ミリシアル最終聖戦記   作:NO SIGNAL…

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日いづる国の下に住まう1億2000万の紳士淑女の皆様ご機嫌麗しゅうございますか。

今回の回は以下の要素が含まれているよ

・倫理観を20世紀初期に置いてきたよ
・絶滅政策などを連想させる場面があるよ

それでも構わないよと言う方はそのまま閲覧してね。
そうでない方は...陛下お手製のカリフォルニアロールで寿司パーティーをしよう。

ジリリリリリン

はい、もしもし?えっ、東京にラヴァーナル軍が上陸したって!?
ちょっと、カメラ止めろ!


熱の悪魔

中央暦1672年4月26日

ムー連邦首都オタハイト

在ムー日本大使館

 

オタハイトの大使館街に設置された日本大使館にムー連邦国家元首であるムーゲ大統領が来ていた。

 

「ムーゲ大統領、今日は重要な話があると聞いたのですが」

 

大使館の長である御園怜大使がムーゲに要件を聞く

 

「はい、極めて重要な案件です。御園大使は我が国の特殊監視衛星“スカイロンⅡ”をご存知ですね?」

 

「確か、“スカイロンⅠ”の改良型で今年の3月に運用し始めた物でしたね」

 

特殊監視衛星“スカイロンⅡ”はムー統括軍国防宇宙開発局とターハムエレクトロニクスが開発し、最近運用し始めた軍事用人工衛星である。

 

「スカイロンⅡは現在3機稼働しており、ラヴァーナル、アニュンリール、グラ・バルカスに展開しています。ここからが本題でアニュンリールに展開しているスカイロンⅡが多量の電磁放射線と粒子放射線を観測しました」

 

「それはつまり…」

 

 


中央暦1672年4月25日

アニュンリール共和国アフリマ地方

 

不毛の地に不釣合いな都市が建っていた。

高層ビルが建ち並び、その眼下にはアニュンリール式の住宅街が広がっていた。

この都市の住民だろう人々の顔は喜びに溢れていた。

 

そんな彼ら彼女らの頭上を1機の天の浮舟が飛行していた。

天の浮舟は都心部に到達すると何かを落とし過ぎ去っていく。

 

人々は何事かと上を見た。

落とした何かは黒くて大きかった。

高速で落ちてくる黒い物体から白い花のような物が咲き減速した。

 

刹那、白い閃光と衝撃波が走り、住民や都市は巨大なキノコ雲に呑み込まれた。

 

 


アフリマ地方タルウィ計画実験場

北部第3待避壕

 

半地下構造の待避壕内部には、強烈な閃光から目を保護する保護具をかけた皇国軍人や魔導士が外を見ていた。

待避壕にも閃光と衝撃が走り、内部は明るく照らされ重強化ガラスが震えていた。

 

「ハラーラ初号機起爆確認。成功です」

 

この一言を聞いたアニュンリール軍人や魔導士は喜んでいた。

 

ラヴァーナルの末裔であり復活を支援していたアニュンリール。

当時のアニュンリール政府上層部が極秘裏に進めていた物で、大部分のアニュンリール臣民は知る由もなかった。

中央暦1656年、ラヴァーナル復活を企てた事が世界中に露呈され、それを阻止するために勃発した南方大戦で世界連合軍に敗戦しながらも、ラヴァーナルを復活させる事に成功した。

しかし、当のラヴァーナルからは、「穢れた混血種」や「劣等種」などと差別され不当な扱いを受け、世界各国から恨まれ国際的地位は失墜。

南方大戦で結ばれた講和条約である“博多条約”での戦争賠償に加えラヴァーナル戦に際する各国への軍事的・経済的負担によりアニュンリールの経済は大きく疲弊した。

 

いつしかアニュンリール臣民は、全ての元凶であるラヴァーナル帝国へ激しい憎悪を募らせ、中央暦1668年に皇国軍によるクーデターが発生し、ザラトストラ皇帝率いる皇国政府を打倒し、新政府が樹立し皇国から共和国へ移行した事に国民は歓迎した。

共和国へ移行したアニュンリールは、強力な鎖国態勢の構築、博多条約を破棄し国内経済の立て直しを図った。

国内の光翼人に対する強制労働・虐殺・拷問・人体実験による絶滅政策を実施した。

更にラヴァーナルとの最終戦争に備え軍備増強を開始した。

 

タルウィ計画は軍備増強政策の一環で開始したアニュンリールによるコア魔法開発である。

ラヴァーナルと対等に渡り合うため、莫大な予算・人員・技術が投入された国の威信にかけた一大プロジェクトと言っても良いだろう。

 

開発に成功したハラーラ初号機の威力を確かめるため、不毛の地に巨大な実験都市でコア魔法の起爆実験を実施した。

都市の規模はアニュンリールの中核都市に匹敵した。

人体の影響を確かめるため強制収容所に収容していた光翼人を始め、刑務所に収監されていた政治犯や犯罪者など約40万人を実験都市に住まわせた。

 

軍人は配られた酒で満たされた盃で勝利の美酒に酔いしれ、魔導士は観測されたデータに食い入るように見ながらその場で分析していた。

 

そんな中1人の妙齢な女魔導士が涙を流しながら外のキノコ雲を見ていた。

悲しみの涙ではなく嬉しい涙だ。

 

「60年かけて研究していた魔素分裂式爆裂魔法所謂コア魔法の実験に成功。これで一つ私の夢が叶ったわね」

 

タルウイ計画最高責任者で爆裂魔法研究の第一人者であるタルウィ・ザリチュだ。

年齢は88歳だが、有翼人特有の老化速度の遅さで30代前半の美貌を保っていた。

 

「爆発の威力は?」

 

彼女は部下にコア魔法の威力を確認させる。

 

「観測機の情報によりますと、爆心地から半径2km圏内は文字通り消滅。そこから半径4km圏内の建物は辛うじて原型を留めていたりしていますが、ほぼ倒壊し大規模な火災が発生しています」

 

観測機から送られて来る魔導通信には、爆心地に集中していた高層ビルは跡形もなく消し飛ばされ、眼下の住宅街は瓦礫の山と化していた。

地上は住民だった物が酷い状態で無数に横たわり、暑さや痛さで悶えながら彷徨っていた。

 

「...良いサンプルが手に入りそうですね」

 

アニュンリール初のコア魔法で取れたデータは最終的に半径11kmに及ぶタルウィ実験都市が壊滅。

これはハワイに投下されたVnukl45ロキ(パールハーバー型原爆)5個分に匹敵した。

実験体40万人の内35万人が数日以内に死亡し、残りの5万人はサンプルとして収容され解剖や別の実験に回され、その後口封じとして処刑された。

 

単一兵器の実験としては史上最大最悪として後世の歴史に語り継がれる事になる。

 

アニュンリールのコア魔法保有と言う事実は日本やムーを経由し世界中に知らされる事になる。

日本などの国家独立維持連合は世界の軍事バランスの崩壊の危惧と潜在的脅威として警戒度を上げ、ラヴァーナルは国家独立維持連合とアニュンリールの二正面作戦の対応せざるを得ない状況となり更なる軍拡への道を歩み出した。

 

神よ、我らを救い給え

 


神々の黄昏

 

我が共和国はラヴァーナルへの復讐、それによる連鎖的報復合戦で文明が崩壊した世界で千年帝国の建国を目指している。

我々だけが生き残ればそれでいい。

共和国万歳!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




多分1億2000万の紳士淑女はしれっと核や国防軍が出てくる日本気になってそうですね。
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