これでシロへんは終わりです!
それでは!!
『ツモ、400・800です!』
『2回戦、第3試合決着ーー!!』
『うわああぁぁぁ』
半荘が終わり、モニターの中にいるねぇさんが大泣した。
『ありがとうごさいましたぁぁぁ』
ねぇさんが泣き出した理由は、
「……」
空気的にみんなが落ち込んでるのはわかるが、誰も何も言わない。多分ねぇさんが帰って来るのをまっているのだろう。
「ただいま戻ったけどー」
「トヨネ!」
「……おかえり……」
「お疲れっす」
少し経つとねぇさんは、帰ってきた。ねぇさんの手には大事そうに、他の学校の選手から書いてもらった色紙が抱えられてた。
「サインいっぱいもらってきちゃったよー。まずは大将の3人さん、それから……」
この時にみんな気付いた、ねぇさんが無理に元気に振舞ってることを。そして、だんだんと振る舞えなくなってることに。
「あつかましくもお願いしてみたら、原村さんと神代さんのサインももらってきてくれるって!!ちょーうれしよいよー」
「……トヨネ?」
ねぇさんはだんだんと震えだした。
「私が……みんなと一緒に、この祭に来ることができた。この夏、ここにいることができた……」
「……ねぇさん」
「その大事な思い出の記念になるんだよ……」
その言葉が引き金に、選手のみんなは抱きつきあり。悔しさを爆発させた。
「……陸君もお疲れ様」
「いえ、自分はなにもしてませんよ。逆に悪いことをしたと思ってます」
「陸君?」
「……?」
先生に言った言葉が残りのみんなの耳に入ってしまい、みんな俺の方を見てきた。
「石井君、どういうこと?」
「俺がいなかった方がより良い結果になれたと思って……」
「そんことない!」
ウサ先輩は大きな声で言った。
「ここにいるみんな、石井君がいなかった方が良かったって微塵も思ってない!」
「で、でも!俺のせいで練習がなくなった日だってあったし!」
「だからって!私たち7人で過ごした時間を否定しないで!みんな石井君がいて良かったって思ってる」
「そうよ!りーぼうがいなかったら、私たち全国大会に出場することすら」
「いや、みんなの実力じゃー」
「リクガイナカッタラ、ツマラナイ!」
「りっくんがいなかったら、あんなに楽しく祭を楽しめないよ」
「……私も、陸がいなかったら……もっとダルかったと思う……」
「……そうよ陸君、私は君をこの部に入れて良かったと思う」
6人の、大切な仲間の台詞が心に響き。俺はつい泣いてしまった。そしてそのままみんなもつられ泣きはじめた。
その後数分後に永水の選手が部屋が来たり、彼女たちと一緒に海にいく約束をしたりし、この日は過ぎていった。
インターハイの団体戦が終わった日の2日後、俺は
「おーい!シーロ!りっくんー!」
「2人とも早くー」
俺たち麻雀部の女子達と、永水の選手達と一緒に海に来ていたからだ。ただ女子達と海を来てるなら普通だが、その女子達のレベルがバカ高いと全てが違う。もちろん宮守のみんなのレベルは高いが、永水の女子はいろいろヤバい。服の上からでもわかるほどのデカすぎる胸が、水着だけに隠れてるのだ。それが3人も!そしてデカすぎる胸は完全に隠しきれてなく、俺は目に入るたびに理性と戦わないといけない。
そして今、シロさんと俺は砂浜で座っていて。他のみんなは海に入っている。俺は海に入っても良いが、シロさんに「…カメラの操作手伝って……」と言われたので。俺はシロのカメラの操作方法を教えてた。
「そしてこれで、写真が撮れます」
「……ありがと……」
やっとカメラの操作を教え終わり、シロさんは海撮りはじめた。それを横で見て、そろそろ俺も海に入るかとと思ったら。
「……陸……」
「はい?」
突然シロさんに呼ばれて、振り向いたら。
パシャ!
