デート・ア・ライブ ダブル・ボイルダー   作:天音/IA

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さて、今回は第二章です。
活動報告のアンケートのほうは投票が少ないので、次の話を投稿するまでにしたいと思っています。しかし、なるべく読者さんの意向をキャッチしたいので書き始めるギリギリまでは確認したいと思うのでよろしくお願いします

私は投稿はPC版、閲覧をスマホ版にしているんですけどスマホ版にすると所々文字が切れるんですよねぇ。なので意向を変えてワード下書きからのコピペとかにしてみました。PCだと違和感ないのでスマホにするとどうなるかなぁってところです
まぁ、かといいつつ毎回スマホを見比べながら投稿や改稿編集するのは日が暮れてしまうので、見にくい人はPCで見ていただけるとありがたいです


2章 記憶違いの謎と迫りくる脅威

Area 学校 Side 士道

 

「よぉ!セクシャルビースト五河!」

 

「お前な、いい加減その呼び方やめろよ!」

 

朝、俺は耳の間にペンを挟みながらいろいろ資料に対して書き込みをしていた。

殿町はそのような様子を気にせずに頭がお気楽状態で俺に話しかける。

正直言ってかなりムカついている

 

「また、依頼か?」

 

「あぁ、最近ペットの捜索依頼が今までにない以上に多くてな」

 

「最近多いよね、そういう依頼。私も十香ちゃんと依頼手伝っているんだけどね」

 

最近テレビのニュースでペットが行方不明になっている事案が多発している。

単なるペットの迷子ならまだしも、一斉にいなくなっている以上単なる失踪とは思えない。

凛祢は少し苦笑いをして十香のほうに向くと十香はえっへんと偉そうな素振りを見せる

殿町は首を少し捻って悩んだ後、悩みながら俺達のほうに話しかける

 

「もしかしたら……あれのせいかもな…….「天狗牛」の祟りっていうやつじゃないか?」

 

「天狗牛?聞いた事ねえぞ、その話」

 

天狗牛?天宮市を捩ったようなやつなんだろうか。そのようなオカルトな話は俺はあまり興味ない。

そもそも仮面ライダーが都市伝説のようになっているため俺も人のことがいえないのだろうが

 

「俺の婆ちゃんから、聞いた話だけどな。室町時代から伝わった話なんだけどな……」

 

殿町の話を掻い摘んで説明すると天狗牛という天狗の顔をした二足歩行の牛の化け物が村で暴れ、子供や穀物を奪っていって困らせていたらしい。ある日、ある侍が村に旅で訪れ、困っているところを退治しようと自ら買って出た。作戦の罠へと誘導させるため、侍は自ら囮に出て化け物と対話をしていたのだが、会話の途中で侍は化け物のやさしさに気づき殺すことをためらってしまったらしい。侍は罠を止める様に村人に説得はしたのだが、結局、その罠で化け物を殺してしまい、死体を沈めた湖には怨念が残っているらしい

 

「おいおい、なんかベタ過ぎる作り話だぞ……?」

 

しかし、純粋な十香はそのような話に思いっきり反応してしまい、シクシクと涙を流していたのだった。フィリップは話の途中で飽きてしまい、地球の本棚に入るために机に突っ伏していた

 

「うぐ……ひぐっ…….なんて可哀想な天狗牛なのだ…….」

 

しかし、殿町には無意識で話していたらしいが、俺はそれを精霊で置き換えてしまって考えてしまっていた。天狗牛……生まれつき容姿や力のせいで人々から差別される存在、そしてそれを顧みずに天狗牛と会話をしようとする侍…….あ、俺か

 

「罠を嵌めて村人が天狗牛を殺した後、侍は解放されたのだが、「本当の化け物は他にいる」という遺書を残して村人を皆殺しにした後、切腹したそうだ」

 

「むぅ…….」

 

「あの後、村周辺には涙を流す如く大雨が降り、それが駅の北側にある池の元となったらしい。だから、池の周りに祠があり、そこに初夏の頃にお供えするのが決まりになっているんだ」

 

