入校証をつけているのを見える

 

「おー!先生、ありがとー!」

 

「はぁい、どういたしましてぇー 可愛い妹さんですねぇ」

 

士道は苦笑しつつも琴里が職員室に向かうタマちゃんに手を振っているところを見ていた

 

「……早かったね、琴里」

 

琴里は長い付き合いだから覚えているのか……と士道は令音の記憶力がそこまで酷くないことに安心する

 

「それより、ほら、フィリップくんとお兄ちゃん、早く行こ?」

 

琴里が手を引いて士道達は物理準備室へと向かった

 

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Area 物理準備室 Side 士道

 

俺達は、物理準備室に入ったが………記憶が正しければこんなコンピューターやディスプレイなどといったハイテクな物はなかったはずだ

 

「なんですか?この部屋……」

 

「ふむ…学校の裏はこのような組織の指令室なのか………ゾクゾクするね」

 

「フィリップ…違うからな?そもそも、ここにいる教師はどうなったんだよ!」

 

そう 記憶が正しければ、初老の物理教師、長曽我部教師がいたはずだ

 

「検索したところ………長曽我部教師は、1ヶ月の給料を百万追加する代わりに第二物理準備室に移動したらしい」

 

「金で釣られたか、ナチュラルボーン石ころ帽子!」

 

ラタトスクの金銭感覚は麻痺しているとおれは考えたやはり人は欲に忠実だ

俺は密かにその先生につけられたあだ名を叫んだ。令音が物理教師という理由

はそこにあるからなのだろうか

 

「まあ、そこで立っていても仕方ない、はいりたまえ」

 

令音は部屋に入ると部屋の最奥の椅子に腰掛け、琴里も中に入ると白いリボンから黒いリボンにシュルシュルと結びなおした

その後、チュッパチャップスホルダーからチュッパチャップスをとりだし舐める

 

「いつまで、突っ立ってるの?士道、もしかしてカカシ志望?やめときなさい 貴方の間抜け面じゃあ、カラスも追い払えないと思うわよ?ああ、でも気持ち悪さに人は寄ってこないかもしれないわね」

 

「っ!?なんだと!?」

 

ムカついた俺は腹いせに琴里を殴りかかろうとしていたがフィリップに羽交い締めで止められる

 

「おちつきたまえ!」

 

「ふっ……やっぱりハーフボイルドね」

 

「チッ」

 

やっぱり琴里の罠か………今度から言われたら舌打ちだけか無視してやろうと考えた

 

「全く、そんなんじゃ女の子にもてないわよ?ああ、だからまだ童貞なのね ごめんなさい、初歩的なこと指摘して」

 

「やめてよ、琴里ちゃん!これ以上刺激しないで!」

 

「む……まあ、フィリップが言うなら仕方ないか…」

 

琴里はフィリップのいうことだけは黒リボンであろうがいうことを聞く……まあ、俺より怒らせてはいけないのはフィリップだからな。穏やかなやつは怒るとヤバい それが相場だ

俺は怒りをぐっと堪えてドアを閉める

 

「さ、シン、訓練を始めよう ここにすわりたまえ」

 

フィリップはそこらへんにあった椅子に適当に座り、俺はパソコンの前に腰掛ける

 

「さ、じゃあ早速調きょ………ゲフンゲフン、訓練を始めましょう」

 

「あーもう突っ込みするのが面倒だ!」

 

俺はとりあえず突っ込みをすることに疲れたのでスルーできるものは無視するとしよう

 

「我々の作戦に乗る以上は、最低限のことをクリアしておかねばならない………」

 

「女性と話すことか?」

 

「ああ、しかも顔見知りの人ではなくて、初対面の人だ」

 

すると、机の上のモニターに電源を入れた

画面には、可愛らしくデザインされた二次元の美少女達がムービーで流れ、タイトル画面である、「恋してマイ・リトル・シドー」というロゴが映った

 

「これは、いわゆるギャルゲーだね…確かに士道はそういうのを一切やらない」

 

フィリップは椅子の上で考え事をしながらギャルゲーのタイトルを見る

 

