咲-Saki- 恋愛物語   作:ケイ22

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前回はあんまり面白くなかったと自分でも思った為今回は結構気合い入れました。

あと、この物語のヒロインはシロです!!

前半はなんか違う人がヒロインっぽいですけど
ヒロインはシロですので、そこだけご注意を


より仲良く

今日は女子校での生活がちょうど1ヶ月。俺は人間の慣れの強さに感謝していた。1ヶ月だっと女子からのあの目線にも慣れてくるし、普通に女子達(クラスメイト)とも会話ができるようになる。もちろん体育の授業はまだ慣れてこないが……そして今日の授業を終えた俺は、いつものように麻雀部へ向かった。そして廊下を歩いてると俺の前で歩いてる異常に身長が高い生徒を見かけた。

 

「おーい!ねぇさん(・・・・)

「ん?あーりっくん(・・・・)だー。こんにちはー」

 

俺は彼女に挨拶したら。ねぇさんもとい、姉帯豊音は俺に気づき挨拶してきた。初対面から一ヶ月、麻雀部の皆(俺たちは)アダ名で話し合う中になった。と言うか、俺が勝手にアダ名をつけたらそのまま定着してしまったのが正しいが。

 

「私もいるんだけど」

 

ねぇさんの影から、異常に身長が低い子が表れた。

 

「ん?あー胡桃ちゃん(・・・・・)。ごめん、気づかなかった」

「おい!りーぼう(・・・・)。私のとこは、うーやーまーえー!それとその呼び方やめろー」

ねぇさんの影から表れたのは、胡桃ちゃんだった。この1ヶ月で胡桃ちゃんは俺にとって可愛い妹とかにしかみえなくなっていた。その為、ちゃんづけ、タメ口になってしまうが。可愛い可愛い胡桃ちゃんはその事をなんだかんだで許してくれてる。まぁ本当は「年下のワガママに付き合うのもお姉さんっぽい」という俺の発言が影響してるが。ちなみに胡桃ちゃんが言った『りーぼう』は俺のアダ名。俺が胡桃ちゃんと呼び始めてから、胡桃ちゃんは俺の名前の陸と麻雀のリーチ棒をかけそのアダ名で俺を呼び始めた。

そしてそのまま俺たちは揃って部室に向かった。部室に入ったらそこには、先生以外のメンバーは全員揃っていた。

 

「トヨネ!クルミ!リク!」

そう言いながら、直ぐにホワイトボードに笑顔描いて俺たちにみせてきたのはこの部の唯一の外国人のエリー(・・・)だ。

 

「揃ったわね、今日はトシ先生は遅れるらしいから私たちだけで始めるわよ。さ、みんなクジ引きをしましょ」

 

そう言ったのは、この麻雀部の部長のウサ先輩(・・・・)だ。そして俺たちはいつものようにクジ引きをした。このクジ引きは、これから雀卓でやる人とスマートフォンでネット麻雀する人を別れさせる為である。このは雀卓で麻雀する時に余った人が何もしないのが勿体無く、ウサ先輩が提案したものだ。だが、俺がこのクジ引きを引き始めたのはつい最近の事だ。理由は大まかに言うと、俺が麻雀の細かいルールを完全に覚えていないからだ。前までの俺は、クジ引きをするまでもなく直ぐにネット麻雀で余った人と一緒に麻雀をしていたのだが先生の「そろそろ陸君も雀卓でやらせましょうか」という一言で俺も混じり始めた。最初の何回かはみんなに迷惑をかけていたが、みんな本当にいい子だから愚痴を言いながらも何度も優しく説明してくるので、その罪悪感とかで直ぐに細かいルールを覚えた。

そして今回の結果は、雀卓でやるのがウサ先輩、エリー、胡桃ちゃん、ねぇさんで。余ってスマートフォンで麻雀をやるのは、白望さん(・・・・)だ。

 

「白望さん、ルームは俺が作りますから入ってください」

「……ダルいから、やっておいて……」

「……はぁ〜わかりました、携帯かしてください」

 