「うーん……?私は聞いたことないかな?」

 

「あー……うん、そうだな」

 

返すことすら面倒になって、それ以前に十香が目をキラキラと輝かせているのを見て、十香の純粋さを踏みにじることは俺にはできなかった。適当に返事をした後、殿町はクワッと目を開かせて俺達のほうを見る。滅茶苦茶うざい

 

「ともかくだ!お供えをしていないから、天狗牛がペットをボリボリ食べているんだ。今日の夜に天狗牛の祠にお供えしたいと思う!」

 

「おぉ!それはいい考えだな!私は賛成だ!」

 

俺は正直いってめんどくさい。ただ、十香がやる気に満ち溢れている。俺が断ってしまうと十香の機嫌が損ねてしまう可能性がある。琴里のやつから「精霊の精神状態を崩すな」と口をすっぱく言われているので断るわけにもいかないフィリップは地球の本棚から帰ってきたのか背伸びをその場ですると十香はフィリップのほうにも声をかける

 

「フィリップもそう思うか!?」

 

「あ、あぁ……」

 

フィリップは何がなんだか分からなかったのか十香の勢いに押されてしまい、思わずうなずいてしまった

 

「しゃーねぇな、行ってやるか」

 

「士道が行くなら、私も行く」

 

俺達の会話を聞いていたのか、折紙もこの会話に反応する。いきなり現れたのか、十香や他のメンバーも折紙の唐突さに驚かれる

 

「どうせなら、美紀恵も連れて来いよ。みちd……コホン、参列者は多いほうがいいからな」

 

「分かった」

 

折紙はすぐさま早いスピードで美紀恵の携帯メールに連絡を入れる。俺からのお願いだから折紙は半場強制的に美紀恵を連れていくんだろう……

 

「皆もいくなら私も行こうかな?楽しそうだし」

 

「よし、今夜お供え物を持って池に集合だ」

 

その話に凛祢ものっかかる。いろいろと謎が多い彼女が誘えたことも大きいだろう。

用は肝試しをしたかっただけなのだろう。夏のデートとしては良いだろうが、少し不安なところもある。琴里かフィリップに後で相談してみるか

 

「シドー、ところでお供え物とは何だ?」

 

「あー、天狗牛へのプレゼントって言っとけばいいか?」

 

「なるほど、分かったのだ」

 

キーンコーンカーンコーン

 

すると、その話の区切りがつくかつかないかのところで、担任の岡峰珠恵が入室してくる

 

「はいはーい、皆さん席についてくださーい。ホームルームを始めまーすぅ」

 

珠恵はいつものほんわかな声を出し、今日の朝が始まる。しかし、その様子はとても機嫌がよかったのであった。その理由はすぐに明らかになった

 

「なんと、今日から一か月間、教育実習生が私のクラスでつくことになりました!」

 

十香は俺の肩を軽くたたき、小声で俺のほうに話す。十香も昔より周りの空気を読むことができるようになったことに感心した。俺は十香のほうに少し首を傾ける

 

「ぬ、シドー、教育実習生ってなんだ?」

 

「あー、先生の卵だな。まぁ、研修中の大学生だからまだ先生じゃないけどな」

 

「なるほど……」

 

「では、入ってきてください!」

 

すると、ここの副担任である村雨令音の姿と背がかなり高い青年がクールビズで半袖のワイシャツでいるものの夏のスーツ姿を決めて、首に2つのレンズがあるトイカメラのようなものをぶら下げていた

 

「門矢士君です。門矢君、挨拶をお願いしますぅ」

 

「門矢士だ。短い間だが、世話になる。よろしく頼む。趣味は写真を撮ること。

得意なことは……全部だ」

 

「「「キャァァァ!!」」」

 

「「「ギャアアああああ!!」」」

 

そのような不愛想で、かつ変わったような教育実習生が入ってきて、教室の中が一気に騒がしくなる。女子はかなりのイケメンのため、黄色い声が、男性陣のほうはまたハーレム野郎が来たのかと顔が絶望の色に染まる悲痛の声が。(殿町もその一人だ)令音さんが連れてきたと言うことは、フラクシナスクルーの一人なのだろうか。あとで確認してみることにしよう

