オフ会後にちょくちょく3人で遊んだり、男同士2人で遊んだりと新しくできた年上の男友達にだいぶはしゃいでしまった。
今日は珍しく不知火ころもから呼び出されている。
それなりに売れているアイドルのはずだが、男2女1で普通に遊べるレアな相手である。ネトゲ仲間でもあるので、今後も関係を大切にしていきたい相手だ。
【あ、家には女装してきてね】
変装でいいだろーが!
まあ、アイドルの自宅に遊びに行くのだからそのくらいの警戒心は普通なのかもしれない。どうかな。どうだろう……。
アイドルとは関係を持つとドツボにハマりそうなので避けてきたので付き合い方がわからない。まあ、色恋を感じないのでころもは付き合いやすいのだが。
【来ないならあの件はなしだよ】
ムムムッ。
実は不知火ころももまたゲーム趣味のアイドル。
話しているうちに彼女がだいぶレアなソフトをもっており、やってみたいという気持ちが湧いてきた。話せばもうやらないからと譲ってもくれるという。
これをMEMに配信させれば伸びそうという狙いもムクムク湧いてきて、いやー悪いですね―! でもちょううれしーですー! ともらう気になっていたのだがそのあとにくっついて来たのが自宅に取りに来いである。
そのくらいもちろんだったが、【女装して】がくっついてきた。
アイドル宅に遊びに行くからってあんまりである。
……………………。
…………………………むう。
背に腹は替えられない。
あのゲームをやる体になっているのだ。
こうなったからには腹をくくろう。
高校生の学祭レベルの女装では通報される可能性がある。
全力で女になりきるしかない──!
**
母の部屋に入る。
母の死後も部屋は割とそのままだ。
掃除はしているのでホコリが積もるようなことはない。
クローゼットを開ける。
ただまあ、うーん、センスは流石に古いか?
──いや、何母親の衣服で女装する気になっているんだ。
手元にある服はこれくらいとはいえ、これはないな。
女装の仕方を検索し、化粧品やウィッグ、数点の衣類を購入する。
……今は胸も着れる時代らしい。
はえー。
……下は買わなくていいか。
**
芸能人一家はすごいな。
さすが秀知院学園に通うだけはある。
大きな日本風の邸宅に掃除大変そうと思いながらインターホンを鳴らすも、普通のお宅と異なりだいぶ時間がかかってドアが開かれた。
「いらっしゃい、
「ちょいまち」
「うーん、声は男。減点だねー」
う~んと指を口に当て悩みだす不知火ころも。
一瞬で最適な名前をつけてくるセンスは素晴らしいがそれだけに嫌だ。
今の俺の姿は金髪のショートのウィッグをつけて女装をしている。
ショートカットのルビーをイメージして整えたが、アクアとルビーの間といったできだろうか。体格が完全に男性のものになってしまう高校生前までだからできるお遊びという感じだ。
『それで、いれてくれる?』
「お~、声まで変わってるー。もちろん。いらっしゃい。パシャリ」
『おい、撮るな』
ルビーアクアとなれば街で歩けば声をかけられるのは当たり前の可愛らしさです。その何割再現できているかはわからないが、俺もここまでで何度か声をかけられている。ナンパを男声で断ってバレては台無しである。
なのでもちろん声も作って来た。
なのでアイドルをやれるポテンシャルをもつ美少女が生まれていた。