ミリシアル最終聖戦記 作:NO SIGNAL…
幼女戦記面白いですね。
1673年1月11日
オルクス
神聖ミリシアル連盟地下司令部
ドミストからのミリシアル統一戦争の最終準備開始の命令を受け、クレイハムは連盟軍将校を招集し作戦会議を開いていた。
「現在のオルクスの周辺状況について説明を頼む」
ミリシアル統一戦争司令官に就任したクレイハムは、参謀総長に説明を求める。
「承知致しました。現在オルクス周辺は、南にエヴァンギャドル・ミリシアル、北にアポステア同胞団、東に聖エルフ騎士団、西にルガル山岳戦線の4つの軍閥に囲まれています」
オルクス南の旧イルドラフ州を支配し、“全てを加速せよ”を国家の標語とし現行の社会システムや魔導技術などの発展を加速させ、最終的に人民の魂や意思を1つの“個”を目指すエヴァンギャドル・ミリシアル。
オルクス北を支配し、光翼人に自身の体から財産全てを捧げて服従する事を目標に、他の軍閥からは“光翼人の犬”と言うレッテルを貼られているアポステア同胞団。
オルクス東を支配し、ハイエルフ至上主義主義を掲げる聖エルフ騎士団。
オルクス西の旧ラドロコ州ルガル山脈を拠点に狼や猫亜人などの獣人族で構成されるルガル山岳戦線。
オルクスは以下の挙げられた過激な思想を掲げた軍閥に囲まれていた。
「各軍閥の戦力は?」
「では私から」
情報部から情報局に格上げした、情報局長のスシリアが前に出る。
「各軍閥に潜入している諜報員からの情報によりますと、エヴァンギャドル・ミリシアルは12個歩兵師団と8個機械化歩兵師団の計100000人、アポステア同胞団は4個歩兵師団の20000人、聖エルフ騎士団は5個突撃師団の25000人、ルガル山岳戦線は2個軽歩兵師団の10000人を有しています」
「対する我が軍の戦力は、30個歩兵師団と2個機甲旅団と1個砲兵旅団の計160000人。それに加えて新設された2個降下猟兵団の1600人、戦闘攻撃型天の浮舟が48機と爆撃型天の浮舟14機の計62機と言ったところだね」
「航空優勢に関してはこちらにあり、どの軍閥も魔導電磁レーダーと20から88mmクラスの対空魔光砲があるのみで、対空誘導魔光弾の配備は確認されていません」
スシリアからの報告を聞き終え、クレイハム達将校は一考する。
「攻勢に出せれる戦力は?」
「陸は20個師団前後、空は30機前後です。残りは国内の治安維持、国境の防衛、反乱軍鎮圧に残します」
「補給事情はどうなっている?」
「戦車などの車両に使われている液状黒発魔石と天の浮舟に使われている液状高純度赤発魔石は、オルクスの資源地帯から採掘した魔石を精製していますが、先日の爆撃で地下精製工場も破壊されたので生産速度は遅くなっています。弾薬や食糧に関しても同じ状況になっています。ですが、相当数を備蓄していたため我が軍は3ヶ月は戦えます」
「兵器の稼働率は?」
「全体的に見て現在75%を維持しています。軍需工場の増強とバネタの巨大軍需工場のおかげです」
作戦部長、補給部長、整備部長がクレイハムに答える。
全てを聞き終えたクレイハムは目を閉じ一考した。
しばらくしてからクレイハムの目は開き、今後の行動方針を将校達に告げる。
「まず最初にエヴァンギャドル・ミリシアルを叩く。その後アポステア同胞団、聖エルフ騎士団、ルガル山岳戦線を下し、ここ中央ミリシアル地方の統一を目標とする」
クレイハムの言う通り、ここオルクスを中心とする中央ミリシアル地方の統一、それに加え暫定的な統治機構の設置を目標としている。
「分かりました。それでは早速作戦を練ります」
「作戦に関しては私も助力しよう」
「クレイハム司令、開戦日は決まってるのでしょうか?」
1人の将校がクレイハムに質問する。
「開戦日はドミスト閣下から聞かされてるから、皆に言っとくね」
将校達は一斉にクレイハムの方に注目していた。
「...開戦日は中央暦1673年3月1日だよ」