「にゃ!? あれ? いま??」
「はぁ、はぁ、確かに効果的だよチクショウ」
クソ、魔王、甘くみていた、的確に僕の弱点ついてきやがった。くそ〜、
「わかった、魔王、僕の負けだ。話をしようじゃないか。ドコマデミタ?」
「え、ぜんぜ・・・・・・。にゃ! もう、ぜんぶみちゃっ「た場合は君を消さなきゃいけない「てないよ!?!?」
記憶をね、でもそんなには見られてないのかな、じゃあ許してやろう。
とでも言うと思ったか?
「勇者、」
「え、なにゃ!?」
「どう思う??」
「いや、え。にぇ⁇」
・・・・・・あれ? そこすら見てないの??
ま、ならいっか、アレンに関係しないことなら、そんな本気で怒ることもないよ。
「・・・・・・・・・・・・交渉、あいて?」
「君と? なにを?」
「・・・・・・・・・・・・戦闘の回避、」
ふむ? なんだろ、
まあ、僕もアレンに関することは、真面目にやるよ。
「何故? 敵だろ?」
「エンゼは、無駄な消耗を望んでいない。互いに不可侵であれば問題ない」
「でももう勇者、いや人間は魔族と戦っているよ」
「それは、エンゼの国じゃない。別の、関係ない国」
「ま、それが伝わるといいね、」
人間と共存、つまりは自分が傷つけられるのを嫌ったってところか?
別にそれでも、魔王は一人くらいいればいいか。本当は僕はどうでもいいし。
「おまえは、何だ、」
「うーん、強いて言うなら民間人?」
人権ないけど。
ここでもね? いやあこの国は僕らのことなんて、民として認めてないか。
「っ、エンゼは。・・・・・・そう、だけど」
「ま、いいよ。よくないけど、僕がどうこう言うことじゃない。この国なんてね、」
たとえ滅びようがなにしようが、僕には関係ない。
彼らだって、むしろ瓦礫と自然の中の方が、生きやすいかもね。
「なら、なぜあんなに殺した! おまえは、ただの殺戮者か、」
「いや? 殺してないよ、一人しか。君と一緒にしないでくれ」
むしろ、味方の爆撃から守ってあげたくらいだから、感謝されるかな?
敵を敵の味方から、味方の敵を敵から、そして僕にはどっちでもない、うわ変なの、まあいいや。
「・・・・・・・・・・・・は?」
「うん。僕も、僕が何だかわかんなくなってきたよ、」
「ころして、ない?」
「ああそっち? そうだよ、ちょうど良く、君と同じように攫ったんだ」
人を詰めるだけの空間に、気持ち悪いけど人命救助の為だ、我慢してくれ。
ところで、とりあえず脳まで止めてるけど、どのタイミングで解放すればいいんだろう。
あ、君も見るかい? この空間と繋げてみよう。
「これ、なんで、・・・・・・何かに使う、売りでもするの?」
「あはは、ふざけるな。。子供の冗談でも、そんなこと言わないの」
「・・・・・・そう、だな。エンゼも嫌だ。・・・・・・・・・・・・じゃあ、なんで? 何で、殺さなかったの?」
ふむ、君がそれを聞くのか?
君にとっては、ただの敵だろ?
「違うっ、エンゼは・・・・・・。こんなの、敵じゃない、」
「まあ、確かに、戦闘力的に?」
「だから、いなくなってほしい。ここから、」
・・・・・・そこ、から?
「うん。エンゼは、ずっとそうしたい。」
「敵限定?」
「・・・・・・違う。わかってるよね、」
うん。なるほど、理解してきたか。
お互いにね、君は、
「おまえは、エンゼと同じか、」
「まあ、そうみたいだね、魔王様」
一応、表面上は、
こだわりが無いから、やらない理由より、やる理由がある方を選ぶよ。
「でも、魔王様なら、そんなの好きにできるんじゃ無いの?」
「・・・・・・おまえは、王というものを勘違いしてるな」
そう? 僕が見てきたのはみんな身勝手だったからね。
女に唆されて無理やり王座を奪った挙句、武力と伝承だけで強引に世界統一しようとした奴とか。
今は、頼れる女王様に変わってるけどね。
「そんなヤバいやついるの?」
「いるんだよねー、しかも名目上は今も王だよ?」
「・・・・・・エンゼは知らない、どこの話だ、」
おっと、余計なことを言ったね。
それで、君はどんな王なんだ?
「王じゃない、」
「え?」
「これは昔の名残。この国の上は議会制、エンゼはせいぜい武力担当の一人」
「うそー!」
紛らわし! え、じゃあここなに、民主主義? というには民の扱いが、じゃあ貴族制?
王のいない代わりに、複数の貴族がトップの国か。
権力分立、いやまあ王政よりは、マシなのかな??
