扉の中へと入った瞬間、何も見えない暗闇の空間へと出た。
しかし――、その闇の中を、まるで昼間のように見渡せる。
大鈴を鳴らした人達は全員ここに
いるのだろうか。
そして目の前には……、巨大な門が聳え立っていた。
門の向こう側にも闇が広がっているため、ここからでは何があるのかわからない。
ただ、この門こそが迷宮への入り口なのだろうという事は大体予想ができた。そして門の前に立ち、俺は門を見上げる。
高さ十メートルはあるであろう巨大で重厚な門の前には、一人の老人がいた。
白い髭に白髪の長髪を後ろで結った初老の男性だ。彼は手に杖を持ちながらこちらを見て微笑んでいる。
そしてゆっくりと口を開いた。
「お主、心があるな」
「……はい?」
唐突にかけられた言葉に対して、思わず困惑してしまう俺だったが……、突然そんな事を言われてもなんと答えたら良いかわからなかったのだ……。
……まぁ確かに人より少しばかり感情豊かな方だと自覚しているがいきなり何を言っているんだ。
「ジジイ、ここはどこなんだ?」
「む? あそこにある光が見えるじゃろう。あれはこの世とあの世の境目にあるもの。つまり……、天国と地獄の間に存在する場所よ」
「……んーっと……すみません……」
そう言いつつ視線を下に向ける俺を見た初老が「ふぉっほっほ!」と大きな声で笑うと、「よいか童!よく聞くが良い!」と話し始めた。
先程までの雰囲気とは異なり、かなり張りのある声である為非常に聞き取りやすいし迫力もあるのだが。
「お主なら、この誘惑の迷宮『エデン』をクリアできるじゃろ」
初老は淡々とした口調で言うとまたニッコリ笑みを浮かべて手を差し出したきた。
するとどうやらうっかり握り潰されてしまいそうな小ささになってしまうほど小さい腕輪が現れる。これは一体……!?と思って凝視していると不意に視界が大きく揺れ動きバランス感覚が失われた。
「やはりそうかそうか」
「おいジッさん!説明しろって言ってんだよ!」
早く説明してもらおうと思い、強く言おうとした時にはもう遅かった。
「お主は異世界から来た者じゃな?」
「··········」
完全にバレてるみたいだ、これなら
誤魔化す必要も無いと思った俺は素直に応じることにした。
そもそもここで嘘をつくメリットが無い。
「それがどうしたんだ?」
「このエデンには“総帥“という地位を持った少女がいる。その少女をお主が何とかすればいいじゃのお」
「は?どういう事だよそれ!ちょっと待ってくれ!!」
俺の言葉を無視し、初老はどんどん遠ざかっていった。気づけば周りの景色までも消えており自分の意識さえも薄れていった。
***
やがて真っ暗になった瞬間、目の前に再び光が灯り一瞬にして元の場所に戻ってきたようだ。周りを見るとさっきと同じ光景が広がっていたが明らかに違うところが一つある。
それはこの場所にいる人数の変化だった。ここには大鈴を鳴らした全ての人が揃っている。それもかなりの数なのだ。これだけいれば何かしらの情報が得られるかもしれないと思いまず近くいた人に話しかけようとしたが―――
誰も喋らない……。いやまあ当然と言えばそれまでだが、それにしても話してくれなさすぎる。
「あんたら一体どこに行ったのか教えてくれないか?ここに来た目的とかでも何でも良いぜ」
試しに声をかけてみると一斉に皆こっちを見てきたがすぐに下を向いてしまった、まるで何の反応もせずにスルーされているような感じであるがそれでも続けてみる事にする。
「……実は俺達は元の世界に戻る方法を探している最中なんだけど知らないかな?」
「……知るわけがないわね、そんな方法は存在しないもの」
小さな女性の声だったのでそちらの方へ振り向くとそこには水色の長い髪を持つ可愛らしい女性が居た。彼女は不機嫌そうな表情をしながらこちらを見ている う〜んなかなか強敵そうだ……。
