デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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ゲームを土台にして明らかに地の文が少ないはずなのに小説の量が多くなってますね......多分、士君の描写が入っているからですね
おのれ、ディケイドぉぉぉ!()
あ、1週間と言ってますが、活動報告のほうもまだ募集しているので気軽にお願いします


1章 破壊者と指揮官

Area フラクシナス上空 (3日前)

 

精霊が霊力暴走をするほぼ同タイミングの時間帯、フラクシナスに大きな衝撃が

走った。その衝撃の中心部には一人の紅い鎧武者がフラクシナスの装甲をはがそうと

破壊活動を行っていた。フラクシナス上空は高度が高いため、普通の人ならば凍え

死んでしまいそうな温度で鎧武者は活動していた

セフィラとなっていた琴里はその場に浮遊していて腕をくみ上げた

 

「へぇ、ハッキングすらされてもいないのにこの迷彩を見破るのね」

 

「ほう?司令がわざわざお出迎えしてくれるとは......随分な扱いで」

 

「馬鹿言わないでくれるかしら?貴方の放ったジッパーの四次元から

現れた化け物の対処で忙しいのよ。で、貴方は何者?」

 

「私の名は武神鎧武。ネオシャドームーンの命令で貴様らラタトスクを邪魔しに来た」

 

武神鎧武は赤いオレンジがカットされたような剣をセフィラに向ける

しかし、セフィラはそれに怖気づかないで見下した目で睨み付ける

 

「DEMの仕業ではないとすると......なるほど、あいつの仲間ね。

目的は......うちで保護している精霊ってとこかしら?」

 

「半分的を得てはいるが、そうとも言えん......戯言はここまでだ。

貴様の首、もらい受ける!」

 

幽霊のように浮遊している鎧武者、武神鎧武は剣と銃が一体となっている

武器でセフィラのほうに撃ってくる。セフィラもセフィラマグナムのトリガー

を引くことで互いに円を描きつつ空中の中で撃ち合う。武神鎧武はフラクシナスの

見えないはずの装甲を蹴り上げることで自身を加速させる。対して、琴里は自身の

霊力による飛行能力だけでなく、顕現装置の加速装置を利用しついていく

その証拠に背中にはブースターが顕現装置により現れている

 

「ならば、これはどうだ、小娘!」

 

武神鎧武はオレンジのような剣と銃剣を握るとセフィラに速度を上げて

突進してくる。セフィラは一瞬判断が遅れ、辛うじてセフィラマグナム

のグリップでオレンジの剣を、セフィラブレイドで銃剣を防ぐ

 

「やるじゃない......でも、私にもプライドってものがあるのよ!」

 

グリップで剣を弾くとセフィラブレイドを収納した後に肩についている

角のパーツの部分を握り、それを投げ出す。するとその角はブーメランの

ように飛び、武神鎧武の手首に当てる

 

「ぬぅ......」

 

Sized Kamael

 

武神鎧武は少し空中でよろめいた隙にセフィラは素早くトリガーを引き、

レーザーブレイドを両刀の鎌へと変形させていった

セフィラは瞬時に間合いを詰めると武神鎧武の装甲に傷をつけた

しかし、その反動を利用して武神鎧武に間をとられ、武神鎧武も銃剣と

オレンジの剣の柄の部分をくっつけ合わせて薙刀のようにする

 

「まねんじゃないわよ!」

 

「だが、私はこの武装の使い手をもう一人は知っているぞ?」

 

ガキィン!

 

サイズドカマエルと薙刀がぶつかり合う中、セフィラが右に回すと武神鎧武も

右に回すことで防ぎ、左に回すと左にぶつかることで両者にダメージが

届かない。武神鎧武はそれを片手でいなしながらも左腕でベルトらしきところに

ある錠を外した後に銃剣の部分に装着する

 

Lock off

 

Lock on

 

[1、10、100!ブラッドオレンジチャージ!!]