 

Side end

 

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No side

 

「紹介しよう、シン、フレ。新たなクルーメンバーの……門矢だ」

 

「門矢士だ。当面お前らのボディガードを担当させてもらう。よろしく」

 

士が軽く挨拶をすると、士道もそれに返事をする。しかし、フィリップは少し首を傾げた

 

「ボディガード?僕達にはWがあるはずだ。あまりいらない気がするが」

 

フィリップはその疑問をぶつけたところ、令音はタブレットの資料データを取り出しフィリップに渡す。士道が隣で見るとフラクシナスがかなりの損傷のある写真が映し出された

 

「いや、シンが眠っている間、フラクシナスに襲撃があってね。クルーはなんともなかったのだが、現在修復中で、機能はある程度使えるがWになるときや変身後のサポートが難しくなるかもしれなくてね。配属のエージェントをつけることに決めたんだ」

 

「そうか……なら、よろしくお願いします」

 

精霊の加護が不安定な状態の今、カマエルメモリの加護がない。フィリップはいまいち、納得がいかない顔だったが、フラクシナスに倒れた体の転送ができない状態なら仕方ないと決め、士のほうに軽く会釈した。対して士は何かを考えた素振りをするがすぐにやめたのだった

 

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Area 学校(放課後)

 

放課後、士道は記憶に何かしらの違和感がある中で、何故か凛祢のことが一番気になった。確かに精霊のバランスを整えるのは重要だが、仮に精霊のバランスを整えたとしても根本的な解決にならない気がしたのだ。凛祢に関する記憶がどうも曖昧な気がするのだ。そのように考えながらも士道は顔をしかめる。そんなはずがない。彼女は幼馴染なのだから。

 

「一斉に精霊のバランスが何の前触れもなく崩したのなら原因は精神ではない……

地球の本棚の情報が書き換えられているほどの能力があるなら第三者による霊力暴走だってあり得るはずだ……ダメだ!ピースが足りなすぎる」

 

[そんな、すぐにヒントが転がっているわけでもない。しかも、相手は地球の本棚を書き換えるほどの能力者だ。フェアリーやファングを使った僕達でも勝てるかどうか……]

 

「分かってる。無茶はしない。だが、俺はじっとしているのも性に合わないからな」

 

フィリップはそのようなことをいうが、だからといって何も動かないのも進展しないのだ。

とにかく、違和感のある人物や目的地に突っ込んでみることしかない。動けば、何らかのヒントはあるはずだ。そうとなれば善は急げと士道は凛祢のほうに向かっていったのであった

 

「おーい、凛祢」

 

凛祢のことを呼ぶと机の上の学習道具を片付けている凛祢の姿が見え、声をかけられた凛祢は士道に反応し、こちらのほうに顔を向けた

 

「士道、もしかして呼んだ?」

 

「あ、いや、ちょっと買い物出かけないか?」

 

「それって……デート?ふふっ、でも、本当に私なんかでいいの?」

 

そのように凛祢は言った後に苦笑する。自分なんかがとは思っているが校内ではかなりの人気がある。

 

「全く、幼馴染なんだから当たり前だろ?」

 

士道は怪しむ様子はなく心の底からそのような言葉を話す。それを聞くと凛祢は一瞬罰が悪そうな顔をしてよほどデートに行きたくないのか口実を探した。すると、教室に忘れ物を取りに来たのか、十香が教室の中に入ってくる

 

「…….!いや、私なんかじゃなくて他の誰かを誘ったほうが……あ、いいところに、十香ちゃん!」

 

凛祢は十香を見つけると彼女は手を招いて呼ぶ。すると十香は二人の姿を見つけるとスタスタと近寄ってくる

 

「ん?呼んだか?」

 

「士道がデートしようって」

 

「おぉ!それは本当か?」

 

十香とデートをしたいかしたくないかと言われるとしたい部類に入る士道だが、十香とのデートは別にいつだってできるのである。士道は何か言いたげそうだが口が止まってしまう

