僕たちは三人で歩き出した、のだが、
重大な問題が発覚した、
「オー、あ、蛾だ、」
「ちょ、お腹壊すのじゃぞ!?」
「焼けばいけるよ、」
「だよなー、おーパ、く、?」ドタムンッ⁉︎
跳ねた、揺れた、凄い音した。
こいつ、動くたびにものすごい見せつけてくるのだ、僕にとって害を。
しかも定期的に、
「おっと、大丈夫かの、」
「アー、すまん、足元がなー、」
よく転ける、その度に僕とは明らかに違う音がする。
僕があんな風に前から地面に叩きつけられたら、
何だよ、流石に地面の方にヒビ入ったりはしないよ!
「足元、見えなくてナー、」
「ああ、確かにじゃのー、」
「ウガーー!?!?」
何だそれ、都市伝説じゃないのか!?!?
嘘だ、僕は自分の目で見るまで信じないぞ!!
「ハァ、ハァ、なあそろそろ疲れねえ?」
「我は全然じゃぞ、」
「オー、さすがドラゴンさま、」
「僕は別の意味で疲れたよ」
しっかし進むの遅いな。
ま、旅なんて本来こんなものか?
いつもみたいに収納空間使ってもいいんだけど、
その場合、レコウに二人で乗ることになるのか。
それは。レコウも嫌がるかもだしね。
「・・・・・・ほら、荷物くらいは持ってあげるから。もうちょっと頑張ろ?」
「エ。いや、それは、さすがに、」
「ま、一番重たい荷物は渡せんからの、」
「ウガーーー!!」
くそう、僕も一度くらいは持ってみたい。
いや、まだ、可能性が無いわけじゃないんだからね!!
「・・・・・・そういや、オマエらは荷物ねえけど、どうしてんの?」
「そうじゃのー、まあ我一人なら現地調達でも問題ないが、」
そういう君も、ほとんど荷物ないけどね。
さっきみたいに、その場その場でなんか食べたりしてんのか。
・・・・・・蛾は、流石に僕も直でいったらお腹壊すな。
「・・・・・・あー、ほら、余り物ならあるけど、食べる?」
「あ、どうも。・・・・・・ってうお!? どっから出した!?!?」
今食材は、小金も入ったからいっぱいあるんだよね。
あんまり持ってきすぎるとレリアに迷惑かなって思ったけど、どうせ消費期限のやつは僕じゃないと保存できないし。
上の奴らは無駄に溜め込みすぎなんだよ、どうせ食い切れなくて捨てるだろうに、
と、それより君も、なにそんなに驚いてるのさ。
僕たちがここから出てきたとこ、見てたでしょ??
「いや、そっちの、ドラゴンさまがやってたのかと思ってよ。オマエがやってたのか?!」
「そうだよ? この子にこんな高度なことできるわけないじゃん、」
「まったくじゃ!」
何で得意気なんだこのドラゴン様。
「レコウじゃ!」
「アー、レコウ、?」
あ。呼び捨て?
「エ、エ、え?! レコウ、サマ??」
「むふー? じゃあ、レコウちゃんって呼ぶのじゃ!」
・・・・・・それもなんか、やじゃない?
レコウ??
「レコウ・・・・・・、サン?」
「んふふー、それでいいかのー? セシィ〜?」
「何で僕に聞くの?」
ま、ドラゴン様なんて呼ばれるよりは、似合ってるんじゃない??
「アー、なるほどなー。そっちの方か、合わせた方が良かっのカ」
「なにが?」
「イヤァ? それよりオマエ、セシィって呼ばれてんの⁇」
おん?
まあ、君を含めてまだ、五人くらいにしか呼ばれてなきけどね。
そのうちの一人にアレンがいるなんて感激!! ・・・・・・あー、でも、メガネにくらいは教えてきても良かったか?
「ふーん。なぁなぁ、自分で付けたのか?」
「いや、僕の名前は・・・・・・。まあ、セシィっていうのは、レコウがつけてくれたよ、」
「・・・・・・ほーん。イイナー、」
なんだこいつ、
何で、不機嫌? 読みづらいな、
レコウ、名前、ドラゴン様・・・・・・、は!
こいつ、まさか、レコウのこと狙って!?
くそっ、これだからオスは、いや別にオスだから嫌いってことはないけどさ、
ふーん、そうなんだー。
「なあ、オレにも名前、付けてくれよ、」
「おう、いいだろう、僕が付けてやるよ、」
「オ、ア。カッコいいの頼むぜー」
そうだな、これ以上変な勘違いされないように、めちゃくちゃ男好みでカッコいいやつ考えてやるよ。
「・・・・・・うん。よろしくナ、」
・・・・・・とは言ったものの、僕が一から考えるなんて、苦手だ。
組み立てるのは得意なんだけど、作り出すのはね、機会がなかったから。
そうだ、こんな時こそ、男心の夢を思い出せ! 中ニとかいう素敵な機会があるらしいじゃないか!!
なぜか、これ、思い出し辛いけど。
えっとー、彼の特徴はー?
魔族、性格は反抗的、全体的に黒め、
外見は、・・・・・・うーん、内面。りょーせー、ゆー・・・・・・、天? いや底、
いやぁ、あ、なんか、思いついちゃった。
「・・・・・・シファ、とか、どう?」
「オ? どういう感じだ?」
「うん。絶対への叛逆者って、感じだよ」
「いいねえ! カッコいー!!」
・・・・・・うん。夢が悪いよ、僕のせいじゃないもん。
「アハハ、オレ、オマエに名前貰って、すっごくイイ気持ちだぜ、⁉︎」
「うん、なら、光栄だよー?」
本当の理由は、黙っておコー。
「ハハハ、いや、こんな愉快な気分は、初めてだ」
「そう? ま、気持ちはわかるよ」
「・・・・・・マジでー? アー、いや、なんでもねーや」
さて、無駄に頭を使ったな。
レコウー? こいつ名前決まったよー、
「なるほどなるほど、これは、あやつに知らせたら面白いことになるかもの、」
「どしたの?」
「いや、土産話ができただけじゃ! 次はいつ行くかはわからんがの!!」
ふーん、誰だろ、多分レリアにかな?
