ホロライブラバーズ実況プレイ ~復讐と愛を選択する恋愛SLG~(MOD導入プレイ) R 作:アズール
──ここか。ッ!あれは…!
「あそこです!ノエルさんとフレアさんです。」
たどり着くと、そこではフレアとノエルが4人と戦闘が行われていた。ノエルとフレアの方が劣勢で4人はまだまだ余裕である。
「即席のパーティーだけどバランス良いかもね。」
「船長が牽制して、シオンたんが魔術ブッパ。そんでもって近接のねねさんや遠距離物理のぼたんさん。っは~!このパーティー強すぎません?」
「そこ、油断しないで、後シオンたんっていうな!」
「そろそろ終わりある。観念するある。」
それぞれ、第1印象は魔女、海賊、中華系…?、ホワイトライオンの獣人…?と統一性はないものの、うまく連携が取れているらしく、ノエルとフレアだけでは苦戦を強いられている。
「うぅ…限界だよぉ…これはきついよ…」
「だな…これは不味い…」
疲労困憊で身動きが取れない状態らしく、相手がトドメを刺そうとするのが見える。魔切はそれを見て銃の射程距離まで一気に詰めるように駆ける。
「なんか目茶苦茶暴れてたけど、シオン達の敵じゃなかったね。じゃあ、サヨナラ。」
──させるかよ!レインバレット!
無事に射程距離まで走ると咄嗟に広範囲の銃技を繰り出す。銃声で気付いた白獅子の獣人は咄嗟にトドメを刺そうとした魔女に対して声をかける。
「ッ!下がって!」「あっぶなぁ!」「なんか降ってきたある!」「ええ!増援ですか!?」
魔女は間一髪で技を躱し、他の2人は被害を受けないように後ろへ下がる。
「その声…魔切くん!待ってたよ~もう団長…へろへろだよ。」
「ったく、いつも少し遅すぎなんだよ。」
ノエルとフレアは魔切を見ると安堵の表情を浮かべる。魔切はそれを見て微笑みながら少しバツが悪そうに答える。
──すまない、遅れてしまって。
「でも、間に合いました。ここから巻き返しましょう!」
ラミィがそう声をあげると、2人を回復させ、体勢を立て直した。
白銀ノエル、不知火フレアがパーティーに参加しました。
一方、4人組は各々様々な表情で魔切達を見つめていた。
「ええ~あちらさん、歴戦のパーティーみたいな、ちょっとエジプトに行く最強パーティーみたいな雰囲気醸し出してるんですけど、ヤバくないですか?」
海賊は相手の雰囲気に戦慄し、
「関係ない!全部後であんた達もまとめてぶっ飛ばすから!ほら早く!」
魔女は関係ないと奮起し、
「なかなか面白くなってきたある!」
なんちゃって中国人の語尾をした少女は状況を楽しみ、
「はぁ~、本当は狙撃の方が得意なんだけどなぁ、ま、やろうか。」
白獅子の獣人は乗り気では無いものの、仕方なく戦闘態勢を取る。
──先に前衛を潰すぞ!ノエル!はぁ!(ハンマー)サイカトリス!マギカ・ブレーデ!
「了解!団長少し本気だすよぉ!おりゃー!(イビルチャージ)お願いだから寝てて(デス・アビス)追撃追撃!(トランプル)これで、トドメ!(ジアースクラッシャー)」
2人が術技を繰り出すと(1名は掛け声のみだが)敵の前衛2人がまともに回避が出来ずに攻撃を受けてしまう。
「えー!さっきまでの戦いはなんだったんですかぁ!?ちょっと、押されてますよ!」
「不味いある…力を温存してたのは本当だったある。」
一気に劣勢になってしまった彼女らは1度後退する。ノエルは多少疲れてるものの元気にメイスを振り回す。
「この力使うと物凄く疲れるけど、皆で勝ちたい。だから使えるだけ、使うね!」
そう言うと再び構える。それを聞いたフレアは1度目を瞑り覚悟を決める。
「ノエル…ならあたしも!"漆黒渦巻き、軟泥捉えろ"『ヴォイドラグーン』!」
「私も!"氷よ、魔を断ち切れ"『アイスシアーズ』!」
フレアとラミィは後方の2人相手に魔術を放つ。放たれた方も負けじと避けて応戦する。
「うう~、上手く詠唱出来ないじゃん!もー!"来たれ爆炎!燃やし尽くせ!『バーンストライク』!」
「狙いにくいね。ヴァリアブルトリガー!トラップフィーバー!マズルバーグ!」
「うわぁ!?危ないですよ!もう少しで焼け焦げになっちゃいますよー!」
「ねねももう少しで蜂の巣だったある…」
全体的に即席なパーティー故、連携が取れずに味方すら巻き込みそうになっている。それを好機と見た魔切は崩れた相手パーティーに攻め込む
──連携が出来てない。やはりこっちの方が有利か?相手はお互いを邪魔しあっている。合わせてくれっ!ノエル!