突然写真を撮られた。
「……いつしかの電車でのおかえし……」
「……懐かしいですね」
初めてシロさんと出会った時の事は、今でもちゃんと覚えてる為すぐに何のことかわかった。
「もーいつまでカメラいじってるの?」
「ビーチボールで遊ぶから、行くわよ2人とも」
気づいたら、胡桃ちゃんとウサ先輩が俺たちの前に立っていた。2人とも俺たちがカメラをずっといじってるのが気に入らなく、俺たちを強制的に海の中に入れられた。その時のウサ先輩の水着が目に入り、また理性と戦おうとしたが。俺は裏技を使った。
「……なんで私をみるの?」
「胡桃ちゃんは安全だがら……」
そのあと一発殴られ、俺たちは海で遊んだ。ちなみにもちろんシロさんの水着にも理性が飛びそうになったが、ずっと我慢してました。
その後みんなと、仲良く遊んだりしてるうちに日が傾きだした。そろそろみんな疲れだし、そろそろ帰ろうと言う空気になってたときに少し大きな波が俺たちを襲った。でも津波とかでは無いのでみんな無事だと思ってたが。
「エイちゃん!」
「タスケテー」
エリーだけ海の奥の方へ流されてしまった。もちろん足場が届くわけもないが、不幸中の幸いにエリーは浮き輪を持っていたがエリーはパニックっていてあまり周りが見えてなかった。俺はすぐにエリーを助けに行こうとしたが、その前に一つの影が俺の前を通った。
「シロさん!」
その影の正体はシロさんだった。シロさんは誰よりも早くエリーを助けに行った。いつもダルそうにしてる姿から想像つかないほどの速さでエリーの所へ向かった。そんな姿を見せられ、俺はすぐに後を追った。
「みんなは待て、無駄に大勢で行くと余計酷くなる」
もちろんこれ以上酷くならないように、そう言い残して。
ある程度進もとシロさんがエリーと合流したのを確認できた。
「シロ!シロ!シロ!」
「……ダルいから泣かないで……」
俺も2人に合流すると、2人の会話が聞けた。様子を見ると2人とも大丈夫そうだが。
(シロさん疲れてる?)
もちろん、エリーや俺も疲れてるが。シロさんの疲れぐわいは俺たち以上である。
「シロさんとエリーは浮き輪に掴まっててください。俺が後ろから砂浜まで押しますので」
そう言ったら2人は俺の言葉に従い、浮き輪に掴まった。砂浜までみると、結構な距離があたった。一瞬迷ったが、俺はすぐに2人を押した。体力は少なかったが、これならギリギリ大丈夫そうだ。また少しだけ進むと事は起きた。
いきなりシロさんが浮き輪を手放し、海の中に沈み始めた。多分体力が底をついたと思ったが、俺の体はすぐに動いてた。エリーに一言も言わず、シロさんを助けに俺も海の中に潜った。シロさんは少し流され、距離はたったがそんなのどうでも良かった。
(シロさん!シロさん!シロさん!)
