時系列とかが割とあやふやできちんと把握できてないのでそこを了承していただければなと
それに気付いたのは何時からだろう?高校に通っていると自ずと登校ルートは決まってて朝から通わなければならないから欠伸を噛み殺してなんとか高校に行く
そんな日常を続けている時たまに赤い物体が目線の端をスルッとすり抜ける
?なんだろう?と思って、でも意識しないで放置していた
でもそれがずっと繰り返されて居るうちに意識しなくてもそれがランドセルであるということに気づいた
あぁ…そういえばこの時間は小学生も学校に通うのか…
この時間この辺りを通るとやけに小さい子が笑顔で歩いているのを見かけることが多いと思ったけどそれが原因か
どこまで自分は周りを見てないんだと自嘲気味に笑って
そうやってのんびり歩いていたらだいぶ余裕が無くなってて…そういえば朝は随分のんびりしてたなぁ…なんて思いながら早歩きで、
目の前の小さな赤いランドセルを追い抜いた…
すると
「あぅ!!」
追い抜いた瞬間その小さなランドセルは吸い寄せられるように地面に落ちてしまい、可愛らしい悲鳴が聞こえてしまった…
はぁ〜今日は遅刻確定だな
思わず振り向いて目線を合わせる
「大丈夫?どこか怪我してない?」
できるだけ優しく、声をかける…その声に気付いたのか俺の顔をしっかりと見つめてくる…キラキラ輝いた瞳が俺を見つめてきて…思わず綺麗だ、とそう思ってしまった。
いやいや…小学生だからこんな小さい子相手に何考えてんの?馬鹿なの俺?
「え、えっとぉ…」
「立てる?とりあえずあっちに公園あるから水道で洗おっか」
困惑した様子で眺める子を無視して、ヒョイと身体を持ち上げる…小学生かっるぅ…
とか、綺麗な長い金髪だなぁ…まつげなっがぁ…
将来絶対美人さんだわ
よく分からないこと考えながらなにか言いたそうな顔をしてるけどされるがままのこの子をさっさと連れて行って
「よいしょ…冷たいよ〜」
ポケーとしてるのを良いことに好き勝手やってるけど全然反応がないなこの子…まぁ別にいいか
「ぇ…きゃ!!つ、冷たい!痛い!!な、何!?どういうこと!?」
「うぉ、突然アグレッシブになった、今洗ってるから動かないでね〜」
水の冷たさと傷の痛みで若干涙目になってるのを無視してさっさと洗って、ハンカチで拭いて…
そして絆創膏を貼ってと
「これでおっけ、大丈夫?歩けそう?」
「ぇ?えっと…う、うん…ありがとう」
困惑しながらもお礼を言ってきた…良い子だなぁ…まぁいきなり年上に連れてかれちゃったら困惑するのも分かる…あれ?よく考えたらこれだいぶやばくね?事案じゃね?
だ…大丈夫だよな?
「じゃ、じゃあ俺はこれで…次から気をつけなきゃダメだよ?」
さっさと立ち去ってしまおう、良いことをしたはずなのに通報でもされたらシンプルに後味が悪いし、
そう立ち上がって行こうとすると小さい何かに袖を掴まれてしまう
「ん?えっとどうしたの?」
振り向くと女の子が俺の袖を掴んで行くなと行動で言ってくる…
なんだろう?なんというかイメージ的には活発な感じなのに少し関わってみるとそんな感じは全くしないし…この歳にしては落ち着いてるし、妙に大人びてる
変わった子だなぁ
「えっとぉ…ど、どうしたの?やっぱり痛い?」
「ん…」
無言で指を刺された方向を見るとベンチだ、いや…そんなカンタ見たいに指さされても…
「えっとぉ、連れてけってこと?」
コクリと頷く…まぁ今日はもう遅刻だろうし、別にいいか
そう思ってまたヒョイとこの子を持ち上げてベンチに座らせて…良しと
「じゃあ俺もう行くから、それか行く前に親御さんに連絡しておこうか?」
「別にいい」
そういうと隣をポンポンと叩いて無言でじっと見つめてくる…
な、なんなんだ?なにか気に障ったのか?
んぅ〜?