一応他の奴にも聞いてみよう。……うん、分かってたことだけど無反応ですか……まぁそりゃそっか……。仕方ないのでその場を離れようとした時―— 誰かの手が自分の服を掴んだので立ち止まってしまったのだ。
「なんだ?」
「どこへ行くつもりなのかしら……」
手を掴んできたのは長い黒髪を後ろに縛った凛々しい顔立ちの女性であった、彼女もまた強い敵意を放ってきていたのだ。
(いや……睨んでくる意味がわかんねぇけど……)
別に自分は何も悪いことをしていないはずなのに何故ここまでされる理由があるのだろうか……。とりあえず彼女の質問に答えることにする。
「俺は探している人がいる。その人を探しに行くだけだ」
「……なるほど。つまりあなたはその人を見つければ戻る事ができると考えている訳かしら」
「あぁそういうことだ。だから放してくれ」
正直こんな怪しいヤツなんてついて行けないと思うだろう。ただこれ以上邪魔されるのはゴメンだ。もう強引に行こうとすると再び引き止められてしまった。
先程とは違い、今度は肩に手を乗せられてグッと力を入れて来た為、全く動けなかった。
「あの方が来る」
……あの方とは……?と疑問を持ちつつも黙っていると目の前に現れた。
「刮目せよ!吾輩の名はラプラス・ダークネスだ! 貴様にも吾輩の力を見せてやろう。深淵より現れし英霊たちよ 黒き炎は我が腕に漆黒なる闇は我が心にエデンの星は我が手中に吾輩の名の下に今集え!アブソリュートダークネスインフィニティ!」
は……?一体何を言っているのだこの人は……? しかも詠唱が厨二病過ぎるのだが……?本当にこの人大丈夫か?と思っていると突然視界が歪み、身体中から力が抜けていく感覚に襲われた。
あまりの激痛のせいで、叫び声をあげることさえ出来ないまま俺の意識は暗闇の中へと落ちていった。
目を覚ますとそこは森の中であり空は夕暮れになっていた。一体ここは……そう思っていると視界にノイズのようなものが入ると初老の姿が現れたのだがさっきと雰囲気が違う。
服装など全体的に変わっている上に、先程まで被っていた帽子の代わりにとんがりぼうしを被っている。
どう見ても別人なんだが。
「お主、総帥には会えたか?」
「あの厨二病みたいな奴か?」
「そうじゃお主は運が良い。ところでお主は異界から来た人間ということじゃったが元の世界に帰りたいと思ったことはないのか?」
「もちろんある」
「ならば話は早い、彼女を救ってやればいいだけじゃぞ。彼女が救われることを望むならのお……。では健闘を祈るゾイ!」
そう言うと、再び初老は光に包まれると姿を消した。そして入れ替わるように先程の女性が姿を現わすと、こちらに向かって歩いてきた。
その姿を見た途端何か違和感を感じたが、恐らく気のせいだろうと気にしないことにしたがやはり何かおかしい。
「ラプラス、お前の本名はなんだ?」
「……何言ってるのだ?吾輩は吾輩だ」
俺の言葉に対して不思議そうな顔をする総帥は、ふっとため息をすると呆れたような表情をする。
しかし次の瞬間には少し笑みを浮かべていた。
「あるだろ、お前にはクソ長い本名が」
リヴィスがそう言うと、彼女は困った様な顔をしながら答えた。
「吾輩はラプラス・ディア・ハイエスト・デスサーティン・ダイナ・アートオブ・インパクト・サイン・皇・ロード・オブ・The・ダークネスだ」
「なげぇな……」
「仕方ないであろう?名前が長い方がカッコいいではないか」
「いや普通の名前でも十分長いだろ」
「それは……確かにそうだな」
そんな会話をしていると、急に森の奥の方で爆発音が聞こえてきた。
何事だと思いながら音の方へ急いで向かうとその正体はすぐにわかった……、と言うよりもすぐに見つかったと言った方がいいのかもしれない……。そこには一人の男が立っていた。しかし見た目は男なのに、声は女のような声である。