俺はシロさんを助ける事だけを考えて、シロさんの所へ向かった。そしてシロさんの所につき、女の子の体を触るのが恥ずかしいとか余計な事を、少しも考えず。シロさんの後ろから抱きつき、そのまま水上に引き上げた。
「ぷはぁ!」
「はぁ……はぁ……」
シロさんと俺は水上に上がると、急いで深呼吸などして空気を体に送りつけた。
「あんたバカかよ!エリーを助けるのもいいけど、自分の体力とかも考えろ!!!」
俺は生まれて初めて、女の子に向かって怒鳴った。シロさんもいきなり怒鳴られると思わず、驚きを隠せれなかった。
「……ごめん……」
「はぁ……え?あ!ご、ご、ごめんなさい!いきなり怒鳴って!!」
だがすぐに理性が戻り、今度は俺がシロさんに謝った。
「……気にしてないし……その、ありがと。ホントに……」
「……ホント、ごめんなさい……」
「……それと……」
「……はい?」
シロさんは他にも何か言おうとしていたが、なんだかそわそわしだした。
「……今、とても助かってるけど。手が胸に……」
手が胸に?最初は意味がわからなかったが。少しづつ俺も落ち着き、自分の手がシロさんの豊かな胸を触ってるのに気付いた。だがそれだけでは終わらず、ただ触るだけなら少し怒られる程度ですんだか、俺は水着の上からではなく。
「…………………………………」
「…………………………………」
思考停止。だが、世の中は理不尽で波のせいで少し水着の中の手が動くと。
「っん!」
シロさんから、甘い声がこぼれる。
ヤバい。ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
思考は戻ったが、パニック寸前であった。そしてやっと頭の中が今の状況を理解した。
「ご、ご、ご、ごめんなさい!!!!!」
「っん!……」
俺は慌て水着の中から右手をだした。また甘い声とか出さないで!!!だがそれだけではすまなかった。俺はパニックになりながら手を出すと。シロさんは一瞬の間も置かず、クルッと体を回し。俺の方を向いて、俺の首に両腕を回ししがみついてきた。それだけでも、
「……足が少し痺れてるから、このままにして……それと、返して……」
「は、はい!ごめんなさい!」
そのまま俺はシロさんに水着を渡した。顔を上げ空をみながら。
「……また沈みたくないから、抱えてもらえると助かる……」
俺は何も言わず、シロさんの腰あたりを掴んだ。
「おーい!2人ともー」
「大丈夫ですかー?」
そこで後ろから2人の声が聞こえた。1人は聞きなれた声、もう一つは聞きなれてない声だ。後ろを振り向くと、ウサ先輩と永水の薄墨初美がこちらに向かっていた。その後ろでは、他の人達がエリーを浜まで連れて行ってるのが見え安心した。そのままこっちに来た2人にシロさんを任せ、俺は3人の後ろからついて行った。え?なんですぐに浜まで戻らなかったか?それは見られたくないからである。特に下半身を……心臓の鼓動と
みんなで海で遊んだその日の夜、俺は男だからと狭い部屋で1人苦しく過ごしていた。時刻は8時過ぎぐらい、俺以外の女子メンバーは今頃楽しく談笑しながら、トランプでもやってるだろう。俺も本来ならみんなに混ざって遊ぶんだが、今回はやめた。なぜなら、
「シロさん、怒ってるかな〜」
海であったことにたいして、シロさんが俺に怒ってると思うからである。シロさんに嫌われてると考えてしまう恐怖心、シロさんに酷い事をした罪悪感。その2つが俺を苦しめてた。そしてシロさんに謝るのが怖く、部屋に引きこもって逃げてる自分も嫌いになっていた。寝る前の準備を全て終わらせ、ずっと布団の中で悩んでいた。
ピピ!
そんな中、いきなり俺の携帯がメールを受信した。本当はメールをみる気分ではなかったが、気づいたらメールを確認していた。そのメールの差出人の名前を確認した瞬間、嬉しさと期待と、より強くなった恐怖と罪悪感が俺の心を侵略してることを感じた。もちろんこんな気持ちにした人はシロさんだ。『海でまってる』と、たまにシロさんとメールをする時のように短い文がかかれてた。ホントは行きたくなかったが「シロさんだから」と自分に言い聞かせ、俺は布団から出て海へ向かった。
今日遊んだ海へつくと、近くのベンチに座ってる人を見かけた。こんな時間にこんな所に普通の人はいないと考え、その人がシロさんと結論づけ、俺はベンチへ向かった。だがベンチに座ってる人はシロさんではなかった。ベンチに座ってる人は
「やっと来た」
「え?なんでウサ先輩が?」
俺は持っていた疑問をそのまま本人にぶつけた。自分が
「ごめん、私携帯の充電器忘れちゃって……シロに貸してもらって」
「そーなんすか。んで、なんか俺しましたっけ?」
「なんでそう思うの?」
「いや、先輩に呼び出しをくらった後輩ですよ?今の俺は。恐怖心で俺、今超ビクビクしてますよ」
「私って、そんなに怖いの?」
ウサ先輩は俺の冗談にのり、最初の少しは雑談をした。
「……石井君、私ね話しがあるの」
ウサ先輩は優しくそう言った。
逃げようとしてるって事は、俺は今の状況が嫌なのか?