 

そのように銃剣が鳴り響くとマキシマムドライブのように薙刀が光り輝いて

勢いよくサイズドカマエルを弾き、そのままサイズドカマエルは下のほうに

落ちてしまい、セフィラは無防備になってしまう

 

「しまった!」

 

「もらった!」

 

薙刀はセフィラを大きく切りつけるとセフィラの鎧ごとえぐり取られ、血しぶきが

空中に舞い大気の温度で血液が凍りだす......はずがなかった

そう、武神鎧武はカマエルの本当の力を忘れていたのである

 

「なんてね」

 

セフィラの体は傷口がみるみる赤い炎によって塞がれていき、そこにはカマエルの

高火力砲撃形態、「(メギド)」が握られていた。そしてセフィラマグナムを

装填させる前にドライバーのトリガーを一度引き、その後、セフィラマグナムを

装填後にトリガーを3回引く。背中には随意領域と呼ばれる結界が空中でセフィラ

を固定させるとほぼ真上に向かって砲台に赤い炎がともる

 

「!?ちっ、この際仕方あるまい!」

 

「何をしようというの?もう遅い!!」

 

Kamael MAXIMUM DRIVE

 

「灰燼と帰せ!カマエル!!」

 

「なってたまるかぁぁぁぁ!!」

 

ブラッドザクロアームズ!狂い咲き・サクリファイス!

ブラッドオレンジアームズ!邪ノ道・オンステージ!

 

二つの錠を使った武神鎧武は鎧武者という姿ではなく、どちらかというと西洋の騎士

ともいえるような姿となった武神鎧武は、武器だと思われる弓を使い、

砲の直線レーザーの勢いを弱めるが、流石に相殺切れずにフラクシナスの

装甲にたたきつけられる

 

「ぐぅ......これが精霊か。面白い!これでなくてはつまらんからな!」

 

「へぇ、砲をまともに食らって話してられるのね......っ!?」

 

「これで足止めは完了した。さらばだ、紅蓮の精霊!」

 

「!?待ちなさい!」

 

その時、セフィラというより琴里の中から得体のしれない何かがこみ上げていくように

感じ、とどめを刺そうとしたがセフィラが動かない間、武神鎧武が流星のごとく、重力

を利用して下の地上のほうに逃げていったのだった。セフィラは動かない体を無理に

動かそうとするが、自分の中からこみ上げる霊力と戦闘欲を抑えるのに精いっぱいだった

 

「はぁ......はぁ......さっきのは......」

 

[琴里。大変だ......シンが......]

 

その後、フラクシナスにいる令音が連絡が来たのである

これが、士道と十香が暴走している間に琴里がしていたことであった

 

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Area フラクシナス

 

士道が夜、目を覚まし後をフィリップに任せた後、琴里は自分の部屋でチュッパチャップス

を舐めつつも悩んでいた。手に持っているのはタブレットに表示されたジッパーのような

異空間から出てくる怪物の映像だった

 

「あの異質な鎧武者の操る生物......ドーパントでもなかった。でもおかしいわね

今までこのような怪物は狂三ですらも連れていなかった......あの鎧武者は

邪魔しにきたといっていた。となると、士道の言っていた白い怪物もあいつの

仲間......?いや、そいつらだけ気にしてる場合じゃないわ。精霊が安定が先よね

......てか、やることが多すぎよ!上層部は人っ子一人もよこさないの!?」

 

八つ当たりのごとく、ガリっとチュッパチャップスを奥歯でかみ砕いた後に

コンコンとドアのノックする音が聞こえる。神無月か令音だろうと思っていた

琴里はチュッパチャップスを一旦取り出す

 

「入っていいわよ」

 

中に入ってきたのは神無月と一人の神無月くらい背の高い青年が中に入ってくる

その青年はマゼンタ色のトイカメラを首に下げていたのだった

 

「司令、紹介します。本部から派遣された新しいフラクシナスクルー、門矢士君です」

 

