ホロライブラバーズ実況プレイ ~復讐と愛を選択する恋愛SLG~(MOD導入プレイ) R   作:アズール

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第11節(裏) パーティー準備 ストーキング組side

 

~ストーキング組side~

 

 

 一方、魔切達が商店街へ向かってる時。電柱の後ろに隠れてる存在…先日魔切達と戦った同級生が終結していた。

 

 

 「やだー!1人じゃなくて3人も侍らせているとは、さすがチャンピオンですね!色恋も強いのかも知れないです。いやぁそれにしても…絶対あれは出来てますよ!そうですよね!皆さん!」

 

 

 

 「うーん、そうかなぁ?普通に仲が良いだけだと思うんだけど…」

 

 

 

 「気になるのは当然ある。調査は面白そうある!」

 

 

 

 「シオンはやっぱり魔術の練習したーい。っていうか絶対リベンジしてやるんだから!」

 

 

 こちら4人は先日即席で作られただけだったパーティー。何だかんだで今もそのパーティーを継続している。宝鐘マリン、獅白ぼたん、桃鈴ねね、紫咲シオンの4人は率先して(一部ヤル気なし)魔切達を見てストーキングしている。マリンは完全な出歯亀である。

 

 

 

 「でも、お兄さん達が何かするって言うのは本当らしいね。僕たちも跡をつけてみよっか?ころさん」

 

 

 

 「何かあるかもしれないしね。相手を知るには絶好のチャンスだよ。こーね達に勝った秘訣を探ってやるぞ~。」

 

 

 こちらは獣人コンビは魔切を追い詰めたパーティー。猫又おかゆと戌神ころねの2人。どうやら強さの秘密を探るために着いてきたようだ。

 

 

 

 「なんか巻き込まれたぺこ…るしあは大丈夫ぺこか?」

 

 

 

 「だ、大丈夫です…なんとか…」

 

 

 

 「私もなんか巻き込まれたし、諦めて着いていこうよ。」

 

 

 こちらの3人は魔切と戦ったハンマー使いの尾丸ポルカ。先日魔切達と食事を共にしたぺこらとるしあである。どうやら3人とも巻き込まれた…

 

 

 

 「おめーはこっちを巻き込んだぺこ。忘れてないぺこ。」

 

 

 訳ではなく、ポルカが2人を巻き込んで着いてきたようだ。

  

 

 「あはは、ばれてたか。まぁ私はアイツに負けてるから、ちょっと弱みが欲しかった的な?」

 

 

 どうやらポルカ的にも少し情報が欲しかったようで着いてきたらしい。全員がある程度落ち着くと、魔切達に動きがあったのか、マリンが声をあげる。

 

 

 

 「あ!移動しますよ!数日前からこそこそと…絶対にいかがわしいことしているに違いありません!行きますよ!皆さん!」

 

 

 

 「絶対に勘違いだと思うな…」

 

 

 

 「でも面白いある。」

 

 

 

 「えー!まだつけるの~?」

 

 

 

 「ほら、さっさと着いてくるシオンたん!」

 

 

 

 「シオンたん言うな!」

 

 

 

 「移動するらしいぺこ。ぺこーらたちもいくぺこ。」

 

 

 

 「わ、わかりました。」「そうだね。」

 

そして一行は魔切達をストーキングする事となった。どうしてそうなったのか、それは数日前に遡る。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前…

 

 

 たまたま商店街に来ていた宝鐘マリン。不意に視線を向けると、そこには魔切とフレアが歩いているのを発見した。何かを話しながら歩いているのを見て閃いた。

 

 

 「おや?あれはチャンピオンくんじゃないですか。…船長に隠れて、なにやらこそこそ計画していますね…これは!男女でお出かけ…デートじゃないですかーやだー!二人は絶対に出来てますね!」

 

 

 そしてマリンはそのまま悪い顔をして計画する。

 

 

 「そうです!皆さんを巻き込んで、船長達で真相を暴くチームを作りましょう。名付けて!チャンピオン恋愛調査隊です!早速声をかけに行きましょう。…取りあえずシオンたんは強制参加させましょう!」

 

 

 

こうして謎の組織が誕生した瞬間であった。マリンはそのままシオンが居るであろう場所へ直行する。 

 

 

 

 