そう言ったら、白望さんは俺になんの躊躇もなく俺に携帯を渡してきた。そして麻雀アプリを開き、2人で麻雀ができるように設定したら白望さんに携帯を返した。そして俺たちは麻雀を始めた。

唯一俺がアダ名で呼んでない人……小瀬川白望。彼女には俺がつけるまえからアダ名がありそれで呼ぼうとした、胡桃ちゃんが「シロはダメ!絶対ダメ!」と言い出し。そのまま俺は白望さんをアダ名で呼べなくなっていた。ちなみに俺がつけたアダ名の説明だ。

 

姉帯豊音……あね(・・)たいとよ()。姉と姉さんとかけたりして『ねぇさん』と自然と思いついた。ねぇさんに始めてそう呼んだら「弟ができたー」と言い、何気に高評価。

 

エイスリン・ウィッシュアート……()イス()ン・ウィッシュア()トで『エリー』。こちらも高評価。

 

胡桃ちゃんは説明するまでもなく、可愛いからシンプルにした。年上にちゃんづけってなんか萌えない?

 

臼沢 塞……正直このアダ名は奇跡的だった。前々から男子()に怯えてる姿をみてると可愛いウサギと重なっていた。そして、()すさわ()え。少し強引だったができた。そしてこれには少し問題があり……1ヶ月たった今も俺はまだウサ先輩と2人っきりで話したことがない。なのでまだこのアダ名は俺の心の中にとどまっている。

 

そして、白望さんとウサ先輩とこれからどう仲良くなっていくか考えてるうちにオーラスが終わっていた。考えてる間俺は無意識に打っていたらしい。結果は白望さんが1位で、俺は3位。奇跡的に俺は振込む事なく、焼き鳥状態だった為だ。白望さんがCOM1を集中攻撃してた為だが……

 

「……どうかしたの?……」

「はい?」

「……いや、心ここに在らずだったから……」

(ん!不意打ちですよ!!)

 

たまに、白望さんが主人公であり俺がヒロインとして攻略されてると思う時がある。1ヶ月一緒にいるだけでわかる。白望さんは下手な男子よりイケメンな性格をしている。

 

「いや、なんでもないっすよ」

「……ならいいけど……」

 

そして白望さんは、雀卓の方を向いた。それにつられ俺も雀卓も向いた。

 

「ツモ!2000オール!」

 

ちょうどねぇさんがツモり、半荘が終わった。

 

「やっぱ勝てないわ〜」

 

そして、ウサ先輩は言いながら白望さんの方を向いたら俺と目が合った。そして反射的に彼女は目をそらした……ホント傷つくんすけど……

 

「そういえば、明後日からゴールデンウィークだね」

「ゴールデンウィーク?」

 

突然、胡桃ちゃんが明後日からの大イベントを言い出し。その意味がわからない外国人育ちのエリーが疑問に思った。

 

「明後日から学校が5日間休みなんだよー」

「ヤスミ」

 

そこでねぇさんがゴールデンウィークの意味をエリーに教えた。そしてお得意のホワイトボードに、布団に寝てる人を描き俺たちにみせてきた。

 

「ですけど、ゴールデンウィークが終わった再来週からテストですよ」

「りっくん、それは言わないのー」

「豊音は勉強苦手だっけ?」

「はい」

 

俺が言った一言で。いつもは、麻雀での強さや身長の影響で大きな背中を小さくしながらねぇさんは言った。ねぇさんはこの部唯一の勉強苦手の子である。俺とエリーは学校留学するほどの学力があり、胡桃ちゃんとウサ先輩は見るからに優等生、そして白望さんは天才タイプ。なんでも教科書にヤマはってそこだけを覚えて今までやってきたらしい。そして驚く事に毎回テスト順位は上位。

 

「今回こそ、シロに勝つわ」

「……」

「充電、充電」

 

ウサ先輩が白望さんに、宣戦布告をしてるのも御構い無しに胡桃ちゃんは白望さんの膝の上に座りだした。

 

「ねぇ、みんなでテスト勉強しない?」

 

そのまま胡桃ちゃんは、テスト勉強をするという提案をしてきた。俺はその言葉を待っていた。テスト勉強、高校生活でのよくあるイベントの1つだ。テスト勉強=遊ぶ、この公式は全て高校生共通なのはとても有名である。つまり、部のみんなと遊ぶ……好感度を上げるチャンス!