琴里はその姿を見た後に少し首を傾げる。なぜなら、琴里はフラクシナスクルーの人員

の全ての名前と顔だけでなく階級すらも覚えているのだが、門矢士だけは覚えていない

まるで、付け焼刃できたような感じがしたがその前に琴里は士に手を差し伸べ、

握手を求める

 

「もやしのような名前ね......まぁいいわ。私はここの艦長の五河琴里よ。よろしく」

 

「お前が司令?こんな子供が?」

 

「こら、司令に失礼ですよ。司令はこれでも階級は私より上なんですから」

 

「あぁ、悪かったな。門矢士だ」

 

こいつ、上官に対して溜口......という言葉は琴里は抑える。琴里も同じような態度で

最高幹部に対して見下しているのを思い出した。ここで怒りだしたらあの連中と同じ.....

と思い、青筋を浮かべつつ握手に応じた琴里はその手を握った瞬間に目つきが少し変わる

神無月もそれには気づいていたのだろうとチラ見をすると神無月もゆっくり首肯する

 

「へぇ、貴方、見栄を張っているわけでもなさそうね」

 

「何のことだ?」

 

「何でもないわ。貴方、飴は好きかしら?」

 

琴里は予備のチュッパチャップスを取り出し、袋を破った後に士に差し出した

毎回、琴里がフラクシナスクルーを受け入れる時の歓迎の印のようなもので、

士はそれを受け取ると口に入れる。コーラ味だった

 

「普通の飴だな」

 

「門矢でよかったわよね?神無月には大体の説明は受けているはずよね。

私が直々に現状を説明してあげるわ。何せ、フラクシナスは先日襲撃を

受けている上に機能不全が起きているからクルーは忙しいのよ」

 

「襲撃?ここの船はかなり高度が高い上に迷彩があると聞いている。

内部への侵入は困難なはずだ」

 

「それが、ジッパーみたいな異次元の裂け目から出てきたっていう報告が

出ているのよ。まぁ、詳しくは分からないんだけど」

 

(......それは鎧武の世界のインベスだったはずだ。なぜ、この世界に)

 

琴里は何かを言いかけたが、別にあの鎧武者を言う必要がないだろうと

判断した後に話を続けると同時にタブレットを取り出し、自分の兄で

ある士道とフィリップの顔写真を士に見せる

 

「先日、精霊の霊力暴走があって以来、こちらが封印した精霊の霊力が不安定

になっているの。で、その封印の要となるのがこの二人。特にこの青髪の青年だけ

は覚えといて。彼がいるのといないのとでは精霊の精神状態に大きく差があるの」

 

「......なぜ、こいつじゃなきゃいけないんだ?」

 

「それは、残念ながら今の段階で判明されていないの。最近判明されたことは、

ガイアメモリと精霊は密接な関係が成り立っていることね。もう片方のヘアピンをしている

青年、園崎フィリップでも封印ができるという理論上のデータはあるんだけれど、

実際に封印しているのは、この青年。あ、名前は士道ね」

 

長い話にうんざりしているのか士はチュッパチャップスを舐めながら適当に流した。

とことん腹が立つクルーである

 

「大体わかった。それで、俺は何すればいい?」

 

琴里は士道や他のクルーとは違うような態度のせいか調子が狂う。

琴里が今まで見たことがないクルーのパターンだったのだからか

まるで今の自分と話しているような感じがしてしまう

 

「随分と物分かりが良いわね」

 

「まぁな、こういうぶっ飛んだことは慣れているからな」

 

琴里は少し考えた。すでにデートのほうではフラクシナスクルーが何人か搭乗している

上、いざとなればフィリップもいるためデートのためのオペレーターのクルーは

雀の涙程度の助力になってしまうだろう。

 

しかし、琴里は彼の手を握った瞬間相当な手練れた格闘技術を持っていることは分かった。

握ったときに感じる何か所もある傷跡や腕の筋肉量から見たある程度の目安ではあるが、

口調からして彼は仲間との連携よりも、エージェントのほうが向いているだろう。

それでもなければこの人に似合うのは重役やトップぐらいなものだ

琴里は自分の部署の部下は考えていないようで、実は大切に思っているのである

 

