情報過多の荷物持ちさん、追放される   作:エム・エタール⁂

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間話 少し昔の話3

 

 これは、オレがまだ正しくオレだった頃。

 

 まだ、オレが産まれてなかった頃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

「ふーん。じゃあオマエ、その夢ってやつのおかげで、そんなカシコイわけ?」

「そ、まあ、今では本当にあったのかもわからないけどね。でも、知識は本物だよ」

「フーン。なあ、オレもその夢ってやつ、見れるかな?」

「どうだろうね。そしたら、お揃いだね」

 

 

 

「え、なにオマエ、女の方が好きなの??」

「いや、僕がじゃないよ。・・・・・・でも、まあ、そっちの方がマシかもね」

「アー、なるほど? 性別が変化するなんて、変な気持ちだろうな、」

「僕は、別に変わってないと思うんだけどね。いや、どうだろ。最初から、僕は無だったから、」

「ま、オレには、普通の女にしか見えなかったけどな」

「そう? ・・・・・・まあ、客観的な意見として、受け止めておくよ」

 

 

 

「・・・・・・あと母性? アレを求める気持ちは、まあわからないでもないよ」

「アー、確かになー、」

「おや、君もそうかい? 残念だったね、この空間には存在しなくて、」

「そだなー。ま、せいぜいオマエの将来に期待するしかないか」

「はは、どうだろうね、僕だけじゃ無理かな。君こそ、

 

「イヤなに言ってんだオマエ!?」

「えっと、そういう意味じゃなくて・・・・・・。・・・・・・一緒にお腹いっぱいになれたらいいのにって話だったのに、もー・・・・・・、」

「ア? なんだよ、ボソボソと、変なこと言うんじゃねえよまったく」

「普通、そうはとらえないからね??」

 

 

 

「ねえ、君は、ここから出れたらなにをしたい?」

「ンー、とりあえず、普通に暮らす?」

「いいねえ、普通って、どんな感じ?」

「そりゃ、なんか、メシ食って、寝て、後は・・・・・・、オンナ?」

「うわー、」

「なんだよ言わせておいて! オマエこそ、どうなんだよ!!」

 

「それが、わからないから、聞いてるんじゃないか」

「アー、なんか、したい事とかねえの?」

「さっぱり。普通の暮らしすら、想像できないね」

「・・・・・・フーン。・・・・・・あー、ならさ、オレの普通の・・・・・・、」

「んー?」

「イヤ、ソノ・・・・・・、。アッ、そうだ! なんか世界をぶっ壊すとか言ってなかったか?」

「言ったっけ?」

「エーー??」

 

 

 

「でも、そうだね。君も、手伝ってくれるんだっけ」

「オ、なんだよ、ちゃんと覚えてんじゃねえか」

「本気で、そんなことするつもりなの?」

「いや、オマエが言ったんだろ!?」

「ま、そうなんだけどさ、」

 

 ————冗談のつもりだったのに、普通僕がおかしいって止めるでしょ、、なんだよ。もう。

 

「あ? 聞こえねえよ、」

「いや、ふふ。——うん。なら、それも、悪くないかもね。やめるんだったら今だよ〜」

「ハイハイ、じゃあオレ達二人とも自由になれたら、一緒に世界を壊そうぜ、」

「うん、約束だよ、」

「アア、全く、しょうがねーなー、」

 

 

 

「あ、そうだ。あんまり、外で僕と話しちゃダメだよ、」

「なんでだー?」

「そりゃ、色々と不都合があるからね。また、似たようなことされるよ?」

「あー、まあ、オマエが困るなら、しょうがねえかー」

「君も、困るんだよ? いや、考えようによっては、君にはラッキーな事件だったのに、不意にするしさ」

「はいはい。もっと母性に溢れたら、考えてやるよ」

「君、そこに触れたら戦争だろ? ・・・・・・ま、精々、僕も頑張ってみるよ」

 

 

 