 

 

 

 「えー?シオン絶対に参加しないよ?魔術の練習したいし、そもそもそんなの興味ないし…」

 

 

 当然ながらも断るシオン。ついでに道中で見かけたねねとぼたんにも声をかけ着いてきた先で同じように説明した。2人は少し考えると遠目からこちらを見てる。シオンは完全に興味を無くし本に集中する。しかし、その姿を見ても食い下がるマリン。

 

 

 

 「あの噂のチャンピオンくんですよ!…もしかしたら隠れて魔術の講習とかを開いている可能性があるんですよ!…まぁ他人に興味のないシオンたんは関係のない話かもしれませんg」

 

 マリンがそう言うと、突然ガタッと立ち上がりマリンを睨み付ける。

 

 

 「行く!そんなシオンに隠れてさらに強くなろうとしても無駄なんだから!絶対に暴いてやる!」

 

 

 シオンのその姿にマリンはニタァと笑いつつも

 

 

 「(やっぱりシオンたんはチョロいですね。)それではぼたんさんとねねさんはどうされますか?」

 

 

 そう聞くと2人は少し言い淀んだ末に答える。

 

 

 「んー、特に用事はないし、付き合ってあげるよ?」

 

 

 

 「別に問題ないある。気になるのは事実あるからな。」

 

 

 2人からも同行が決まりいよいよテンションが最高潮になるマリン。

 

 

 「よし!では宝鐘海賊団!出港…」

 

 

 と、掛け声をあげようとしたら、それに待ったをかける存在がいた。

 

 

 

 「ねぇ、僕たちも混ぜてくれない?」

 

 

 

 「こーね達もチャンピオンの秘密を暴くよ!」

 

 

 そう、おかゆところねである。その2人も盗み聞きしており、興味があったために参加を申し出た。

 

 

 

 「お?入団希望者ですか?良いですよ!数は多い方が良いので!」

 

 一方、盛り上がってるのを端から見る存在がいたぺこらとるしあである。

  

 

 「なんか話してるぺこ…近寄らない方がいいぺこ。」

 

 

 

 「で、でも止めないと…魔切さん達に迷惑が…」

 

 

 そういって止めようとするも足が動かないるしあ。ぺこらは関わらないように立ち去ろうとすると、背後から声が聴こえてきた。

 

 

 

 「はーい、まだ入団希望者がいまーす。ここの3人でーす。」

 

 

 それは同じ1年の尾丸ポルカであった。彼女も盗み聞きをしており、ちょうど巻き込めそうな2人を道連れに参加を表明。

 

 

 

 「!?何言ってるぺこ!?ぺこーら達は参加は…」

 

 

 当然、油断してたぺこらは反論しようとするも、直ぐにマリンに補足され近寄られる。

 

 

 「そうでしたか!やはりあなた達も気になりますか!一蓮托生です!それでは!この日にここに集まりましょー!出港~!」

 

 

 どうやらあの後も盗み聞きしてたらしく、マリンが詳しい情報を共有した。その後、2人は輪に連れ去られる(ポルカは自分の足で着いていく)。それに身を任せつつぺこらは頭を抱える。るしあは怒涛のコミュニケーションによりキャパがオーバーしていた。

 

 

 

 「逃げられなくなったぺこ…」

 

 

 

 「あう…あう…」

 

 

 

 「さて、面白くなってきたね?」

 

 

 1人楽しそうに笑うポルカ。それを見て思わずツッコミを

入れるぺこら。

 

 

 「面白くなったのはおめーだけぺこ!」

 

 

 それを聞いて少し笑いながら聞き流すポルカ。それが、数日前の出来事。そこから当日まではこそこそと作戦を練ったり普通の生活を送ったりしていた。

 

 

 

 

 話は現代に戻り今は一同が集まるとマリンが改めて何をどうするかを説明する。

 

 

 「えぇ、どうやらチャンピオンくん達ここで普通に買い物するっぽいですよ?あの人達…何を買うつもり何でしょう?もしや…?山籠りでもするんでしょうか?船長みたいに?」

 

 

 「海賊自称してて山に行くの…?なんで?」

 

 

 最後の言葉に疑問を持つシオン。マリンはそれに対して自信満々に答える。

 

 

 

