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はぁ〜なんか散々だったな、助けたちびっ子に変態扱いされ、遅刻するし、なんか懐かしい感じがして妙に授業が手につかないし、
マジでなんだったんだ?
まぁ…別にいいけどさ?いくら同じ通学路とはいえ毎日毎日会うわけでもないだろうし
ふぅ〜それにしても肉まんが美味い
あのちびっこのせいにできた方が幾分かマシだった気がするけど、今日はシンプルに寝坊した…いや、まぁ別にちょっと遅刻する程度だったらなんの影響もないんだけどさぁ?
肉まん美味いなぁ…
もう諦めて公園のベンチに座って、肉まんをもぐもぐと咀嚼している…
だってさぁ?無理じゃん?何をどうしたって今から急いでも間に合わないし…
ぁ〜あんまん嫌いな人いるけど俺は大好きなんだよなぁ
肉まんを食べ終えたら、次はあんまん、完全に遅刻する気満々で熱々を食べていると、急いで走る赤いランドセルの姿が目に映る
うわぁ〜あの子も遅刻かぁ〜頑張れよ〜まだなんとか間に合うかもしれん
完全に他人事で1口食べていたら突然公園を振り向き、驚いた顔で見つめてくる…いや…あれ?というか…
あの子じゃん、何してんの?なんかこっち来るし
間に合わない!間に合わない!!
なんでお兄ちゃんは起こしてくれないの!ママに関しては私と一緒に寝てたし!!可愛かったからいいけど!大変ごちそうさまですありがとうございます!
もぉ〜いくら走れるようになったとは言ってもきついのはきついんだよ!
はぁ…はぁ…ちょっと休んだら…ダッシュして…それで何とか…あれ?こんな時間にベンチに座ってるなんて珍しい…というか…
えぇ…
「何してるの?」
「朝から大変忙しそうだな、お疲れ様。こんな所で油売ってないで早く行かないと遅刻しちゃうぞ?」
そう言いながらあんこがたっぷり詰まったホカホカのあんまんを一口食べて幸せそうにほくほくと口を動かしているクソガキ…
ムカつく…ほんっとただタイミングが悪いだけだろうけど、こうもタイミングよく人の目の前で呑気にされると本気でムカッとくる!
「そっちこそ学校はいいの?もう絶対遅刻しちゃうんじゃないの?」
「そうだな〜まぁ遅刻確定してるから今頃急いでもなぁ?」
ま、そっちは頑張れよ
そう言ってまた一口食べ始める…そういえば私も朝急いでたから朝食は抜いてきた…美味しそうに食べてるのを見ていたら
「ぁ…」
ちょっと…今このタイミングでお腹なるのは恥ずかし…ぁぁ〜ニヤニヤした顔でこっち見ないでよ!どう考えてもそっちが悪いでしょ!
って明らかに言いがかりみたいなことを思ってしまう…
はぁ〜もういいや…そのまま隣に座ろうとしたらハンカチを取り出してそっとベンチに掛け始めた…
いや…ほんとにさ?なんでそんな立派なスケコマシに成長してるの?お姉ちゃん育てかた間違えた?
「食べる?」
「………頂戴…」
そんなに笑いながら肉まん半分にしないでよね…私の方が年上なはずなのに、まぁ…あの時から私より大人っぽいところは…無かったよね?さすがに…
ぁ〜肉まんあったかぁい…美味しぃ…
朝から何も食べてない時にホカホカの肉まんは反則…しかも健康で育ち盛りのこの身体には半分にされた肉まんなんて瞬く間に消えて…
思わず物足りなそうにじっと持ってる肉まんを見つめちゃって…
「ぷっ…はいどうぞ」
「んぅ…いただきます…」
そんな優しい顔で笑うなバカ
そうやって恥ずかしかったのもあって急いで肉まんを食べていたら喉に詰まっちゃって、
差し出された飲み物を慌てて飲む
「ぷっはぁぁ…」
「急ぎすぎだって、肉まんは逃げないだろ」
そのまま私から飲み物をとって口をつけて…
中身を飲み始める…
ちょっ…それ、間接キスだけど?お姉さんそういうのちょっと早いと思うなぁ?感心しないよ?
黙ってじっと見つめてたら勘違いしたのか、また差し出してきて
「飲む?」
「…………飲む…」
…おかしい、私がお姉さんムーブ全開にするはずだったのに、なんでこんなことに…というかなんでそんなに成長しちゃってるの、もう少し小さければ私が何とか上に立てたのにさぁ
それから…特に会話はなくて、たまにポツリと何か言うけどそれで会話が長く続くことも無くて…
ただ心地良い、お互いそう思ってたら嬉しくて、ちょっとここを離れるのが惜しいからあと少し、あと少しだけって先延ばしにして…
ぁ…肉まん食べたから…ちょっと…眠たく…
「んぅぅ…」
「もう9時じゃん、やばい…流石にそろそろ」
そう言おうとして、肩に小さい何かが当たる感触にピタッと止まってしまう…
何かと思って横を見れば、食べて眠たくなってしまったのかこちらに頭を寄せた状態で眠ってしまったらしい
「はぁ〜30分だけだぞ?」
なんでだろう、いくら子供だと言ってもただの他人…なぜか断れない、優しくしてしまう…
悲しい顔をして欲しくない、からかいたい…笑ってて欲しい…
そういうよく分からない感情が渦を巻いて心を締め付けてくるから…この子は苦手だ…
いくら春とはいえ朝は少し冷える、起こさないように注意しながら上着を脱いで、この子にそっと掛ける…
「マジで君は何者なのかなぁ?なんで…君を見てると思い出すんだろう、変だよなぁ…さりな姉さん」
満足そうな顔でよだれを垂らしながら眠るこの子を見て、思わず微笑んでしまう