御伽学園戦闘病
第五十話「熱気」
「行きますよ!」
その声と同時に
流はあまりの熱に滝の様に汗を流し始める。だがそれだけでは止まらず
「大丈夫ですよ怪我は治るらしいですから、内臓の数個ぐらい焼けても何とかなりますよ」
流はあまりの熱さに悶絶し言葉を発する事すらも出来ない。ただ速攻で決着をつけなくては絶対に負ける。
そんな事を思っている時間さえも無駄だと感じ
あまりの熱に耐えきれず倒れ込む、
「私達念能力使いは能力無しでも戦えるように中学生になってからキツイキツイ訓練をするの。でもあなたはちょっと前に出てきた…ぽっと出の雑魚。あなたみたいな敗北も知らないような人には負けない!」
その言葉を聞いた流は何とも言えない怒りに巻かれた。さっさと立ち上がり今までとは比べ物にならないスピードで
「訂正してくれないか。ぽっと出の雑魚と言うのは事実だ、だけど敗北は知ってる。僕はその敗北を乗り越えるためになら死んでも良い、君には分からないだろう?仲間が裏切った時の感情とそいつを殺してやろうと考えた時の高揚感を」
それだけでは終わらず追い討ちのため走り出す。
「なんで!?」
動揺しながらも次の行動を取る、立ち上がって流と追いかけっこ状態へと持ち込んだ。幸い足の速さは大差が無いのでどうにか逃げることが出来る。じきに流は熱に侵されヘロヘロになっていった。
だがドームからは出る事が出来ない。おかしいなと思い、上空を見上げながら訊ねる。
「出れないんだけど!」
女に向かって言葉を放った。その数秒後
ちゃーんと見てみなよ
頭に?を浮かべながらドームの壁をじっくりと観察してみる。しかし壁は反射すると言う所以外に気になる点は無くどうすれば出られるのか模索していると壁の模様に動きがあった。
凝視してみると何が起こったか気付ことになる。その動きとはドームの壁が動いた訳ではなかった、ドームに反射して映った流だったのだ。
それに気付いた
「なんとか耐えれて良かったよ。僕の勝ちだ、君の霊力は今僕の霊力を下回った!」
続けて唱える。
『インストキラー』
その声がドーム内に響くと共に
おーい起きてー
男の声に反応して陽は目を覚ます。そこは真っ白であり真っ黒であり真っ赤とも言える不思議な世界、常に何かがうごめている。陽はそれを目にすると同時に負けたのかと推測を立てた。だがここに来た以上勝ってやる、そう思いながら目を覚ます。
おっ!起きた。久しぶり
(お久しぶりです)
いやはや二度も君と会うとは思わなかったよ
(はぁ…)
まぁそんあことは置いといて、君は流君に負けた。だけど僕は同じ目標の為に争っているのを見るのが凄く好きなんだ
(それで?)
だから僕は君にもっと戦ってほしい、君はその右目の包帯が[
(…まぁそうですね)
じゃあ僕が覚醒に導いてあげよう、二度目の覚醒だ。だけど今回は戦闘で使うって事を忘れないでよ
(ちょっと!私覚醒は分かりますけどどういう力を得る事が出来るのかは分かりませんよ?)
じゃあこのまま負けるかい?
その言葉に対して陽は即答する。
(勝ちます、ニアちゃんの為に)
いい決断だ!じゃあ現世に返す。くれぐれも自爆しないようにね
陽は決意を固め、頷いた。それと同時に視界が暗転する。そしてゆっくりと目を開く。立ち上がると流はインストキラーを当てたのにも関わらず立っている事に驚くがすぐにインストキラーを発動しようとする。だがその
覚醒
その瞬間
第五十話「熱気」