ペンタゴンの【祖国の解放】作戦とかいうしょうもない作戦に参加することになった
四天王の塔の地下にあるマナバッテリーを破壊しよう
マジックの守る王者の塔に侵入したが、ちょっとうまく行かなかった
まぁ俺様なら楽勝だ もう一回行ってすぱーっとマジックちゃんをいただきだ
あくまでついでにだが、あのバカ妹も助けてやるか
※今回はランス視点になります。
ランス達は、アイスフレームアジトの会議室に集まり、中間報告をしていた。
「日曜の塔を狙ったペンタゴン隊は、32名中24人が死亡し、4人が捕縛され、撤退…失敗ですね」
「…うむ」
ウルザの報告に、ネルソンは少し遅れて返事をした。
「弾倉の塔を狙ったグリーン隊も死亡者はいませんが、負傷者多数、行方不明者一人で撤退…」
「こら、待て、まだだ。ちょーっとくたびれたから戻って来ただけだ。負けとらん。すぐにもう一度行って、必ずあのデコ眼鏡ちゃんを犯してくれるわ。がはははは」
白色破壊光線を食らって2日も寝込んでいたランスだが、もうピンピンしているようだ。
「ラ、ランス様…目標はマナバッテリーですよ…それにエールちゃんも…」
「あーそーだったな。ついでにそれもぶち壊して奴も助けてやる」
シィルの声に、ランスはふんと胸を張った。
「…アベルトは成功したそうだな」
「…ええまぁ…なんとか。一応は。」
アベルトは珍しく浮かない顔で頭を掻いた。
「何ぃ!てめぇは成功だと!?アベルトのくせに生意気だぞ!」
「いやぁ…なんというか…僕らの働きというよりあちらの自爆という感じで…アニス・沢渡って方をご存じです?」
「アニス…?あっ、あのぽんこつ魔法使いの!」
「ええ、その彼女です。いろいろあったんですが、彼女が放った黒色破壊光線で塔は半壊、マナバッテリーも破壊…僕はどうにか脱出できましたが…一緒に行った部下のほとんどは…」
「ちっ、そういう事か…」
(そういえばこいつの手下は女の子ばっかりだったが…最高でも52点の女しか残っていなかったしな。まぁいいか)
気を取り直したランスはそのあたりを見回した。
「んで、あとは…あれ?サーナキアが居ないぞ。アイツはどうした」
「サーナキアさんとシルバー隊は…パパイアの跳躍の塔に出撃して、戻ってきていません。未帰還です」
ウルザが沈痛な声で答える。
「むぅ、そうか…やられたかな?」
「そうとは限りませんが…」
「4か所同時攻撃で、成功したのが一つだけ。これでは作戦成功の目は薄いな…」
それまで黙っていたダニエルが口を挟んだ。
「え…ええ!そうですね!やはりここはサーナキアさんとエールさんを救出して作戦は中止を…」
ウルザが飛びつくようにその意見に同調するが、
「待て」
その動きは、ランスの一言でぴたりと止まってしまった。
「俺様が参加している作戦に失敗や敗北はない。ここから大逆転、大成功だ」
「そうです、素晴らしい…まさにランスさんの言う通りかと」
ネルソンも追従し、ランスはさらに言い募る。
「作戦は続行し、サーナキアとエールの奴も助ける。いいな?」
「…っ……は、はい…」「…」
ウルザは引き下がり、ダニエルは押し黙った。
「しかしエールの奴は弾倉の塔、サーナキアは跳躍の塔か。どっちから行くかな」
「それなんですが、ランスさん」
考え込むランスにアベルトが話しかけてくる。
「なんだ、鬱陶しい」
「実はですね、エールさんなんですが。ウルザさんの話によるとどうももう弾倉の塔にはいないようなんです」
「なんだと?」
「はい…昨日、弾倉の塔で捕えた女テロリストを別の場所に移送した、との情報が」
「またか…面倒な。どこに運ばれたというんだ」
「それはわからないんですが…別ルートから、日曜の塔で捕まったペンタゴン隊の兵士が、パパイアの要請で跳躍の塔に移送されたという情報を得ました。エールさんも連れて行かれた可能性は高いかと」
「ふん、ならちょうどいい。サーナキアのついでに愚妹も助けてやるとしよう」
「あの、ランスさん。よければ、僕もお二人の救出を手伝わせてもらえませんか?」