「そうね.......貴方、ボディーガードとかやったことある?」

 

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Area 光写真館

 

「はははは!つ、士より年下の中学生が上司!?何かの冗談でしょ?」

 

「あぁ......まるで俺が目の前にいるようなやつだった」

 

士は夕食の時にユウスケと夏海とで情報交換を行っていた。琴里という中学生の身長の

少女が自分の上司だというのを話すとユウスケは噴き出して笑ってしまったのだ

 

「士君に似た女の子ですか.......あってみたいですね」

 

「物好きね~夏海ちゃんはあんな俺様を具現化したような性格な子に会いたいだなんて」

 

キバーラが夏海をからかうように傍をゆらゆらと飛ぶと夏海はキバーラに顔を赤く

して怒り出すとキバーラは逃げ出した。最も夕食もあるので立ち上がって追いかけたり

はしていないのだが

 

「ただの興味本位です!!」

 

「ああいうやつに限って、実は強がっているだけだったりするのかもな」

 

士は光栄次郎の作った特製ハンバーグを食べるが付け合わせのニンジンは嫌い

なのか、顔をしかめつつも一番嫌いなナマコよりはマシだと考え、頬張った

 

「お前らは何か掴めたことでもあったのか?」

 

「あぁ......それがさぁ、町全体を見渡そうとして高台に上ろうと

したらさ、ずーっと階段が続いてて上が見えない階段だったんだよ」

 

「でも、降りる時は普通の距離で降りられました。明らかに高台を上る

っていうレベルじゃありませんでした。しかも、今日は日曜日ということ

らしいのですが、高台に上る人たちが一人もいなかったんですよ

まるで、高台に行くのを拒絶しているような感じでした」

 

夏海は資料を汚れないように別の机の上に置いた後に自分の分のハンバーグをつつく

しかし、つついているだけで心配事があったのか箸は進んでいなかった

 

「それにしても、精霊ですか.......この世界にはドーパント以外にも力を

持っている人っているんですね。でも、何もしていないのに国に追いかけられた

りしちゃって、可哀想です......」

 

夏海はそれに似ているような人物が目の前にいるのを知っているので同情してしまう

ユウスケは自分のハンバーグを頬張った後に飲み込んで話す

キバーラはそのまま栄次郎の頭のほうに避難していった

栄次郎は左手でよしよしとウソ泣きをしているキバーラのことをなでる

 

「だよね。確かに人々の平和を守るためにもその空間震?っていう災害を

抑える必要があるんだろうけど、それが何の罪もない女の子だなんて」

 

「それを何とかしようとしているのが、この世界のWとこのラタトスク

っていう組織らしいぞ?」

 

士は神無月から貰った紙の資料をユウスケと夏海に見せると二人は

その資料をペラペラとめくり、ある写真のところでめくるのをやめた。

二人が目に着けたのが士道とフィリップの写真だったのだ

 

「うん、確かに翔太郎さんとフィリップさんの面影があるね」

 

「では、士君が明日からボディーガードするこの二人がこの世界の

Wってことなんですかね?」

 

「そういうことらしい......ん?」

 

士は何かに気づいたように身構えた。すると、テーブルの横に銀色のオーロラの

ようなものが流れてくる。そしてそのオーロラを伝ってやってきた

初老のコートを着たチューリップハットと眼鏡の男性、彼の名前は

鳴滝である。しかし、その姿はあまりにも暑すぎるような恰好のため、思わず士は

その姿に突っ込んだのである

 

「鳴滝......お前、夏だっていうのに暑くないのか?」

 

士は最初に服装を指摘した。流石にこの蒸し暑い初夏の中でコートという

のは暑すぎるのではないだろうか?写真館には冷房はあるが、少なくとも

外にはいたはずだ

 

