【街道村のモンスターを退治せよ】
安眠街道村にある巨大地下墓地をスケベなモンスターが占拠したそうだ
村から女の子をさらったりしているらしい
タグが面倒になる前にやっつけよう
今回は三人称視点になります。
「だりゃーー!」
「だぎゃ~~~~~~~~~~~~!?」
顔にNEOとかかれたぬぼぼはランスの一撃で切り裂かれ、掻き消えた。
「けっ、雑魚が俺様の道を塞ぐんじゃあない」
「お疲れ様です、ランス様…」
「ふん、この程度で疲れるほどヤワではないわ」
「何カリカリしてんのよ」
「カリカリもしとらんわ!さっさと行くぞ!」
志津香に言い返したランスは地下墓地の奥へと踏み込んでいく。
「はいはい…」
「そういえば、エールちゃんが居ないんだよね。なんでなの?」
マリアが小声でシィルに尋ねる。
「えーとですねぇ…」
シィルは少し前にあった出来事を話し始めた。
========================================================
「村の地下墓地を占拠したモンスター退治~~~?」
ランスの不満そうな声がアイスフレームの会議室に響く。
「え、ええ…依頼主の村長は大変困っていると…」
任務表を渡してきたウルザは困った顔をして黙り込んだ。
「えーっと…安眠街道村にあるアップル墓地にモンスターが入り込んで周囲の村を襲っている…」
それを見たエールは任務表を手に取り読み上げ始めた。
「なんで俺様がそんなつまらん仕事をせにゃならんのだ」
「ランス様、きっと村の人たちは困っていますよ、助けてあげたほうが…」
「知らん知らん、サーナキアちゃんたちにでもやらせとけ」
「周囲の村から若い娘をさらっているって書いてあるよ」
「それを先に言え!…ブサイクばかりならいいが、いい女が混じっているかもしれん!すぐに行くぞ!」
「はい、ランス様」
「はーい」
手のひらを返してやる気になったランスは、シィルとエールを連れて早速出撃しようとするが、
「あ、ランスさん。ちょっと待ってくれませんか」
アベルトが現れ、ランスを呼び留めた。
「あん?何の用だ」
「ええ、実は次のブルー隊の任務がですね、少し危険で…負傷者が出る可能性があるんです」
「それで?」
「で、グリーン隊には回復魔法が使える人材が何人かいますよね?ちょっと力をお借りできないかと」
「ふん、お前の隊の事など俺様の知ったことか。魔法使いは全員俺様の女だ、貸すわけがなかろう。」
「ええ、シィルさんはそうでしょうね。でも、エールちゃんもそうですか?」
「へ?あたし?」
「むっ…」
アベルトはランスの顔をじっと見る。
「エールちゃんは、ランスさんの女ではありませんよね?」
「むむむ…まぁそうだが…」
「でしたら、問題ないのでは?それに現状、ブルー隊も女性隊員が大半になっていまして…」
「む、…むむむむむ…」
ランスが言葉に詰まっているのを見て、エールが口を開いた。
「うーん、あたしでよければ手伝うよ。次のグリーン隊の任務は楽そうだし、あたしが居なくても平気でしょ?」
「む、それはそうだが…」
「それともなにー?かわいい妹が傍にいないと寂しい?」
「アホか!(べちん)ふん!手伝いでもなんでも行ってしまえ」
「えへへ…はーい。じゃ、よろしくね、アベルトさん」
「はい、よろしくお願いします。では、ランスさん。妹さんをお預かりしますね…」
========================================================
「というようなことが…」
「なるほどねー…」
マリアは前方のランスの様子を見た。
「…道がふさがれていますわね…」
「今石をどけるだす…わっ」
「どけ!」ばこーん がらがら
ランスキック一発で急ごしらえの壁には大穴が開き、道ができた。
「ほれ、こんなもんこの通りだ。さっさと行くぞ!」
どすどすと穴の向こうに踏み込むランスはどう見てもちょっとイライラしていた。
「やっぱりエールちゃんが居ないと寂しいのではないでしょうか…?」
「そうなんでしょうか、やっぱり肉親ですしね…」
「身近な女性を他の男のところに貸してる、って状況が気に入らないんじゃない?」
「あーそれはあるかも…」
彼女たちは話しながらランスの後を追った。
でかい頭をでかい首輪で支え、杖を持ったモンスターが両手を広げる。
「我はアバター様。ここから支配地を広げ世界を支配するのだー!」
「ケチなモンスター風情が世界征服などおこがましいわ!世界を手に入れるのは俺様だ!死ねー!」
ランスは早速斬りかかるが、アバター様の前に突然何かが立ちふさがった!
