「ああえっと、こうなるのか、」
「やりきったのー、」
「・・・・・・はぁ、はぁ、はげほっ、。なんだこれ、」
唐突に始まったダンスバトル!
栄えあるその勝者は!!
「全員に同じのついてるじゃの〜」
「ふむ、ユニット単位で受理されちゃったか。・・・・・・・・・・・・しょうがないからボクらまとめて一位に、」
「なんかどっかで聞いたことあるる、ごほっ!!」
息を切らす、疲れた、こんな全力で体動かすのはいつぶり、
いや別に、こうして体を酷使すること自体は往々にあった。じゃあなんだ、何が違う、どうしてこんなにも疲労感とそれ以上に、
「楽しかったじゃ!!」
「あはは、それは光栄、」
「貴様らも楽しかった、じゃろ?!」
「・・・・・・・・・・・・、」
思い返す。
確かに始まりは唐突だった、というか今もついていけてない。これはきっと、強者ゆえの自由。
・・・・・・だとしたら、だとしても、それに素直に従ったのは、
「・・・・・・まあ、ボクも、悪くはなかったですよ。こういう形で主演を飾るのも、一つの形ということで、」
「固っ苦しいのー。ノリノリで音楽流してたじゃろ、」
「いやあれは、流れで、その方が盛り上がると思ったからね、」
「つまり楽しそうと思ったからじゃろ!」
「えっと、ああ、そういう事になる、——のかな?」
認めた、それを。
否定するものではない、はずなのに、何故か口に出すのが憚られた。
そうだ、だって、
「・・・・・・うん。でもやっぱり、一番は決めなきゃね。みている人たちにも、示しがつかない、」
「そうかの? 我はこれも、悪くはないと思うが、」
「すまないね。でも次は、しっかりと勝敗のつくものを、」
「まあでも、そういうことなら、おかげで楽しかったじゃ。エウス」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピコンッ。
竜の頭の上から王冠が外れる、いや、統合される?
何故、いや、そうか。
これは、誰から注目を集めた、集計結果のようなもの。
単純に勝敗、それこそ殴り合って倒さなくても、ただ相手を認めただけで受け渡されるものなのか。
実際、楽しく踊ったのを周りに配信していただけで、頭上の数字はどんどん増えていた。
そうだ、なにも血生臭く考える必要はなかったんだ。
もっと、気楽に、自由に、
「えっ、そんな、こんなことで、」
「ほれ発案者。貴様も、楽しかったよな?」
「え、あ、おう。楽しかったですよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピコンッ。
俺の頭からも、王冠が移る。
・・・・・・・・・・・・まあ、なんだ。
色々過激だったけど、それでも、
エウスが、ただ周りを楽しませたかっただけだってのは、わかったから。
「いやっ、でも、ワタシは、」
「ふふ、そう照れるでない。なあ、」
「ああ、おかげで楽しめたよ、」
「っ、ん、あ、ああ。・・・・・・なら、。よかった、よ」
みんなで楽しく踊り終わった、
終わりは名残惜しいか、それじゃあ、
「・・・・・・本当に、楽しかったなじゃ、」
「ええ、まさかこんな経験するとは、、」
「じゃあ次はいつやる、またやろうじゃ。」
「そうで——、」
次を期待する、当然の発想だ。
「あ。・・・・・・えっと、いや、それは、」
「なんじゃ、明日か、明後日か、それとも明々後日か?」
「いや気が早い! そんな連日踊り明かすとか・・・・・・・・・・・・じゃなくて!!」
気が短い?
そうだ、そうかな、
「なら来週、来月、来年か?」
「・・・・・・っ、そんなの、待ってられるわけ、」
「我に言っておいて、そっちの方が待てないのかの〜」
「そうだっ、あの子のことを、そんなに待てるわけないだろ!!」
セシィの、その身体で叫ぶ。
それもそうだ。
「確かに、出来ることなら、すぐにでもセシィに会いたいの、」
「だったら! ・・・・・・なんで、そんなこと聞くんだよ、」
「で。我は、貴様とまた遊ぼうと言ったんじゃが、その返答は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ?」
だとしても、まったく、今は関係ないというのに、
我はあくまで、貴様との、話をしているんだ。
「我は楽しかったからまたやろうと誘った。貴様も、楽しかったのじゃろう?」
「っ、いやっ、——ならっ!」
「違うのか?」
「————っ、」
その後の言葉は、続かない。
及第点、と言ったところかの?
「だったら、なんだよ。まるでそんな、あの子を、諦めるみたいなっ、」
「そんなわけないじゃろ?」
「だとしたら!」
「だとしても、悪くなかった、またやっても良かった。それくらいは思ってくれたじゃろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・、」
沈黙、まあ答えてる様なものか。
まったく、その黙りこくった顔させるのに、どれだけかかったと、
セシィじゃったらもっと、・・・・・・いや、セシィ並に面倒なやつじゃのー、
「・・・・・・・・・・・・ぃゃ、俺に、そんな権利、」
「うわまだ言っとるのか。なら我ともう遊びたくないのか? 悲しいの〜〜、——ちらっ?」
「そんなことはっ、いや、でもっ!」
「はあ、難しく考えすぎじゃ。貴様は、貴様らは、いつも考えが過剰なんじゃから、」
困った奴らじゃ、
もう、我だって気は長くないんじゃぞ?
