怠惰な神様によって魔法が存在し世界大戦が起こりそうだという世界に転生し放り出されたら、聞いていたよりさらにヤバい世界だった件   作:しゅーびんで

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幼女戦記世界の異なる歴史を歩んだこの物語の舞台となる世界で発生した世界大戦の解説になります。


異世界の第一次世界大戦

 

 魔法が存在する一方、西欧の島国で巻き起こった技術革新『産業革命』によって科学技術が大きく躍進した世界。

 大陸国家が支配した時代に変わり、海洋に駆り出し多くの新天地に植民地を築いて発展を遂げた欧州世界が世界の中心となった時代。

 

 その世界では、今までの領土や利権をめぐる国家間の争いから、複数の国が盟約を結び勢力圏としてぶつかり合う複数の国が絡む戦争が主流となり、また目覚ましい技術発展に伴いそれまでの騎士や傭兵など戦闘の専門職の者たちが中心となっていた戦場から、国民を総動員してかき集めた莫大な兵力を動員しぶつけ合う総力戦の時代に移り変わっていた。

 

 そんな世界の中心であるヨーロッパにて、それまで宗教や民族などの問題からバラバラだった中欧にて巨大な統一国家が出現した。

 

 自らを『帝国』と称するその新興国家は、既存の体制に囚われることなく、持ち前の高い技術力と新興国の特権とも言える先進的で新しい政治・経済システムを導入した国家であり、自前の巨大な国力も相成り瞬く間に勢力圏を広げていった。

 

 帝国の登場とその著しい発展は、産業革命以降世界の覇権を握ってきた島国の地位を揺るがしかねないものだった。

 

 島国──アルビオン連合王国は帝国の躍進を危険視し、帝国の隣国であるフランソワ共和国や、東欧の大国であるルーシ帝国、北方のレガドニア協商連合、南方のイルドア王国、南東のダキア大公国らと共に、帝国の拡大を抑えようと動く。

 それに帝国は真っ向からぶつかり、連合王国が接近する前に共和国との戦争にて勝利。当時欧州最強の陸軍大国であった共和国に勝利し、ベネルクス地方を割譲させることに成功し大西洋に大きく進出した。

 

 躍進する帝国と、それを阻まんとする連合王国をはじめとする欧州各国。

 二つの勢力の対立は避けられなかった。

 

 ベネルクス地方を巡る帝国と共和国の戦争以降、欧州本土で大きな戦争は起こらなかったものの、アジアや南方の大陸などで帝国側と連合王国側の代理戦争に近い戦争はいくつか発生するようになる。

 

 もっとも大きな戦争となったのが、1901年に発生した、帝国、ルーシ、フランソワの3国が結び、アジア大陸に進出を開始した極東の島国とぶつかった『帝皇戦争』である。

 アジア利権の拡大を目指していた帝国と、朝鮮半島への南下を目指すルーシ帝国の利害が一致し、極東の島国『秋津洲皇国』に迫った半島撤退要求に対し、帝国の拡大とルーシの南下を防ぎたかった連合王国が皇国と同盟を結び支援して、ルーシ帝国と秋津洲皇国間で勃発した戦争。

 結果は連合王国と合衆国が支援していたとはいえ、秋津洲皇国が圧倒的な国力差を覆してルーシ帝国に勝利した。

 

 この敗戦によりアジアでの南下に失敗したルーシ帝国は、南下政策をアジアからヨーロッパ方面にて進める方針に切り替え、これにより黒海と地中海への進出を狙うルーシ帝国と、バルカン方面に拡大する上で利害が対立した帝国は関係が悪化。

 元々険悪であった共和国との関係も崩壊し、拡大する帝国と、それを阻止したい、或いは帝国と利害が対立する連合王国を中心とする反帝国陣営の対立構造が本格化することとなる。

 

