ミリシアル最終聖戦記   作:NO SIGNAL…

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前話修正しました。


ミリシアルの空気

中央暦1673年1月1日

オルクス

神聖ミリシアル連盟地下司令部

 

ラヴァーナルが内戦に突入したと言う事実を受け、ドミストは将校を招集した緊急会議を開いた。

 

「状況の報告を」

 

ドミストからの促しにクレイハムとメリマキサは報告を始める。

 

「承知致しました。先日、大ラヴァーナル帝国にて内戦が勃発しました。原因は前皇帝ラフマ・ラヴァーナルのラヴァーナル帝室の慣習を無視した帝位継承に対して、継承するはずだったラフマの長男シヴァ・ラヴァーナルとラフマの弟で現皇帝ラファ・ラヴァーナルが対立しそれを支持する勢力との間で起きた武力衝突を機に国家を分断する規模の内戦に発展しました」

 

「衝突してる勢力について何かわかるか?」

 

「シヴァを支持する保守派とラファを支持する強硬派の2つです。それぞれの派閥はシヴァとラファをトップに据え、貴族や政治家をはじめ軍人や国民がそれぞれを支持しています」

 

「それに加えて帝都防衛総司令部のコルパ・ヨルムが帝都保全とコア魔法管理のためヴァラシナを死守。中立宣言と常事態に基づき一時的に独立した組織として行動し一部の部隊と共に国土防衛の任についています。また、領有している帝国管理管区でも内戦の余波が到達。駐屯している兵力が内戦に参加したり国土防衛の穴を埋めるため抽出した事により兵力は弱体化し管理管区の抵抗組織による反乱の兆しを見せています」

 

「そうか…報告ありがとう」

 

彼女らの報告を聞き終えたドミストは目を瞑った。

将校達は困惑しながらどう動くべきか議論していた。

 

「ドミスト閣下!私としては抵抗組織をラヴァーナル本土へ送り込み更なる混乱を画策すべきd…」

 

「それは違うな」

 

1人の将校が意見を述べるが、言い終わる前にドミストがそれを遮る。

 

「我々は今から成すべき事がある。クレイハム君、すまないが外套をとってくれ。私は地下司令部に出る」

 

ドミストの言葉にクレイハムやメリマキサとその他の将校達は驚愕した。

 

「それはいけません!今はラヴァーナル空軍の爆撃時間です!先日もパル・キマイラとガルダンⅣが飛来し、我がオルクスを爆撃していきました」

 

連盟軍がラヴァーナルの空中戦艦パル・キマイラを撃墜してから、ラヴァーナル空軍がオルクスに爆撃する頻度が前よりも増した。

 

「地中貫通貫通爆弾により地下工場が多数破壊!更にパル・キマイラが投下したジビル6発により地上の森林に隠蔽されていた大規模農場が消滅しています。奴らのパル・キマイラに搭載されている34cm3連装魔導砲やアトラタテス砲で地上に対する掃射も行われており、外は非常に危険です!外出されるなら夜間に…」

 

ミリシアルの空気を吸うのにラヴァーナルの許可が必要か?

 

ドミストの一言にクレイハムは反論する事ができず押し黙るしか無かった。

 

「私は外に出る。クレイハム君達将校団も全員ついて来るように」

 

「承知致しました…」

 

部屋を後にしたドミスト達はエレベーターに乗り地上を目指した。

クレイハムや他の将校は緊張した面持ちでいた。

今のオルクスの地上は生きて帰れるかわからない地獄だ。

そんな地獄に彼女らは今目指しているのだ。

 

エレベーターが目的に到着した。

目の前の分厚い防爆扉がギギギッと言う音を立てながら開いた。

ミリシアルの空気が頬を伝い、あたりは静寂に支配されていた。

 

「...静かだ、静かすぎる。本来なら奴らのパル・キマイラやガルダンⅣの音がどこからともなく響いているはずなのに…」

 

「全て止まった」

 

「ドミスト大将閣下…」

 

「内戦が勃発した今、奴らはそれどころじゃなくなった」

 

ラヴァーナル本土で起きた内戦の余波は、ラヴァーナル本土やミリシエント大陸の帝国管理管区のみならず、ここオルクスにも到達していたのだ。

 

「遂にミリシアルを爆撃するのを辞めたんだ。数十年ぶりにミリシアルは静かな大地を取り戻したのだ」

 

爆撃が止まった事により、ある者は数十年ぶりにある者は生まれて初めてミリシアルの地を自由に駆け回るこちができるのだ。

 

「本来あるべきミリシアルがこれだ…クレイハム次官」

 

「はい」

 

「ミリシアル統一戦争の最終準備を開始せよ。我々を邪魔する爆撃隊は撤退した」

 

ドミストは遂に、亡きシュミールパオの悲願である祖国統一に動き出そうとした。

 

「ここからミリシアル全土を統一し、その末に、ラヴァーナルを殲滅する

 

 

 

 

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