「やっと見つけましたよ?私の可愛い人形さん」
「……何故……ここに来たのだ……。それに、どうして分かったのだ……!?まさかずっと見ていたというのか……!?」
[[rb:彼女 > ラプラス]]は驚きの表情を見せていた。だが、その男は当たり前のように言い放った。
「私はどこにいても分かるんですよ〜。だって貴方のことが大好きですからねぇ〜?」
「ふざけたことを言うでない!吾輩は絶対に許さない……」
彼女は怒りの感情を見せながらもどこか悲しげな様子であった。それに気付いた俺は何故か心苦しくなったが、同時にこいつは倒さなければならない敵なのだと確信し、腰につけている剣を抜き放つと同時に駆け出していく。
「ほう……君は誰ですかぁー?まぁ誰でも良いのですけどね。邪魔者は消してしまいましょうか」
その刹那、俺は宙に舞っていた……。一瞬で移動してきたそいつによって……。俺はそのまま地面に叩きつけられてしまったのだが痛みを感じなかった。それよりも衝撃的な光景を目の当たりにしていたからだ。
(嘘だろ……?)
自分の横にいたはずのラプラスが、今にも死にかけている姿があった。ラプラスの腹部には、鋭い爪を突き立てられた痕がありそこから出血している。それを理解した時、頭に血が上り目の前の男を殺そうと思い切り睨んだ。
しかしその殺気をぶつけても全く動じずニヤけており、まるで玩具を見つけたかのような目をしていた。
「――嫌だ嫌だ!私の大切の実験体がああああああああ!急いで措置をしなきゃいけませんわ!」
慌てるようにして傷口を触ろうとした。するとラプラスは必死に止めようとするが力が全く入っていない為か止めることができなかった。
俺も助けようとしたが圧倒的な力の差を前に何もできなかった……、その時までは……
突然どこからか眩しい光が放たれ、目の前にいる奴を吹き飛ばしたのだ。あまりの光の強さに耐えきれず目を瞑ってしまう。そしてしばらく経つと光は消えていき、代わりに一人の少女が姿を現した。
少女の容姿はクリーム色の短髪に水色の瞳をしていて、胸の辺りが少し開いた服を身に付けているが、サラシを巻いているため露出度は低い方だと思われる。そんな彼女が俺達の前に立ち、手を横に振るうと剣を構えた。
「のっと!ニンニン! いえす!ジャキンジャキン!でござる」
「なんじゃこやつの格好は……!」
ラプラスがそう呟くが、正直自分もよくわからなかったりする。なんせ初めて会った奴だし……、いや、会ったことあるのか·····?ただわかることは一つだけあった。それはあの変態野郎を倒してくれるってことだ。
「そこの変人、風真が貴様を倒すでござるよ。覚悟するでござる」
「あら?私を倒したら何かメリットでもあるんですか?」
その問いに対し彼女は首を縦に大きく振り、肯定すると相手は嬉しそうにしている。
「そうですよねぇ?なら仕方ありませんねぇ〜」
余裕そうな顔を浮かべていたが、それも次の瞬間に変わることとなる。
「さっさとやられるがいいでござる」
その言葉を言った途端、目に見えない程のスピードで彼女の姿が消えた。それと同時に首が飛び、身体からは噴水のように血液が吹き出すと倒れていった。
彼女は既に絶命しており動くことはなかった。
「リヴィス殿よりは弱かったでござる」
するとラプラスの姿に変化が起きた。黄色の目は赤く染まり、服装が黒いローブのようなものになっていた。彼女はこちらを振り向いた。
その顔は先程までの幼げな顔ではなく、大人びた顔つきになっており、身長は伸びて百四十センチメートルくらいになっている。
そんな彼女に見惚れていると、急に抱きついてきた。
そして耳元で囁いてきた。
