「はっ、はっ、おま、許さっ!」
「てめえかコラボケっ」
よたよたしながらこちらを追いかけてきたスタッフは見た目通りのヤクザキックに吹き飛ばされた。
ぐぺっと妙な言葉を吐き捨ててそのままぐったりと動かない。
……死んではいないようだ。
「おじさんありがとう!」
頼りになる誰かがいる。
そのことに妙に胸が暖かくなる。どうやら変態に襲われて心細くなっていたらしい。
原作キャラということで、その性根が保証されている人物ということも大きいかもしれない。
「まだお兄さんだ! ……大丈夫だったか……? いまスタッフ呼ぶからな」
「あ、でもあんまり騒ぎは……」
「いや、まあ、そう思うのも仕方がないが、俺たちも親御さんから大切なお子さんを預かってる責任があるからな……。まあ、何されてたのかは知らないから、それは君が伝えること次第だが……。恥ずかしいだろうが、俺は嘘は伝えないほうがいいと思うぜ」
「うん……」
「ま、まあなんだ。女性のスタッフさんが来るまでは俺もいっしょにいてやるから」
「うーん?」
言われて自分のカッコを見直す。
アイドルに憧れて女装している自分がいた。
「ねえおじさん」
「おにいさんか斎藤さんとよべ」
「斉藤さん、俺男だから」
「そ………………そうか。……ふうん…………すげえな…」
その後何度も一緒に仕事をしている監督やスタッフさんによしよし怖かったねーされながら色々話が進むが、実はあのスタッフスタッフではなかったらしい。
じゃあアルバイトかといえばそうでもなく、変装して紛れこんできた一般人らしい。
まじかよ。
今までも幼女演者の私物を拝借したり挨拶がてら体を触ったりと悪質な変質者だったと自白したらしい。
お前が体触ったの男だぞと言われて「大輝くんなら立つ」とキリッとした顔で語ったみたいな話を聞いた。
それからは関係者の謝罪の嵐である。
無関係の変質者を通してしまった警備スタッフは何人か首を切られたらしいし、現場体制も色々変わった……と思えるような対策を要求されたらしい。
とはいえ、父と母は真っ青な顔になりながら走ってやってきてくれた。
「ごめんなさいっ!」
母の謝罪の言葉が体に響く。抱きしめられているせいでいつもより声が近い。
でも、何も謝る必要はない。悪いのはあの男だ。
なのに何度も謝りながら母は俺を抱きしめた。
「4歳だからって……幼いからって性欲の対象にならないなんてことはないって知ってたのに……」
ぎゅうぎゅう抱きしめられて謝られるが、まあ、同感ではある。
われよんさいぞ? もっとぴちぴちしてき尻を触っていただきたいものである。
なんで俺なんだ。
「ちゃんと助けを呼べて偉いぞ」
「うん……」
「ほら、涙をふけ」
両親に抱きしめられ、いつの間にか泣いてしまっていたらしい。
子供では抗うことのできない大人の力で実は怖かったんだろうか。
不思議と頭と体が全然一致せず、赤ん坊の頃みたいに涙が勝手に流れていた。
被害を隠そうとしてしまったが、隠さないでよかった。こんなに心配してくれるんだ。
裏切るところだった。
あ~あ。早く大人になりたいなァ……。
子役はやれる作品少ないし、おとなになってたらあんな奴自分のパンチでやっつけられるし、早く大人になってバイクとか乗ってみたいよなあ……。
気がついたら一月経ってた……?
本編で何が出るかわからないので見守っちゃうところありますよね。
そして旧B小町にとって過去でアイの印象はやっぱり止まってるんだよなー。
そうだなー。と思いました。
あと、ルビーがB小町は初期推しと言っていましたがお前は初期しか知らないんじゃね? とか思いますが、アイ12歳時の時空は3年位ありそうなのでそうかも知れません。。。
いいんだ、何でも詰め込んでくれ。
あとジャンル違いですが、葬送フリーレンいいですよね。YOASOBI繋がり。
勇者をアイに置き換えれば……いや、合わないか
■最後を奪えない
https://syosetu.org/novel/332762/