「ホントは団体戦で優勝して、かっこ良く言いたかったけど……」
ウサ先輩はさっきまで、横とかを見ていたが。
なんでこの状況は嫌なんだ?
「……今言う……」
ウサ先輩は俺の目を真剣に見てきた。
相手はあのウサ先輩だぞ!喜べよ!?
「……好き」
ウサ先輩は言った。
あぁきっとシロさんにこう言われたら俺は、二つ返事でオッケーするんだろうな……
「私は石井君が好き」
ウサ先輩は続けた。
おいまて、なんで、なんで、
「……」
俺はウサ先輩に告白されてから、一言も言えなかった。俯く事しか出来なかった。そのせいでその場は静かになった。俯きながらもウサ先輩の強い目線を感じられた。そしてそのまま何分か経った時。
「……まだ何も言わないで」
ウサ先輩がその沈黙を破った。
「今は個人戦に集中したいから……岩手に戻ったら、その……返信をお願い……」
「……はい……」
正直助かったと思ってしまった。
「……じゃぁ私は宿に戻るから。あ、シロから伝言」
その時に俺の体は反射してしまった。
「……「気にしてない」って。石井君に言えばわかるって言われたけど、わかる?」
「……はい、ありがとうございます」
そのままウサ先輩は宿に戻ったが、俺はそのままベンチに座ってさっきの事を考えていたが、いつの間にかベンチに座って寝てしまった。
翌日、朝早くベンチで起きた。みんなに気づかれないようすぐに宿に戻った。そしてそのまま
「シロさん」
「……陸……」
「あの、シロさん。その……昨日、助けた時に」
俺はシロさんに「気にしてない」と伝言で言われたが、俺が気にしてたので。今からシロさんに謝ろうとした。
「気にしてないないから……それより」
シロさんはすぐそう言い、何処かを見始めた。シロさんの目線先を見るとそこにはウサ先輩たちがいた。
なんでウサ先輩?……シロさん?……昨日の夜の事は知ってるんですか?……
「シロさん!」
俺は横にいるシロさんの方を振り向いたが、そこにはシロさんはいなかった。周りを見渡したらシロさんは宿に向かって歩いていた。そんな姿を見て俺は、ただ見てることしか出来なかった。
全国大会の個人戦も終わり、俺たちは岩手に戻っていた。岩手に戻ったらトシ先生が「みんなお疲れ。大会も終わっことだしこの後の夏休みの予定は、とうぶん休みってことで。部室に集まりたちとかだったら私を呼んで」と言ったので。岩手に戻ってから約一週間俺はずっと家に引きこもってた。もちろん家から出てないので、シロさんやウサ先輩や部活のみんなとはあっていない。俺は家の中でいろんなことをして、問題ごとから逃げてた。なので今日の昼頃は、ずっと寝ていた。
ピピ!
