叛逆の悪魔は地に堕ちた。
羽をもがれて、傲慢な自分の力で、
はは、僕のせい、だね、
「アハハ、全身グチャグチャだ。おかしいな、こんなになるはず無かったのに、」
なんで、あんな状態で、自分から止まろうとしたんだよ、
あんな顔して、何を見たんだよ、
一面の深紫には、僕ぐらいしか映ってなかっただろ。
最後、確かに、
目が、合ったんだ。
「・・・・・・・・・・・・、」
「・・・・・・どうするじゃ、セシィ、」
「・・・・・・・・・・・・違うよ、僕たちが、簡単に終われるわけない、」
グチュ、ゴチュ、
まだ、血が広がっている。
アカイ、あはは、君も変わんないだね、
なんて、見たことあるのに、
ガチュ、ゲチャ?
「ッ、動いてる、じゃ?」
「ああ、苦しそう、だね、」
「・・・・・・シファ。すまぬ、いや、無理にでも、我が今すぐ楽に!」
レコウ? 何してるの??
いいよ、それより、コレが邪魔なんだ。
重力、なんで自分の邪魔になるもの持ってきたの、どうりで余計に酷くなったわけだ、
『はい』無くしてあげたよ。
「——なっ、これ、まさか、生き返るのか!?」
『反魂』
「そっ、そうか。そうなのじゃな! なら、良かった、じゃ? い、いや、仮にも敵じゃ、そうやすやすと復活させるわけにも。いやー、無念じゃー、我は触れんからの〜、」
グジュ、グジュ、
肉の塊が、紫の光に包まれてく、
いや、肉が、紫になっていくんだ。
ああ、これ、見たよ。
ガジュ、ギヂャ、
無くした部位を、補う魔法でしょ?
ベチャ、ズリュ、
君の本質は模倣だもんね、そんなこともできるか、
グヂャ、ゴヂャ、
ねえ、ところで、君、
ギジャ、ゲジョ、
頭まで潰れてるけど、それどこでやってるの?
グリュ、ズリリ、
もしかしてそれ、自殺防止にでもつけられただけで、自分でも操作できてないんじゃないの?
ギチ、グチ、カチ。
メガ、
「君は誰?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
————セシィ⁉︎⁉︎
あ、なに、レコウ、慌てすぎだよ。
慌てすぎて、吹き飛ばされてるじゃん、なんで無理に触ったの、
————ぁ、我、せいで。っ、やだ、
そんな大袈裟に驚かなくても、ちょっと刺さっただけでしょ?
それにしても、誰が設定したのその動き、間違えたらどうするの。
いや、君が自分で決めてたのかな?
————なんで、我、なにも、
なんにせよ、僕が悪いもんね。
初めから、綺麗に首だけで終わらせてあげたら、こんな事にはならなかったのかな。
でもいいよ、約束通りだ、
————こんな、ことなら、我は、
一緒に、壊れてあげる。
心臓をひと突き、でも生物ってね、脳のほうが大事なんだ。
まだ、僕は生きてるよ、君と違ってね。
あはは、でもこれ、ただの剣じゃないっけ、弾け飛んじゃうね。
安心して、その時に、君も一緒に飛ばしてあげるから。
君の力を使うのは得意なんだよ?
このまま、グヂャグヂャになろう?
ほら、抱きしめてあげる。
残念だったね、最後に触れたのが母性じゃなくて、
なんで君の方があるんだよ。
でももう。変わらないよね、だって全部、溶けて混ざるんだから。
いやあ、君を女として愛してあげられるわけじゃないのだけは、悪いと思うよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・意外とこないな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう、女の子をこんなに待たせて、僕に恥をかかせるつもりかい?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ、いいよ、じゃあ僕が代わりに、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、あれ? なんで無理にでも心中しようとしてるの、これじゃまるで僕が激オモ女みたいじゃないか、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで、こんな。ああ、そういえば最近、ちょっと僕、おかしかったっけ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだ、それは、誰のせい?
————にじ、じゃ?
・・・・・・エンゼ? なんで邪魔するの?
これ、延命機能? ああ、あの時の、余計苦しいだけなんだけど。
そんなことするくらいなら、あっちを治してあげなよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
————わかった、それをおまえが、望むのであれば。
・・・・・・・・・・・・は?
虹、魔力、万能の願望機。
だけど、そんな、できるのか、
だって、置き換え、もう失敗して、
もう、どっちにしろ、すでに死んで、
————魔法は成功している。ただ少し、余計な負荷があっただけだ。エンゼはそれをとるだけ、
だとしても、もう既に一度死んでることには変わりないだろ。
脳を再現できたとして。それは果たして本当に同じ、
————さあな、エンゼに聞くな。でも、脳のエピソード記憶の部分は残ってるぞ。
そう、なら、なんだろう。
いいの、かな。僕には、わかんないや、
なんで、君、そんなこと知ってるの?
————このエンゼは、おまえの心だからな。おまえが、勝手に話しかけてるだげだ、
なにそれ、
ああ、でも、ということは、
君とは、もう、話せなくなるんだね。
————なんだそれ、意味がわからないな。おまえは、そんなこと言う奴じゃなかっただろ。
うん、そうだよ。
僕は、本当は、
なにもない
————だから、あげたかった。でも、邪魔だったな。おまえ、本当はその程度、自分でなんとかできるだろ。
・・・・・・・・・・・・そう、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だ、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
————ごめん、でも、エン
なんで僕、こんなことしてんだ?