「ナア、また、話せるのか?」

「ん、そうだね。それじゃあまた、こうして同じ部屋に入れたら、好きなだけ」

「なるほどな、」

「ま、君は、よく入れられてそうだし、すぐ機会はあるかもね、」

「オマエこそな、」

「僕は、優等生だよ」

「じゃあダメじゃねーか、」

「優等生は、こうして好きな時に好きな部屋に入れるのさ」

「ほーん、いいなー、」

 

 

 

「じゃ、オレもオマエみたいになってみか、」

「無理でしょ、」

「なんだとー?」

「あはは、そうなる前に、僕の方から行ってあげるから待ってなよ」

「・・・・・・なんかやだなー、迎えに行くならオレのほうから、」

「迎えどころか一緒に捕まってるだけだけどね?」

「まっ、そっか、」

 

 

 

「・・・・・・おっと、人来るね。離れとくよ」

「おー? 全然聞こえねーけど」

「僕には聞こえるんだよ。ほら、声上げない」

「はー、まじでー?」

「もー、そんな顔しないの。別に、どっちか死ぬってわけじゃないんだよ、全く」

「でもよー、」

「もー、しょうがないな、」

 

 

 

「・・・・・・また、続きは、今度ね」

「・・・・・・ああ、またな、」

 

 

 

 それから、オレは少しだけ方法を変えてみた。

 でも、なかなかアイツみたいにはいかなくて、余計に扱いは悪くなった気がするな。

 

 そんな時、アイツがまたあそこに入れられたって話を聞いた。

 だからオレは、わざとニンゲンを怒らせるようなことをして、

 

 

「・・・・・・ア? いそう??」

「ちっ、そうだ。所詮はお前みたいなゴミ、誰も欲しがらねえと思ってたらよ、なんか高値で買ってくれるとこがあってな、」

 

 殴られながら、話を聞いた、

 

 どうやら、オレはもうあそこにはいけないらしい、

 

 イヤだ! そんな、せめて、アイツに、

 

 だって、アイツは、

 今も、あの中で、一人で、

 オレのこと、待って、

 

「何でも、人を魔族にする研究だとかよ。そのついでに、魔族を人に近づけてみたらどうなるかなんてのもやるらしい。良かったなっ、精々っ、可愛がってもらい、なっ!!」

 

 イタイ、やめろ。

 

 視界が、アカクなる。

 

 世界が、暗くなる。

 

 オレは、オレは、

 

 まだ、アイツに、

 

 

 

 

 

 

 

 

    ソレカラ、イロイロアッタ、

 

 

 

 オレハオレジャナクナッテ、

 

 

 

    カワリニ、ニンゲンノオモチャニサレタ

 

 

 

 

 

    カラダ、スキカッテサレテ、モウオレナノカワタシナノカワカンナクナッタ

 

 

 

 

           イタイ、キモチワルイ、サワルナ、××ルナ

 

 

 

 

   ————オレ? ナニ、ナンダッケ、

 

 

 アレ?

 

 

   アレ?

 

 

 

 

 

               アレ?

 

 

       アレ?

 

 

 

 

  アハ?

 

 

 

             アハハ?

 

 

 

 

 

 アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、

 

 

 

 

             ハハ

 

 

 

 

 

      ハ、

 

 

 

 

               ハ?

 

 

 

 

 アー、

 

 

 

 

              オ、

 

 

 

 

 

   コレ

 

 

 

 

 

 

 

               ユメ

 

 

 

 

 

 

 

 

      マオーサマ

 

 

 

 

 

 

 

        『  』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

「アー、イテテ。ナンダヨ、レコウさん。やっぱ狙ってるんじゃねーか」

 

「マ、これもドラゴンサマの気遣いって奴かね。それじゃあ、次は全力でヤッテヤルヨ」

 

「待ってろよーセシィ。さてと、まずは、」

 

「マオー様に、会いに行くか」

 

 

 

 

 

 残念なことにこのオレ、シファは、マオー様には会えなかった。

 

 マ、いいさ、元々そのつもりだ、

 

 イッパイ首を集めて、さっさとオワラセテヤルヨ。

 

 それから、アイツ、セシィと・・・・・・、

 

