「ああっ! いたい! いたい! 痛いです! むりっ、むりですっ!」
一人の幼い少女の叫びが響く。
聞き取るものこそいれどその扱いは全く変わらない。
彼女が上げる痛みの声に喜ぶようにしてより強く体の力をかけていく。
押さえつけられたままかかる力に一人の小柄な少女としてはあらがいようがまったくない。
「駄目です」
「そんなっ!? もう限界ですっ! これ以上は無理です」
「ここで無理なんていってたら……」
これ以上深くは無理だと左右にブンブン首をふる彼女の表情を見ながらもなぶるようにゆっくりと答える。
「永遠に無理ですね。だから、だーめ」
だから彼女の覚悟が決まる前にぐっと強く体重をかける。
深く深く沈めるために。
「ああっ! ぁ゙、ああああ~~~~」
鮫島アビ子先生の最大の喘ぎ声が響いた。
**
「はあ、はあ、もう、無理です……」
「判断がはやい……!」
全身汗だくになりながらヘタレこむ鮫島アビ子先生である。
全身を守るためか小さく丸まっており、彼女の髪の毛もあり、印象は黒猫の毛玉である。
「って言っても、まだ柔軟体操レベルですよ?」
本日はアビ子先生の自宅にお招きいただき、呼吸な剣技を披露したところ、相手も含めた剣をあわせたポーズを撮りたいとのことで、適当に離れたところでカメラを回しながら剣を振ることになった。
筋肉の動きが見たいというから水着姿でほぼ裸である。
私だって着ますからと彼女も水着姿のせいで異様な雰囲気である。
友人一人居ない彼女に家に助けに来てくれる友人はいないため、俺と彼女で殺陣をすることになったのだが、彼女は剣を構えることすら困難だった。
これではポーズもクソもないと柔軟を始めたところ、固すぎて固すぎてという感じである。
猫の毛玉みたいな見た目をしていながら、これだ。
全く柔らかさというものがないペンのような体である。
深いため息をついたが、短い付き合いであるが彼女の強引なところは、あるいは強引になったところはこちらが諦めるに他がない。
彼女は殺陣をしているところが見たくてそれを諦めることはない。
知り合いの中でもっとも小柄な彼女の体を抱き上げるとトコトコと意外に広かった庭から部屋に戻り読みかけの資料なのか、ただの娯楽用なのかわからない本が散らばるベッドの上に彼女をほうると、そのまま小さな小さな彼女の上にのしかかる。
「ちょっ、ランボっ、はうっ♡」
ベッドのクッション性を利用しながら、背中を押す。
パキパキ音を鳴らしながら骨があるべき場所に押し込まれていく。
体が固くてやりたいシーンをやれない。
なら柔らかくなるまで柔らかくするしかない。
「あー♡ すごいっ、あっ、あっ、あ~~~♡」
mm単位で体を自由にできるアイほどではないが、体の作りを理解し尽くしているのは俺も同じである。
男と女の違いはあるが自分の体はよくわかっているし、女性の体も個々人の違いこそあれある程度の共通部分は理解している。
どこぞの剣士のように体を透かすことこそできないが、それなりの理解はあるつもりである。
凝っている、緊張のある場所を押し、さすり、伸ばし、こすり……緩めてゆく。
10分も続ければかっちかちの体はタコのようにとろけきっていた。
「は、ひいい…………しゅごい……♡」
けへけへとだらしない声を口から漏らしながらつうっとよだれを枕に垂らし続ける先生の姿。
……やりすぎたか?