 

「あ!お願いー」

「ワタシモヤッテミタイ」

 

ねぇさんとエリーは明らかに乗りきである。よし!あとは重要な白望さんとウサ先輩だけだ。

 

「いいわね、シロはどうする?」

「……どっちでも……」

「じゃー、りーぼう以外のみんなでテスト勉強ね」

「さすがに酷すぎじゃね!?」

「えー、りーぼうもきたいの?」

「俺なんかみんなに嫌われるようなことした!?」

「先輩を敬わない」

「え?俺ちゃんと胡桃ちゃん以外の先輩は敬ってますよ!」

「私も敬え!」

「あはは」

「アハハ」

「……ふ……」

「……ぷ」

 

いつものこの感じ、俺と胡桃ちゃんが面白い事をして。他のみんなが笑う。この時は、ウサ先輩ですら我慢しながらも時々笑う為何度もやっている。だった1ヶ月の付き合いだが、俺にとってこの人たちとの時間はとても大事になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

結構、ゴールデンウィーク中にやるテスト勉強に入れた俺は安堵しながら部屋でくつろいでた。寝るまえの支度などは全て終え、眠気が襲ってくるまで俺は毎日ネット麻雀をしていた。そしてちょうど半荘が終わった直後、胡桃ちゃんから電話がきた。

 

「胡桃ちゃんが俺に電話なんて、始めてじゃない?」

『りーぼうにはね』

「うわー傷つくわー」

『冗談ヌキで。今月の24日、シロの誕生日なの』

「マジで!?」

『うん、そして誕生日の準備を利用して。りーぼうと塞を仲良くする作戦を私とトヨネとエイちゃんで決めたの』

「ヤバイ……胡桃ちゃんが年上っぽい!」

『あ、この話しはなかった事で』

「ごめんなさい!胡桃先輩マジ頼れるお姉さんです」

『それは把握してる』

「それでどんな作戦?」

『……まず私がシロがいない時に、この話題ふるから。その時に塞と、りーぼうでとある当番になってもらうから』

確かに、まずはウサ先輩と話す回数を増やすのは絶対である。同時に心の中で今度3人になんか奢ろうと考えた。

 

『そしてとことん2人っきりにするから』

「……はい?」

『じゃー部活がこれ以上気まずくならないように、頑張ってきなさい』

 

その直後、胡桃ちゃんは電話を切った。ウサ先輩と2人っきり……絶対これ以上気まずくなるきが……

 

「まぁなんとかるなるか……あ、誕プレ考えないと」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の部活活動。次の日にゴールデンウィークを控えてるこの日は何か、みんな少し浮かれてることが空気的にわかる。特に俺は、このゴールデンウィーク中に生まれて始めて女子とテスト勉強するとこ(遊ぶこと)がとてつもなく楽しみだある為完全に浮かれてた。

 

「そろそろ熊倉先生に、ゴールデンウィーク中の流れを聞きたいわね」

 

そんな空気を一変しようと、我らが部活……ウサ先輩が切り出した。だが、ウサ先輩が切り出す事は既に計算されてた(・・・・・・)

 

「じゃーシロとエイちゃんが、先生を呼びにいってきて」

「ワカッタ」

「……いやだ……」

 

胡桃ちゃんは、少しにやけながら作戦の第一段。白望さんをこの場から離れさせるを実行しようとした。だが案の定白望さんは行こうとしないが、エリーが彼女のまえに立ちホワイトデーに描いた絵をみせた。そこにはある人が、もう1人の人の後ろ首袖を引っ張りながら歩いてる2人の姿が描かれている。

 

「……ダル……」

 

そう言いながら、白望さんは立ち上がり。エリーと一緒に部室から出て行った。

 

「よし、シロもいなくなったし。みんなこっちきて」

 