寝ようとしてると、いきなり携帯がメールを受信した。そしてまたつい携帯のメールを確認してしまった。差出人は胡桃ちゃんだった。
『ネット麻雀やるから入って。ルーム名は『バカ』だから』
正直やりたくなかったが、やらないと後々1分おきにメールが来そうで俺は諦め。素直にネット麻雀のアプリを開き、ルーム『バカ』に入った。ルーム内に入ると胡桃ちゃん、ねぇさん、エリーがいた。俺が入ると何も話す事なくすぐに始まった。
『ロン』
東二局で俺がトばされ、この半荘は終わった。そしてそのままやめよと思ったが、3人がまた始めたので俺もやらないといけなくなった。
『ロン』
今ので八回目……なんの回数か?俺がトばされた回数。俺は今日、東三局を
『そろそろ気付いた?』
胡桃ちゃんのチャット。俺は素直に答えた。
『はい……もうやめてもいいですか?』
『また逃げるんだ』
『はい?』
『今逃げたら、りっくんの居場所なくるよー』
ねぇさんからだ。
『そんなのやだ』
次はエリー。
『どういうことですか?』
俺は意味がわからなく、その事を聞いた。
『塞とシロから逃げて、私たちからも逃げたら。頭がいいりーぼうならわかるよね』
そのあと俺は返信を出来なかった。
『なんで頼らないの?』
『さみしいよー』
『わたしたよりない?』
また何も答えい。
『私たちはこのまま終わりたくない』
その時に俺は気付いてしまった、俺が泣いてることに。そしてつい返信してしまった事に。
『たすけて』
そのあと3人はすぐに俺の家にきた。なんでも3人はすでに俺の家に近いところに集まって、3人一緒に俺の相手をしていた。3人が家に上がり、すぐに本題に入った。そこで俺は全てを話した。ウサ先輩に告白されたこと、その時に自分の気持ちに気づいたこと、シロさんが俺がウサ先輩とくっつくようはかどってると思う事、告白前の関係の方が良かったと思うことを。
「「「バカみたい(ミタイ)」」」
3人に話したら、3人は一緒のタイミングで言った。
「もう無理よ」
「そーだよー、時間には戻らないんだしー」
「ン!」
エリーはホワイトボードに、俺を描いた。絵の中の、俺の頭の右横には『×』と描かれてた。多分俺がバカと言おうとしてるんだろうと解釈した。
「じゃーどうすればいいんすか!?」
「今、私たちにいったことを塞にはなして。シロに告白する」
「……はい?」
「そーだよー」
「ウンウン!」
「でも、それじゃーウサ先輩は!?」
「その前にりーぼうは?」
「え?」
「リクノキモチ、ナイ」
「りっくんは、私たちが祭りに楽しむように、いっっっぱい私たちのワガママ聞てきたからー。りっくんがそろそろわワガママ言ってもいいんだよー」
「……ウサ先輩を苦しめても?……」
「大丈夫!塞が苦しむのは最初の少しだけ!」
「すぐに私たちが、笑わせるからー」
「ダイジョウブ」
みんなは本気だ。もしウサ先輩が泣いてだとしても、彼女たちは本気ですぐに笑わせるつもりだ。
「俺のワガママの為に、頼っていいんすか?」
「私たち先輩、りーぼうは後輩。頼って当然」
「ワガママなんて何回もカバーするよー」
「リク、ワガママイッテイイ」
「……ありがとうございます」
そのあと3人はすぐに家を出て何処かへいってしまった。胡桃ちゃんが言うには、また俺にメールするといっていたがこれからどうなるか想像がつかなかった。
そして小一時間ぐらい経った時についに胡桃ちゃんのメールがきた。
『今日、神社で夏祭りがあるからみんなでいく!6時に神社に1番近いりーぼうの家にみんなで行くから!!私たちが今日話したことは内緒!!!』
今は3時半ぐらいだ。2時間半後にはシロさんとウサ先輩と会う。……その為の準備を始めた。
時刻は6時5分、胡桃ちゃんのメールが来た。
『今アパートの前にいるからきて』
そう言われ俺は財布と携帯とカメラをもち、外に出た。そこには麻雀部の5人がいた。胡桃ちゃんとねぇさんは私服だが、シロさんとウサ先輩とエリーは着物を着ていた。シロさんは青、ウサ先輩は白、エリーはピンク色がベースの着物だった。みんな可愛かったがやはり、俺が好きな人……シロさんがすば抜けて可愛かった。
