ミリシアル最終聖戦記   作:NO SIGNAL…

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適当になったけど今年最後




統一戦争準備②

1674年6月10日

中央ミリシアル暫定統治機構

統一戦争参謀本部

 

「次の目標は東…でありますか」

 

1人の参謀が神妙な顔つきで呟いた。

 

「そう。次は東だ」

 

クレイハムは、地図に載っているある地域を指揮棒で叩く。

殴り書きで“ミリシアル解放戦線実効支配領域”と書いてあった。

 

「ミリシアル解放戦線に関する情報を報告してくれ」

 

スシリアが報告を始める。

 

「ミリシアル解放戦線はミリシアル東部を支配する軍閥です。戦線を運営するのは元魔帝対策省の大魔導士メテオス・ローグライダー。バルチスタ沖大海戦でグ帝艦隊に打撃を与え、大祖国戦争で多くのラヴァーナル兵を、パル・キマイラで殲滅するなど、英雄的な活躍をした人物です」

 

スシリアの報告を聞きながら、クレイハムや参謀は紙の束を捲る。

 

「大魔導士にして魔帝対策省の官僚でラヴァーナルに精通。ラヴァーナルの置き土産“パル・キマイラ”の艦長で強大な敵に打撃を与え、軍閥を指導する国家指導者的地位に居るとは、正に生きる伝説ですね」

 

「次に同軍閥が保有する軍隊の規模についてです。歩兵戦力90万、機甲師団5個、空中戦艦4隻を保有しています。対する我が軍は、歩兵戦力50万、機甲師団3個、天の浮舟200機を保有しています」

 

「戦力的には互角と言ったところか?いや、向こうには空中戦艦が4隻もいるし未知数だな」

 

「空中戦艦はパル・キマイラ2号機と、それを元に建造した新鋭空中戦艦3隻です。パル・キマイラ2号機は改装を施されており、かつ新鋭空中戦艦もパル・キマイラ2号機より強力かと思われます」

 

情報局が持ち帰ったパル・キマイラ2号機のおおよそのスペックは、20cm連装魔導砲12基24門、アトラタテス砲28基、対空誘導魔光弾80発、超大型殲滅爆弾12発若しくは通常爆弾200発を搭載、装甲強化シークエンスは20分。

新鋭空中戦艦は、20cm連装魔導砲6基に加え、埋め込み式15cm魔導砲を東西南北の4ブロックに18門づつ、アトラタテス砲12基、対空誘導魔光弾40発を搭載、装甲強化シークエンスは20分とされている。

 

「大祖国戦争時のパル・キマイラは、ラヴァーナルの天の浮舟や誘導魔光弾を撃墜していました」

 

「...統一戦争初の被撃墜機が出てくるな」

 

クレイハムは、次の敵は今までより苦戦すると感じていた。

 

「いや、これは絶好の機会かもしれない」

 

「クレイハム司令官、どう言う事でしょうか?」

 

「今年の9月に、2つの兵器が実戦配備する。それらの兵器で対抗できると思ってね」

 

クレイハムの言葉に、将校は目を丸くする。

 

「そ、それは本当なのですか!?」

 

「歩兵戦力1.8倍、天の浮舟を撃墜可能な空中戦艦を持つ敵に対抗可能な手段があるのですか?」

 

参謀達は信じられないと声をあげていた。

 

「あるにはある。ただ、防諜対策の一環で関係者にしか知らされていない。それらを運用する部隊は統一戦争司令官指揮下…要は私が指揮することになっている。まぁ、諸君はその時を楽しみにしててくれ」

 

クレイハムはそう言いながら、ミリシアル解放戦線との戦争計画を練っていった。

 

 

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