白望さんとエリーが部室から出て行ったのを確認した胡桃ちゃんは、作戦の第二段。担当分けを実行しようとした。

 

「みんな知っての通り、今月末はシロの誕生日」

「うんうん」

「そう言えばそうね、少し忘れてたわ」

 

胡桃ちゃんのいったことに、ねぇさんとウサ先輩が同意した。

 

「それで今年は、人数も倍以上に増えたからちょっと担当分けしないと」

「あ、そーね。どうする?」

「いつもはどんな感じだったんすか?」

「あ……」

 

毎年誕生日を開いてる、胡桃ちゃんとウサ先輩の例年の感じを聞こうと俺が声をかけたが。ウサ先輩は机に目線を向け、すこし様子がぎこちなくなった。

 

「毎年、私が飾り付けで。塞が料理とか」

「じゃー今年もそれでいいんじゃね?変に変えたりしたら、あとあとめんどくさい事になるかもだし」

「確か、りーぼうは一人暮らしだから料理できるよね?」

「まぁできるけど」

「……え?」

「じゃー塞と、りーぼうが料理係。そして残りの私たちが飾り付け係」

 

まさに作戦通り。今朝、胡桃ちゃんから料理ができるか聞かれた時、何事?と思ってたが今繋がった。そして、かんじんのウサ先輩は完全に焦ってた。

 

「く、胡桃!なんで私が石井君と!?嫌だよ(・・・)

「ぐっ!!」

「あ!……い、石井君?」

 

嫌だよ、嫌だよ、嫌だよ……その後俺の頭の中にウサ先輩のセリフが何回も何回も繰り返された。苦手なのは知っていたがまさか嫌われてたなんて……生きててごめんなさい。

 

「石井君ごめんなさい、あの、その……石井君はいい人なのは知ってるけど!あの、その、ホント……あーー!!」

ウサ先輩は俺の方を向き必死に謝ってきてたが。自分がやらかしたとわかり、頭を抱えながら机にうつ伏せた。

 

「……バカみたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はゴールデンウィーク初日、この日のみ部活動は休み。本来ならインターハイ優勝を目指してる宮守女子麻雀部(おれたち)は休み無しの方が良かったが。顧問のトシ先生が用事で部活ができないとの事で休みになった。

だが、部活がないからといって今日は暇であるかというと、それはNOだ。今日の予定は、白望さんの誕生日会の準備と言うことで、白望さん以外のメンバーで集まっていた。そしてこの中の唯一の1人ぐらいと言うことで、場所は俺のアパートの部屋である。

そして話は変わるが、とある経験をしたことがあるか?と俺はききたい。その経験は、親が友人の中に自分と同じ年齢の息子がいると「同じぐらいの子だから、きっと友だちになれる」と思い。自分の知らない内に、いきなり同じぐらいの年齢の知らない子と遊ばされた時の、空気の重さと気まずさとめんどくささを。なぜ俺がいきなりそんな話しをするかって?それは俺が今そのような状況にたっているからである。

 

「……」

「……」

 

今、ウサ先輩と俺は、俺の家の近くのスーパーへ歩いていった。もちろん一言も話さないで。事の発端は、胡桃ちゃんが「料理係は、試しに2人でなんか作ってみて。……え、食材がない?なら2人で買ってきて」と言い出し。現に今、俺たち2人で買い物中。

 

(これが胡桃ちゃんが言ってた「とことん2人っきりにする」てヤツか……てか、何を作るかも決めてないから、そろそろ決めたいんだが……)

 

だが、さっきからウサ先輩の方を向くと。ちらっと俺の方を見たり、見なかったりしていて落ち着かない。……てかなんだその行動は、キャラが違うからめちゃくちゃ萌える。

 

「あの、すみません。ゥ……先輩ちょっといいですか?」

「は、はい!」

 

年下である俺に、反射的に敬語で返すほど今のウサ先輩が緊張してるか、怖がってるかは俺にはわからない。

 

「先輩、白望さんの好きな料理とか知っていますか?俺何を作ればいいかわかんないんで」

「……シ、シロには……好き嫌いがない、から……なんでも……食べると思う」

 

エリーと会話してる気分になるほど今の先輩は、かたごとっぽく話した。もちろん俺の方を向かず。

 

「じゃー何を作ります?」

「……」

 

黙り込むウサ先輩……普通ならイラつく行為だが、ウサ先輩が男が苦手なのも知ってるし、なによりなんだかんだで仕草が可愛いから俺は怒らない!