「刮目せよ·····」
その声はとても艶やかな声だった。
だが、俺はそんなことを気にしてる場合ではなかった。
なぜなら、彼女の胸(平ら)に顔を押し付けられて息ができないからである。
しかし、そんな状態は長くは続かなかった……。
何故ならば、急に力が抜けてしまい意識を失ってしまったからだ……。
***
次に目が覚めた時は、ベッドの上であった。
起き上がると同時に隣を見るとそこにはラプラスがいた。
「やっと起きたか……。吾輩は心配したのだぞ?いきなり倒れるのだから……」
「あぁ……悪い……。それよりここは……?あと、お前は誰なんだ?」
俺の質問に対してラプラスは呆れたような表情をしていたが、すぐに説明してくれた。
「まずは吾輩の名前を教えよう。名前はラプラス・ディア・ハイエスト・デスサーティン・ダイナ・アートオブ・インパクト・サイン・皇・ロードオブダークネスだ。長いから略してラプラと呼ぶがいい。」
「長いな……」
「確かにな……。では、次はここについて話そうか。ここについては、簡単に言うと吾輩の家だ」
家か……。
それにしても相変わらず名前が長すぎる……。
覚えるのに時間がかかりそうだ……。
まぁ、今は置いておこう。
それよりも気になることを聞いてみることにした。
なぜここにいるのか……。
「ラプラス、お前様子が変じゃなかったか?」
「む?何を言う。吾輩はいつも通りだ」
「わかったよ……、それでなんで俺を助けたんだ?」
そう聞くと彼女は頬を赤らめながら答えてくれた。
「そ、それはだな···その···えっとだな。助けたかっただけだ!それだけだ!」なんか可愛いなと思いつつ、疑問が残る。
どうして助けたいと思ったのだろうか……。
その理由を聞くのは後にしよう。
とりあえずは、この世界のことを聞かないとな。
俺がそう考えている時、扉が開く音が聞こえたのでそちらに目を向ける。
すると、一人の女性が入ってきた。
「リヴィス殿、ラプラス失礼するでござる」
その女性の声を聞いた時に、思い出すことがあった。
(あれ?どこかで聞いたことがある気がするが、どこだろう?)
そして改めて見るとやはり見たことのある人だった。
「いろは、なんでここにいるんだ?」
「拙者は、ラプラスに頼まれたでござるよ。リヴィス殿を看病してくれって」
「そうなのか!?ありがとな」
俺が感謝の言葉を伝えると、照れくさそうにして「どういたしまして」と言ってくれた。
それからしばらく話をしていると、いろはが思い出したかのように聞いてきた。
「そういえばラプラスが言っていたけど、なんでリヴィス殿は倒れていたんでござるか?」
そう言ってラプラスの方を見たが、何故か俯いていた。
不思議に思って見ているとその視線に気付いたのか、ゆっくりと顔を上げて口を開いた。
「吾輩が説明しよう」
「おお!頼めるか?」
「任せろ!」
そうしてラプラスは語り始めた。
「吾輩も最初は普通だった。しかし突然現れたじいちゃんに指輪をもらったのだ」
「へぇー、どんな感じだった?」
「う〜ん、確か『わしは神じゃ』って言ったと思う」
「ふぅ~ん」
「そしてそのあと、吾輩は気づいたら森にいた」
俺は相槌を打ちながら聞いていた。
ラプラスは真剣な表情で続きを話し始める。
──その日は雨が降っていて、空を見上げると灰色の雲に覆われていて、今にも泣き出しそうな天気であった。
そんな中でラプラスは森の中を歩き、
ラプラスは少しだけ不安を感じていた。(こんなところにいて大丈夫かな……)
そんなことを考えていると、目の前に洞窟が見えてきた。
ラプラスは迷わず中へと入っていくと、奥には小さな祠があり、中には何かが入っていたであろう壺が置かれていた。
その壺を手に取り、開けるとそこには金色の指輪が入っていた。
その瞬間、ラプラスの頭に言葉が流れ込んできた。
