「はああああああ!? 子どもができた!? だ、誰の子だよ! アクアとルビーの親か!?」
苺プロで大きな声が響く。
これが社員全員が帰ったあとでなかったら全社員が聞いていただろう。
この場にいるのは斎藤夫婦と騒動の主の星野アイの三人だけである。
「違うよー」
「違うのかよっ! じゃあ誰だよ!!」
「この衝撃、なんか十五年ぶりね……懐かしいわ……」
頭痛が痛いとばかりに頭を押さえる様子がアクアに似ていて、一緒に生活してると似てくるところが出てくるようである。
アイは慶事としてニコニコしながら伝えているが、残りの二人にとっては爆弾話である。
「親はアクアとルビーのお父さんの子どもの姫川大輝くんだよ」
「はああ!? アイツラの父親の子ども!? は、え? ど、どういうことだ、誰だ! どこの姫川大輝だ!!」
「え、姫川大輝って……え? アイさんマジヤバ……」
「は? あの姫川大輝なのか? え、……未成年じゃねーか!? え、アクア達の親誰だよ!!」
「神木輝くんだよ」
「だれだよっ!!」
この子この子ーとアイが写真を二人に見せるが、全く覚えがなかった。
というか、昔の写真らしく、学ランと身長のせいで中学生に見える。
え、ヤバっ、うちの娘……ヤバっ!
オカマのように両手を口に当てて仰天してしまう社長はそのまま固まって声が出なくなってしまった。
聞きたいことはいくらでもあるのに。
「あの、アイさん? その、神木輝さん? と話がしたいのだけど、今何している人なの?」
「うーん、何してるのかな? 今は故人だよ」
「個人……フリーってこと?」
「死んでるってこと」
絶句である。
口が動いていたミヤコもまた口が動かなくなった。
知ってたけどこの子やばいわね……。
つぶやきは音にならずにこぼれた。
「……まあ揉め事にならない相手なら良かったわ……いいのかしら……その、死因は?」
「誰かに刺されて死んだみたい。犯人は捕まらないままだって」
「……そ、そう……悪いこと聞いたわね」
何かを聞くたびにデッドボールを投げられ続けるキャッチボールである。
ミヤコは今すぐ家に帰って素直なアクアとルビーたちに会いたかった。
いや、まて、姫川大輝はルビーの好きな相手ではなかっただろうか。
この母親まじかよ。
更に戦慄することとなった。
親子両方未成年でセックスしてて、子どもは娘の想い人ってどうなってるんだ。
どんな神経してるんだ。
エロ漫画の世界から生まれ落ちたのか。
「いや、そもそも、姫川大輝の父親はそのカミキなんとかじゃないはずだぞ。うえ、うえはら……そう、上原清十郎だったはずだ」
「托卵だね。愛梨さんはショタコンで少年を甚振るプレイが好きな人だったんだよ」
「戦慄! 芸能界の闇!!」
「大げさだなー」
「お前もだよ!! ……はああ……思春期なのに母親と想い人が子どもができたとかルビーと揉めるぞ……」
「大丈夫だったよ?」
「まじかよ!!」
なんで大丈夫なんだろうか。
芸能事務所の夫婦の割には真っ当な夫婦関係を送っていた二人はショックに震えそうだった。
将来はルビーもアイみたいになってしまうのだろうか。
「……はあ。体調は大丈夫なのか? 聞くまでもなさそうだが、産むんだな?」
「うん。めちゃくちゃ元気だし、産むよ」
「今回は流石に前みたいに隠せないぞ」
「だよね。公表するよ」
「結婚はしないのか?」
「しない。家族の形って結婚必要ないって思うしさ」
「今どきだなーおい」
20歳になってからの結婚報告だと子どもができたのが未成年であった頃だとバレる。
結婚しないのであれば相手は公表しないのなら秘密のままだ。
油断はできないが、うまくは行きそうに思える。
「……はあ。仕事も調整しないとな」
「ごめん。迷惑をかけるけど……」
「いいさ。前よりは準備もできるし……二度目だしな。はは。アクアたちも高校生。元から手のかからないやつらだったが、手もかからなくなるしな……いやー、子どもか……」
これでもアイのデビューからの付き合いの二人である。
保護者ではあったが、夢を見せてくれる、一緒に夢を見た娘のような存在である。
いや、自分たちが子どもを作らなかったからこそ、アイやアクア、ルビーたちを娘や孫のように思っている。
あの時より年を取り、それだけ事務所も大きくなって、二人も力をつけていた。
娘が新たに幸せを増やそうというならそれを支えたいと思うくらいにはもう家族なのだ。
「これから忙しくなるわね」
「体調第一だぞ」
いつも驚かせてくる娘に夫婦は笑顔を向けた。
後日、斎藤壱護はアクアと一緒に姫川大輝に会いに行き、それはそれとして一発ずつ殴ってからこれからのことを調整するのだった。
ここで一旦、推しの子の異母兄は完結とさせていただきます。
……原作時空に行ってない? はい、そうですね。
これには理由がありまして、アイ生きてるし、アクア復讐しないし、カミキ死んでるし、となると……そのまま原作時空に入ると話の終わりにする場所が難しくなるということです。物語の区切りがつけられないということですね。
また、15年の嘘をやる意味合いが原作とは変わるわけで、何を書けばいいかちょっと悩んでいるところもあります。
アンケートです。
①東京ブレイドルート
姫川大輝といえばここ、東京ブレイドですね。
先生方との付き合いもあるので色々変化が描けそうです。
②15年の嘘ルート
原作の終わりをそのまま終わりにするルート。
アイが生きているので、映画の意味合いが変わります。
例:アクア、ルビーを実子と認めさせるためとか。
ルビーのスキャンダルの火消しでルビー大輝が義兄妹だと明かすためのものとかになるかもしれません。
ただ、そも面白いのか……?というのがこのルート最大の悩み。
映画的にはアイが死んでるからゆるされているところありますしね……。
また、東ブレなどの話はサラッと進める感じに。
(長くなりそうでエタったらすみません)
どちらのルートにするか一週間投票いただいてそれを下にプロットねってという感じになるので、再開は少し先になるかと思います。
その間、完結できずに止まっている「盾の勇者の成り上がり」進めたいなーと思ってます。
ルート決定しました
①東京ブレイドルートで行きます
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=336312&uid=258211
出番が多いと嬉しいキャラは?
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星野アイ
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星野ルビー
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星野アクア
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有馬かな
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黒川あかね
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MEMちょ
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寿みなみ
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不知火フリル
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鮫島アビ子
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吉祥寺頼子
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ツクヨミ
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かぐや様のキャラ