その後ホントに何事もなく、俺たちはスーパーについた。

 

「私、あっちからみてくるから」

 

スーパーに着いた瞬間、ウサ先輩はそう言い。急ぎ足で何処かへ行ってしまった。俺は声をかけられず、ただ後ろ姿を見ることしかできなかった。

 

(しよ!切り替えよう!まだ1ヶ月しかたってないんだ、直ぐに仲良くなる方がおかしい。)

 

そう自己暗示をしながら、俺は料理のための食材を探しに行った。

 

(てか、俺は料理ができるだけで。美味く作れるわけではないんだよな〜やっぱり、見るからに美味しい料理ができるぐらいの女子力がありそうな、ウサ先輩と見て回った方が……)

 

結構、俺だけでは無理。善は急げと、俺はウサ先輩が行った方へ小走りで行った。

 

「へぇ〜宮守の生徒なんだ〜やっぱ、レベルたけ〜」

「あの……その……わ、私急いで」

 

ウサ先輩に追いつくと、ウサ先輩が大学生ぐらいの超チャラい男に絡まれていた。まぁウサ先輩とても綺麗だから絡みたくなるのは、男としてわかるけど……でもウサ先輩、俺と一緒にいる以上に背中ぎ小さくなってるし、助けないと。でも、どういう風に?俺は喧嘩とかやったことないし、こういうシチュエーションは始めてだし。

 

「……」

「ねぇ、今暇?俺とどっかいかない?」

 

そう言いながら、男とはウサ先輩の近づき。ウサ先輩の手を掴もうと手をのばした。それを見てた俺は

 

「ウサ先輩!」

「え?」

「……はぁ?」

 

反射的に声をあげてた。てか、ウサ先輩って言っちゃった!いや、今はそれどころじゃない!!

 

「い、石井君?」

「おい、テメーなんだよ?」

「そう言うあんたことなんだんだよ?」

「先に声かけたのは俺だ!だからテメーは引っ込んでろ」

 

多分このチャラ男は、俺もウサ先輩をナンパしようと勘違いしたらしい。ナンパ…………………後で謝ろう

 

「俺、彼氏なんだけど(・・・・・・・)

「……!!」

「っち、彼氏持ちかよ……」

 

そのままチャラ男は、舌打ちをし何処かへ行った。そして、結構目立ってたことに気づきウサ先輩の手を掴み少し場所を移した。

 

「……」

「……」

 

その後、無言。ずっと無言。かれこれ五分ほど無理。

 

(やっぱ、怒ってる?それはそーだろ……いきなり俺が彼氏だ!なんて言ってきたから……)

 

「ゥ……先輩、大丈夫ですか?ケガとか」

「その……大丈夫、ただ声をかけられただけだから……慣れてるし(・・・・・)

慣れてる(・・・・)?)

 

その言葉に俺は疑問を持った。ナンパに慣れてるなら、そういう時にどうするべきかわかってるはずだし、男にも慣れてるはず。でもウサ先輩は男と話すことすら、厳しいほどの男が苦手なはず

 

「先輩、慣れるって。前にも何回かナンパされたことあるんすか?」

「……うん、でも毎回胡桃かシロがそばに居て。助けてくれてたから……」

 

……先輩の男が苦手な理由がわかった気がした。ナンパされすぎて、男が怖くなった(・・・・・)のか。

 

「ごめんなさい!」

「……え?」

「ナンパされた時に、俺のことを怖いのを知っててあんな助け方して!女性の店員とか呼べたのに、頭が回らなく!!」

 

俺はウサ先輩に謝った。彼氏とかいったり、いきなり手を掴んだりし、俺も先輩を怖がらせた事に謝った。

 