「貴様に言われる筋合いはない!ディケイド、貴様に忠告があって私は来たのだ」

 

「なんだ......言ってみろ」

 

鳴滝は士を軽く睨み付けるが士はいつものことだと感じ、それを受け流す

 

「この世界は紛い物の世界だ」

 

「何......?」

 

紛い物という言葉に引っ掛かりを感じる三人。鳴滝は三人の様子を確認しない

で自分の話をつづけた

 

「そして、この紛い物の世界を狙っているよからぬ連中がいる。

貴様らが以前倒したスーパーショッカーやスペースショッカー、バダン帝国

の後継となる組織......エデンショッカーだ」

 

ショッカーという単語を聞いた士はあきれた様な声で話す。そう、ただでさえ

ショッカーやその後続組織は士が絡んだものでも2,3回は潰しているのである

飽きられるのも当然だ

 

「またショッカーか!スペースショッカーといい何回目だ!」

 

「恐らくエデンショッカーは本来のこの世界だけではなく、ありとあらゆる世界

を破滅へと導くだろう......ディケイド!!そうなる前に、紛い物の世界を

お前の手で破壊するのだ......!」

 

その言葉に士は驚いたのだろうか、目を丸くさせ鳴滝のことを憐みの

目で見始め、その後指に顎をのせ首を傾げた。本来鳴滝は世界の均衡

というより平和を望んでおり、士のような土足で他人の世界に入り込んで

荒らす......つまり「世界の均衡の破壊」を嫌っているのだ

 

「お前が破壊していいというとはな......何か悪いものでも食ったのか?」

 

「ふふふ、ここからは貴様らで考えてみることだな......」

 

そういった鳴滝は再び銀色のオーロラの膜を伝ってこの場所から消えていなくなる。

違う場所へと行ってしまったのであった。夏海は鳴滝の言葉を少しずつ噛みしめる

ように話を吟味していく

 

「鳴滝さんの言う、偽りの世界ってどういうことなんでしょうか?」

 

「さあな......でも、あいつのお蔭でヒントは掴めた。あとは虱潰しに要因を

探すしかないだろ。とりあえず、フラクシナスで何か資料が探せないか調べてくる」

 

「ちょっと、士!?」

 

士は勢いよく席を立ち、上着とトイカメラを持って外のほうに出かけて行ったのだった。

ユウスケがプレートを見るとそこにはやはり食べきれなかったのかさっき食べた時よりも

多くなったのではないかと思われるニンジンの山が盛られていた

 

-------------------------------------------------------------

Area 五河家

 

「昨日は散々だったな.......ったく」

 

昨日の夜、士道は寝ていた最中に折紙に寝込みを襲われたのだ。しかも、セキュリティ

ロックがかかっているはずのベランダの窓から飛び込んできたのである。そして

士道は起きた後に下着姿の折紙がベッドにもぐりこんでいたのだ

折紙曰く、「お見舞い」らしいのだがどう考えても違う何かだった

平常運転の折紙だったため、割愛しておく

 

「遅いぞ、シドー、フィリップが朝餉を作ってくれたぞ!」

 

十香が士道の手を引っ張ると、エプロンをしたフィリップがトースト

とベーコンエッグ、そしてデザートにドライフルーツが入ったヨーグルト

を各自の机の上に置く

 

「だーりん、おはようございますぅ!」

 

「士道さん......おはよう、ございますっ!」

 

「あぁ、おはよう......朝はうちで食ってくのか」

 

[おっはよう士道君!]

 

士道が見た先にはよしのんが尻尾のように長く生えたコンセントをプラグに差し込み

四糸乃がいる場所の机の上で優雅に新聞を読みながら充電をしていた。

士道はあくびをしながら椅子に座るとエプロンをたたみ終えたフィリップが座る

 

「フィリップが作る朝ごはんってなんだか珍しいわね」

 

「......?」

 

フィリップは少し首を傾げていた。フィリップの反応は正しい。なぜなら

今までは仕事がない限り、フィリップと士道の交代で晩御飯や朝ごはんを

作っているからである

 

「あぁ......そうだな、いつもは......」

 

士道はそこで何かひっかかりを感じた。そう、いつもは二人でご飯を作っていた

はずだ。なのに、なぜかもう一人、厨房に立っていた人がいたのではないか?