「うん!わかったよぉ!」
──いくぞっ!"空破鉄槌"『エアプレッシャー』ッ!
「うっ!?か、身体が…」「お、重いある…」
巨大な猪の頭が吠えるように大地を砕きながら相手を襲う『共鳴術技』それをマトモに受けてしまっては、態勢を建て直すのは難しいだろう
「ぐえぇ~!ちょっとヤバいんじゃないんですかこれ?」
「もう無理あるね…」
「ちょっと冷静過ぎません!?」
相手はコントを披露しつつも立て直し始める。しかし、それをさせまいとトドメを刺しにいく人物がいた。
「いっくよぉー!」
その掛け声と共にオーバーリミッツ状態になるノエル。そしてそのまま大きく振りかぶり技を繰り出す。
「ちょっと本気の一撃…耐えられるかな?」
「え?ちょ!めっちゃやばくないですかあれ!?あれ喰らうと船長達もただでは…」
「こういうとき…諦めも肝心ある」
高密度な魔力の奔流の前に諦めるしか選択肢の無い2人に、無情にもその一撃が振りかざされる。
「これで…終わり!『ワールドデストロイヤー』!!!」
世界をも砕かんとするその一撃は、マトモに受けると耐えられるはずもなく戦闘不能になる。
「ふぅ~疲れたね。」
一汗かいたといった感じでひと息つく、相手はボロボロといった感じで未だ消滅はしていなかったが、耐えられず粒子となって消える予兆が出ている。
「わぁー!船長がこんなところでー!」
「ダメだったあるか…」
片方は名残惜しそうに、片方は悔しそうに退場していく、それを見た後方2名は動揺を隠しきれない表情をする
「二人やられた!?」
「不味いね、これ。」
2人を退場させたのを確認したら、魔切は次に近くに居たフレアと共に戦う。
──よし。フレア!いこう!
「分かった。よろしく。」
──いくぞ!はあっ!(双剣)
「ちょ!これじゃマトモに詠唱出来ない!」
「っ!あたしが前に出る!」
魔切はフレアが 後方から魔術を安全に発動出来るようにと相手の詠唱妨害のため前線へ駆ける。それを見たフレアは全力で詠唱をする。白獅子の獣人はその意図に気付くが妨害よりも護衛を優先した。
「"大地に轟く、鋭槍"『ロックランス』"この重力の力耐えきれるか?『グラビティ』!"蒼き地上の覇者よ、戦禍となりて厄を呑み込め"『メイルシュトローム』!」
繰り出されるは大地の槍と全てを巻き込む水流。それぞれの一撃は重く2人に襲いかかる。
「うわぁ!痛た…もーシオンはこんなもんじゃないし!」
「うーん。まずったかな?」
そして態勢が崩れたタイミングで魔切が武器を変え、追撃をする。
──ここか!フッ(双銃)タイドバレット!
水球がいくつも打ち上がり、そこから水流が敵を襲い、最後はその水球を地面に叩きつける『共鳴術技』それをマトモにうけ、怯んでしまう敵。
「「うぐっ」」
「トドメを決める!」
そしてトドメと云わんばかりにフレアはオーバーリミッツ状態になる。そしてそのまま秘奥義を放つ。
「"無光なる最果ての渦、永遠の安息を導け"『ブラックホール』!!」
全てを飲み込むとされるブラックホールの生成。本物ではなくともその威力は絶大。巻き込まれた敵2人はなす術もなく倒されてしまった。
「ざっとこんなものかな?」
「もう…力が…」
「ここまでか…」
敵2人はそのまま退場する。残りはここにいる4人となるのだが、フレアとノエルは勝利の余韻を噛み締めている。
「やったー勝利!勝ちだよ!フレア!」「分かった。分かったから!落ち着けノエル!」
その勝利の余韻もつかの間。アナウンスが再び入る。
『残り4名…最後の一人になるまで、堪能させてください。』
無慈悲にもその通達がなされると全員が顔を歪ませた。
──そっか…これバトルロワイヤルだもんな…あのさ…俺は…
魔切が他の3人に何かを伝えようとすると、フレアがそれを制止した。戸惑う魔切にわかっているといった感じでフレアは答える。
「戦わない、リタイアする。でしょ?優しいもん。あんたさ。でも、あたし達の答えは1つだよ。」
──え?