「ごめーん遅れちゃったー」
「シロが着物を着るのが遅いから」
「……ごめん……」
「あはは、気にしてませんよ」
良かった、まずは普通に話せれる。この時に、シロさんがはなしかけてるれないと、俺は本気で落ち込んでいた。
「リク!」
「ん?」
突然エリーに服を軽く引っ張れ、エリーの方をむいた。
「ワタシタチ、ユカタニアッテル?」
「……はい、みんな可愛いですよ。あ!写真撮ります?」
「後ででもいいしょ」
ウサ先輩が言ったので、俺はカメラを出すのを途中でやめた。そしてその後談笑することなく、みんなで神社へ向かった。
神社へ着くと、そこはとても賑やかだった。夏に入り、俺はインハイの事しか頭に入ってなかった為、ここで夏祭りがあることは知らなかった。祭りは食べ物系の屋台が多かった。屋台を見つけるや、ねぇさんが屋台へ走りながら向かい、ウサ先輩と胡桃ちゃんが追いかけ。エリーは日本の祭り自体が初めての為、全てが珍しくうろちょろしていて、そんなエリーが迷子にならないようにシロさんがエリーの面倒を見て。そんな彼女たちを後ろから俺は見守るがこの祭りの一連の流れだ。もちろんへんな男どもが彼女たちに声をかけようとするが、そんな男どもが現れた時は俺が追い払い、何事もなく過ごした。最初は少し気まずくなり、つまらなくなると考えていたが、むしろ今この時はとても楽しい。ここままでもいいっかと思ってしまうほどに。
「りーぼう」
ふと胡桃ちゃんに呼ばれ、胡桃ちゃんを見ると。その目は「考えてることはお見通し」と言ってるようだった。そしてそのあとに、ねぇさんとエリーもそう思ってるオーラが
出てる事に気付いた。でもどうすれば話ができるか、最初から考えてたがそのタイミングが来ないのも確かだ。
「ア!ボンオドリ!!」
エリーは祭りの中心でやってる盆踊りを見て、みんなに何も言わず走っていってしまった。そして次に反応するのはもとろん……
「……ダルいから、走らないで……」
シロさんだ。シロさんはエリーの所へ向かった。そして次にねぇさんが反応した。
「え?なになに?なんかあるのー」
そのままねぇさんは、2人についていった。そのまま残った俺たちはぼーっとたっていたが、胡桃ちゃんが「ちょっと連れてくるから、ここでまってて」と言い俺たちから離れてしまった。離れる時に俺の方を軽く見ながら……ホントにお見通しだな……
そのまま残された、ウサ先輩と俺は自然に2人っきりになってまった。胡桃ちゃんたちにもらったこのチャンスはいかさないと、もう次ないと思いウサ先輩に話しかけようとした。
「い、石井君!」
先にウサ先輩に話しかけられた。
「ちょっと疲れたし、何処かで座ってまってよっか……」
その時にウサ先輩も、あの事を話したがってることに気付いき。俺たちは少し静かな所へ向かった。
「胡桃にもまいるよね、いきなり祭り行こうなんて言い出して……」
「そーすっね」
ウサ先輩は、すぐには本題には入らなかったが俺は覚悟を決めた。
「ウサ先輩!」
「は、はい!」
ウサ先輩は、俺がいきなり名前を呼ぶとは思わずびっくりしたようだ。
「あの時の……海のでいったことでお話が」
「うん……」
そのまま俺が立ち上がり、ウサ先輩へ向かって頭を下げた。
「ごめんなさい!!!」
「……え?」
「岩手に戻っても何も言わず、戻ってからもずっと連絡を取らないで」
「うん……辛かった……」
「ウサ先輩から逃げていて、ごめんなさい!!!」
その後、沈黙が続いた。頭を下げてるからウサ先輩の顔が見れないので怒ってるか、泣いてるかもわからない。
「私が聞きたかったことは、それじゃない」
「……え?」
「私は、確かに石井君に避けられてたことは辛かったけど!それよりも私の告白の返事が欲しいの!!」
俺はここまで自分の気持ちを、他の人にぶつけたウサ先輩をみるのは初めてだった。
「なんならまたしてやろうじゃない!!好きよ!私、臼沢塞は石井陸の事が好き!大好きよ!!だから私と付き合って!!!」