「我は忍者でござる!」がっ「なんだと!?」
妙な黒装束の人型モンスターが持ち上げたタタミがランスの剣を弾き返し、それを見たカオルが叫ぶ。
「タタミ返し!強力なガード能力を持つムシですわ!」
「前衛にガード!…ってことは…」
「うぽぽぽ、そのとーりー。ではいくぞ…シテモウゴ、イチダヤメヨ…」
「なっ!嘘でしょ!?」
哄笑をあげたアバター様はなにやら4本の手で印を結びつつむにゃむにゃと呪文を唱え始め、志津香の顔が驚愕で歪む。
「知っているのか志津香!」
「これは火炎流石弾の詠唱よ!」
「お前がイラーピュで使っとったアレか!」
ランスは一時的に魔法Lv3になっていた志津香の暴れっぷりを思い出した。
「あんなもん食らったら全滅だ!呪文を唱えさせるな!」
「は、はいだす!てやーっ!」「はあっ!」「たあっ!」「ぐぅ…」「いっけーチューリップ!」
「返しちゃるぞ!」「タタミのどこかにあたってくれーっ」「ふはは、いいだろう!」「とめる」「タタミディフェンスだァ!」
「「「「「「なにィ!?」」」」」
ランスの号令で皆がアバター様に殴りかかるが、まるで分身しているような動きでタタミ返しは攻撃を寄せ付けない!
「氷の矢!」「…ファイヤーレーザー!」
「むがっ…ごひっ…ぐぐぐ…その程度では…ントンリク、クッラクッリ…」
流石に魔法は直撃するが、抵抗もそれなりのアバター様の詠唱は途切れない!
「いけない…!そろそろ呪文が…」
「ぐっ!さっさと死ね!」どがっばぎっ「まだだ…まだ倒れんよ!」
攻撃を一身に受けるタタミ返しのタタミはそれなりに傷ついているが、まだまだ余裕がありそうだ。
「うぽぽぽぽ…、ゆくぞ、火炎流…」「ふっ!」
アバター様が魔法を放とうとしたその瞬間、後列からタマネギが飛び出し、先端に金具のついた捕獲ロープを素早く投げ放った!
ロープはまっすぐに伸び、タタミ返しのガードをすり抜けてアバター様の鼻に命中する!
「うぽっ!?なんだ、こんな紐で私をどうにか………臭っ!くっさああああああああああああ!?」
思わず呪文を中断し、鼻を抑えて悶えるアバター様!
「くくく…特性エキスを使ったニンニク突きです…お味は如何ですか?」
タマネギはメガネを光らせて笑う!
「よくやった!いい加減にどけ!」「タタミを踏み台にしたぁ!?」
ランスは混乱に乗じ、タタミ返しが持ち上げたタタミを蹴って高く飛んだ!
「くたばりやがれ!ランス…アターック!」
「ぼぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
必殺技をもろに食らったアバター様は吹き飛ばされ…進化したおかゆフィーバーの野望は潰えたのだった。
その後、グリーン隊一行は残党をぶちのめしたが、アバター様が攫っていたミチルという女の子はランスにずばーんと頂かれてしまった。
さらにその時にミチルの恋人であるクルックー…じゃない、クルッポーという若者をちょっと気絶させたりしたが、アバター様は実際に滅びたのだし、まぁ大したことではないだろう。
任務は成功だ、ということでアジトに引き上げたのだった。
アジトに戻ったランスはウルザへ報告しに会議室に向かった。
「おう、ウルザちゃん。墓地を占拠していたモンスターは俺様が軽ーくブチ殺してやったぞ、がははは、お礼にやらせろ」
「…」
しかりウルザは黙ったまま俯き、唇を引き結んで何も言わない。
「なんだ、どうしたんだ?」
「…村長からの報告も受けている。ちゃんと退治したようだな」
ダニエルが変わって口を開く。
「当たり前だ。それで、ウルザちゃんはどうしたんだ?なにかあったのか」
「その…ですね…」「…」
ウルザはゆっくりと憔悴した顔をあげ、口を開いた。
「ブルー隊は…マジノライン近くでの二級市民救出作戦を進めていたのですが…先ほど捕縛されたとの情報が…同行していたエールさんも、おそらくは…」
「なんだとーー!?」
アバター様はこんなしょうもないクエストに出てくる割に、タタミ返しの後ろから火炎流石弾を放ってくる強敵です。
タタミ返しはこの時点ではアホほど固く、今の時点のランスのランスアタックなら数発耐えます。
さらに火炎流石弾は他の使用者はLv3志津香、ミラクル、ハンティなどの世界トップクラスの魔法使いに限られる超上級魔法。魔法抵抗の高いリズナでも死ねる威力ですので食らえば全滅は必至です。
庇われない魔法やロッキーの斧ブーメラン、タマネギのニンニク突き等の列攻撃でため解除を狙いつつ戦わねばなりませんが運が悪いとがめおべあです。
プレイの際はセーブを忘れないようにしましょう。
以下、妄想です。
クルッポー
Lv2/38
神魔法1
安眠街道村に住む二級市民の青年。墓守の仕事をしている。
魔法試験を受けたこともないので自分に魔法の才能があることは知らない。
当然彼の曽祖父の弟の曾孫の女の子がカイズに住んでいて、今度AL教の司教になることも知らない。
モンスターに犯されてしまい悲しみに打ちひしがれるミチルを献身的に支えて後に結婚する。
後に法王と名前が似てるおじさんとして、墓参に来る人にちょっと人気が出た。