「ごめんなさい……俺、先輩の男嫌いを軽く見てました。男性恐怖症並とは知らず……あ、料理係のとことか俺から胡桃ちゃんにいっときますから安心してください」

 

これ以上ウサ先輩を怖がらせたくないため、俺は先輩の返事も待たずにその場から離れよとした。

 

「い、石井君は、だ、大丈夫、だから!」

 

だご、突然後ろからウサ先輩が俺に話しかけた。なので俺は後ろを振り向いた。

 

「あと、た、助けて……助けてくれてあとがと。私は石井君は悪い人じゃないの知ってるから大丈夫だから。あ、あと!昨日、部活で嫌なこと言ってごめんなさい!!」

「……なんか、ありましたっけ?」

「係り決めの時に……」

 

 

「く、胡桃!なんで私が石井君と!?嫌だよ」

 

 

昨日の事を思い出し、先輩が何に謝ってるかわかった。だが俺はあんまり気にしてなかった、現にウサ先輩に言われるまで忘れていたし……

 

「いや、大丈夫ですよ。気にしてませんし」

「……ホントごめんなさい。それと今までの私の態度とか……」

 

先輩は想像以上に暗くなり、何度も俺に謝ってきた。

 

「じゃーお互い何もなかった事でいいですか?」

「ど、どういうこと?」

「先輩の今までの態度と、今まで俺が先輩を怖がらせたで相打ちって事でいいっすか?」

「え!?でも!」

「いや、もうそれでいいです!今、決めました!」

 

俺は少し強引にこの問題を解決しようとした。これ以上この話しはしたくなかったため。

 

「それより、食材探しに行きません?俺だけじゃわかんなく……」

「……ふふ、わかったわよ。食材探しに行きましょ」

ウサ先輩は何かが吹っ切れたように、今までの違う態度で話してきた。さっきまでおどおどしてたのが、今は人を引っ張っていくお姉さんタイプになった。いや、なったではなく戻った(・・・)が正しい。

 

「はい!」

 

そのまま俺は先輩の横に立ち、楽しく話しながら買い物をしていった。その姿をある人に見られてるとは知らずに……

 

「そういえば「ウサ先輩」ってなに?」

「……やべ」

 

 

 

 

 

 

 

家に着くと、エリーとねぇさんが机の上で折り紙をおっていた。そして胡桃ちゃんは俺のベットの上で横になって折り紙をおっていた。

 

「何やってるんすか?」

「折り紙をおって、会の飾りを作ってるの」

「塞、りっくんみてみてーこんなに作ったんだよー」

「ワタシガンバッタ!」

「いや、折り紙の事じゃなくて。なんで俺のベットで横になって作ってるの?」

「机用の椅子がなかったから」

「いや、違う部屋から椅子を持ってくればいいんじゃー」

「家の人がいないのに、勝手に物を使うなんて非常識じゃないの!バカみたい」

「あんたは、常識キャラか非常識キャラかどっちなんだよー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が、ウサ先輩とほんの少し仲良くなった日から一週間が経った。そして今日は明後日にテストを控えてる土曜日。もちろんテスト週間で部活は無し、だがほとんどの学生はこの3パターンに別れるとおもう。

 

1・素直に1人で勉強をし、今日を過ごす。

 

2・テストの事を忘れて、今日を普通の休日と同じように使う。

 

3・友人たちと誰かの家に集まり、みんなでテスト勉強をする。

 

そして今回の俺のパターンは3番だ。友人たちはもちろん麻雀部のみんな。そして集まる場所は、また俺の家である。理由は前回と同じ、1人暮らしだから。俺は何時もより早く起きて、昨日からやってる家の清掃を始めた。前回もある程度やったが今回はより一層真面目にやった。そして自分が満足するほどちゃんと清掃したと思うと、シャワーを浴びたりして時間を潰した。

 

ピンポーン

 

着替え終わり、20分ぐらい経った時にいきなり玄関のチャイムがなった。急いで家の扉を開いたら、麻雀部のメンバー全員がいた。そのまま全員を家に上がらせ、机を囲むように座った。

 

「うわーこれが男の子の家の中かぁー」

「ハジメテ」

 