ま? 確かにこの戦闘力は、同じ仲間で家族として警戒すべきと、共有してあげるか。
「それじゃ、そろそろ行ける?」
「ん、おお! ・・・・・・アー、まあ、いちおーハー?」
「・・・・・・やはり、我以外は軟弱じゃの、」
「僕までまとめて言わないでよ、」
まだまだ、体力には余裕があるよ。
おそらくは今日中に村とやらまで行けるはず。
ここら辺たまに人が、魔族が、いやもう面倒くさいか人が来てる痕跡あるし、
「・・・・・・チッ、しょうがねーなー? 乗れ! セシィ‼︎」
「あ??」
いや、君、その体幹で、
僕が軽いと言っても、あ? だれが軽いだ!? 重そーなもんぶら下げやがって、
「エ、セシィ、サン?」
「いや、別に僕はいいよ。それより、なに乗れって、」
「あ、よかった。・・・・・・オオ! 見てろ、このオレサマの力を!」
「ア??」
「ぇ〜、なんでぇー??」
いかんいかん、ただの一人称だ。
でも考えちゃう、やめてね、
「よくわかんねーけど、見ろ! このオレの魔法を!! 『反抗の翼!』」
お、何だ、魔法、羽、皮膜、悪魔?
「お、いつか見た、コウモリっぽい羽じゃの」
「わざわざ、魔法で生やしたの?」
「いや、これは、伸ばしてるだけだゼ! 普段は、邪魔だからって、切ったんだ」
そう。どうだったっけ。
・・・・・・あ、よく見ると、ツノもあったんだね。
だいぶ短かったからわかんなかったよ、メートちゃんのより小さいね。
「誰がタンショウだ!?」
「えー、なにそのキレかた??」
「セシィも普段こんなんじゃぞ、」
うっそー、やだー、
「それで、なに、飛べんの??」
「マー、一応? ・・・・・・あんま、自由にはいけねえけド」
「なら早く移動できそうだね」
せっかくだ、みんなで翔としよう。
レコウー、乗せてー、
「・・・・・・ア、」
「・・・・・・あー、あんまりじゃ、」
「なにが?」
あんな危ないもん乗れるわけないじゃん??
それに、この状態のレコウの背中がどうなってるかって、気になってたんだよねー。
「・・・・・・そう気を落とすなじゃ。あー、少女??」
「少年っス、まだ気持ちは、マダ、」
「・・・・・・シファ、じゃったかの。ほら、我も、人一人乗せてたら、途中で疲れてしまうかもしれんからの、」
「レコウさん!」
なにやってんだこいつら。
もしそうなったら、僕がレコウを運ぶよ、
君にわざわざ頼むわけないだろ?
「というか、レコウがこの程度の距離で疲れるわけないでしょ。この星一周したって大丈夫そうなんだから、」
「いや、あー、そんなこと、ないかもじゃよー??」
・・・・・・どっちにしろ近くの村までなら、絶対問題ないでしょ。
なら、さっさと行こう。
「ウー、グスン。っアベ!? イタッ!?」
「うお、また胸からいったのー、飛んでる時もダメなのか??」
「ほら、だから言ったでしょ、」
これで僕まで乗せてたら大事故だよ。
あー、ほら、怪我したの? もー、
どれどれ、うん、対して深くないね、
このアレン用に買っておいた包帯を使ってやろう。よくよく考えたら、アレンに怪我なんて僕がさせないからね。
「・・・・・・ウン。かわってなイ」
「おいお前、今どこ見て行った、嫌味か君!?」
「・・・・・・ベツに、オレだってあげれるもんならあげてーよ」
お? 言ったなー、
流石に、これ直接もぎ取ってくっ付けるのは厳しいけど、いつか方法見つけたら真っ先に貰ってやるよ。
「へへ、じゃあ、その時は元オレのだし、」
「いや、それは流石にダメじゃぞー」
「ア。すんませんっした、レコウさんー!!」
おー、浮気疑われてやがる、ってなにが浮気だ!? ふん、ざまー、
「これ、つまりは、将来的にレコウさんのものに、」
「おー?? 我は別にいらんのじゃが、」
「っ、今のが一番と!? 流石だ、さすがレコウさんだ、」
むー、二人で話してるなよー、僕も混ぜろー、
「スマン、セシィ。オマエは、今のままで十分らしいぞ」
「あーー?? なわけあるかー!?!?」
アレンはなぁ! 自分では隠してるつもりだけど、それなりにおっぱい星人だったんだぞ!?!?!?!?!?
「イヤ、でも、今のでいいって、」
「建前だー!!!!」
そもそも、君がわかるわけないだろうに。
「ソ、そうなんですか!?」
「んー?? まー、何も言うことはないじゃ」
「なるほど、これがドラゴンの気づかい、ツヨイ、カテナイ、」
当たり前だろ、またフラフラ飛びやがって。
あー、もう、危ない。ほら、何でだんだん地面に下がってくの、
「イヤ、これ、重しが慣れなくて、」
ウガーーーーーーーーーーーーーーーー⁉︎⁉︎!?!?!?!?!?!?!?!?⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎!⁈⁉︎‼︎⁉︎⁇⁈!