【二章完】ちょっと早めのエールちゃんの冒険   作:砂嵐36

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エールちゃん視点ではない小話です。


62.5.かなみちゃんは報告する+おまけ

 ランスに救出された直後。別室で休むよう言われたリアはマリスを従えてかなみに向かい合っていた。

 目の前の紅茶を一口飲んで、ソファに背を預けて一息付いてから口を開く。

「で、かなみ。あの子の事。調べてあるんでしょ?」

「一応聞きますが、あの子というのは……エールのことですよね?」

「他にいないでしょ? ダーリンの妹とか名乗るあの女……本物なの?」

 その表情には一切の情はない。目の前にちょっと珍しいムシがいた、といった風情だ。

「これまでの調査でダーリンに親族がいるなんて情報出てこなかったけど……」

「ええと……戦いながらだったので不十分ではありますが……これまで調べたぶんはこちらにまとめてあります」

 かなみは懐からメモ帳を出して広げた。

 

「エール・クリア。生年月日、出生地いずれも不明。

 15年前に赤子の状態で拾われたので、16歳前後と思われます。

 レッド近郊の農村にあるシマイコム孤児院で育って、昨年孤児院を出たそうです。

 現在はレッドの冒険者ギルド所属の冒険者兼、同都市教会所属の神官見習い。

 神魔法の才能を見込まれ、先日までカイズに留学していましたが……へルマンの侵攻を知って中断。レッドに帰る途中で、アイスで私たちと出会いました。そこからは基本ランスの旅に同行しています」

「え? じゃあダーリンとは最近会ったばっかり?」

「はい……ランスも妹の存在すら知らなかったようです」 

「えー? じゃあなんで妹ってわかったの?」

「まず、才能限界がランスと同様に不明です。これは、レベル神の証言なので確かです」

「それだけ?」

「クリアという名字はランスも心当たりがあるみたいでした。

 そしてエールを抱いていた女性が言い残したことですが、

 片腕の老騎士がつれて逃げた兄がいると……これにもランスは心当たりがあるようで……」

「ふぅん……マリス。一応あとで魔法使いを雇って親族鑑定魔法をかけといてー」

「仰せのままに。リア様」

「あ、解放軍に同行しているゼスの魔法使いがいたので、こっそり頼んで親族鑑定をかけてもらいました。

『3親等以内で間違いないわ』だそうで……これ以上の精度の魔法は無駄だから覚えてないらしいです」

「へー。ふむ。じゃあダーリンの血縁ってことは間違いないのね……それで、どんな子なの?」

「えーっと、性格は基本的にはいい子ですね。人にも比較的親切で……良く怪我人にヒーリングをかけて回ってます。時折常識はずれな行動をすることはありますが……ここは兄に似てます。

 冒険者だけあって敵には容赦がないですね。剣術も冒険も好きみたいで……あと料理はすごく下手です。

 彼氏とかはいたことないみたいですが、義勇軍の若い傭兵と二人で良く会ったりしてました。好みのタイプは強いイケメンだそうです」

「ふむふむ。続けて?」

「ランスの冒険に付いてこれる程度には剣の腕がたって、回復魔法も全然勉強してないそうですがかなりのもので、ホッホ峡では赤の軍と一緒に戦って活躍しました。赤軍の皆からも評判だそうです。

 リックさんとレイラさんに彼女について聞いてみたら、戦後に状況が許すなら赤の軍と親衛隊にそれぞれスカウトしたいと言っていました」

「ダーリンはあの子のことどう思ってるの?」

「うーん、口ではけっこう悪し様に言ってますが、割と大事に思ってるみたいですね……エールが危ない目に遭いそうなときは飛び出していきますし、レッドで彼女が大怪我をしたときはかなり動揺してました。嫁の貰い手がないんじゃないか、なんて心配もしてたりしてびっくりしました」

「ふ──ーん……なるほどね……それにしてもクリア、か……マリス。そういう家名に心当たりは?」

 マリスは首を振った。

「申し訳ありません、寡聞にして……ただ、16年前にレッドの北にあったソドムという小さな都市国家が瘴気を吐いて肺を犯すモンスターに襲われ、滅んでいたはずです。なにか関係があるかもしれません。後程調査してみます」

「情報は大体こんなところかしら?」

「はい……後程ちゃんとした報告書を提出しますね」

「うん、お願いね」

「ところで……その……リア様は彼女をどうにかするおつもりで……?」

 もしリアがエールをどうにかするつもりなら、やらされるのは自分だとわかっているので、かなみは恐る恐る尋ねた。

「ふふ……どうもしないわよ? ダーリンの大事な妹ならリアの義妹でもあるんだし。たーっぷり可愛がって仲良くならなくちゃね! 親戚付き合いもお嫁さんの勤めだもん!」

「ご立派です。リア様」

「はぁ……」(その可愛がり、が変な方向じゃないといいなあ……)