 

「う……あ、いや……」

 

「駄目なのか……?」

 

十香がしょんぼりしたような顔を向ける。精霊の精神状態も放置しているわけにはいかないので士道は苦肉の策としてダメ元で十香に言ってみた

 

「そういうわけじゃねぇが、凛祢も連れて行っていいか?」

 

「うむ!私も三人で行こうと思ってたところなのだ!」

 

「え……?三人?」

 

十香がぱぁっとなった一方で、何かしら言い訳付けて離れたい凛祢は逆に豆鉄砲をくらったような顔をして動揺してしまう

 

「駄目か?てっきり、凛祢もついていくのかと」

 

「う、それは……」

 

「ならば行くぞ!二人とも!」

 

凛祢がキラキラとした視線をそらそうとしたが、十香は二人の手をぐいぐいと引っ張るような感覚で学校の外へと出かけて行ったのであった

 

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Area 商店街

 

「おぉ!良い香りがあちらからもこちらからも……!ここは天国だな!」

 

「食欲旺盛で結構だな、だが、夜のお供え物を買いに来たことを忘れんなよ!」

 

「分かってるのだー!」

 

十香はまずは目の前にあるたこ焼きの屋台のほうに突撃して自分の財布を開いていた

 

「相変わらずだね、十香ちゃんは」

 

凛祢は苦笑いをしつつも士道の隣で鞄を持ちながら歩いている

 

「凛祢もなんか食べるか?おごってやるよ」

 

「いいの?じゃあ、あそこのアイスバーの屋台にしようかな」

 

「あぁ……構わないぜ……?」

 

二人はたこ焼き屋の向かい側にあるアイスバーの店にいく。そこにいくと士道は初めて行くのにもかかわらず、その店で食べたことのあるという既知感に襲われた

 

(おかしい、こんなところ初めていったよな?俺の記憶が正しければ、確か四糸乃といった気がする…….それで、四糸乃が注文を多くしすぎて、処理してたら頭が…….いや、そんなこと、俺はやったのか?)

 

悩んでいる士道の顔を凛祢は覗いてきて心配してくる。病み上がりだったためなのか余計に凛祢に心配をかけてしまう。しかし、顔と顔の距離が近いため士道は余計、顔が赤くなってしまう

 

「大丈夫、士道?まだ体調よくない……?ちょっといい?」

 

凛祢は士道の額に自分の額を合わせて体温を確認する。子供と親の関係であればそのようなことはできたのだが、相手はいかんせん年頃の女の子なのである。流石に不味いと思った士道は後ろに少し下がって距離を取った

 

「ん……ちょっと熱いね」

 

「誰のせいだと思ってやがる!?ほら、買ってきてやるから何がいい?」

 

「あ…そうだね、じゃあ、このストロベリーっていうのお願い」

 

 

凛祢が士道に注文を頼み、士道は列にならぶ。その背後でサングラスをしていた男性と女性……士と夏海がカフェの屋外の席で座り、遠くから眺めていた

士はかちゃりと様になっているサングラスを揺らしつつも三人の様子を見ていた

 

「あれが精霊ですか……どう見てもよく食べる女の子みたいですけど……って士君?」

 

「どうした、ナツミカン?俺の顔になんかついているのか?」

 

「違いますよ!士君のやることは士道君と十香ちゃんの様子ですよね?」

 

「いや、あの士道の隣にいるやつのことが気になってな……」

 

士は夏海に自分が今朝の通学のときに取った写真を夏海のほうに見せる。士の取る写真はいつもピンボケの写真である。ピンボケである理由は本人曰く、世界が写させてくれないというなんという身勝手な理由をこじつける

 

「こいつ、俺の撮った写真に写らないんだ」

 

「なっ……!」

 

そこを見ると本来ピンボケである写真にはある程度の人影が存在するはずなのだが、士道の周りに確実にいるはずだというのにも関わらず、本来凛祢が存在するであろう場所に凛祢が映ってないのである

 

