ミリシアル最終聖戦記   作:NO SIGNAL…

27 / 42
カン・ブリット侵攻

空中戦艦と言う障壁を取り除いた中央ミリシアル暫定統治機構軍は、ミリシアル解放戦線軍首都“カン・ブリット”に向けて本格的な侵攻準備に取り掛かり、先の戦いで総戦力の半数と空中戦艦を喪失したミリシアル解放戦線軍は、中央ミリシアルによる侵攻を阻止するため、重要都市があるゴーンウィーヴスを絶対防衛戦線と定め防衛部隊の配置、徴兵による兵力増強と兵器増産を急いでいた。

 

1674年12月20日、戦力の補充を完了した中央ミリシアル軍は、3つの軍集団に分散しカン・ブリットに向け侵攻を開始。

侵攻ルート上には主要都市のミルリスタン、カレチア、フィルボアが点在しており、ミルリスタン方面に第1軍集団9万、カレチア方面に第2軍集団9万、フィルボアに第3軍集団19万、各軍集団に機甲師団が1個づつ配備されている。

第3軍集団に関しては、フィルボアの進路上にカン・ブリットがあり、防備を一番固めていると見て兵力を一番投入している。

 

12月24日、第1軍集団がミルリスタン防衛隊と交戦を開始。

圧倒的兵力差に押されミルリスタン防衛隊は降伏。

 

12月26日、第2軍集団がカレチア防衛隊と交戦を開始。

圧倒的兵力差に押されるが、カレチア防衛隊は徹底抗戦の構えを見せた。

カレチア周辺の森林地帯に防衛司令部を移し、森林でのゲリラ戦を展開。

この戦いで、カレチア防衛隊の地形や魔法を活かした戦術に苦戦し第2軍集団の侵攻が停滞し、目に見えぬ恐怖から同士撃ちが発生するなど被害が拡大した。

天の浮舟による航空支援を要請した。

 

12月29日、第3軍集団がフィルボア防衛隊と交戦を開始。

カレチア同様徹底抗戦の構えを見せたが、カレチアとは違い産業施設、インフラ設備、農業施設などの破壊、老若男女問わず強制徴兵をするなどし最後の一兵になるまで撤退も許さないなど徹底していた。

第3軍集団19万とフィルボア防衛隊80万が衝突するが、防衛隊兵力の9割は徴兵された一般市民であり練度も士気も高いはずもなく、数々の戦争を戦い先進的な軍隊教育で構成された中央ミリシアル軍に敵うはずもなかった。

 

1675年1月19日、フィルボア防衛隊が第3軍集団に降伏。

フィルボア防衛隊は正規兵30、徴兵部隊2万、非戦闘員11万を残し壊滅した。

 

1月26日、カレチア方面ではオスカーやシズラーによる航空支援で、カレチア防衛隊が潜伏していた森林の8割を灰に還し、カレチア防衛隊の継戦能力が喪失。

カレチア防衛隊は第2軍集団に降伏した。

 

2月3日、第1、第3軍集団が合流。

当初は第2軍集団も合流してカン・ブリット方面に向けての侵攻を予定だったが、カレチアでの激戦により第2軍集団の合流が不可能となった。

 

2月11日、ミリシアル解放戦線が定めたゴーンウィーヴス絶対防衛線に到達。

強固な要塞が築かれており、ゴーンウィーヴス防衛隊50万人が待ち構えていた。

中央ミリシアル軍28万とそれを迎え撃つミリシアル解放戦線軍50万との間で激しい攻勢が繰り広げられた。

 

強固な要塞、人的資源や工業力を随時直接投入可能なミリシアル解放戦線軍に押され、中央ミリシアル軍は後退を繰り返していた。

 

2月20日、絶対防衛線での激闘を繰り広げてる中、遅れていた第2軍集団が到着し奇襲を仕掛けるかのようにミリシアル解放戦線軍と衝突。

更に2個空挺旅団と1個魔力強化高機動連隊を載せた戦術輸送型天の浮舟“カンディッド”40機が増援で送られた。

第2軍集団による側面からの奇襲、空挺部隊と魔力強化部隊による空からの奇襲と言う予想外の攻撃に、ミリシアル解放戦線軍は混乱に陥っていた。

戦局は一転し、中央ミリシアル軍は要塞を突破。

ゴーンウィーヴス防衛隊は絶対防衛線を30km先まで後退させようとしたが、後退するゴーンウィーヴス防衛隊に対してシズラー30機の編隊による爆撃を敢行。

後方から追撃してくる中央ミリシアル軍と爆撃に戦意を喪失したゴーンウィーヴス防衛隊は12月21日に降伏。

絶対防衛線の崩壊を受け、メテオスはカン・ブリットの国家指揮機能や軍司令部を地下壕へ待避させた。

 

3月1日、中央ミリシアル軍が首都カン・ブリットに到達。

カン・ブリットに対して砲兵による砲撃、シズラーによる爆撃を開始。

カン・ブリットにある行政施設、産業施設、軍事施設、インフラ設備を徹底的に破壊し、市街地に侵入。

既に国家指揮機能などの国家的重要施設を地下に移動させ、カンブリット防衛隊は地下や周辺の山岳に立て籠り徹底抗戦の構えを見せていた。

 

廃墟と化したカンブリットでは、150mm自走魔導砲の砲撃で敵兵が立て籠もるビルごと粉砕し、敵兵士や一般市民が立て籠もる地下壕にアルマガ・ファイアが火炎放射を放射し、爆弾を隠し持った少年兵が近づきアマルガⅤや装甲車を爆破し、地下軍需工場では女工員達が銃や工具で中央ミリシアル兵を襲い射殺され、敵が操るイトニング・テンペストが魔力強化部隊を殲滅するなど、多くの血が流れていった。

 

4月8日、メテオスら首脳部と軍司令部が立て籠もる地下壕を発見。

地下壕内では、親衛隊や解放戦線軍、メテオスなどの魔法が使える政府幹部が中央ミリシアル軍と交戦。

地下壕は迷宮のような作りをし、隠し部屋なども存在していた事もあり簡単には制圧できずにいた。

 

4月10日、地下壕司令室の戦いで、メテオスが戦死。

メテオスの戦死により、ミリシアル解放戦線軍のありとあらゆる指揮機能が崩壊、解放戦線軍の継戦能力は喪失したと判断し、ミリシアル解放戦線軍最高司令官代行のヤオデュア・ロリア大将が中央ミリシアル暫定統治機構に降伏。

 

ミリシアル解放戦線が敗北した事により、東ミリシアル地方は中央ミリシアル暫定統治機構と併合し、国名をミリシアル国家再生政府に変更した。

 

国名を変更している中、4月20日から4月24日にかけてミリシアル国家再生政府と同盟を結んでいる中央法王回復戦線、アガルタ残存自治機構、ミルキー漂流政府、ギリスエイラ傭兵団、トルキア軍事政府が周辺軍閥に対して侵攻を開始。

ミリシアル国家再生政府から軍事支援を受けていたこれらの軍閥は、周辺軍閥を圧倒的軍事力で蹂躙し戦争に勝利した。

 

6月20日、ミリシアル国家再生政府と結んでいた秘密協定により中央法王回復戦線、アガルタ残存自治機構、ミルキー漂流政府、ギリスエイラ傭兵団、トルキア軍事政府がミリシアル国家再生政府に併合した

 

長く続いたミリシアルの混乱時代が終わろうとしていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。