「あ……え……あ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
ウサ先輩はやけくそぎみみにそう言った。俺はただ唖然とするしかなかったが、俺の理性はそうはさせてくれなかった。でも俺の気持ち的には、今日初めてウサ先輩に告白された気分だった。
「ありがとうございます。とっても、とっても嬉しいです。ウサ先輩がここまで俺の事が好きだとは思わなく……」
「……」
「でも!」
でもこの時に、またシロさんが俺の頭の中をよぎった。
「でも!ごめんなさい!!俺はウサ先輩とは付き合えません!!!」
「……」
「ウサ先輩が嫌いからとかではなく!それは!!」
「はぁ……シロね」
ウサ先輩は呆れたようにそう言った。その時俺の口は止まった。
「気付いてたわ、石井君がシロの事が好きなの」
「え?い、いつから……」
「だって見てたもん、ずっと、ずっと石井君の事見てたもん。でもシロに私の気持ちを言ったら「応援する」って言われて、浮かれて」
やはり、シロさんは知ってた。それどころか俺がウサ先輩とくっつくように応援してた……
「そーっすか……」
言葉が出なかった。
「でも、諦めないから!」
「え?」
「こんなかっこ悪い所を石井君に見せたシロには、罰が必要ね」
ウサ先輩のいってることの意味がわからなかった。
「……決めた!シロからあなたを
「はああぁぁぁ!!!」
「うんそうする!だから石井君!!シロの苦しみが強くなるように、
「……」
「だからさっさと告ってこい!!万が一振られたとしても、私が慰めてあげるから」
ここで気付いた。ウサ先輩は、俺がシロさんに告白する空気をつくってくれてる事に。今にも泣きそうな顔をしながら……
「……わかりました!石井陸!今から小瀬川白望さんに告白してきます!!ありがとうございます!!!」
俺はそういいそのままその場から走りなが離れた。賑やかな通りに着くと、胡桃ちゃんたちが俺をまってるようにそこにいた。シロさんがいなかったが。
俺を見かけると、入れ替わりのようにねぇさんとエリーが俺が来てきた道へ向かった。多分いまからウサ先輩の所へ向かうんだろう。そして胡桃ちゃんは祭りの出入り口の方を指差した。すぐに意味がわかった、シロさんが祭りから出た事を教えてると。そして俺はすぐに出入り口へ向かった。
「ありがとう
「ふん!やっと敬ったか」
走って神社から出ると、シロさんの後ろ姿が見えた。距離はそこまで広かった為、異変に気づけた。シロさんは歩くペースを早めていた。
「シロさん!!」
俺はシロさんに声をかけながら、彼女のもとへ着いた。シロさんのいつも半開きの目は、俺見るなり大きく開いた。
「シロさ「塞は!?」」
また名前を呼ぼうとすると、シロさんは今までで聞いた中で1番大きな声でそういった。
「……なんで陸がここにいるの……」
今度は何時ものような声の大きさでそう言った。
「シロさんに話がありまして」
「……塞は?……」
「胡桃ちゃんたちに任せました」
「……塞の所に戻って……」
「嫌です」
俺は間入れずそう答えた。
「……なんで来たの……これじゃ、塞が……」
「俺も今日の昼間でそんようなことを考えてました」
「……え?だったら」
「でも!麻雀でリンチされたり、告白して来てくれた人に……みんなに「ワガママをやってもいいぞ」って言われて……あはは、今思いだしたらマジかっこ悪いなこれ……」
「……陸?……みんなって……」
「だから!だから俺は
その時俺はシロさんの両肩を、掴んだ。シロさんは反射的に俺の顔を見た、そして目を合わせる。
「シロさん、好きです。誰よりも好きです。俺と付き合ってください」
言った。人生始めての告白。どストーレトな告白。俺は恥ずかしさで逃げ出そうとしたが、もう逃げない。
数秒後、掴んでたシロさんの両肩が震え始めたのが手から伝わった。そしてシロさんはそのまま下へ俯いた。
「……こんな気持ち、塞ごめん……」
小さい声だが、そう言ったのを確かに聞こえた。
