あの……ここ俺ん家なんですけど……?   作:苺豆大福

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今年も後1ヶ月とちょいで終わりですね……早くね?


悪夢はリアルな程、鮮明に覚えているもの

 その男は奇妙な掛け声と共に襲いかかる。標的になったのは男の近くにいた早鬼。顔面目掛けて繰り出してきた左ストレートを右手で受け止めた早鬼だが……

 

「いっ……!」

 

 側から見たらただのストレート、だが見た目とは裏腹に物凄い威力で顔を顰める。男は早鬼の鳩尾に蹴りを入れてきた、防ぐ間も無く蹴りを喰らった早鬼は地面に足を擦りながら、吹き飛ばれてしまう

 

「レッドキックッ!!」

 

「ぐっ………調子に乗るな!!」

 

 男は跳躍し上空から急降下キックを繰り出してくるが、早鬼はそれを左拳で向かい打つ。蹴りと拳がぶつかり合う、男は体を捻りながら着地するが先程のぶつかり合いで早鬼の左拳…いや左腕全体の骨が粉々になる

 

「ぐっ……アアアッ!」

 

 その場に膝を着き蹲る早鬼の首元を締めながら持ち上げる男、そのまま勢いよく地面に叩き付けた

 

「レッドフォール!!」

 

「グハァッ……」

 

 グシャ……っと嫌な音が辺りに響いた、男は動かなくなった早鬼の近くに寄り、まるで息絶えた事を確認するかの様に覗き込む。男はすぐさま立ち上がり、残った三人に標的を定めドタドタと走ってくる

 

「まさか……早鬼があっさりやられるとはな…」

 

「感心してる場合ですか……来ますよ!」

 

 男がこちらに来る前に迎撃しようと、弾幕を放とうとするがここで二人はある事に気づく

 

「なっ‥‥弾幕が…」

 

「出ない!?」

 

 いつもなら出てくる弾幕が出ないのだ。それも弾幕だけでは無い、それぞれの能力も発動出来ない。だがその二人の事などお構い無しに、ナイフを左手に持ち襲いかかる

 右から左、上から、下からナイフで斬りかかってくる男、何とかナイフを避けていく

 

「ぐっ…この野郎!!」

 

 饕餮が自分の背より大きな先割れスプーンを使い地面を掘り起こし、岩を飛ばし男の視界を遮る。その隙を突いて跳躍し先割れスプーンを男に突き刺そうとするが……

 

「レッドナイフ!!」

 

「………ゴフッ……」

 

「饕餮!」

 

 男の右手にはもう一つのナイフ、それで饕餮の持つスプーンを簡単に斬り裂き左手に持ったナイフで喉を突き刺した。力なく地面に倒れる饕餮、男は再び動かない事を確認する様に饕餮を見る。それを見た八千慧は、磨弓の手を引き屋敷の方へと走る

 

「や……八千慧さん?!」

 

「あの二人を簡単に殺す様な奴です!私達では敵わない…ここは退却です!」

 

 逃げる二人に気づいた男、だが気づいた時には二人との距離は大きく開いていた。おそらく男の武器はあのナイフ、そしてこの距離なら逃げ切れる…そう思った八千慧。だが……物事はそう簡単に行かなかった

 

「レッドアロー!!」

 

 そう言って男は長槍を出現させ、勢いよく此方に投げてきた

 

(槍?!ですがここまで届く筈は……)

 

届くはずが無い……そう思っていた八千慧の身体に何かが刺さる。それは先程男が投げた長槍だった。長槍は後ろにいた磨弓諸共貫いていて八千慧の心臓もを貫通している

 

「ば……馬鹿……な…」

 

 薄れゆく意識の中、八千慧が最後に見たのは左手を高く上げる男の姿だった

 

 

 

 

 

 

 


 

「………はっ!………ここは?」

 

 目が覚め布団から飛び起きる八千慧。辺りを見ると、あの男にやられた筈の三人が布団で寝ている。慌て自分の身体を見る、長槍で貫かれた様な傷跡は無かった

 

「一体……何がどうなって…」

 

「あっ……やっと目が覚めた?」

 

 困惑している八千慧の元に現れたのはなんと桂姫だ

 

「何故貴方が?それにあの赤い男は……?」

 

「貴方達は廊下で気を失っているのを翔と私が見つけて、ここに寝かせただけよ?赤い男なんて居なかったわ?」

 

「そんな……じゃあ、あれは……」

 

 夢だったのか、夢にしては感覚はしっかりとあった……一人考えていると寝ていた三人が目を覚まし、桂姫が翔に知らせてくると部屋を出ていき、暫くして戻ってくる

 

「それにしても…何で貴方達がこっちに?」

 

「…‥実は……」

 

 申し訳なさそうに磨弓が、こちらに来た理由を話す。話を聞いていた桂姫は、話を聞き終わると大きな声で笑い出した

 

「プ……アハハハッ……私が貴方を捨てるわけ無いじゃない?」

 

「なら何故、あの頑駄無と言う埴輪を?」

 

「あ〜〜……実はね……」

 

 何故、頑駄無ばかりを作っているのか……その理由とは……

 

「私、(こっち)では動画を投稿していてね?私が作った作品が模型店で飾られる事になったのよ!」

 

 桂姫が手に持った端末の画面には、<ケーちゃんのガ○プラ工房>と表示されていた。どの動画も数百万回再生されていて、登録者もチャンネルを開設して数日で二百万人を突破していて最近話題になっているのだ

 

「でも‥最近構ってあげられなくてごめんなさい磨弓…これからは寂しさ思いをさせないわ…」

 

「桂姫様……!」

 

「………どうやら一件落着…か?」

 

「その様ですね……しかし…」

 

「あの男‥だろ?」

 

 饕餮の発言に頷く八千慧と早鬼。何処までが現実で、何処までが夢なのだろうか……三人で考えていると、部屋の外から

 

「おいおい宮田!!なんだそのコスプレ!!…まさか、それで夏コミ行く気か?!」

 

「勿論だとも鳴海くん!!このヴェノミッキーで皆の視線を独り占めなのだよ!!アッアッ!!!今から当日が楽しみだよ!!アッハ☆!!」

 

 襖を開けて見ると、あの黒いネズミ……いやヴェノミッキーを着た宮田がいた。どうやらあの赤い男に襲われた所が夢の様だ……しかし余りにもリアルな夢に、少し恐怖を覚えた三組長だった

 

 

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