合理的じゃない。
心の中と話すとか、非生産的だろ。
————————ぁ、
さて、危ないものからはさっさと離れて、『保存』っと出血を止めて。うーん、傷の方は、とりあえず誰かの心臓でも貰うしかないか。
ああ、君、体欠損しても自動で治るの?
ちょうどいいや、ちょっと一つ貰うよ。
元々君が壊したんだ、これで恨みっこなしってね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「セシィ⁉︎」
「ふぅ。どうしたの、レコウ? うわ、これ心臓、変な感じだ。あとで元の僕のでも再現するか、」
さて、シファの方はっと、
あんなんで上手くいくわけないよね、
願いとか奇跡なんて、最初から、僕が『整理』して『調整』した方が早かったな、
脳なんて所詮は電気信号っと。お、本当にほとんど治ってるな、なら問題ないや。
しかしなんだよ心中って、僕はアレン一筋だっての。
「・・・・・・・・・・・・いつものセシィ、じゃよな?」
「あたりまえでしょ? 僕はいつもこうだよ」
「・・・・・・そう、だったの、」
ま、あれはちょっと薬入ってテンション上がってたぐらいに考えといて。
しかしあの子、なかなか悪どいこと考えるな、闇幼女だな。いつからだ、もしかして最初に会った時から無意識にやってた? 恐ろしいね。
でもいっか、確かに合理的だし、僕はわざわざその程度に何も思わないよ。
「よし、シファ、どうなったかな」
完全に、元通りにしたはずだけど。
さてさて、まあ問題はないか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オレ。あ、ナンダ??」
「どうだい、記憶ははっきりしてる?」
「・・・・・・・・・・・・マオーサマ?」
あれ、駄目かもしれない。
ほらペチペチ、しっかりしろー、
「・・・・・・アア、マオーサマが、助けてくれたんだ」
「まあ、確かに延命はしてたかもだけど。ほら、どこ見てんの、起きろー!」
「マオー様。」
おい、いま目が合っただろ。
ちゃんとこっち見ろや、
「・・・・・・・・・・・・マオー・・・・・・、セシィ?」
「ああ、意識の混濁が見られるね、まあしょうがないか、」
「マオー様は、ドコ?」
ちょっと、まだそっち求めるのかよ、
目の前に僕がいるのに。別に、なにも、思わないけど。
「落ち着けビンタ!」
「イタイ!?」
「よーし、咄嗟に跳ね返さなかったその気概に免じて、今回は許してやろう。・・・・・・後遺症で魔法使えなくなったりとかではないよね、」
「オ、オオ? 『反抗の鎧』」
うん。問題なさそうだね。
じゃあ僕は離れて、なんだよ、一度吹き飛ばされてるんだからな。
ま、言ったらまた、ああなりそうだから隠すけど。
「・・・・・・そういや、君が会いたがってた魔王様なら、そこにいるよ、」
「エ! ウソ、ドコダ!?」
「ほら、そこ、」
物陰に、隠れてる。
おっさん、情けないね、魔王のくせに。
「オーー! ついにアエタなマオー様。それで、エットー、」
くたびれたおっさんと低身長巨乳の男、
うーん、犯罪臭がする?
「ドコダ?」
「ほら。そこに、」
「イヤ、ダレ??」
・・・・・・・・・・・・君、そいつに会いに、ここまでわざわざ来たんじゃないの?
「エ? ・・・・・・チガウガ??」
「は? じゃあ魔王様って誰のことだよ、」
「いや、そのー、アア?? ・・・・・・会えばわかるハズだったんだよ。人間を滅ぼそうとしてるマオウだっていうから、てっきり、」
・・・・・・なんだったんだ、本当に。
「お、そうじゃ。という事は、わざわざもう戦争だとか戦う必要はないのかの?」
「あー、レコウさん? ・・・・・・いや、それとこれとはまた別、」
「僕もう、疲れたんだけど、」
流石にちょっと、心臓の調子がね、
ま、別に脳は、問題ないけど。
「いやー、ほとんど参加してない癖に、終わった後でいちゃもんつけてくるやつの相手はめんどーだなー、」
「うぐぅ、。せ、戦略的撤退‼︎」
「お? どっか行くのかじゃ?? 別に一緒に来てもいいのに、」
「流石に、このままナサケをかけられてツイテいくはダセーぜ!!」
翼、もうそれやめなよ、酷い目にあったでしょ?
・・・・・・・・・・・・いや、どこまで、その辺の記憶は残ってるの??
「じゃあな、セシィ! 今度は世界をコワシテから、またクルわ、」
「いや、それ、僕も死んでるだろ、」
というか、それ言われて逃すとでも・・・・・・
「ヤクソクだからな!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
って、行っちゃった。
まいっか、面倒臭いし、疲れたし。
なにか、合理的な理由を考えなきゃな・・・・・・、ん?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
————エンゼは、何か新しく作ったわけじゃない。
————本当に、少し、手助けしただけなんだ。
————だからお願い、それを、捨てないで。