ミリシアル最終聖戦記 作:NO SIGNAL…
ロシア国家再生政府→神聖ミリシアル帝国
大ドイツ帝国→大ラヴァーナル帝国
ブルグント騎士団国→アニュンリール皇国
大日本帝国とアメリカ→国家独立維持連合
ロシアを〇〇(ネタバレ注意)した国→???
オルクス
神聖ミリシアル連盟
帝国再生委員会地下本部
「失礼します…ただいま参上いたしました、シュミールパオ閣下」
クレイハムは、部屋に入り来た事を伝える。
「クレイハム参謀総長。ご苦労だった」
神聖ミリシアル連盟総司令官にして帝国再生委員会主席のシュミールパオ・ラックが彼女を迎え入れる。
滅亡前の神聖ミリシアル帝国で軍務大臣を務め、ルーンポリス決戦で生き残った政府首脳の1人である。
「パル・キマイラや天の浮舟が飛来する中、来るのは大変だっただろう」
「いえ、地下通路を通るだけですから。閣下のお呼び出しでしたら、すぐにでも駆けつけます」
「そうか、君は頼もしいな。私が掲げるラヴァーナルへの復讐に適任の人材だ…先の戦争で、ミリシエント大陸にあった国家は奴らに為す術もなく蹂躙され滅亡した。ミリシエント大陸に居た5億の人々は、勇敢に戦い最終的には奴らに殺されるか、飼われるか、生き残り抵抗するかの運命を辿った。大半の者は奴らに決定権を握られたとばかりに、殺され飼われたがな」
「ラヴァーナルは常軌を逸している残虐性を持っていると聞かされています。死んだ者の亡骸は奴らの血肉や嗜好の資源に変えられ、生き残った者は捕えられ奴らの労働力や娯楽の消耗品として虐げられていると...」
クレイハムは13年前のあの戦争で見た光景を思い出す。
故郷が戦場となり、目の前で昨日まで遊んでいた友達が、その家族が、近所のおじいさんが、無惨にも犯され殺されて行くのを。
生まれ育った家が略奪され破壊されて行くのを。
彼女の両親が自分を守るため庇い凶弾に倒れ慰み物にされたのを。
「あの決戦での屈辱は決して忘れはしない。ミリシアル8世を守る事ができず惨めに生き残り、味方からは守れなかった事で罵声を浴びさせられた。時には命も狙われたものだ。それでも私を信じてついて来てくれた君達100万の同胞には感謝しかない」
「身に余る言葉です」
「私は彼ら以上に憎悪を抱いている。ラヴァーナルに対して復讐を誓い、この手で再建された新生ミリシアル軍を指揮したいと思っている」
ルーンポリスが無惨にもラヴァーナルに奪われ生き残った兵士達に連れられながら脱出し、その光景を見ながら自らを犠牲にして敵兵と共に散ったミリシアル8世やミリシエント大陸で散った1億の命を復讐という弔いで完遂する事を目指し、今日を生きて来た。
「しかし、私の命はそう長くない。そこで君達に私の意志を託したい。命を繋ぐ事はできないが意志だけは繋げる事ができる」
「分かりました、私も13年前の戦争で復讐を誓った1人です。閣下の意思を実現すべく、私の手を持って神聖ミリシアル帝国の再興とラヴァーナルの完全破壊を挑みます」
「そうか…それが聞けて安心したよ」
コンコン
ドアをノックする音がした。
「おお、来たか。入ってくれ」
「失礼します。只今到着しました。シュミールパオ閣下」
入って来たのは1人の男。
神聖ミリシアル連盟軍の将校ドミスト・ヤフ陸軍上級大将だ。
滅亡前の神聖ミリシアル帝国でミリシアル陸軍に所属し、ルーンポリス決戦で“光翼殺しのドミスト”と敵味方から呼ばれ、シュミールパオと共に脱出した兵士の1人である。
「ドミスト大将閣下、ご無沙汰しております!」
「クレイハム総長か、元気にしているか?」
「はい、軍務は大変ですが、シュミールパオ閣下の要望に応えるよう、精進しています」
「あの時の純粋無垢そうな娘が今や参謀総長か」
ドミストはルーンポリスから撤退する際、残存部隊は生き残ったミリシアル臣民をできるだけ多く救出していた。
その際に寄った集落で、先に展開し虐殺強姦の限りを尽くしていた中隊規模のラヴァーナル空挺部隊と交戦し、クレイハム達生き残りの住民を救い出した。
それ以来、彼女は軍人を目指すようになり今に至るのだ。
「あの時死ぬはずだった私を救ったお二方のため、この命尽きるまで我々が目標にしている、神聖ミリシアル帝国の再興とラヴァーナルへの大審判実行のため、日々邁進しております!」
「そうか…それは何よりだ」
目を輝かせながら意気込んでいたクレイハムに、ドミストは嬉しそうで寂しそうな複雑な顔をしていた。
「今日君達を呼んだのは、ドミスト君を2代目軍閥総司令官に任命する事にした。クレイハム君には私がこの世を去るその時にまで、ドミスト君に全権限が委任できるように、軍と政治の改革を始めてくれ」
しばらくの沈黙の後、クレイハムとドミストは前に出る。
「承知いたしました。神聖ミリシアル帝国を再興し、最後にラヴァーナルに審判を下す使命を全ういたします」
「分かりました。メリマキサと共に改革を実行し、ドミスト大将の“最終目標”の達成を準備して参ります!」
2人の意気込みを聞きシュミールパオは安心した顔をする。
「オルクスから燃え上がるミリシアルの炎は、業火となり消える事なくラヴァーナルを焼き殺すでしょう!」
オマケ
あらすじにしたかった奴です。