 「そりゃあ船長だって本当は船とか欲しいですし、大海原で冒険とかして宝とか集めに行きたいんですけどぉ…船は買えないし、免許も必要だし。この学園で免許を取れる資格をとってからじゃないと出来ないですしぃ。それならと山に行って、山で修行や勉強してたんですよねぇ…一時期。」

 

 

 

 「山賊じゃん」

 

 

 純粋に今の話を聞くともはや山賊になるのだが、それを直接シオンが伝えると不服な感じで突っかかるマリン。

 

 

 

 「あー!シオンたん!一番船長に言ってはいけないこと言いましたね!これは戦争ですよ!宗教戦争レベルの出来事をさらっと言いましたね!怒りますよ!こうなったら船長が海賊だってことをその体に…」

 

 

 

 「蛮族じゃん」

 

 

 

 「うわー!また言いましたよ?このクソ○キ!許せませんねぇ!もう船長怒りましたよー。次のバトロワで覚悟してくださいね!」

 

 

 

 「いいよ?どうせシオンが勝つ予定だから…」

 

 

 

 「ふん!まず勝つというならあのチャンピオンくんに勝ってから言ってください。負け組シオンさ~ん?」

 

 

 

 「ぶっ飛ばす!」

 

 

 

 と、コントを始めてしまい脱線してしまった。それを宥める様にねねとぼたんが話しかける。

 

 

 

 「落ち着くある。そろそろばれるある。」

 

 

 

 「絶対にバレてると思うけどなぁ…でも、まぁ、此処まで来ればなにやってるか気になるし…尾行を続けよう?」

 

 

 後ろでは罪悪感に少し苛まれている2人がいた。

 

 

 「うー。もう嫌ぺこ。帰りたいぺこ!」

 

 

 

 「でも、放置してもなんか後で怖いですし…」

 

 

 その2人に対してあまり罪悪感無しで堂々としているポルカ。

 

 

 

 「此処まで来たなら仕方ないじゃん?それなら最後まで見に行こうよ?」

 

 

 

 「おめーが巻き込まなければこんなことにはならなかったぺこ!」

 

 

 あまりにも他人事の様だったので思わずツッコミを入れるぺこら。おかゆところねはというと、先ほどから上の空になってしまったおかゆがいた。

 

 

 「ねぇねぇ、ころさん。お兄さんの料理って美味しいのかなぁ…」

 

 

 どうやらお腹が減ったのもあり、食事の事を考えてしまったようだ。

 

 

 「おかゆ…?料理の方に頭がいってるよ?いくらお腹が減っているからって、今は我慢してね?」

 

 そのおかゆを見て、ころねはそれを制止する。するとあまりの圧に少し気圧されるおかゆ

 

 

 「分かっているけどさ…ちょっと気になっただけだよ。そう凄まないでよ…ころさん。」

 

 

 

 「おかゆは目を話すとすぐふらふらするから。こーねがしっかり見ておくからね。」

 

 

 その2人の会話を偶然聞いてしまったぺこらは少し小声で呟いてしまう。

 

 

 「…まぁ確かに魔切の料理は美味しかったぺこ。」

 

 

 その言葉に目を輝かせながら詰め寄るおかゆ。ころねはそれに対して近寄らないように引っ張るものの食欲に駆られているおかゆを止められるはずもなく…

 

 

 

 「本当に!食べたことあるの!」

 

 

 

 「おかゆ!しっかりするの!」

 

 

 

 「だって仕方ないよ!お腹空いてたらそんなことだって考えたくなるもんだよ?」

 

 

 といった感じでぺこら側に来てしまった。おどおどだがその言葉に返答するようにるしあも魔切の食事の感想を伝える。

 

 

 

 「お、美味しかったです。お魚の焼き加減も良くて…お店で食べるみたいでした。」

 

 

 それを聞いたおかゆは真顔でころねを見つめる。

 

 

 「…ねぇころさん。」

 

 

 

 「ダメだよ?」

 

 

 

 「少しで良いから…」

 

 

 

 「ダメだよ?」

 

 

 

 「そこを何とか!」

 

 

 

 「ダメだよ?」

 

 

 

 「…うーん。どうしたものか…」

 

 

 と、必死に懇願するもOKを貰えずに打開策をおかゆが考えている途中で、ねねが声をあげる。

 