 そして時は流れ1913年。

 帝国により占領されていた北方、帝国領ノルデンの返還交渉を持ちかけてきたレガドニア協商連合の政権に対して帝国が拒否を通告。

 この話が最前線の北方に伝わった頃、いつ戦端が開かれるかもれないと緊張状態の走る最前線で睨み合いを続けていた両陣営にてどちらかわからない銃声が鳴り響き、その日行方不明になった帝国軍士官の死体が発見されるという事件が発生する。

 これを帝国は協商連合軍による発砲として(実際は暴力的な上官に不満を抱いた兵士の私怨による殺人事件)協商連合軍に対して大規模な反撃を敢行。

 これを帝国の自作自演、そして一方的な侵略行為とした協商連合軍が反撃し、その日のうちに現場の暴走から始まった攻撃が帝国からの宣戦布告であると伝えられた協商連合政府が(これは完全な誤報。反撃に関しては現場将校の独断によるものであり、帝国側も上層部はまだ事態の把握ができていなかった)帝国に対して宣戦を布告。

 全面戦争は阻止できる可能性があったものの両国ともだした矛を引っ込められなくなり、レガドニア協商連合と同盟関係にあったフランソワ共和国、アルビオン連合王国、ルーシ帝国、ダキア大公国が続々と帝国に宣戦布告し、帝国も敵対国家に対して宣戦布告したことで一気に戦火が拡大し欧州全土が炎に包まれる世界大戦が勃発した。

 

 戦場がヨーロッパを中心とすることから、世界各国はこの戦争は短期間のうちに終わるだろうと考えていた。

 

 ──だが、事態は大方の予想と異なり長期化していくこととなる。

 

 如何に帝国といえども、中立を表明したイルドア王国の南方以外のほぼ全ての国境に戦線を抱えるという状況。

 本来であれば帝国が圧倒的不利な戦争であるが、この戦争の主戦線である共和国との西方戦線は両軍の塹壕戦によりお互い攻略が遅々として進まず膠着状態となり、東方戦線は秋津洲皇国との戦争に敗北して以降拡大政策に消極的になっていたルーシ帝国が財政難による兵力不足もあったが敗戦の苦い記憶から攻勢に出ようとせず散発的な戦闘が起こるばかり、北方のレガドニア協商連合は帝国との正面戦争を避けて主力を寒い国土の奥に撤退させたことで南方を制圧したところで帝国の攻勢が雪により頓挫、ダキアは装備が圧倒的に時代遅れだったこともあり数日で帝国軍に完敗して首都を制圧され降伏したものの、その南にいたバルカン半島の国家ヒルトリアが連合側で参戦してきたことにより南西の戦力を拘束され、各戦線が停滞することとなる。

 

 そしてこの大戦は長期化に伴い、飛行機、毒ガス、潜水艦、列車砲、陸上戦艦こと戦車など、続々と新兵器が登場して戦線に投入されたことから、兵器博覧会などと称され、その新兵器によりもたらされる被害が拡大し遅々として進まない戦線に対して戦死者数は爆発的に増え続けた。

 

 そして開戦から六年の月日が経過した頃。

 もともと秋津洲皇国との戦争による賠償金などにより財産が逼迫していた中で起きたこの大戦により、地方の農村は兵役に若者を駆り出され労働力不足となり食糧生産能力が低下し、都市圏では配給すら満足に行えなかったことで、不満の溜まっていた都市部の工場労働者をはじめとする若者たちが蜂起。

 ルーシ帝国にて起こった労働者たちのデモはやがて革命運動に発展してしまい、これの鎮圧のためにルーシ帝国はイルドア王国を仲介に帝国と単独講和を実施。大戦から離脱することとなる。

 

 ここから帝国は東方方面の戦力をヒルトリアとの戦線へと回し、この二年前にヒルトリアに対して宣戦布告して大戦に参戦してきたマユヴィーク朝とともに挟撃して遂に降伏に追い込む。

 ヒルトリアに勝利した後、南方大陸に進出して地中海の南の完全制圧に向けて動き出した。

 

