弱虫うさぎは病室の中   作:妄言a〜

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これからとそれから☆

 

朝…正直朝は苦手だ、せっかく気持ちのいい感覚に浸ってるのに突然現実世界に引っ張り出されるようにアラームが鳴り響く、それでも負けじと布団を顔まで被って二度寝をしようとすると布団を取られて物理的に甘い夢から引き戻されてしまう、眠たい瞼を擦りながら仏頂面のお兄ちゃんに起こされる、

もう少し表情筋を使った方が良いと思ったのは何度めだろう。

 

リビングに行くと良い匂いが鼻をくすぐる…朝から推しが笑顔でおはようと言ってくれてご飯まで作ってくれるなんて昔の私からしたら血涙を流しながらハンカチを噛み締めることだろう、それでもそれが毎日続けば慣れていく…

あ、抱き締められた時に感じる匂いや感触たまらないですありがとうございます!

 

朝のいつもの変わらない光景、準備をしてお兄ちゃんと一緒に学校に通う、順風満帆な生活、でもたまにそこに何かが足りない感覚があって、それだけが今のこの幸せな時間にふと感じる違和感だ。

 

あの時あの2人が何を話すのか少し気になってコソッとお兄ちゃんと覗いて聞いていた、なんならママも一緒になって、

それを聞いた時私は訳が分からなかった、なんで?なんでそうなるの?君のおかげで私の大事な人は無事で、なのになんで、君はなんにも悪くないのに、なんで君が離れるの?

意味がわからなくて、でも頭が真っ白になってたから特に騒ぐことも無くて、気がついたら家でボーとしてた、お兄ちゃんは心配そうに私を気遣ってくれたけど私は納得できなくてどうしてももう一度話をしたかったでも、私が近くに居ればあの子に何か悪いことが起きるかもしれない、お兄ちゃんはそう言ってた

 

でも、あの子が入院している時だけはそばにいたい、話しかけなくてもいい、あの子に気付かれなくてもいい、ただそばに居たい、居てあげたい、あの時の私が頑張れたのはそばで応援してくれたから、くだらない話で肩の力を抜いてくれたから、だからあの時の私はベンチで座れた、あんな自分でも頑張れば結果はついてくるって、こんな私でもひとりじゃないって、あの白くて清潔な空間に居る時はそれが1番大事だって他でもない私がいちばんよく知っているから

 

だから頼んだ、正直に言うなんで離れなきゃいけないのか理解も納得も出来ないけど、でも…ああやって1人で頑張って苦しそうな顔で1歩ずつ確実に足を動かしているあの子の姿を見たら、私はそばにいてあげたかった、それがどれだけ力になるのか、心の支えになるのか私が1番よく知ってるから

 

そうして、ようやく歩けるようになった時私は思わずピョンピョン飛び跳ねながら大きな声を出しちゃって、そこから話すのはダメなはずなのに普通に会話しちゃって

なんならあの子がリハビリのために軽い散歩に出かける時は必ず私が隣に行って付き添うようになってしまった、君みたいに体全体でも受け止めることは出来ないからそれはごめんね?

 

でも、なんてことの無い会話の積み重ねでなんというかあ、こういう時間がこれから先もずっと続けばいいのになぁ…なんて考えちゃって、でもそれには必ず終わりが来る

早く治って欲しい反面、このままずっと隣に…

 

な、なんでもない!

 

と、とにかく!

 

私とあの子はあの病院を最後に会ってない、これから先会えるかどうか分からなかったけど一つだけ…一つだけもしかしたらって考えてる

 

私が死ぬ前に私のキーホルダーを持って嬉しそうにサインを貰ったと言うあの子を見て、変な感じなんだけど、何故か心がモヤッとした、確かに私に向けられてるものだけど、今の私に向けてくれない顔でそのキーホルダーを見てるのは…ちょっと嫌だった

 

だから、私はあの子に最後に言ったんだ

 

「いつか…私を見つけてね?」

 

どこから見てもすぐにわかるように、私は輝くから

 

「ルビィいい加減目を覚ませ」

 

………

 

とりあえず、学校頑張る

 

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