そのように感じてしまう。情報屋のコードネーム、ラクーンこと八神はやては

士道よりも料理が上手ではあるが、あの大家族の調理担当だ。うちにわざわざ来て

料理するはずがない

 

「また.....か.....」

 

フィリップもつぶやいたことは同じようなひっかかりを感じている感覚らしい。

何かを思い出そうとしてはいるが喉まで来ているようで思い出していない

 

「フィリップ!お替りなのだ!」

 

十香はドライフルーツの入ったヨーグルトがよほど気に入ったのか、ヨーグルトの

器をフィリップに勢いよく渡す

 

「あ、あぁ......少し待ってくれ」

 

フィリップはハッとすると冷蔵庫の中から余りのヨーグルトと棚からドライフルーツ

ミックスの袋を取り出して皿に多めに盛り付けたのであった

 

------------------------------------------------------------

 

玄関先で全員は学生の身分なのでそれぞれのカバンを持って外に出る。

よしのんは四糸乃の赤いランドセルの中に滑り込むように入る

外に出ると、士道が最初に目にしたのは大きな新しい天宮タワーだった

そのタワーは植物の根っこや蔦が絡みついたようなデザインでその

頂上にはピンク色のフルーツのような丸いモニュメントがあった

 

「あれが、新天宮タワー......か」

 

「士道、何?高いところが好きだからっていって新天宮タワーに目が

釘つけになって......」

 

「ちげーよ!?それに、俺は古い大きな風車のある天宮タワーのほうが

俺は好きだ。あんな、大木のようなタワーなんざ......」

 

「士道っ!」

 

ふいに声をかけられたため、士道とフィリップは後ろのほうに振り返った

緩いウェーブの掛かったセミロングの薄い桃色の髪の少女がそこに立っていた

その時、士道とフィリップの頭の中に稲妻が走った。フィリップはダブルドライバー

の通信機能を使って士道だけに話した

 

[なぜ......僕は彼女のことを知っているのだろう.....?いや、なぜ忘れてし

まっていたのだろう.....]

 

(俺もだ.......やっと、喉の突っかかりが取れた様な気がするぜ)

 

士道が少しボーっとしていたので琴里は心配した顔でこちらを覗いてくる

 

「士道?本当に大丈夫なの?体調が悪いならまだ、休んでたほうが......」

 

「あ、あぁ。少し考え事をしていた......おはよう、凛祢」

 

「え.......!?」

 

その少女、凛祢は少し動揺したような顔をして士道のほうを見た。その光景

をフィリップは違和感を覚えた。しかし、挨拶しないわけにもいかないので

凛祢のほうに軽く挨拶をする

 

「おはよう、凛祢」

 

「凛祢おねーちゃんどうしたの?」

 

凛祢の驚いている反応が琴里も気になり、黒いリボンではなく白いリボンのほう

の口調で凛祢の顔を伺った。凛祢は気を取り戻し、苦笑いで挨拶をする

 

「ううん、なんでもないよ。おはよう、皆」

 

「凛祢さん、おはようございますぅー!」

 

「おはよう......ございます......」

 

「凛祢、おはようだ!」

 

一瞬、違う。この数日の間「幼馴染」であるはずの女の子、園神凛祢のこと

を忘れていたのである。それに士道は自分の記憶になんらかの疑いを持つ

 

(確か、Wの正体も彼女に話して、時々探偵業を手伝ってもらっていたが......)

