推しの子の異母兄   作:もこもこ@

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043 冬の山荘殺人事件!!

 

 場所はとある地方の山荘。

 急激に天候が悪化し、大吹雪となってしまったその山荘には大学生の同窓会ということで6名ほどの男女と山荘を経営している年老いた夫婦がいた。

 すべての始まりは道を誤り、ようやくこの山荘にたどり着いた私達と、一人の警官がこの山荘で悲鳴を聞いたときから始まった。

 

「犯人はこの中にいる!」

 

 しかし、犯人を明かすのは一つ一つその事実を積み上げてからである。

 バレないようにこっそりと視線を金髪の男に向ける。

 バレやしない。

 そう思っているんだろう。

 

 子供なんかに何ができると。

 

 だったら思い知らせてやる……雪が全てを消し去ったとしても……お前の罪の足跡は絶対消えないんだぜ? 

 

 

 **

 

 

 やれやれ。撮影は無事終了である。

 

 昨今のミステリーブームがやってきていた。

 難しいセリフを覚えきりしっかり演じられ、少年(時々幼女)をやれる存在に企画は立てれば当たるとのごとく……。

 小学生主人公物が増えているとかいないとか、共演者とのナマモノも盛んらしい。

 オネショタは楽しめるが、BL個人誌を送りつけるのはやめ給え! 少年の情操教育を何だと思っている!

 モノを大きく描写されているとどことなく誇らしく感じる自分がいる。

 

 いやまあ、それはいい。

 

 

 問題はカミキヒカルがターゲットを狙うところまで特定し、当日彼らと一緒にスキー場まで影から同行までしたのに、先程のミステリーモノのように、ターゲットの女優はナイトスキーにでてそのまま行方不明になってしまったのだ。

 同じ場所にカミキヒカルがいて、その女優と肉体関係にあったことは突き止められているし、一緒にペンションを出たことも撮れてはいるが、それだけでは行方不明を彼のせいだと言い切るにはやや証拠が薄いと言うしかない。

 

 できれば突き落としたり誤ったコースへ誘導するところを撮れればよかったが……今の範囲だと知らなかった、事故だといえば無罪だ。

 二度三度と繰り返せばそのレベルでも追い込めるだろうが、一件では警戒させるだけ損になる。

 

 喧嘩して勝手に帰ってしまったと思いこんでいたとか言われれば逃れられる範囲だ。

 また、その女優はファンサービスがあまり良くない人間で、ファンの界隈を探ってみたが、敵討ちに命をかけるほどの熱心な人間を見つけることができなかった。

 

 つまりカミキはまた一人、証拠を残さずに殺してみせたということである。

 

 やはり実行の瞬間を押さえるのはむずかしい。

 特に事故死を狙っているだけ、さらにである。

 本当にこいつを止められるだろうか……。

 

 部屋でイヤホンを耳につけてカミキヒカルの馬鹿笑いを耳にする。

 ああ、彼女の価値は失われてしまった。

 カミキヒカルに喰われてしまった。

 

 また一人、被害者を出してしまった。

 襲われると知っていたくせに止められなかった。

 

 とはいえ、また一つやつの手口を知った。

 

 そして決定的ではなくても行方不明の女優と行方不明直前まで一緒にいて、なのに通報をしていないという事実を手に入れた。

 二件三件と繰り返す気はないが手札が増えたことは確かだった。

 





ギイイーー―バタン


捜索一覧紹介に2件も紹介されてました!
人に紹介されるってほんとにオススメされてる感あって嬉しさめっちゃあるー!
ありがとうございます!!
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