 さらに北海にて連合王国海軍の主力級同士の艦隊がぶつかるユトランド海戦が勃発すると、これを陽動して連合王国海軍を本土から引き離した隙に最新兵器である飛行船と航空魔導師の連携による空からの海峡突破作戦を実施。

 空爆と落下傘部隊および魔導師による強襲上陸を本土に受けた連合王国は混乱状態となり、首脳部と王家は本土の民衆を置いて真っ先に新大陸の植民地に逃亡。取り残されたロンディニウムの王国民は帝国の侵攻に対して徹底抗戦の意思を見せ、市街地で両軍の熾烈な戦闘が繰り広げられることとなる。

 

 連合王国に対し空からの攻略を進める一方で、帝国は西方戦線でも大きな動きを見せる。

 塹壕突破用に開発された新兵器である戦車を中心とする機甲戦力、優れた機動力を持つ騎馬隊を中心とする騎兵師団を連携させた機動戦により、共和国軍の防衛線に風穴をこじ開け西方戦線の大規模な突破と包囲に成功。

 西方戦線で共和国軍に大勝しその主力の殲滅に成功した帝国軍は、怒涛の進撃で共和国首都であるパリースィイを陥落させる事に成功した。

 

 こうして6年にもわたって続いた大戦が終わりを告げる──はずだった。

 

 しかし大戦は帝国の勝利とはならなかった。

 長期化した戦争は帝国の国力を疲弊させ、その負債を長らく帝国民に払わせ続けていた。

 鉄をはじめ、食料、燃料、衣類、さらには建材を流用するために首都圏では住居すら物資の強制徴用にあい、住む場所も食べるものも着るものも何もかも失い寒さと飢えに苦しむ臣民が溢れていた。

 もう限界だった彼らの不満を吸収する形で、社会主義者たちの結社であり隣国ルーシ帝国の革命にも影響を与えていた存在『レーテ労働者議会』が大きく勢力を拡大。やがてレーテは民衆を扇動して体制の崩壊を目指すようになり、帝都を始めとする首都圏を中心に帝国に対し武装蜂起する事件が発生することとなる。

 共産主義者たちは帝国政府の中枢施設や皇帝の居城などを急襲。

 帝政に対する不満が頂点に達していた帝国民たちはこの蜂起によりその不満が爆発し、瞬く間に赤い革命の津波は帝国全土を覆い尽くすこととなった。

 

 こうして大戦の勝利まで後一歩のところで帝国は内部崩壊を起こし、大戦から脱落することとなった。

 

 一方、共和国でも大戦の長期化による困窮は帝国と大差ない状況だった。

 その最中にあった首都の陥落。

 レーテによる革命の混乱により共和国から帝国軍は撤退したものの、首都が陥落し破壊と略奪を受けたパリースィイでは共和国政府に対する民衆の怒りは収まらず、暴動が発生。

 フランソワの共和政は終焉を迎えることとなる。

 

 また帝国軍に対して長らく抵抗を続けていた連合王国本土では、革命を受けついに帝国軍が撤退。

 王家と首脳部が早々に見捨てた本土を自分たちで守り抜いたという自負を持った本土の王国民たちは、この国は見捨てた王族ではなく守り抜いた自分たちが率いるべきだという意思に取り憑かれ、帰還してきた王家を追放。

 連合王国もまた体制が崩壊し、世界大戦は勝者なき戦争として終焉することとなる。

 

 そしてそれは世界中に影響を及ぼした。

 大戦による経済的恩恵を受けていた中立国のイルドア王国や合衆国は、終戦後一気に経済が低迷。

 マユヴィーク朝を除くほぼ全ての借款を出していた国が終戦を迎える事なく崩壊して体制が転換した事により借金の回収もできなくなり、国内経済は崩壊。

 特に世界市場の中心であった合衆国の経済崩壊の影響は大きく、職を失う若者たちで溢れかえることとなる。

 