「よかないわ。お前の仕事があるだろ…って、ああ。部下がおらんのか」
「そういうわけです。一人でぼんやりしているのもなんですし。手伝わせてください」
「…まぁよかろう、部下にしてやる」
「すみません、お邪魔しますね…あ、父さん。ぼくはランスさんのお世話になるから」
「……」
「やだなぁ、怖い顔しないでよ。大丈夫、足手纏いになるようなことはしないから」
じろりと無言で睨むダニエルに、アベルトは笑いながら答えたのだった。
「さて、部下どもと合流するして出発するか…」
「あれ?皆さん集まって…何かあったんでしょうか?」
ランスたちがロッジに戻ってくると、地下室の入り口にグリーン隊のメンバー集まっていた。
「なんだなんだ、どうした」
「あっ、ランス…」
あたりを見聞していたかなみが振り向く。
皆の中心にはアイスフレームのヒラ隊員(48点)が顔色を悪くしてへたり込んでいた。
「それがねえ、地下室からもがもが声がするからカオルさんに何かあったのかって除いてみたら、カオルさんはいなくて…この留守中の見張り番を頼んでた子が代わりに縛られてたの」
「なにー?じゃあカオルは逃げたということか!?」
かなみに説明され、ランスは目を剝いた。
「はい…見張りをしていたら後ろからがつん、とやられて…目を覚ましたらもう地下室で縛られてて…」
「ランス様…カオルさんが外に出たということは…」
見張りの子の証言に、シィルが顔を青くする。
「むむむ、確かにカオルはこのアジトの場所も知っとるし…まずいかも…」
「いや、そうとは限らないのでは?」
ランスの心配にアベルトが口を挟んだ。
「はあ?俺様たちがマナバッテリーを狙ってるなんてバレたら潰しに来るに決まっとるだろ」
「ええと、我々がマナバッテリーを狙っていることは彼女は知らないですよね?」
「むっ、そういえば…シィル、言ったか?」
「い、いえ…何度か話はしましたけどそういうことは…」
「それでですね、僕らを潰しに来るならもっと早く、彼女が捕まった時点でもいいはずです。このアジトの場所なんてとっくにバレているわけですし…そうしないのは、カオルさんの主人に僕たちを潰したくない理由があるのでしょう。」
「ふーむ、成程な…」
「念のためウルザに伝えて、念のため見張りを強化しておけばいいと思いますよ」
「ふん、じゃあそうしておけ」
「はい、ウルザさんに伝えておきます」
そういうことになった。
ランス達は跳躍の塔そばの林の中に来た。目の前にはぽっかりと地下への道が口を開けている。
「ここが跳躍の塔への侵入口か…」
「ええ、サーナキアさんもここを通ったはずです」
「まったく、どんくさい女どもめ。仕方ない、俺様が助けてやるとするか。それに…」
ランスはゼス美女名鑑を取り出した。開いたページには艶めかしい格好の赤毛の美女…ゼス四天王、パパイア・サーバーの姿がプリントされている。
「ぐふふふふ、うまそうな女だ。たまらん」
「ランスさんは門戸が広いですね」
「美人やかわいい子はすべて俺様のために存在するのだ。俺様はそれを手折っているだけ。当然の権利だ」
「へぇ…そういう考えもあるんですね」
口々に勝手なことを話しつつ、一行は地下へと下りて行った。
跳躍の塔には断層の塔と同じく地下遺跡部分から侵入することになる。洞窟を進んでいるとすぐに闘神都市の地下遺跡部分にたどり着いたのだが…
「なんか…弾倉の塔とは雰囲気が違いますね」
「ええ、人の手が入っている感じね」
シィルのつぶやきに、かなみがあたりを見回しながら返す。
「そうなのか?」
「ええ、定期的に人が通ってる痕跡があるわ。それに…あれ。」
かなみが指さした先、T字路の突き当りにけばけばしいピンク色の看板があった。
『♡ようこそ、パパイアパラダイスへ♡』
『みぎぃ 安全コース ひだりぃ 危険コース』
『怖がりはみぎぃへどうぞ!』
「なんだこりゃ…」
「間違いなくパパイアが設置したものね。ぶっ飛んだ天才魔法工学者とは聞いていたけど…こりゃ性格も相当みたい」