「つまり、君の立ち位置は、何人かいる権力者の一人程度?」
「軍の作戦は通せる、だけど軍の編成はできない。戦闘行為の一部だけ、エンゼが好きにできるの」
「発言力、」
「頑張って大きく見せた、国の人気にもなった、それだけ、」
「うわぁ、」
この幼女、まじで幼女か。というか大きく見せるって物理的な話?
まあむしろ、戦闘装置として前線に送られないだけマシなのか、
「へへ、この戦争の管理装置動かせるのエンゼだけ。つまりエンゼがいなかったらこの国滅ぶ。だから多少の自由はある」
「・・・・・・あれ? なんか、既視感が、」
違いがあるとすれば、まかり間違って追放でもすれば、マジでこの国一瞬で消えることくらいか。
「・・・・・・・・・・・・ん? そういや、そんな君を僕、拉致ってきちゃったような、」
「だいじょうぶ、一日くらいはもつ。昨日の暗くなってきたころにやったから、まだ明るいならもんだいない」
「ここ、いつも真っ白だけどね。ところで、君、途中で気絶してたけど・・・・・・、」
さて、今は何時かなっと、
この世界、時間の概念が緩いけど、僕は夢のせいで自転単位で体内時計設定してるんだよね。
えっとー、僕がお城に来たのが、お昼くらいだからー、
「っ、はやくもどせ!!」
「ま、まあ、そんなに焦らなくても、」
「はやくしてぇーー!!!?」
あー、はいはい。お姫様?
うわ、正しくお姫様って感じで弄りづらいなプリンセス。
「あ、プリン食べる?」
「たべ! ないっ!!」
「あはは、じゃあ、」
多分、マジで問題になってると思うから、先行って説明してきてくれる?
「・・・・・・エンゼの部屋、普段誰も来ないから、だいじょうぶ。たぶん、」
じゃ、僕も、一旦そこに出ようかな。
魔王って、意外と一人いなくなっても、何とかなるもんだね。
「監視してきたやつ、ぜんぶこわした、」
「なるほどね?」
うーん力技。魔王っぽい。
どこまでやったんだろうね、
「・・・・・・まだ、そとあかるい。よかった、」
「焦らなくてもいいって言ったでしょ?」
「むぅーー!!」
しかし、ここ、誰の部屋だ?
いや、彼女の部屋だということはわかる。
ただ、内装が、実用的過ぎて遊びがない。
この部屋を見ても、思い浮かぶのは働き詰めの苦労人。
決して子供の部屋とは思わないだろう。
「・・・・・・ソファ、何度も寝た後がある、」
「いがいとかいてき、近いと便利」
「ま、床よりはね?」
んー、書類の山。
人間の国より綺麗な気がするけど、いっそ魔法で一纏めにできないのかな?
「あれは、いいの?」
「いまはおやすみ、ひさしぶり、」
闇を感じる、闇幼女だ。
「おまえが事件おこしたから、おやすみになった」
「お、前線が一つ進んだから?」
「そのせいで急な仕事が増えたから、昨日はずっと起きててお昼から少しやすみ」
・・・・・・うん。僕は謝らないよ?
あ、もしかして、それでさっきあんなに簡単に気絶したのかな?
・・・・・・うん。やっぱごめーん。
「まあいい。それよりおまえ、エンゼに協力する?」
「・・・・・・しない理由は、一応ないよ、」
僕が疲れるってこと以外、
する理由も、無いんだけどね、
「・・・・・・なにが欲しい、」
「君って言ったら?」
「やる。全部終わった後で」
うん、じゃあ五、二でいいよ。最初から五が限界だと思ってたからね。
「はゃ?」
「うん、虚しいが、やはり力だ。諸刃だとしても、僕は使いこなしてみせるぞ!」
「・・・・・・・・・・・・ほんき?」
「七枚重ねだった君に、言われたくないねえ」
あはは、元々、僕の感情なんて無いんだ。
ゼロより一、ほんの少しでも利があるならそっちを選ぶのが、合理的だろ?
「・・・・・・・・・・・・おかしなやつ、」
「それ前にも言われた気がするから、やめてくれる?」
誰にだったかは、忘れたけど。
さてと、幼女の部屋、全然そんな気がしない。夢君、残念だったね? わからないけど。
「まだ、じかんあるな、」
「夕方まで、あれ動かしに行くまで?」
「うん。じゃあすこし、遊ぼうか、」
お、なに、急に子供っぽいじゃん。
仕事机、引き出しの中、ああそんなとこにおもちゃ入れてんの?
・・・・・・なんか、入ってたっけな?
「はいこれ、おまえならどうする、」
「うん、こっちの兵を使って攻めるかなって、これ思いっきり仕事道具だろ」
確かにちょっとおもちゃっぽいけど!
だって地形がもろおんなじだもん。
あ、僕がいたとこ、めちゃくちゃになってる。
違うよ? 僕じゃなくてあの爆撃魔のせいだよ??