 そして合衆国ではそれまで抱えていた奴隷制度の名残である人種差別や人権問題、北部と南部の産業の違いなどからくる文化・政治・経済的な対立構造が大きな内部分裂に繋がっていくこととなる。

 溢れた失業者たちの未来を回復するという公約を打ち出したことで多くの貧困層の支持を獲得し新たな大統領に選出されたのは、社会主義を掲げる労働党であり、これに資本主義体制の崩壊を危惧した東部諸州が反発したことを引き金に、合衆国は共産主義者、資本主義者、民族主義者、国粋主義者、無政府主義者、加速主義者、共和主義者など、無数の派閥に分かれた血みどろの内戦が勃発することとなる。

 

 また、イルドアでも右翼過激派によるクーデターが発生し、王族ら特権階級が廃され王政が崩壊。

 ヨーロッパは大戦以上の混沌とした世界に塗り潰されていくこととなる。

 

 そして、その混乱に乗じてアジアではかつてヨーロッパ諸国に敗北し半ば植民地のように国土を切り分けられた上に最終的に王朝が崩壊した中華が動き出す。

 当時無数の軍閥が乱立していた中華を華中と華南を中心に勢力を持っていた北洋政府が次々に軍閥を打倒、併合して統一に成功する。

 そしてヨーロッパの混乱に漬け込む形でインドや東南アジア、沿海州、朝鮮半島などに進出してこれらも制圧。

 アジアに大国として再び返り咲く事に成功した。

 

 北のルーシでは人口の大半を占める地方の農民たちが共産革命を支持しなかったこともあり帝国ほど革命運動が大規模なものにならず、また大戦に参戦していなかったかつての敵国である秋津洲皇国が赤化の拡大を防ぐべく帝政を維持させるためにルーシの内戦に介入。

 モスコーやオストラントで発生した革命運動は皇国の軍事介入もあり鎮圧され、ルーシ帝国は帝政の維持に成功する。

 生き残った革命勢力はレーテの支援を受けてウクライナやコーカサスに流れ、そこを占領し新たな国家であるウクライーネ共産主義人民共和国やカフカス共産主義人民共和国を建国した。

 

 秋津洲皇国はルーシ帝国における革命の阻止を成功体験と捉え、その後合衆国の内戦にも介入。

 しかし無数に分裂していた合衆国内戦の方は介入するも現地のゲリラ勢力の猛烈な抵抗などに遭い泥沼化。

 その隙を北洋政府につかれて朝鮮半島を始めとする中国大陸の勢力圏を全て失陥してしまい、ついには皇国の支援する合衆国勢力が駆逐されてしまったことにより、5年間の長期出兵は太平洋の旧合衆国勢力圏であるグアムやフィリピンの占領に成功しただけという到底労力に見合わない見返り得ただけで終わることとなった。

 

 そして合衆国内戦には皇国だけでなく、社会主義陣営である第3インターナショナルを結成したレーテを中心とする社会主義勢力、共和国政府に代わってフランソワのトップに立った芸術家アルディナン・アトルーを指導者とするアヴァンギャルド・フランソワを中心とする加速主義勢力、新大陸にも進出し王家をさらなる僻地へ叩き出したマキャヴェリズム・アルビオンを中心とする革新同盟の勢力も介入。

 大戦により体制が変わった国々が己の陣営の元新大陸を統一させようとする代理戦争の舞台になっていた。

 

 新大陸の内戦は皇国の支援していた合衆国が消滅して以降、東部の旧労働党を中心とする『共産諸州連邦』、西部の技術信仰を掲げる加速主義者たちの勢力『鉄血諸州連合』、そして北部の旧連合王国領を制圧して直接介入しているマキャヴェリズム・アルビオンの三つ巴の状況となる。

 

 欧州では大戦末期に起きた革命により共産主義となったレーテ共産主義人民共和国連邦が東欧を始め共産主義勢力を広げ、世界中に解き放ったスパイの諜報活動などにより世界に国境を超えたイデオロギーの拡大を進めている。