「ええ、情報によると四天王パパイアは相当な異常者。どんなトラップがあるかわからないわ」
「なるほどな。まぁこれを見たサーナキアは間違いなく左に行っただろう。左に行くぞ」
ランス達が左に直進していくと、闘技場と書かれた部屋があった。
『あはんはーん。ただいまマイクのテストちーう』
『ケケケケケケケ!ぜっこーちょー!』
足を踏み入れるなり、後ろの扉が閉まって備え付けのスピーカーからけたたましい声が響く。
『はいはい清聴ーー』
『これから諸君には殺し合いをしてもらいます(キリッ』
『ケケケケケケ。ネタ古くね?』
『うるさーい。当時は現役バリバリだったの。』
『時事ネタ風化!ケケケケケ!』
『ってわけで、説明終わり。殺し合いをしてくださーい。最後まで行くと賞品があるわよん』
『ケケケケケ!俺、ユッケ食うぜ!』
パパイアと思しき声と共に部屋の向かい側の扉が開き、サメラーイが3体のそのそと出てくる。
「むかっ、なんだこれは!俺様を見世物にしおって!」
「まぁ待てよ。こんなことを言われたサーナキアの嬢ちゃんはどうしたと思う?」
怒るランスにパットンが声をかける。
「そりゃ当然…戦っただろうな」
「だろ?嬢ちゃんの行方を知るためにも…戦ってみるべきだと思うぜ」
パットンは拳をゴキゴキと鳴らす。その顔は実に楽しそうだ。
「ったく、顔がにやけとるぞ、戦闘マニアめ…まぁいい、やるからには勝つ!賞品は頂きだ!」
ランスは呆れつつも剣を抜き、サメラーイに襲い掛かった!
1回戦
サメラーイx3
「おりゃー!どりゃー!そりゃー!」ずばずばー
「おらおらおらおらぁ!」どかばきぼこー
「「「拙者の負けか、無念」」」
「こんなもんか、次だ!」
2回戦
ウォール・ガイx2
フローズンx2
「「少し暑いわ、冷やしましょう」」ごぉーっ!
「へ、へ、へーっくしょい!寒…」
「あーん、やっちゃった。ごめんしてー」「…おぉ」「フ、フランチェスカ…」がくっ
「わーっ!セスナ!メガデスー!」
「えーい!とっととウォールを突破するぞ!」
「ファイヤーレーザー!」「炎の矢ー!」
3回戦
デカントx1
「デカントもう一本」
「うわー!デカントだよ!でかいねぇ」
「デカブツにはデカブツだ!行けパットン!」
「えぇ…流石にタイマンは…ええい!やってやるぜ!うおおおおお!」どかばきぼこー「ぐええーっ!」
「リーチ差で一方的にやられてますね…」
「ちっ、まぁいい。ヤツに気を取られているうちに後ろから攻めるぞ!」
4回戦
マスターやもりんx2 キャプテンバニラx1 超軍師x1
「これが勝利のVライン!」「「「うおおおお!」」」
「なんであの超軍師アメフトのヘルメット被ってるの?」「さぁ…」
「くそっ変な見た目の割に作戦成功率が高い!シィルの10%じゃ対抗できん!」
「えぇ…そんな急に…」
「くらえ!スーパー豊漁アッパー!」「ぎゃあああ…い、痛いだす…」がくっ
5回戦
スズメバチ女x2 神風x1
「「命がけの一刺し!」」「必中、鬼畜撲滅!」
「なんの!パットンシールド!」ぐいっ
「うわっ!?ぐええええええ!くそっ、これから面白くなるってのによお…」ばたーん
「パットンさん!?」
「この攻撃力…ハチ女じゃありませんね。突然変異種のスズメバチ女です!」
「動きが速くて攻撃が当たりません!」ひゅんひゅん
「くっ…局地地震!」ぐらぐらぐらーっ「「…プチっ」」
「ふう、流石に魔法は効いたか…なんで飛んでるのに地震で死ぬんだ?」
「不思議ですねぇ」
6回戦
「ラ、ランス様ぁ…そろそろまずいですよ…皆さんだいぶやられてますし…」
「私たちの目標はマナバッテリー破壊でしょ…なんでこんなことしないといけないのよ…」
「引っ込んどれ…男は挑まれたら引くわけにはいかんのだ…」
「それはあんただけでしょうが…」
『はーい、なんと最終戦でーす』
「よ、よかった…最後なら何とか…」
『ケケケケケケケ!なかなかやるねー』
『最終戦には最終ボスをご用意してまーす。闘将レッツゴー!』
「なっ…闘将ですって?」「イラーピュに居た鉄の塊か!ちっ!」