「答えろ、我とまた遊びたいか、遊びたくないか、」
「・・・・・・・・・・・・、」
「貴様は生きていたいのか、死にたいのか、」
「・・・・・・・・・・・・俺、は、」
「あの子が、笑って過ごせるなら、それで、」
・・・・・・・・・・・・お。
てっきりまだモゴモゴ囀るのかと思ったが、いいこと言ってくれたじゃの、
「つまり、死にたいわけじゃないんじゃの!」
「いや、」
「セシィが大切な人が死んで笑顔で過ごせるわけないもんの! つまり生きたいってわけじゃ!!」
「え? 俺が、あの子の、」
「あーもうそこからか!? もうそこは受け入れろ! ともかくっ、貴様も、セシィも生きられる方法があるなら、それが最善じゃろ!!」
ふうやれやれ、なんでこんな誰が聞いてもわかる様なことを、こんなに時間かけて解らせてやる必要があったんじゃ、
・・・・・・でもまあ、おかげで少しくらいはセシィにも伝わったかの、
ふっふっふー、大親友の我の言葉じゃ、心の奥に引きこもっててもきっと届いてる。という体で、進ませてもらうぞ、
「そこでこいつじゃ! 聞いとるかマキナ、」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? ああ、あ?」
「俺が、俺なんかが、あの子にとって、。そんな、俺はただの、醜く取り憑いた、」
「貴様もきけーい!! どうやったのかはよく分からんが、ここに元は一人だったのが二人になった奴がいるからの。つまり、同じ方法を使えば、貴様とセシィも二人に分けられるはずじゃ!!」
なんか身体を作れるとかなんとか言っとったしの、
その為にわざわざ拾って回復するのを待ってるわけじゃし、別にエウスでも良かったが。
というかエウスは・・・・・・、いつの間にかどっか行っとるの。相変わらず神出鬼没な奴じゃ、まあ協力してもらうのは我が勝った時って話じゃったし、しょうがないか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よく、わからんが、つまりそいつは、二重人格みたいな状態、ってことか?」
「あ、そっちもそこからか!? もー、なんでそんなとこ似てるんじゃ、」
「・・・・・・・・・・・・いや、ええ?」
ここまでの会話で気づかんかったのか?
確かに説明はしていなかったが、エウスの奴は初めから、そういやあっちは何でわかっとったのか。
まあ雰囲気でわかるか普通に、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ。まあ、なら、とりあえず、新鮮な死体でも、用意するんだな」
「なんじゃ、そんなものいるのか?」
「ああ、ボクの魔法は、そんなに万能じゃない。順番に組み立てればいい、機械ならともかく、生物は一気に作り変えないと、端から崩れる、」
「ふーん。そんなものか、」
「というかそもそも、別に、協力するとも、」
「あ、今それ言うのか? なんじゃ、何が欲しい、プリンを箱でくれてやろうかじゃ?!」
「別に、というかボクを、食いしん坊キャラにするな、」
なに言っとるんじゃこいつ、
まあいい、ほれ、道筋が見えてきたじゃろ?
だからもう、自分が死ねば全部解決するなんて考えはやめろ。
それでいいなら最初から、そうだったら我もなにも思わなかったのに、まったくもう。貴様のせい、じゃぞ?
「・・・・・・はは。俺の、せい、」
「そうじゃ! だから責任持って、貴様も生きるのじゃ!!」
「そんなの、だって、そんな期待していいわけ、」
「お? ふふ、これはようやく我の苦労も報われたかの」
ならその調子で、セシィにも同じ事伝えるのを手伝ってもらったりも、
元はと言えばこいつの思考のせいじゃし、いやそれは我がやるのもいいが。
ふふ、どちらにせよ、楽しみじゃの♪
早くセシィと、こいつと、・・・・・・ああそうだ、いい加減名前くらい聞いとかんと。でもセシィの口から紹介させるのもまた、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あー、仮に、ジブンが、協力したとして、その身体を移すのは、どうやる気だ?」
「え? なんかそこは、やり方知っとるんじゃないのか??」
「・・・・・・シブンの場合は、たまたま同じ脳を作ったらなった、バグ、、。偶然の様なものだ。仮に同じ死体を作ったとして、それは別の何かが複製されるだけだ、」
えっ、おーー、なるほど?
あーー、じゃ。
ならそっちが出来るやつも探すしかない・・・・・・、いやそんな事できる奴はそれこそ、、
「それに、もう、時間切れだ、」
空が急に暗くなる。
もう夜か、今日の宿はどうするか、
ではなくて、
「ああ、なるほど、そこまでか。じゃ、」
「あっ、なっ、あれは!」
空が、堕ちてきた。