 

 

 なのによ、

 

 

 

「・・・・・・ナンでここ、子供ばっかなんすか、」

「あ? お前らガキどもは戦力にならねえからな。精々数合わせで殺しあってんのがちょうどいいんだよ」

「ホーン。じゃあここ、大将クビいねえの?」

「ああ、残念だったな。どっちにしろ、体は良くてもお前みたいな変な喋り方する奴は、大将様にも抱いてもらえねえと思うけどな!」

 

 俺なら相手してやってもいいぞーって、

 

 オレ、戦力扱いすらされてねえのかよ、

 

「ナアそれ、ホントにマオー様が言ってんの? ガキどもってとこ」

「ああ? 当たり前だろ、」

「フーン?」

 

 ウソダ、

 

     マオー様、あのバカな相手の魔王のせいで、こんなヤツまで使わないといけねーノカ。

 

        ショウガナイ、

 

「あ、な/   /んだ。よ??」

 

 

 ソレジャ、好きに暴れるとするかー、

 

 

 

 

 

 

 タイショークビ、イッパイとったのに、マダオワンネーノ。

 ミンタコロス? ・・・・・・アー、

 

 ・・・・・・ヤッパ、魔王やらなきゃ、おわんねーよなー、

 

 

 

 アレ? ナンデ? ドウセコワスノニエランデンダロ??

 

 

 ま、いっかー、

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 ・・・・・・アー、また一人、大将クビをやったゼー、

 しかも、魔王の右腕! ホントか? マアイイカ。

 

 サテ、そんなことヨリ、

 

「アー、あったあった、」

 

 オレは、路地裏の浅いところまで戻ってきた。

 オメアテは、もちろん、

 

「ナ、ナア、いいよな。これ食っても。まだあるって事はそうだよナ!」

 

 いやー、本当にうまそうだったんだよな、これ、

 しかも、何でだろうな、懐かしい気持ちになるんだ。

 

 ウン、まだあったかい、イタダキマース。

 

「・・・・・・え! ねえ、お姉ちゃん、何してるの??」

 

 ・・・・・・・・・・・・ア?

 

 ・・・・・・さっきの子じゃん、なに、戻ってきたのか??

 

 というコトはつまり・・・・・・、

 

「アーー・・・・・・、いや、ち、違うぞ! オレは決してオマエの分を取ろうとしたわけじゃなくてな!!」

 

 ヤベーー、ヤッチマッタ、

 しょ、ショウガナイ、これはアキラメテ、

 

「・・・・・・ッテ、あ? ナンで同じやつ持ってんだ?」

 

 コッチにまだ残ってんのに、

 ンー???

 

「えっと・・・・・・。あ! これ、あげる!」

「エ! いいのか!!」

 

 いただきまー、

 

 ってオイ!? なんで止めるんだよ!?

 

「だから、こっちのあげるって」

「え、あ、ソッチか!」

 

 持ってるほうか、

 

 ジャアヤッパ、こっち食うんだな、

 ハイ、どうぞ。

 

「・・・・・・う、うん。せっかく、おにーさん達に作ってもらったものだもんね、」

 

 そのまま、少女は、這いつくばって、

 

 ・・・・・・アー、なーそれ、食いにくくねー?

 

「『反抗』っと、」

「え、スープが浮いて、」

「と、オ、アララ。こう使うもんじゃねえからな、ダメだやりにくいわ、」

 

 しょうがねーから、やっぱオレがこっちもらうぜー、

 いいだろ、同じやつだし、

 

「あ、待って、」

「ウマ! ナニコレ!! スゲー!!!」

 

 おいおいおい、こんなん、初めて食ったぞ。

 ダレが作ったんだ! ぜってーアイツにも、セシィにも食わせてやる!!

 

「あ、その。軍人さんと、」

「フムフム、」

「魔王様が」

「・・・・・・・・・・・・オ、」

 

 アー・・・・・・、

 

 ソッカー・・・・・・、

 

 ドウシヨッカナー・・・・・・・・・・・・。






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