「まちがえた、これは軍事機密」
「誤用の確信犯やめてくれる? 伝わるのかなこれ、」
「こっち、かんたんな架空のやつ」
お、まるで、
なんだろ、
「コマ、なるほど。ちなみに倒したやつは使えるの?」
「ネクロマンサーは人道的にきんし、」
「だよね??」
チェスだな、これ。
でもルールは全然違うけど。
「こいつは遠距離範囲攻撃、こいつはそれを防げる。こいつは空を飛んで地形を無視して、こいつの周りでは撃ち落とされる。なるほどね、」
「はじめて? まあおぼえろ、」
ドヤ顔、かわいいな、絶対うまいっていう自信があるよ、接待してやろうかな。
ふむふむ、まあ簡易版らしく、そんなに長くはかからないよう簡略化されてるのか。
「天候要素とかあり?」
「あそびだよ??」
「だよねー、」
なら、なんとかなるか。
これがこうで、最大何手だ?
「わかった、まあいけそう」
「お、よし。おまえがさき、みせて、」
「え?」
勝っちゃうよ??
いや、僕、全力でじゃんけん負けてあげようとしたのに、
イレギュラーの無い決まった一本道なんて、慣れっこだ。
うーん、こうなったら、縛りプレイするか。
王さえ取られなきゃいいのに、あえて無駄に見せプレイしてやる。
「よ、」
「ん、」
「ほ、」
「お、」
「あー?」
「うん。」
コマ、進める。
あれ? エンゼちゃん? 変なやり方するね??
僕と同じ手を繰り返す、わざと最善手からずらしてる僕の手と。
は、これは、ミラー戦術ってやつか。
虹色の魔力、万能の対応、なるほどね、
それ、弱くない??
「・・・・・・また、同じだ、」
「うん。おんなじ、」
「これ、決着つかないよ」
「うん。そうだね、」
お互い何回もコマを進める、もう本来だったらとっくに終わってるくらい。
なのに、まだ一つも取られてない、お互いに。
まあ、全く同じ進め方してるんだから、当然だけど。
でもさあ、やっぱそれ、物凄く弱いよ?
僕が、一つも取られないよう縛りプレイしてるからいいけど、本来だったらとっくに君の王は取られてるもん。
「なんで?」
「君のせいだろ??」
「おまえのせいだよ。」
コマが取れる位置に近づいても、それをとったら取り返されるからやらない。
弱い駒で強い駒を取れる時すら、なんで頑なにずっと真似してくるんだ?
「ひとつも取れてないじゃん」
「ひとりもしんでないよ」
うーん、千日手。これ簡易版ゲームなのに。
手を早くしても全然変わんないし、というかミラーだから、僕が早くするほど君もどんどん早くなるね。
なのに盤面がほとんど変わってない、これ知らない人が見たら、何やってるかわからないよ??
・・・・・・あ、わかった。
もしかして、君も縛りプレイしてる?
もー、いいのに別に、
「・・・・・・これ、ずっと終わんなかったらどうなるの?」
「・・・・・・にゃん、どうなるんだろうね?」
両方が滅ぶんじゃ無い??
「にゃ、そのまえにべつの国がきて、一緒に戦うことになるかも」
「いや、近い方が先にボコボコにされるだけでしょ、」
「にゃーん。じゃあ、すごく強い敵が来て、協力しないと両方死んじゃう、」
「まさに人間から見た君達だね。終わったらまた再開するだけかもよ?」
「にゃー、じゃあ、自然のものすごい力で、そんなの全部まとめてなくなっちゃう」
「ありえはするけど、結局滅んでるよね?」
・・・・・・ま、そうだね。
僕がこれの結末をつけるとしたら・・・・・・、
外から、おっきな手で、全部綺麗にしまっちゃうとか?
ほら、もう、暗くなってきたよ。
誰か、人きてるね。
というか僕の扱いってどうなってるの?
隠れた方がいいかな、
「おまえは、しばらくエンゼのコマ使い、」
「軍の編成はできないんじゃ?」
「ただのわがまま。それに、最初から編成されてない。ごめんなさい」
「僕にはいいよ、僕らに言って、」
じゃ、このまま、ああ髪だけ戻しとくか、
「・・・・・・がいけん採用ってことにしても、あり」
「いや無しでしょ、おませさんめ、」
「だいじょうぶ。エンゼのとし、高いことにしてる」
「逆魚読みかよ、難儀だね、」
「なにそれ?」
さあ、何で魚なんだろうね。
そもそも、逆の逆だった気もするし、
なんか、ざぱーっとしてるから?
ま、いっか、多分適当なんでしょう。
「なら、よろしくね、プリンセス」
「ん。・・・・・・あ、プリン! さっきのちょ〜だい?」
「いやもう人来てるから、」
「にゃ〜〜〜、」
あはは、また後で作ってあげるよ、君ようのね。エンゼ様?