─汝、力を求める者カ?力を欲しければ我を呼べ、我が名はサタン・ルシファー・エクスカリバー・ドラグナー・キング・ゴッド・ロードオブダークネスである。
─我を呼ぶがよい。さすれば、力を与えよう。
ラプラスは意味がわからなかったが、ただならぬ気配を感じ取った。
そしてラプラスは思った。
「力を手に入れることができるなら欲しい……」
ラプラスがそう呟くと、突如として指輪が光り輝きだした。
ラプラスはその眩しさに耐えきれず目を閉じた。
しばらくして光が収まったので目を開けると、そこには先程までとは比べ物にならないくらいの力を感じた。
ラプラスは恐る恐る手を見ると、指には何も嵌められておらず、代わりに漆黒の籠手が着けられていた。
ラプラスが驚いていると、頭の中に声が響いた。
『─汝に名を授けよう。──ラプラス・ディア・ハイエスト・デスサーティン・ダイナ・アートオブ・インパクト・サイン・皇・ロード・オブ・The・ダークネスである』
ラプラスは自分の名を聞き、驚いた。
そして自分の体を見てみると、全身が黒くなり、背中から黒い翼が生えており、爪が伸びて鋭く尖っていた。
(これは……どういうことだ?吾輩は一体どうなっているんだ……?)
ラプラスは混乱していたが、一つの可能性を思いついた。
(まさか……これが、じいちゃんが言っていた魔王になるということなのか……?でも、まだ実感がない……それに、これから何をしたらいいのかわからない……)
ラプラスは悩んだ末に決断した。
それは、旅をしようと。
この世界を知るために、様々なものを見るために行くことを決めた。
それからラプラスは外に出るために洞窟の出口へと向かうと、そこに一人の初老がいた。
「お主、指輪がお主を選ばれし者に認めたようじゃのお」
その老人はラプラスが持っている指輪を見ながらそう言った。
ラプラスは驚きつつも聞き返した。
「お爺さんは何者ですか?」
「わしは神様じゃ」
「······は?」
「だから、わしは神じゃ」
「いやいやいや!そんなこと言われても信じられないですよ」
「まあ、そうじゃろうな。だが、本当なんじゃよ」
ラプラスは聞き返そうとしたが、いつの間にか初老はその場から消えていた。
「なるほどな。やはり全ての原因はあのジジイか」
「風真の所にそのおじいさんは現れていないでござる」
「そうか……、しかし何故、ラプラスを選んだのかがわからん。ラプラスよりも強い者はたくさんいたはずなのだが……。それともあれか、俺への嫌がらせか?」
リヴィスの言葉を聞いていろはが質問した。
「リヴィス殿はおじいさんに何を言われたのでござるか?」
「俺には“総帥“という地位を持った少女を助ければ元に戻れる。と言われたな」
「ラプラスは総帥でござる」
「そうだな」
それから少しの間、沈黙が続いた。
その時だった、ラプラスがゆっくりと立ち上がったのだ。
いきなりの行動だったので二人が見ているとその行動の意味がわかった。
ラプラスが急に地面に膝をつく形で座り込んだからだ。
そのことに心配して声を掛けた。
「ラプラス·····?」
その問いかけに反応せず、俯いていたラプラスであったが、顔を上げて上を見上げながら話し始めた。
「いろは、リヴィス、吾輩と共にあの初老を殲滅してくれないか?」
その瞳は真っ直ぐに二人の方を向いており、覚悟を決めた目をしていた。
二人はラプラスの雰囲気が変わったことに気づき、真剣に考えた。
するとすぐに答えが出た。
「あぁ、もちろんだ」
「了解でござる!」
返事を聞いたラプラスは嬉しく思いながらも笑みを浮かべて二人を見た。
そして、ラプラスは空を見上げて呟いた。
「―――刮目せよ!」
『『Yes My Dark!』』
こうして、俺たちの初老殲滅の行動が始まった。