「それじゃ明日から夏休みだけど羽目外しすぎない様にな!」
担任がそんな事を言っているが誰も聞き流しているのだろう。高校に入って初めての夏休みだ、仲良くなった人と海に行ったり、夏祭りや花火など沢山のイベントが目白押しでクラスの連中は浮き足立っている
俺が帰り支度をしていると仲がいい友達、沖野が話しかけてきた
「なぁ鳴海? この後って暇か? 暇ならゲーセンでも寄って行かね?」
「あー悪い、ちょいと用事があってな。また誘ってくれ」
「そっか、了解よ」
カバンを持って教室を後にし外に出る。7月下旬だかそれなりに暑く8月になればこれよりもっと暑くなる、そんな中でもグランドで活動している運動部は化け物だと思う
校門脇に止めてある自転車に乗り1時間かけて自宅に着く、両親は仕事で海外に行っているため俺には勿体無いくらいの広い家で一人暮らしだ。いや、中学生までは祖父と二人で暮らしていたのだが……中3の夏、ちょうど今の時期に眠る様に息を引き取った。
両親も葬式に来て一緒に海外で暮らそうと言ってきたが、祖父と暮らしたこの家を出たくなかった。両親を説得し俺はここに残り生活している、生活費に関しては両親から仕送りが送られて来るのだが一人暮らしの学生には多い
「じいちゃんが言ってた部屋ってここだな」
祖父が亡くなる前、俺が高校生になる頃にこの部屋を開けろと言われた。用事とはこの事である。目の前の襖には何枚もの札や護符? と言う物だろうか? それが沢山貼られている
「本当に開けていいのか? これ……」
ゴクリっと固唾を飲み込み、意を決して襖を開け恐る恐る部屋の中を見る。部屋の中には大きなちゃぶ台とタンスがあるだけでそれ以外は何も無かった
ため息をつき中に掃除道具を持って入る。怖がって損したと思いつつ掃除をしていると何処からか視線を感じ部屋を見渡す、だが部屋には俺一人だけであり他には誰もいない。気のせいと自分を思い込ませ、掃除を終わらせ部屋を出る。
夕飯と風呂を済ませて半袖に通気性のあるスエットといつもの部屋着に着替えて自身の趣味に使っている部屋に篭りプラモデルを作る。沖野ともう一人の友人宮田の影響で始めたプラモデル制作だがこれが意外と面白い、塗装や改造などはまだ手を出してないがその内に手を出してそうではある
「ん?」
すると何処からか微かに話し声が聞こえて来る、それも外からじゃ無く中からだ。不審に思い話し声のする方に足を運ぶ、どうやら声の主は今日俺が開けた部屋にいるようで距離が近づくにつれ話し声も大きくなる。どうやら一人ではなく複数人の様だ
誰か居るであろう部屋の前に着く、どうやら言い争いをしているようで揉めているのか?
「誰だ! そこに居るのは……は?」
「「「!!!」」」
勢いよく襖を開けて手に持ったライトを中にいる人にあてるが、俺は部屋の変わり様に驚いていた。
テーブルとタンスだけだった部屋は、まるで生活感のある部屋に変わりある筈のない縁側、その先には神社の境内が広がり目の前には三人のコスプレ?をした少女がいた
軽いキャラ紹介
・鳴海翔
今作の主人公、趣味はプラモデル制作にゲームにアニメ鑑賞と友人から影響を受けてオタクに成りつつある。容姿は風都探偵の翔太郎イメージ。
元ネタ、分かる?
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分かる!
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全然分からん!