 

 

 「あ、動いたある。行くあるよ!」

 

 

 

 「ほら皆、いくよ?」

 

 

 とねねとぼたんは催促するが、まだコントを続けていたマリンから待ったが入る。

 

 

 

 「あ、待ってくださいよ!船長がまだこのクソガキにわからせを教えてないんですから!」

 

 

 

 「ふざけてないで行くよ。それとも船長は私達に先導される方が好きなの?」

 

 

 ぼたんがそう言うと、マリンはハッ!と我に返り意気込む。

 

 

 

 「…やってやろうじゃないですか!チャンピオンくん達を追いかけますよ!船長についてきてください!」 

 

 

 

 「…ふん!やっぱり乗らせやすいじゃない。チョロいわね!」

 

 

 

 「(似た者同士なんだなぁ…)」

 

 

 

 「(どっちもどっちある…)」

 

 

 と子供2人と保護者2人といった感じで先に進む4人

 

 

 

 「…こうなったら後で謝るぺこ。アイツらについていくぺこ。」

 

 

 

 「そ、そうですね。その方がるしあもいいと思います。」

 

 

 

 「取りあえずついていくよ?その方が面白いしね。」

 

 

 腹を決め4人に着いていくぺこらとるしあ、ポルカの3人

 

 

 

 「おかゆ!行くよ。早くチャンピオンの秘密を暴くよ!」

 

 

 

 「あ~美味しそうだなぁ…お兄さんのご飯…」

 

 

 

 「おかゆ!!早く!」

 

 

 いまだにご飯の事を考えるおかゆとそれを引っ張るころね。

 

 

 

 「っていうかこのまま商店街入っていったら迷惑なんじゃ…ま、今更か。」

 

 

 

 「仕方ないある。迷惑かけない程度にやるある。」

 

今さら気付いても遅いと思いつつも、一同は商店街の中へ入る。 

 

 

 

 

 

 

 

~八百屋前~

 

 

 

 

 

八百屋前に着くと、一同は再び盗聴を再開する。監視をしようと凝視するマリンは八百屋に並んでいた商品に目が行ってしまった。

 

 

 「あそこは…どうやら八百屋さんですね。見た限りだとどれも新鮮で高品質の物ばかりです。やりますね。あの八百屋さん。」

 

 

 

 「なんでわかるの?…あぁ…山賊だったからか…」

 

 

 シオンは自分の疑問に自己完結すると、マリンがものすごい顔で睨んでるのが見えた。

 

 

 

 「え?え?なんですか?喧嘩売ってます?買いますよ?今なら買ってあげますよ?」

 

 

 と、軽く挑発にノリかけているが、ねねがそれを抑止した。

 

 

 「落ち着くある。此処では商店街の人に迷惑かけない。2人ともわかったあるか?」

 

 

 

 「「気を付ける…(すいませんでした…)」」

 

 

 流石に周りのこともあり自重するように反省した2人。暫く監視と盗聴を続けると不意におかゆが呟く。

 

 

 

 「さて、聴く限り随分と親しい仲だね?可愛がられてたのかな?」

 

 

 

 「そのようだね。しかも小さい頃からだね。…もしかしたら親代わりになっていたのかも?」

 

 

 おかゆとぼたんがそう推察すると、ころねが少し寂しそうに呟く。

 

 

 

 「親が居ないのかなぁ?そぉれだったらちょっと可愛そうかなぁ…?」

 

 

 

 「ぺこーらもあんまり詳しいことは聞いてないからわかんないぺこ。」

 

 

 

 「る、るしあもです。」

 

 

 3人は…というよりは全員があまり知らないということに気付く。今更なのだが、ここで改めて何を彼が強くするかを知る必要が生まれたようだ。

 

 

 

 「なるほどねぇ…此処にいる人は皆あんまり詳しくないわけだ。…当然だよね。親しかったら絶対に誘われているだろうし…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ある程度時間が過ぎ、魔切達が移動するのに合わせて移動を開始すると、八百屋の人から声をかけられる。

 

 

 

 

 「おーい!そこの嬢ちゃん達!坊主の知り合いか!」

 

 

 一同は足を止め、どうするかを相談する。

 

 

 

 「!呼ばれてるよ?どうする?」

 

 