 

[この植え付けられたような感覚......一体何だろうか。興味深い]

 

園神凛祢。幼いころからずっとそれでこそ折紙や鳴海荘吉よりも長い、家族ぐるみ

の付き合いをしていた。よく探偵事務所で荘吉と折紙と士道と凛祢で夕食を

食べていたあの頃が懐かしく思える

両親の海外出張が多いため、朝や晩、士道が探偵業で忙しい間、炊事洗濯を

手伝ってくれていたり、時々依頼の調査についてきて折紙がいないときは

サポートをしてくれた。ちなみに彼女はWのことは教えているため

フィリップの倒れる体をよく支えてくれるのだ

 

しかし、そのような記憶があるのにもかかわらず、彼女のことを忘れていたという

もどかしさに士道は内心で頭を抱えていたのだった

 

「士道、体調は大丈夫?夏に崩すと長引いちゃって大変なんだから」

 

「分かってる、心配すんな。そこまで柔じゃねぇから。ほら、早くしないと

遅刻しちまうぞ?」

 

そういった士道はゾロゾロと引き連れて初夏の朝の通学路を歩いていったのだった

そう、多少はトラブルがあったもののこうしていつもの日々は始まっていったのであった

 

「......あれがこの世界のダブルか」

 

その背後には軍服姿でマゼンタ色のトイカメラを構え、通学風景の写真を撮っていた

門矢士の姿があった。士の通信機器からフラクシナスからの通信が入る

村雨令音解析官からの通信である

 

[モシ、一旦フラクシナスのほうに戻ってくれないか?]

 

「モシ......?俺のことか?」

 

[あぁ.....すまなかったね。私は物覚えが悪くてね......えっと、サヤ?]

 

「それは俺の妹の名前だ!もういい、戻ればいいんだろ!」

 

世界の破壊者と偽りの世界......そして謎の幼馴染。ピースはそろいつつあったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




前売り券、入場者特典その1、仮面ライダーセフィラ バトライドウォー創生参戦パス

「さぁ、私達の戦争(デート)をはじめましょう?」

(メギド)や炎に包まれた巨大な斧を使い、相手を完膚なきまでに叩きのめすパワータイプかと思いきや、セフィラブレードやマグナム、顕現装置のブースターを利用した高速戦闘も実現可能(バイクモード)

通常時は格闘、(サイズ)、銃撃モード、ブレードモードで戦う

格闘は掴みからの飛び上がってたたきつけた後に垂直のドロップキック(△)の他に、昭和ライダーのブラックのように拳(△〇)や足(ジャンプからの△)に炎を纏わせ攻撃する。肩のカマエルホーン(〇)を取り外して投げ飛ばすことも可能

銃撃はWより威力の高い銃弾を撃ち込むが、連射性はあまりない。前に歩きながら直線状に火炎放射を放つバーナードカマエル(〇)。サポートライダーに一定時間の攻撃力と時間回復を与える弾をうったり(△)、「(メギド)」(△〇)を召喚して相手を一層することも可能

サイズモードは刃を大きく生やして連撃したり(△)その場で上にあげてぐるぐるとサイズを回転させることも可能。(〇)鎌を一つにして薙ぎ払いをするマキシマムドライブも健在(△〇)

ブレードモードはイクサのように空中に飛び上がって前方に回転しながら切りつけたり(△)、その場で大きく体を回転させて放つ回転斬り(〇)、そしてブレードを蒼炎に変えて放つマキシマムドライブ(△〇)は通常モードでは範囲が狭い分、一番火力が高い

超必殺技は、炎のオーラを全身に集中させ、周りを炎上させた後、カマエルアックスモードによる叩きつけ攻撃が炸裂する。炎のオーラにより、必殺技発動中は常に時間回復(特大)が付与され、攻撃力がアップする

そして、アルティメットモードは琴里は精霊化する。精霊状態になった琴里は先の炎のオーラに加え、アックスモードによる薙ぎ払い(△)と叩きつけ(△〇)が打ち放題になり、通常モードでは発動に時間が少しかかる、「(メギド)」(〇)がノータイムで打てるようになる

戦争終了(デート・オーバー)、貴方の負けよ?」


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