「なんであの子だけが写真から……!」

 

謎が深まるばかりの夏海。士は凛祢のほうを向いて何かを考える。しかし、夏海は一瞬だけ凛祢がこちらのほうを向いて顔を暗くしていたのを見てしまったのであった

 

 

一方、十香達も近くのベンチについてたこ焼きとアイスバーを食べていた

 

「ん~、外はサクサク、中はトロトロでおいしかった、シドー!」

 

「よかったな」

 

十香はペロリとたこ焼きを平らげると今度は別の匂いを求めて屋台に行く

そこは香ばしい肉がぐるぐると回り、棚には野菜とラップ生地が置かれて

いて黒人の人が笑顔にカタコト言葉でいらっしゃい!といっていたのだ

 

「シドー、あれって確か……ドネルケバブだったか?」

 

十香の言葉に士道は驚く。ドネルケバブは十香のことだから聞いてくるだろうなと予想してはいた。しかし、以前のデートで様々な調理法を知っていた(できるとは言っていない)十香のことだから食べ物のことだからかと思っていたのだ

 

「十香、よく知ってたな?」

 

「ぬ……シドーが教えてくれたのではないのか?」

 

そう聞かれると士道はぼんやりとだが十香にドネルケバブの知識を教えていたような気がする。しかし、気がするわけであり実際に最近ドネルケバブは食べていないのである

 

「何……?すまん、忘れてた」

 

「シドーもこういうことはあるのだな」

 

十香は怒らずに笑顔で返してくる。士道は頭を指に当てて自分の記憶を探すのだがなぜか霧がかかっていて完全に思い出すことはできないでいたのであった

 

ズドーン!!

 

「「「きゃあああああ!?」」」

 

「「「イーッ!!」」」

 

その時だった。悲鳴と謎の掛け声と共に大きな爆発音が鳴り響いた。目の前には頭に多数の血管のような筋を浮かべた白い怪人が剣を抜き出して骸骨タイツの戦闘員に命令をしてテロ活動をおっぱじめたのである

 

「者ども!街を破壊して楽園の女神をおびき寄せるのだ!」

 

「「「イーッ!!」」」

 

高らかな声と共に戦闘員は街の建物の窓などを破壊していく。街の住民は急いで近くの建物の内部に避難してシャッターをかけたりして身の安全を確保する

 

「フィリップ!」

 

[見たことないドーパントだ……新種?実に興味深い]

 

「感心している場合かよ!いくぜ?」

 

Cyclone Joker

 

「[変身!!]」

 

Wへと変身する士道。Wになった後に拳を構えつつ十香に叫ぶ

 

「十香!凛祢を安全な場所に!」

 

「うむ、気を付けるのだぞ、シドー。あいつら……嫌な予感しかしない」

 

Wはそのまま駆けだすと窓や屋台を破壊する戦闘員を軽く殴り飛ばす。戦闘員は吹き飛ぶとWの存在に気づき、何人かが襲い掛かってくる

 

「っ!」

 

Wは傍にあるテーブルを踏み台に使って飛び上がると足を大きく広げ、二人の戦闘員の頭に蹴りを入れた後、前に迫るもう一人の戦闘員の足を掴むと回転させて投げ飛ばす

 

Luna Metal

 

ルナメタルにメモリを変えたWは伸縮自在のメタルシャフトを振り回し、戦闘員を吹き飛ばすが、突如トランプのような飛行物体が飛んできてWを直撃する

 

「!!ぐああ!?」

 

[大丈夫かい!?]