既に入ったことがあるはずの、ねぇさんとエリーは白望さんにバレないようわざと初めて来たような演技をした。器用な奴らだ。

「えーっと、まずなにやります?少し休んでから勉強しますか?それともいきなり勉強しますか?」

「休みたいけど、勉強ー」

 

ねぇさんは慌ててバッグから、勉強道具を取り出した。直ぐにでも勉強をしたいらしい。

 

「じゃー俺は飲み物とか持って来ますから、適当に始めててください」

 

その後、飲み物とお菓子を机に持ってきて各自自分の勉強を始めた。そして15分ぐらい経つと、つい白望さんの方を見ると白望さんだけお菓子と飲み物に手を付けてないことに気づいた。

 

「白望さん、違うジュースやお菓子が良かったですか?」

「……なんで?……」

「いや、白望さんだけ何も手を付けてないので」

 

静かな空間でいきなりはしたからか、みんな俺たちを注目しだした。

 

「……いや、飲むのダルかったから……」

「じゃー私がシロに飲ませるよ、口移しで!」

「おい、そこのロリいつからお前はユリに目覚めた」

「ついにロリって言われた!」

「……」

 

胡桃ちゃんは時々、麻雀部(この中)で1番変なことを言い出すから気が抜けないと思っていると。白望さんの異変に気付いた。さっきから胡桃ちゃんの方をずっと見ている。

 

「シロどうしたの?」

 

同じくウサ先輩も異変に気付き、白望さんに聞いた。

 

「……いや、早くしてくれないかなって……」

 

何この生物……マジ可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

白望さんの爆弾発言から1時間ほど経った。(もちろん、口移しは全力で阻止した)また白望さんを向くと、白望さんは勉強をせず何かを見ていた。白望さんの目線を辿っていると、棚の上に置いてある俺のカメラがあった。

 

「白望さん……みます?」

「……うん……」

 

白望さんは、直ぐ俺の言ってることに気付き頷いた。そこで俺はカメラを取り、白望さんに渡した。大丈夫だ、こんな事もあろうと既に電車で撮った白望さんの写真はパソコンに移してある。

カメラを渡すと、白望さんは操作がわからなく戸惑ってると知り代わりに操作を教えてあげた。え、なんで他の3人が何も言わないかって?それは……

 

「トヨネ!こんなのもわからないの!?」

「トヨネ……ヤバイ、デス」

「豊音……今までどうやってテストを乗り越えてきたの〜」

「えーん!わかんないよー」

 

あっちはカオスな状態だった。

 

「白望さんは手伝わないんですか?」

「……ダルいから…ん」

「なんかありましたか?」

 

カメラで撮った写真を見ていた、白望さんは動きを止めた。ヤバい……消し忘れてた写真でもあったのか?

 

「……いや、これ……」

「ん?あー」

白望さんが見ていた写真は、俺が宮守にくる前の学校の友人達と一緒に行った、地元の海の美しい景色の写真だった。

 

「白望さん、海好きなんですか?」

「……多分……」

 

白望さんは海が好きとしり、俺は海に関連する物を誕生日プレゼントしようと思いついた。そして

 

「じゃぁ夏にインターハイ優勝して、そのあとみんなで気持ち良く海でパッと遊びましょう」

「……うん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は5月24日の土曜日、小瀬川白望さんの誕生日。本日の部活は白望さんは(・・・・・)午後から、その他の部員は午前からである。理由は簡単、白望さんのサプライズ誕生日会の準備をするためだ。先生からは許可は既に得ており、俺とウサ先輩は家庭科室で料理を作っていた。いや、作り終わっていた。今から料理を部室に持っていくところだ。

 

「やっぱりウサ先輩(・・・・)の方が料理上手じゃないですか」

「褒められてるのは嬉しいけど、私への呼び方のせいであんまり嬉しく思えないわよ」

「なんでですか〜可愛いじゃないですか?ウサ先輩!」

「なんだか最近になって、胡桃へ態度が私にもなってきたと思うのは私だけ?」

そしてあんなやり取りをするほど、俺たちは仲良くなっていた。料理を作るときにいろいろ話し、より一層仲良くなれ俺は嬉しかった。

 