「あ、そろそろ出発しようかな? それじゃあいきましょ」

「はい」「はっ」

 三人は別室から出ていった。

 

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 おまけ

 

 エールちゃん03戦闘時台詞まとめ

 戦闘開始時

「よーし! がんばるぞー!」

「エールちゃん見参!」

「イケメンは……いないかー」

「敵さんがひのふのみーの」

「経験値稼ぎの時間だー!」

「さくさくいこっか」

「強いのいるかなあ?」

「一分でやっちゃおう!」

「あれ? なんか来た?」

「見ててねお兄ちゃん!」

「おっと。敵かー」

「剣の錆にしちゃる!」

 KO時

「あたし主人公なのに……えっ違うの?」

 

 ひつじ小屋別館風キャラ性能説明

 

 ランス03では

 最初に拾う求人票を使ったキースギルドでの求人をラチェット殺害後まで伸ばすとイェリコと排他で加入する、回復と攻撃を高レベルで備える自己完結性の高い神官戦士。

 ただ、CT0の高倍率攻撃であるエール斬りを持つのはいいが通常属性な上筋力成長でランスに劣り、ヒーリングでもゼロスリースキルでシィルに劣る。

 剣と加護は自己回復しかしない、と使えなくはないが強みがないキャラクター。

 とはいっても誰かが落ちた時にイェリコがハッスルして飛び出してこなくなるのは間違いなくメリット。

 ゼロスリースキルのCTコッポスはバラバラ時計と同じ効果。発動率は高くはないがボス戦などでは頼りになる。

 求人票キャラ扱いで装備が安いのはありがたい。

 レベル欠けスターが不要なので、ミリに注ぐ経験値がもったいないという場合は序盤から起用してもよい。

 TOWER攻略においてはスキル4が頼りになるので☆6装備を粘ることも検討。

 なお、パッキャマラード・デンの娼館で売り払うことができるが、フリーズバグがあるので要注意。

 

 03キャラデータ

 

 HP成長率18

 筋力成長3

 技量成長3

 魔力成長3

 

 スキル1

 エール斬り系 CT0 通常前列単体

 ☆

 エール斬り 

 適当に繰り出す斬撃

 

 ☆☆

 エール斬り改 

 適当に繰り出す斬撃

 訓練で威力アップ

 

 ☆☆☆エール斬りW 

 覚えたての二刀流から

 適当に繰り出す斬撃

 

 ☆☆☆☆

 真エール斬りW

 慣れてきた二刀流から

 適当に繰り出すまことの斬撃

 

 ☆5

 超エール斬りW

 すっかり身に付けた二刀流から

 適当に繰り出す何かを越えた斬撃

 

 ☆6

 我式剛翔波

 完全に身に付けた二刀流から

 適当に繰り出す斬撃

 なんか出た

 

 

 スキル2

 ヒーリング系 

 シィル・マリスと同じ

 

 

 スキル3

 剣の加護系 CT1 通常前列単体+自己回復

 ☆☆

 剣の加護

 攻撃しながら回復する

 神殿騎士の得意技

 

 ☆☆☆

 A魔法剣

 ある人との特訓で編み出した

 剣と加護の改良技(未完成)

 Aの文字はその人物の頭文字

 

 ☆☆☆☆

 AL魔法剣

 兄の助言で編み出した自分なりの必殺剣

 魔法で肉体を強化して無理やり繰り出す

 綴りを間違えているのは内緒

 

 ☆5 ALスラッシュ

 魔法で肉体を強化して無理やり繰り出す

 常人には2連撃にしか見えない4連撃

 ある燃える男の奥義を参考にした

 

 ☆6

 ????? 

 

 

 スキル4

 雷の矢系 CT2 魔法前列単体

 

 

 ☆☆☆

 雷の矢

 いろいろあって急に使えるようになった雷魔法

 威力はランスが飛び上がる程度

 

 ☆☆☆☆

 すごい雷の矢

 いろいろやって威力の上がった雷魔法

 威力はランスが屋根まで飛び上がる程度

 

 ☆5

 やばい雷の矢

 いろいろやってさらに威力の上がった雷魔法

 威力はランスが天高く飛び上がる程度

 

 ☆6 魔力×1200%

 AL大魔法

 いろいろやりすぎて大変なことになった? 魔法

 威力は人の尻で試すなとランスが逃げる程度

 敵の耐性をそのターン無効にする




この作品の総合評価((調整平均-5)×4×評価数+お気に入り数)が1000行きました。やったぜ!ありがとうございます!
読み専だったときはこんな数字気にもしませんでしたが投稿してみるとこの数字が増えるたびにニヤニヤしてしまうんですよね
記念になんか番外編でも書こうかと思います
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