 

「仮面ライダー……またもや私達の計画を邪魔するつもりか!」

 

白い怪人は仇を見るような目でWのほうを見つめる

 

「相手が誰だろうが、この街を泣かせる奴は誰だろうとぶっ潰す」

 

「いいだろう…..いけ!セフィラ蜘蛛男!セフィラカメバズーカ!」

 

オーロラのような銀色の幕から現れたのは四本の白い腕のある蜘蛛男と巨大な甲羅と融合した赤いバズーカのようなものを背中に背負った二足歩行のカメの怪人が現れる

 

「士道!」

 

「先輩、ご無事ですか!?……変身!」

 

Starlight

 

そこに現れたのはスターライトと顕現装置を纏った折紙の姿だった。流石の暴動や怪物が出てくるとなると陸自も動き始めるのだろう。

 

「流石に陸自が動いたか」

 

「はい。現在、他の隊員は住民の避難を優先してます。でも、何なんですか、この怪人達は!」

 

「……これは霊力反応…..精霊やセフィラドーパントでもないのになぜ?」

 

[それは後だ、美紀恵ちゃん、折紙。目の前の敵に集中しよう]

 

「いけ!」

 

三人はそれぞれ構えてWは白い怪人に、スターライトは蜘蛛男に折紙はカメバズーカのほうに向かっていった。Wはメタルシャフトをぐるりと回した後にヒートメモリに切り替える

 

Heat Metal

 

「[さぁ、お前の罪を数えろ!]」

 

「ふん!」

 

怪人は腰に携えた剣を取り出すとWのメタルシャフトを防ぐ。筋力がメモリによって強化されていると言えど押され気味になってしまう

 

「やべぇな、押されてるぞ……」

 

[病み上がりで、力が入らないようだね]

 

Wがそのまま後ろに下がるとフィリップはメタルメモリからトリガーメモリに変える

 

Heat Trigger

 

トリガーメモリに変えた後、炎の弾丸で攻撃をするが白い怪人はトランプ型の姿になってくるくるとカードをその場で回転させることで威力が高い炎の弾丸を吹き飛ばしてしまう

 

「ぐああああ!」

 

------------------------------------------------------------

 

一方、蜘蛛男との闘いをするスターライトはシューティングスターを持ち、蜘蛛男にブレードを振り下ろす。対して蜘蛛男は糸を吐き出すことでスターライトの体の周りをぐるぐると縛り付ける

 

「これは……!」

 

左手に持ったマグナムを中で持ち替えた後、トリガーを引くことで蜘蛛の糸をちぎる

蜘蛛男はスターライトの肩に噛みつこうとしたため紙一重で避ける

 

Braze Comet

 

「新たなメモリの力を見せてあげましょう!」

 

スターライトはギジメモリ、ブレイズコメットをシューティングスターに差し込むとシューティングスターはレーザーブレードの形状から球型のハンマーのような装備に変わる

その球体は隕石のように赤く燃えている状態だ

 

「たぁ!」

 

スイングをすると蜘蛛男は体を燃やしながら屋台のほうに吹き飛ぶ。そしてそのハンマーを使って蜘蛛男の体を殴り続けていく。蜘蛛男はそれに対抗する手段がないのか、防戦一方になっていく

 

「おのれ…仮面ライダーめ……!」

 

「しゃべった!?」

 

「俺を怒らせたことを後悔させてやる!」

 

すると、蜘蛛男は四つの腕が大きく伸びるとスターライトを強く押さえつけてしまう

 

「これで逃げれまい……!」

 

「でも、それは貴方も同じことのはずです!」

 

スターライトは、セフィラマグナムにブレイズコメットメモリをマキシマムスロットに装填させると銃口が大きく発光する

 

Braze Comet MAXIMUM DRIVE

 

「メテオ・レイン・バースト!!」

 

「馬鹿な……!?」

 

そして間近に放たれたものは隕石のように大きな弾丸がいくつも蜘蛛男に直撃をする。そして流石に蜘蛛男はその攻撃に耐えきれなかったのか、空中に隕石で打ち上げられて共に爆発させたのだった

 

折紙はカメバズーカに対してレーザーブレード、ノーペインや自分の持っている武器を確実に当てているのだがその硬い甲羅は傷が一つもついていなかった。カメバズーカという名前からしてふざけているが実際に強かった

 

「ふふふ、原子爆弾は流石に今の俺の体に入っていないが、ネオシャドームーン様によってこの強靭な甲羅を手に入れることができた!人間一人ごときに傷はつかないんだよ!」

 

「ちっ!」

 