 ルーシ帝国における革命勢力の活動は落ち着いたものの、イベリア半島では社会主義勢力が台頭してイスパニアの実権の掌握に成功し、北のレガドニア協商連合やアジアのマユヴィーク朝、極東の秋津洲皇国ではレーテが裏にいると言われる社会主義者たちの活動が活発化している。

 

 狂気の芸術家によって前衛的加速主義国家に生まれ変わったフランソワでは、加速の名のもとに新大陸の加速主義者たちと協力し続々の新兵器が開発されており、また闇市を始めとする世界の裏社会に介入する形で非合法的な手段により大量の資金を獲得しているという。

 彼らはかつての大戦にて花の都を破壊されたことをいまだに恨んでおり、その憎悪を原動力としてかつての帝国、レーテと共産主義者たちに対する復讐を叫んでいる。

 市井では市民が行方不明になるという事件も多発しているという噂もあり、もはや彼らの目には二度目の世界大戦を起こすことしか見えていないだろう。

 

 王家を追放したアルビオンでは半ば無政府状態となっていたが、やがて逃げ出した王家の追撃に走り出した。

 新大陸に海を渡り追撃しそこからさらに王家を太平洋の果てに追放すると、彼らは民族主義を掲げ、サクソン人以外の全ての民族は自分たちの利益となるべき存在でありアルビオンの発展のためならば世界がどうなろうが全て許されるという思想を掲げ、元王国民たちはその思想に熱狂した。

 もはや彼らは人を人とすら見なしていない。アルビオンの発展という大義のもとであれば、どんな非道も行うだろうし、どんな戦争すら厭わないだろう。

 マキャヴェリズム──権謀術数主義の思想は世界の破滅に向かって走っている。

 

 そして極東の島国では、オセアニアに流れたアルビオン連合王国、北の大国であるルーシ帝国と君主国家同士の同盟を締結し、この狂気の国々から自国を守ろうという動きに出た。

 しかしそれは建前。実際のところ、皇国はこの世界の混乱に対し廃れた帝国主義の道を走る選択をしている。合衆国勢力が消えるなり空白となったフィリピンやグアムに進駐し一方的に占領したのが最たる例だろう。

 世界最大の帝国が築いたように、世界中に植民地を拡大し世界の支配者になろうという野心を抱き、いずれ起こるだろう世界大戦に介入する魂胆が見えている。

 第一次世界大戦に参戦しなかった故に、世界を滅ぼしかねない大戦に自ら介入を望んでいる。侵略主義者たちは己の行いで己の身を滅ぼすだろう。

 

 すでに世界から安寧と平和は失われ、破滅の第二次世界大戦に向けて動き出している。

 

 時は流れ、1938年。

 いまだに新大陸の内戦は終結が見えず、かつての世界の覇権国家であった連合王国は本土を失陥してオセアニアに流れてから20年以上が経過しており、欧州では既存の国家はほぼ消え、前衛的加速主義の太陽連盟、共産主義の第3インターナショナル、権謀術数主義の革新同盟、古き帝国主義の王権同盟の4勢力に大別された世界が広がり、アジアでは北洋政府が中華にとどまらずさらなる野心を海に向けている。

 

 共産主義者たちは世界に自分たちの思想を広げるべくスパイを放ち暗躍しており、帝国主義者たちは古き植民地時代へと退化の道を突き進み、狂気の加速主義者たちはライヒへの復讐を叫んでおり、破滅を呼ぶ権謀術数主義者たちは自分たち以外の全てを滅ぼす破滅の戦争の準備を進めている。

 

 避けられぬ第二次世界大戦は、かつての大戦と違い自分たち以外が全て滅びるまで終わらない悲惨な戦争となるだろう。

 

 そしてそんな世界に、全く異なる世界で生きた記憶を持つ1人の人物がある国の軍人となり、欧州のとある戦場に降り立っていた。

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