「まあ、これは訓練の一環で、現実に起こりうるシチュエーションをリアルに再現してある……多少の心構えぐらいにはなるはずだ」

 

「果たして、それが訓練になるのかな………」

 

フィリップは少し不安になって琴里や令音のほうを向いていた

 

「あ、あと、選択肢を間違えると多少のペナルティは覚悟してね?」

 

「ペナルティだぁ?」

 

俺は、目の前の琴里の携帯のテレビ電話に映し出されたのは

老人……恐らくクルーが自分がかつて作り上げた「ハードボイルドなポエム」を持って、学校の玄関の前でスタンバイしていたところだ。恐らく何かしら間違えると

知り合いの下駄箱に投入するのだろうと考えたのだ……そこから考えられるリスクはただではすまさないと判断した俺は、たかだかシミュレーションゲームなのに本気を出すことにしてしまった

 

「……本気出すか」

 

俺は仕事用の黒いソフト帽子を被り、スクリプトを実行させた

その光景にフィリップは、あーあ、というような顔で手に頭を乗せていた

 

「琴里ちゃん………この訓練は無意味だ。他のにした方がいい」

 

琴里は自分たちの作ったゲームなのだろうか、それを否定したフィリップに少し反感をもつ

 

「何……?フィリップもこの単細胞に肩を取るというわけ?とんだ物好きね」

 

「いや、違うんだ、琴里ちゃん」

 

俺は琴里とフィリップのやり取りを無視し、自分の適切な判断を考えている……

時間制限か……つまり、選ばなかったときの選択肢も考慮する必要があるか

 

「僕は、アクティブに現場に行かずとも落ち着いてやれば完璧な推理になる」

 

フィリップが話をしている横で俺はセリフを4倍スピードで自分やヒロインのセリフの「キーワード」を拾い上げ、適切な選択を2、3秒で考えるその動作に琴里だけでなく令音も心から驚いてしまった

 

「……だけど、士道は僕とは違って「瞬間的判断力」が著しく強い

つまり、士道は与えられた情報、この場合はゲーム設定とゲーム内の会話、そして自身の知識を瞬時に組み合わせ、適応させる。ドーパントと対峙する時や現行犯逮捕に必要なある意味……僕には不足している能力さ」

 

「つまり、シンはシミュレーションゲームや推理ゲームが得意………いや、仕事で培われた能力ということか……画面の向こうの人物を「人」として扱っていない……というわけか」

 

……このヒロインの性格は確か、特殊であるはずだ………だが、先ほどのイベントで心境が変化した可能性を考えるならば、こちらが妥当だろう……つまり、最適な選択は………

 

「……ちょ!?見ないうちに一番難しい個別ルートに入ってるんだけど!?」

 

琴里は隣でチュッパチャップスを落としそうになるぐらい目を丸くして驚きの顔を隠せないでいる。そうこう言っているうちに、俺はRTAでもやっているのではないかというぐらい凄まじいスピードでキャラを攻略してしまう

 

「うし……やっと好感度半分いったか」

 

「早すぎよ!?」

 

ちなみに、士道のコンプリートにかかった時間は二日ぐらいだった

 

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「琴里……やはり、シンにシミュレーションをやらせるのが間違いだったな」

 

「でしょうね………私も兄を甘く見すぎていたわ。まあ、一応これで第一関門クリアね。じゃ………次は生身の女性よ。シミュレーションが無理ならこれしかないわ。さて……誰がいいかしら」

 

士道は、げげんな顔をしながら琴里のほうを見る

 

「何よ……気色悪い顔を更に歪めて……この出歯亀」

 

フィリップは、モニター前の恐らく監視カメラにうつる人物を見つつも首をかしげながら考えていた

 

「士道なら……最初は顔見知りのほうがいいかもね」

 

「ならば、フレ、この二人はどうだ?」

 

「……僕もそれを考えていた」

 

琴里もあの人物を見ると直ぐ様邪悪な顔を浮かべた

 

「……ああ、なるほど…いいじゃない、その二人で…相手に不足はないわ」

 

そこには、クイーンとエリザベスがお喋りをしながら廊下を歩いていたところだったのだ

 

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