軽く舌打ちを打つと、折紙は思考パターンをなるべく長く持たせることで他の仲間に足を引っ張らせないようにする考えに切り替える。このような事態であればベルトの調整を急がせるべきだったと後悔した

 

「はぁ!!」

 

「無駄無駄!」

 

折紙の攻撃を受け流すどころかまともにダメージが通らない。折紙はミサイルポッドを召喚させ、数発のミサイルを放つ。対してカメバズーカは背中の砲台を使い、ミサイルを発射させて空中で相殺させてしまう

 

「こいつはどうだ!」

 

カメバズーカは甲羅の中に自身を隠した後に四肢と頭のところから更なる砲台が現れ、甲羅が高速で回転し始めると砲台から大量の爆弾とミサイルを発射される

 

ドドドドドドド!!

 

「ぐっ……!?がは……!」

 

折紙はその攻撃を顕現装置による随意領域を展開させることで致命傷にならずに済んだが、随意領域によるシールドが完全に崩壊し、CRユニットは体の所々から煙をあげてしまい、折紙のCRユニットの装備が解除されてしまう

 

「しまった……」

 

「これで、ジ・エンドだ!」

 

「させないよ!」

 

そのときだった。灰色のオーロラのようなものが折紙の前に現れると、そこからフードつきの黒いワンピース着た女性がカメバズーカの元に走ってきて、自分の持つ一丁の銃でカメバズーカの顔の目をぶち抜く

 

「!?め、めがあああああ!」

 

その女性はふぅとレーザーガンの銃口に息を吹きかける。顔は深くパーカーで覆われているため、声からして大人の女性で長髪なのか、パーカーからピンク色の髪が覗かせていた

 

「ぬぅ……お前は確か我々の邪魔をする要注意人物か」

 

「残念だけど、君達の目的達成しちゃったら、旅がつまんなくなっちゃうしね」

 

折紙はなぜだか分からないが、元々は自分の前に立ちはだかった敵。援護にまわろうと立ち上がり、顕現装置を再び起動しようとするが、エラー音と大きな頭痛により立てないでいたのであった

 

「折紙さん、大丈夫ですか!?」

 

スターライトは蜘蛛男を倒した後に折紙の救援をするために急いでかけつけきたとき、折紙は地面に拳をたたきつけていたのであった

 

------------------------------------------------------------

 

「仮面ライダー、今回は私の勝ちのようだな!」

 

「ほざけ!」

 

Luna Trigger

 

精霊のメモリさえあればこのようなやつは一発で倒せる。しかし、精霊のメモリは今、現在不安定な状態になっているため使うことができない。白い怪人もある程度Wの攻撃が当たっていると言えど、体力はこちらのほうが明らかに不利だ

 

Trigger MAXIMUM DRIVE

 

「[トリガー・フル・バースト!]」

 

大量の青と黄色の追尾弾幕が白い怪人を直撃する。しかし、白い怪人はそれでも動きは衰えることはない。すでに士道の体力はかなりきついのである。実際Wは病み上がりなのにも関わらず、無茶な動きをしているからだ

 

「もう、終わりか?ならば死ね!」

 

ズキューン!!

 

Wは攻撃が来ると踏んで身構えた。しかし、白い怪人の攻撃は謎の銃弾によって阻止されたのだった。そこに白いDVDケースのような四角い銃を持ったフラクシナスクルー、士がいたのであった

 

「お前は……!」

 

「確か、ジェネラルシャドウだったか。悪いが、こいつになんかあると俺が怒られるからな……」

 

士は白い箱の銃からパカッと中身を空けて中に入っているカードを取り出す。カードはシンプルに顔写真らしきものが載っており、下に英語でDecadeとつづられた少し古いバーコード式のカードを取り出し、ベルトのバックルらしきスキャナーを横に引っ張った後にそのカードを差し込んだ後、押し込んで元に戻す。すると、ダブルドライバーのように音声認識が鳴ったのであった。そして、いつもは二人が口にしている言葉を士が言った

「変身!」

 

Kamen Ride Decade

 

 

 

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