ピクピクしながらもだらしない笑顔を浮かべている先生はなんというかヘブン状態である。
エロいことは一切していないのにまるでイキ過ぎて息も絶え絶えの状態になってしまった女性みたいになってしまった。
実際感じてもいたようだ。
ちらりと見れば彼女の水着は何かで濡れていた。
手持ち無沙汰を許さない体が勝手に空いている先生の小さなお手々を揉みしだいているが、ぴくんぴくんと震えるだけで大きな反応はない。
今日はここまでかなと思うと、正気を取り戻したアビ子先生がまっすぐこちらを見て言った。
「お願いがありますっ!」
まっすぐこちらを見るその目は真剣そのものだ。
「はい」
「お金! お金を払いますから、だ、っ抱いてください!」
「はい?」
「いくらでも払いますから、せ、セックスしてください!! わたし! ムラムラしてます! 今!!」
ぐわっと大きく口を開いて言い出したのは全く正気とは思えない言葉であった。
金で買われようとしたのは初めてである。
「いやその、お金というのは……」
「たしかに私は学生時代もボッチで彼氏どころか男友達もいませんっ! そんな女の処女って蜘蛛の巣はってそうで嫌だよね、とか思うかもしれませんけど! 処女は面倒って、そりゃめんどうですけど、それを解決できるのがお金ですよね!?」
「その考えはどうだろう……」
うーんと悩んだらベッド横の収納をゴソゴソやりだし、まじで100万の札束を出してきた。
「お願いしますっ!」
目を固く閉じ、万札を差し出されてしまった。
なんだこれ、なんだこれ。
「あ、うん、ハイ……。お金は、いいですよ?」
「ですよね! 最高ですね!」
そっちじゃない。
なんだかわけが分からないうちにイエスになってしまった。
お金は後で返すつもりだが、ムラっときているのは事実で、彼女もセックスしたいだけで彼氏がほしいわけではなさそうなので、ヨシ!
俺は自分の頭の中に浮かぶ現場猫に目をそらした。
**
「っっっ♡! っっっっ♡!!!!」
彼女と同時に限界を迎えたようで、腰を跳ねさせては痙攣させながら声にならない声を上げていた。
「はあ、はあ……はあ……すごい……漫画だ……こんなの……」
呼吸を乱しながら息をする彼女がふらふらとこちらを見る。
目を閉じ顔を近づけてくる。
いわゆるキス顔だったが、ムチューと唇を尖らせる様は幼児のキス待ち顔だった。
顔を見ているといたずらしてやりたい気持ちが湧いてくる。
「キスは別オプションで」
「そんな!! も、もう百万でいいですか!?」
「ていうか、お金で買わないでください」
「そんな!! お金で買えるなら何度でもお願いできるのに!!」
まじで金で買う気満々である。
大きく息を吐く。
「先生がその気にさせてくれたら抱いてあげますよ」
「え、無理……」
「諦めが早い」
一瞬で絶望顔になるアビ子先生だった。
「あと、急なことだったのでアレですけど、アフターピル飲んでくださいね」
「え、あ、子供ほしいです」
何も考えずに脳が即レスしたみたいな言葉だった。
あなたの子供がほしいというのは愛の言葉だ。
嬉しくないはずがなく、少し顔が緩むが、子供を生み育てる準備のできてない相手と子供を作る気はない。
「お母さんと先生の二足わらじできますか? アシもいないのに……」
「無理です……」
セックスは好きだし肌を重ねることは大好きだが、子供を不幸にする親にはなりたくないのだ。
渋々薬を飲み込むアビ子先生だった。
その日からたまにアビ子先生の家でポーズを取ったりしながら、たまに抱いたりすることが生活になった。
金で買おうとしていた彼女も俺がちゃんと自分に興奮していることに自信を持つようになり、彼女がしたくなったときは誘いをかけてくるようになった。
そして、関係を重ねるようになると見えるようになることもある。
**
「そろそろ出……」
「思いつきました!!」
あ、やば。
フィニッシュの瞬間にガバリと体を起こしたアビ子先生は全裸のままベッドから飛び降り走っていく。
行き先は紙である。
行為中どこのなにが琴線に触れたのかは知らないが、おそらくアイディアが浮かんだのだろう。
そのせいでもう彼女の体は漫画モードになってしまった。
あと少しで出すところで、もう発射直前だった。
彼女だって今も女性器から愛液をつっと床に垂れ落ちさせているが、目がもう違う。
紙を燃える瞳で見つめながら手を動かし始めている。
これである。
彼女は漫画が命なのだ。
こうなったら今日は終わりだ。
出すまではやってほしいとかが聞こえるアビ子先生ではない。
そんな彼女が嫌いではないが、やはり出しきれなかった分トホホという気持ちは消えなかった。
「アビ子先生、今日は帰りますからねー」
服を着替え、主張の激しい息子を無理やりズボンに押し込んでから声を掛けるが答えはない。
裸のまま漫画を書き続ける彼女に暖房をつけると静かに家を出るのだった。
えっちい部分は向こうで見てくださいw
アビ子先生のR18でやった話の流れがわかるように修正して掲載しておいたほうがいい?
-
あったほうがいい(R18既読)
-
あったほうがいい(R18未読)
-
なくてもいい(R18既読)
-
なくてもいい(R18未読)