断ろうと思えば断れる、行こうと思えばさっさと行ける…なのに、このキラキラ輝く星を思わせる瞳に見つめられてしまって…なぜか言う通りに隣に座ってしまう
「えっとぉ〜」
や、やばい…なんでこんな気まずいんだ?小学生相手に気後れしてる高校生ってダサすぎないか?
いや…まぁなんか雰囲気は完全に子供じゃないんだよなぁ…この子…
「いつもあんなことしてるの?」
「ぇ?ま、まぁ放っておくのもなんとなく気分悪いし…」
な、なんの話しだ?なんでこんな問い詰める感じになってるんだ?
「へぇ…ああやって誰これ構わず抱きついてるんだ」
待て待て待て待て!なんかすごいこと言い始めたぞこの女児、何言ってるんだ!?
「人聞きの悪い、歩けなさそうだったからひょいって担いだだけだよ?」
「ふ〜ん、思い切りお姫様抱っこしてたよ?」
「いや…だって一番担ぎやすいし」
「へぇ〜」
じんわりとした目で見つめられる…ぇ…何?俺何か悪いことしたのかこれ!?だってシンプルに人助けじゃん!悪いことなんてしてないじゃん!
「変態…」
はぁ〜?さっきから黙って聞いてれば言いたい放題言いやがってこの女児が、ぺったんこの癖に色気づきやがって、そんなのあと10年早いだろーが!
「女児が小生意気に何言ってるのかなぁ?よしよーし、ほーら飴ちゃんでも食べる?」
「女児!?じょじぃぃ?私相手にそんな口聞いていいんだ〜へぇ〜あと飴なんかで釣られるわけないでしょ!」
「どこをどうみたってお子様でしょうが、ちっこい癖に色気づくなんて早い早い、あと10年後に出直してきなさい」
「ワカメみたいなダンスしか踊れない癖に!」
グッはァ!?な、なんだコイツ!なんで俺のトップシークレットを知ってやがる!?い、意味が分からん!くっそ!、い、いや!
「は、はぁ?なんのことかなぁ?俺には皆目見当もつかないなぁ〜第一、証拠がないしなぁ?」
「じゃあ踊ってみなよ!今すぐ!」
「いやでーす!そんなことして俺にメリットありませーん!第一俺がダンス下手かどうか知らないだろ」
「散々人が苦労してまともな人間並にしてあげたのにぃ!!」
「はぁ?お前みたいなクソガキちゃんに習ったことなんて1度もありませんけどぉ〜?」
「こんっっのぉ…!!」
そうやって…というかなんで俺はこんなちっこい子相手にムキになってるんだ?ヤバくない?公園で高校生が女児と口喧嘩してるとか絵面ヤバくない?本格的に通報されちゃわない?
と思っていたらどこからともなく現れた同じく金色の髪の毛でマリンブルーを思わせる青い瞳、そして瞳の中に輝く星を持った少年がこの女児を軽く叩いた
「いったぁぁいお兄ちゃん!?今私は何としてもこのクソガキを言い負かさなきゃ行けないの!邪魔しないで」
「ちっこい子にクソガキって言われても何も感じませ〜ん」
「ぐぅぅぅぅ…」
「はぁ〜ルビィ…クラスでお前だけ居ないから心配したぞ?何してたんだ?」
そういうとじっと兄と思われる少年はルビィ?と言われた女児を観察して
「怪我したのか?大丈夫だったか?」
「え?う、うん…このクソガ…お、おぉ…お兄さんに…手当してもらった…」
「なんでそんな苦虫を噛み潰したような顔で言うんだよ、普通にお兄さんでしょ俺」
そんなやり取りをしていると少年がじっと俺の事を見つめてくる、そして驚いた顔でこちらの顔を凝視してくる…
えぇ?な、なんだ?なんでこんなに見つめてくるんだ?
「えっ、えっとぉ?」
困惑しながらどうしようかと思っていたら、時計がチラッと見えて
「げぇ!?もうこんな時間かよ!あ〜えっとお前の兄が来たみたいだからもう行くぞ!?転ぶなよ!?じゃあね!!」
そのまま走り出す、あぁ〜今まで無遅刻なんとか守りきってたのになぁ…
でもなんだろうな…小生意気で可愛げがなくてまったくとんだクソガキと遭遇してしまった物だ…
なのに…そのはずなのに…
なぜか懐かしい気持ちで胸が締め付けられて授業が頭に入ってこなかった