「……でも、うん……」
俯いてたシロさんは、顔を上げた。その顔は、涙が流れてたものの笑顔だった。
「……私も陸が……………………好き」
この後のシロさんのデレは、誰にも教えたくないから俺の心の中でう。
俺だけの物にする為に。
夏祭りの夜、俺とシロさんは付き合いだして。それから半年ぐらいだった。そして今日は、
「みんなバラバラになるけどー友達だよねー」
「もちろんよトヨネ、いつでも連絡して!私からもいっぱいするから」
「ワタシダケ、ムズカシイ」
「エイちゃん……大丈夫だよ!バイトとかして、飛行機で行くから!ね、シロ!」
「……うん……」
「シロさんが働く宣言をした!!」
「……陸が私の代わりに、働いてくるから」
「倍働けと!?俺来年も高校生ですよ!」
「……お願い……」
「ちょっと俺、裏の仕事さがして来ますね」
俺の可愛い彼女のお願いだ、叶えるに決まってる。俺たちはさっきまで部室でお別れ会をしていたが、今は駅で別れをしている。俺と胡桃ちゃんは電車だが、方向が違う。エリーはこの学校の留学生が乗るバスで。ねぇさんは、トシ先生の車で地元へ。ウサ先輩は車の免許を取り、大学の入学祝いに親にもらった車で。シロさんはまだ時間があり、まだ地元に残る。本当にここでみんなお別れだ。でも誰も泣かないと、昨日決めたので誰も泣いていなかった。そんなことより、次に会う日の事を考えてた。みんなに別れをし、最後にシロさんに別れをしようとした。
「シロさん」
「……陸……」
約1年間一緒にいて、約半年付き合ってるんだシロさんの気持ちは痛いほどわかる。だから俺は人の目を気にせず、シロさんを抱きしめた。前の俺なら恥ずかしさで出来なかったが、クリスマスにシロさんと始めてのキスをしてからなんか吹っ切れ、逆に積極的にこういうスキンシップを多くして来た。最初はシロさんも、恥ずかしそうだったが彼女も途中吹っ切れ、今ではただのバカップルになっていた。
「シロさん、この1年我慢したらずっと一緒です」
「……うん……」
「……ダルいけど、我慢しましょう」
「……それ、私の……」
2人でのみ聞こえるくらいの声で話していると。
「こらこら、こんな所でイチャイチャするな!」
「あーまだなれないよー」
「シロ、カワイイ」
「今すぐ結婚しそうな勢いよ」
4人に茶化され、俺はシロさんを離した。
「じゃー行きますか」
俺がそう言うと、みんな己の荷物などを持ち始めた。だが、俺はある事を忘れてることに思い出した。
「シロさん!」
「ん?……っん!」
軽いキスをシロさんにし、俺は電車のホームへ走っていった。
高校3年生になり、高校生活最後の夏休み初日。俺は新幹線に乗っり、バスに乗ったりして。東京のとあるアパートの一室の前に立っていた。この一室の住居人は俺の愛しの彼女、小瀬川白望だ。今日から約一ヶ月間、シロさんと
ピピ!
部屋のチャイムを鳴らし、数十秒後携帯がメールを受信した。シロさんだ。
『部屋開けるのダルいから、勝手に入ってきて』
そのメールに従い、扉を開き中に入った。シロさんの部屋だから汚れてるかもと覚悟していたが、中はとても綺麗だった。そのまま感心しながら進むと、シロさんがソファーに座りながらテレビを観てるのが見えた。
「……」
久々のシロさんを見た俺は、とても興奮してしまった。なので、後ろから抱きつきどさくさに紛れ胸を揉もうと考えながらシロさんに近づいた。そしてシロさんの後ろに立ち、抱きつく為腕を広げたとき。
「ちゅっ!」
「ん!?」
突然、シロさんが後ろを振り向き俺にキスをして来た。
「え?……なんで!?」
「……いつしかの、お返し……」
まさかまだ、駅でのことを!?
「……大丈夫、そのうちまだしてない。
こうして俺とシロさんとの、一ヶ月の同居生活が始まった。
夏休み1日を全て、生贄に捧げました!!
シロ可愛い!!
では次は千里山の怜ちゃんです!
これ以外の小説も投稿しないと行けませんので
いつになるかわかりませんが……
感想、誤字脱字、希望のコメまってまーす!!