そう言うと、他の3人は顔をあげ、アナウンスに答えるように各々の言葉を発する。
「私たち、辞退します。別にリタイアは悪いことではありません。本来ならここで仲間割れして最後までっていう感じになるのでしょうが。」
「団長もヘトヘトだし、フレアもラミィちゃんも戦わないから団長もリタイアするよ!だって、魔切くんとは全力で戦いたいし。」
「そうだな、魔術もまだあたしの方が強いと思うし、そうじゃなくても全力で戦いたい。」
そう伝えると今度はパーティー全体で語り合うように話す。
「なんか皆と戦うの楽しかったよ!フレアだけじゃなくて。この4人で一緒に戦うのが!」
「そうそう、あたし達も4人で戦ったからここまで来たんだし、それに、ノエルの言った通り…楽しかったし。」
「そうですね。思いの外、皆さんとの絆も深くなったような気がします。」
3人の言葉に意表を突かれたものの、まったく同意見である魔切は3人に改めて自分の想いをぶつける。
──そうだな。確かに入学前のあの時まで、皆知り合いじゃなかったけど、色んな事件に巻き込まれて、そこで俺が助けに行って…皆が知り合えた。そこから戦っていくうちに、みんなの事が分かって…ごめん。ちょっと頭が混乱してきた…
うまく言語化出来ない魔切に3人は笑いつつも魔切へ語りかける。
「あはは、言いたいことは分かるよ。でも、あたし達はあんたに助けられた。それだけで嬉しかったんだ。」
「…誰も助けに来ず…あのまま強引に何処かへ連れていかれたら。今思うとゾッとしますね。」
「あの時、団長も力を使わないと勝てなかっただろうし、フレアを守り切れた自信がないよ。」
そうして3人は魔切を見つめる。そして、託すように想いを伝える。
「だからさ、あたし達はリタイアする。だからさ、頑張ってよね。チャンピオン!」
「確かに魔切くんがチャンピオンに相応しいよね。皆を守って皆を助けているんだもん。」
「チャンピオンとして頑張ってください。魔切さん!」
3人からの激励をうけ、魔切は泣きそうになるも、それをグッと堪えてお礼を伝える。
──ありがとう。俺、頑張るよ。次はでも、3ヶ月後かな。皆以外からやられないように頑張るよ。
その言葉を聞いた3人は微笑んだ後に、同時に声をあげる。
「「「リタイアします!」」」
『…リタイアを受理…面白いですね。まさか戦わずに決まるとは…まぁ、良いでしょう。
少し不服そうな声をしつつ、 3人が粒子となって退場していく。そして、残った魔切は最後のアナウンスを聞くこととなる。
『最後の一人となりました。チャンピオンは…七夜魔切。おめでとうございます。今期末までの頂点の名前です。他の人たちはしっかりと覚え、励むように。チャンピオンも堕落せず、勇猛に進みなさい。』
それは激励にも、嫌味にも聞こえる言葉。それを受けとるも何も言わず、面白くないと云う声をだしつつ、アナウンスを続ける。
『 以上を以てバトルロワイヤル一年生の部を終らせます。一年は終了後、速やかに保健室または帰宅するように。仮想空間で体調を崩すものは少なくありません。少しでも不調を感じたら保健室に寄ってから帰宅するように。』
そのアナウンスと共に、自身もこの場から退場するんだな、と確信した。魔切はチャンピオンとしての自覚をするために自身に語りかける。
──(チャンピオンになれた…でもこれは、始まりに過ぎない。だからもっと強くならないと。皆を守れるように、次も負けないように、父さんみたく強くなるために、そして…)
魔切は目を開けつつ、目に憎しみの炎を宿しつつ、その言葉を口にはせず、心のなかで叫ぶ。
その強い想いは、二度と消えぬ呪いの宿命。
次は平和になると思うので失踪します