「それしても、ねぇさんのアレ(・・)いつ終わるんすかね?」

「強引に話題変えたわね……でもそれもそうね。嬉しいけど、そろそろやめてもらいたわ」

 

ねぇさんは俺たちとテスト勉強して、挑んだテストが今まで1番良い結果と言い出し。毎日俺たちに感謝してる。テスト結果が出たその日から今日まで。ちなみに俺は、初めての宮高(ここ)でのテストだからと張り切りすぎて、ぶっちぎりの1位。出だしはとても良かった。

その後談笑してる間に、部室に戻ると部室は折り紙などで綺麗に飾り付けされていた。そして、ぶっちぎりの中には胡桃ちゃん、エリー、ねぇさん、トシ先生が麻雀をやっていた。

 

「あ!料理だー」

「さすが塞ね、どうせりーぼうはなんもしてないんでしょ?」

「オイシソウー」

「ツモ!4000オール」

 

3人が俺たちに話してる隙に、トシ先生はツモあがりした。そして4人が麻雀をやってる間、暇だった為窓から校門に白望さんが出てくるか見ていたら、ついに来た。

 

「みんな主役がダルそうにきましたよ」

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは直ぐに、雀卓を片付け。クラッカーの準備をしていた。部室付近がボロいのが関係あるか知らないが、だんだんと白望さんが来る時の足音が聞こえるようになり、扉が開かれた。

 

「「「「「「誕生日おめでとう!!」」」」」」

「……」

 

その後、初めての白望さんの驚く顔を心に刻みつけ。誕生日会や進めていった。なんだかんだで俺の作った料理は美味しかったらしく、作った甲斐があったと思った。そしてついに誕生日会の大イベント、プレゼントコーナーがきた。みんな素晴らしい物を渡すので、白望さんがこの部に愛されてるのが再確認できた。

 

「じゃー最後はー、りっくんの!」

「ワクワク」

「……陸、ありがと……」

「いえ、まずは開けてみてください」

 

白望さんはプレゼント袋から、プレゼントを取り出した。俺が白望さんに渡したプレゼントは、簡単操作で初心者にうってつけの小型カメラだ。

 

「……ホント、ありがと……でもなんでカメラ?……」

「今年いく、最高の海を撮ってもらたく。まさか!!既に持ってるとか!?」

「……ううん、持ってなかった。ありがと、大事に使う……」

 

そこの言葉が聞けた俺は、てもつもなく嬉しかった。そして心なしか白望さんが少し笑ってる気がした。

 

「じゃあ今から、陸君が渡したカメラで記念写真とりましょう。ちょっと他の先生呼んで撮ってもらうよう頼んでくるから」

 

そう言うと、先生は直ぐに部室から出て行った。そして、あろうことかこの学校の校長を連れてきた事に俺たち、みんな驚いた。まさか校長をパシらせるとわ……

とても楽しい誕生日会は終わり、みんな片付けをしてる時に、俺と白望さんは料理のお皿などを家庭科室へ持っていっていた。2人っきりで。でも、初めてのウサ先輩と2人っきりで行動と同じように無言であるいるのだか、居心地は悪くない、いや逆に良かった。そして無言で歩いてるとふいに白望さんが話しかけてきた。

 

「……陸もさぁ……」

「はい?」

「……陸もさぁ、アダ名で呼んで……」

「……え?……」

 

俺は白望さんが言ってることを聞こえたが、理解ができなかった。

 

「……いや、その。私だけ名前だとなんかダルい……」

 

デレた?白望さんが俺にデレた?いや、たとえみんなデレてないと言おうが、今のは白望さんの『デレ』だ!!

 

「……ダルいんたら仕方ないですね、わかりました。じゃあこれからよろしくお願いします、シロ(・・)さん」

「……」

 

初めてシロと呼んだ時の、シロの反応は顔を紅くしながら歩くペースを速める事だった。




シロをデレがみたかっただけなんです
ごめんなさい……

コメまってます!!!
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