アナウンスの声と共に扉が開く。ランス達は身構えるが…
「…何も出てこないぞ」
『あれー?闘将ちゃんがいなーい。せっかく弾倉の塔からチョッパって来たのに』
『ケケケケケ!この間改造しようとして首を切っちまったろ姐さん!』
『あ、そうね…しょーがない。じゃあ適当なのゴー』
ヒムラーx1 サメラーイx2が出現した。
「弱くはないですけど…闘将に比べるとショボいですね…」「よかったぁ…」
「ええいまあいい!これで最後だ!うおおおおおおおおおおおお!」
「ぜーっ…ぜーっ…ど、どうにか全員倒したぞ…疲れた…」
どうにか立っているのはランスにシィル、志津香とマリアだけだった。あとはみな気力切れや戦闘不能でへたり込んでいる。
『何だ勝ちやがったよ…おめでとう。ちっ』
「なんだその投げやりな態度はー!」
『はいはい乙。あ、賞品どうぞ』
ぱかーっと軽い音を立てて闘技場の横の扉が開いた。
『あーあ。つまんね。この間の鎧の女見たくパーッと散って欲しかったー』
『あの子たちは楽しかったわねー。さんざん遊んだし…追加の女の子たちも処理しちゃったし、次の玩具欲しー』
『ケケケケケ!ああ、もっと、もっとぉお!』
スピーカーの電源が切れ、声は止まった。
「ランス様…今の人が言ってた鎧の女に追加の女の子って…」
「うーむ、まさかパパイアの奴にぬるぬるのあへあへにされとるのでは…許せん!」
「それで済むといいけどね…」
志津香が額を抑える。
「いずれにせよ急いだほうがよさそうだな。とっとと向かおう」
「でもランス…みんなボロボロだよ…これ以上は流石に…」
「うむむむ…おっ!」
マリアの言葉に返事に詰まったランスがそのあたりを見回すと、宝物庫の奥にあるものが見えた。早速駆け寄って拾い上げる。
「これは、専属看護婦さんじゃないか!消耗品だが、これで全員全快出来るぞ」
「え?そうでしたっけ…戦闘後にHPを半分回復してくれる装備品では…?」
「何を言っとる、リーザスの騒ぎの時に使っただろう。それーっ!」ぴかーっ
ランスが専属看護婦さんを高く掲げると、専属看護婦さんは浮かびあがって強い光を放ち、消えてしまった!
「うーむ…まだまだ修行が足りないみたいだな」
光を浴びて元気になったパットンが腕をぐるぐる回す。
他の皆もすっかり回復したようだ。
「理屈は不明だけど全員回復したわね…」
「まぁ世の中そんなもんだろ。効けばなんでもいいのだ」
ランスが胸を張ると、パットンが口を開いた。
「で、クリアしといてなんなんだが。やはりサーナキアの嬢ちゃんは…」
「…まぁ、部下ともどもフローズン当たりで全滅だろ。あいつ魔法防御やたら低いしな」
「でも死体とかは見当たらなかったし、やはりそこで捕まったんだろうな」
「まだお礼セックスもしとらんのに死なれてはたまらん。とっとと行くぞ」
探索を再開したランス達の前に一匹のヤンキーがふらりと現れた。
「おわ、ヤンキーじゃないか。まぁいい!俺様の経験値となれ!」
「ランス!!どうしてここに!」
「はぁ!?」
見知らぬ雑魚モンスターに名前を呼ばれたランスは、驚いて抜きかけた剣を止めたのだった。
読んでいただきありがとうございます。
感想、評価、お気に入り等頂けるとありがたいです。
久しぶりに視点変えるとちょっと違和感がありますね…
以下、妄想です。
専属看護婦さん
アリスソフトのゲームではおなじみのアイテム。
UFOに載ったラブリーな看護婦さんが優しく傷を癒してくれる。
パチものの専属看護婦さンも存在する。効果はないがこっちもラブリーではある。
たいていのゲームでは装備したものを回復させる装備アイテムだが、
03では使い捨ての完全回復アイテムだった。
ルドラサウム世界においては、固形化した純粋な回復魔力の塊。
使い方にもよるが、所持者を癒すという点では共通している。
作り方は謎に包まれているが、神役所の治癒魔法支部でハンコは押されつつも何らかの事情で執行されなかった回復魔法の書類のシュレッダーゴミから時折生じることがある…らしい。