ミリシアル最終聖戦記   作:NO SIGNAL…

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シン・ミリシアル海軍

1674年3月4日、ミリシアル4大軍閥の一つである自由ミリシアル艦隊が、中央ミリシアル暫定統治機構に正式に加盟し、同国初の海軍を保有する事となった。

 

魔導戦艦カレドウルフを旗艦とする22隻の自由ミリシアル艦隊は、中央ミリシアルと同盟関係の中央法王回復戦線が領有する旧カルトアルパス州のカルトアルパス暫定港に錨を降ろしていた。

 

 

旧カルトアルパス州

カルトアルパス暫定港

 

神聖ミリシアル帝国時代、“第二の心臓”と呼ばれ栄え、現在は旧中央法王国の生き残りが運営する中央法王回復戦線の司令部が置かれている、旧港湾都市カルトアルパス。

中央ミリシアルと同盟を組んだ事により、中央ミリシアルとセレネアの支援の元、港湾機能の整備を行っており、都市は建設ラッシュ真っ只中であった。

 

そんなカルトアルパスの港に、1隻の魔導戦艦が停泊していた。

ミスリル級魔導戦艦6番艦“カレドウルフ”が彼女の名だ。

ミリシアル海軍最後の戦艦で、自由ミリシアル艦隊の旗艦だ。

 

現在のカルトアルパスの港湾能力では、カレドウルフ1隻だけの停泊が限界なため、自由ミリシアル艦隊に所属する魔導巡洋艦9隻と魔導駆逐艦12隻は沖合に停泊していた。

 

魔導戦艦カレドウルフ艦内

提督室

 

カレドウルフに、クレイハムと自由ミリシアル艦隊の最高司令官と相対していた。

 

「改めまして、中央ミリシアル統治政府のクレイハムです。ミリシアル国家再生委員長と統一戦争司令官を兼任しています」

 

クレイハムは、対面している初老の最高司令官に自己紹介をする。

 

「クレイハム君とは、会談以来だったかな。改めて、自由ミリシアル艦隊最高司令官のロシタ・エクセリオンだ」

 

ロシタ・エクセリオンは、先述した通り艦隊最高司令官であり、カレドウルフの艦長だ。

神聖ミリシアル海軍時代に、南方方面艦隊司令を務め、ミリシアル海軍最後の海軍大将でもある

 

「ああ、呼び方は司令でも提督でも艦長でも好きに呼んでくれ」

 

「分かりました、それではロシタ提督と呼びましょう」

 

「ところでクレイハム君、カレドウルフに来訪した理由は何かね?」

 

ロシタは、クレイハムがカレドウルフに来た理由を聞く。

 

「はい、我が国は自由ミリシアル艦隊が加盟したことにより海軍を保有しました。しかし、現在の海軍戦力では満足した哨戒任務、ラヴァーナル海軍やアニュンリール海軍には対抗できません。同国海軍への対抗と海軍戦力の増強のため、ミリシアル海軍再建の計画しています」

 

ミリシアル海軍は、ミリシアル海域周辺での活動能力しか有していない地域海軍だ。

その上、艦艇総数はラヴァーナル海軍やアニュンリール海軍より圧倒的に少なく、質に関しても十分ではないのが現状だ。

かつては文明圏外国と総称され移乗攻撃(白兵戦)大型弩弓(バリスタ)で武装した軍艦も、科学技術整の高性能レーダー、演算装置、誘導弾を搭載した軍艦を保有しているほどだ。

 

「そこで海軍を統括する海軍長官に、ロシタ提督を指名したいのです」

 

「なるほど…ワシを海軍長官に指名する理由は何かね?」

 

「将官クラスの海軍軍人が少ない事も理由の一つですが、海軍が崩壊してから艦隊を統括していた能力、海軍に関する知識や経験もあるからです」

 

「事情は分かった、クレイハム君の誘いを受けよう。ただし、海軍の再建が完了したらワシは海に戻りたい」

 

「ありがとうございます。提督の要望には応えれるように善処します」

 

ロシタの海軍長官の承諾に、クレイハムは礼を言う。

 

「ところで、海軍はどれほどの規模にする気かね?」

 

「海軍は4個主力艦隊、4個方面艦隊、13個警備艦隊を整備。戦闘艦や支援艦を合わせて1200隻の建造を予定しています。既に、一部艦艇は既にセレネアに発注しており、対艦魔導巡洋艦12隻、汎用魔導巡洋艦12隻、魔導駆逐艦40隻、哨戒艦60隻、戦車揚陸艦などの支援艦38隻を建造しています」

 

クレイハムの答えに、ロシタの開いた口は塞がらなかった。

 

「そんなバカな…それだけの戦力を揃える気なのか?そんな事が可能なのかね?」

 

「現在、海に面している同盟関係のある軍閥領域内で、地上・地下造船所と内陸部工場を建設中です。建造期間短縮と作業効率化を目指しブロック工法を採用。造船所や工場の一部工程は無人製造システムを導入し、24時間稼働で建造する予定です」

 

「労働力に関してはどうする気なのかね?」

 

「戦車や天の浮舟を製造している工場にて、無人製造システムを導入したため余剰要員が出ているため、それを充てます」

 

「人の手が必要なところは?そう言うところだと知識や技術は必要だ」

 

「こちらもセレネアから技術者を派遣し、技術者や工員を指導し技術を継承・昇華させます」

 

ロシタは疑問に思った所を質問し、クレイハムはそれを応えていった。

 

「解決作はあると言う事だな。色々と質問してすまんな」

 

「いえ、提督が満足して頂けて良かったです」

 

「うむ、生まれ変わったミリシアル海軍を見るのが楽しみだな」

 

クレイハムとロシタは、カルトアルパスに浮かぶであろう新ミリシアル艦隊を想像しながら期待を膨らませていた。




大ラヴァーナル帝国本土殴り込み艦隊

「今のミリシアルで1200隻の軍艦を揃えるわけないだろ、いい加減にしろ!」と紳士淑女の皆様は大波の如く怒っていると思いますが、「大戦期のアメリカが軍艦バカスカ作ってたしラヴァーナル絶対殺すマンと化したミリシアルならいけるやろ!」と作者はミリシアルに対する可能性を信じています。いや絶対にさせてやる
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