 

 「もちろん向かいます!当然ですよ!皆さん!船長についてきてください!出港~!」

 

 

 ぼたんがどうするかを聞くと、マリンは他の意見を聴かないまま八百屋の方へ向かう。それを見てシオンが苛つきながら着いていく。

 

 

 

 「あーもう!先に突っ走って!扱いにくいにも程があるじゃん!」

 

 

 

 「(ブーメランなんだよねぇ…)」

 

 

 ぼたんは、心のなかでそう思いつつも一同は八百屋に向かう。

 

 

 「おう!意外と多いな!そんだけ坊主が慕われてるって言うことだ。嬉しい限りだせ!」

 

 

 

 「学校ではチャンピオンにも成っているですよ。凄いですよね!」

 

 

他がたどり着く頃には、マリンと八百屋はもう既に会話が盛り上がっていた。

 

 

 「おう!そうか!やっぱりすげぇな!…あんな優しい奴でもな。昔はもっと…こう…近づけば容赦はしない!って雰囲気の小僧だったんだ。」

 

 

 

 「…へぇ…そうは見えないけどね?」

 

 

 八百屋からのカミングアウトに思わず疑問を聞いてしまったぼたん。八百屋は店に置いてある椅子に腰掛け、改めて一同に向き直る。

 

 

 

 「そうさ!俺たちがそうした!人として生きる教え方をしたのは俺と魚屋。肉屋は料理を中心に、酒屋は人生と知識を与え、喫茶店のマスターは男として、魅力を引き出せるように教育してきた。坊主は俺たちの息子だ!別に血は繋がってなくてもな!繋がってる家のクソ○キどもは自由に暮らしてるから。実質坊主ぐらいなんだ。俺たちが今、可愛がる奴は…」

 

 

 その言葉に一同は驚愕した。それだけ愛されているのは珍しく、過去にはどのような苦労があったかもわからない。だからこそ、あまり言葉が出て来なかった。

 

 

 

 「…愛されてるあるね…」

 

 

 ねねはそう呟くと八百屋は待ってたと言わんばかりに語る。

 

 

 「おうさ!坊主は愛に飢えている。父親が死んで、母は行方不明。そりゃあ寂しかっただろうさ!だからこそ愛した!商店街が、坊主の家なんだ、ってな。…坊主は人間が多い方が好きだ。追っかけてやりな!パーティーは多い方が楽しい!坊主の事宜しくな!」

 

 

一同はその言葉を託され、頷きながら次へと向かう。 

 

 

 

 

 

 

ここからはスキットです。

 

 

~バトロワ4人組~

 

 

 

 

 「凄いこと聞いちゃいましたね…」

 

 

 

 「下手すりゃプライベートだったんじゃ…」

 

 

 

 「結構重かったある…」

 

 

 

 「ねぇ…なにしてんの?さっさと行くよ?」

 

 

 

 「シオンたん…なんで…」

 

 

 

 「なんでって簡単でしょ?頼まれたんだから行くの!此処まで来て見てみぬふりして帰れるわけないじゃん!だったらここで立ち止まらずに追いかける!嫌なら…シオンだけで行くから!」

 

 

 

 「…わかりました。船長も少し弱気になりすぎてましたね!」

 

 

 

 「そうだね。最後まで聞かないと失礼だね。私も少し弱気になってたね。」

 

 

 

 「そうある。此処まで来たなら最後まで付き合うある!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~おかころ~

 

 

 

 

 「アッチはどうやら立ち直れたみたいだね。ころさん…僕たちはどうする?」

 

 

 

 「こーね達…本当は聞いちゃいけないこと聞いちゃったんじゃないかって思っちゃった…」

 

 

 

 「そうかもね…それで…ころさんはどうする?このまま帰る?」

 

 

 

 「絶対にしない!こーね直接聞いちゃったこと謝るよ!」

 

 

 

 「うん。流石はころさんだ。僕もついていくよ。興味があったとはいえ聞いちゃったんだ。最後まで行こうよ。」

 

 

 

 「うん。ありがとう。おかゆ!」

 

 

 

 

 

 

 

~ポルカ+クラスメイトズ~

 

 

 

 

 「ねぇ…いい加減泣き止んだら?」

 

 

 

 「んぐぅ…だってぇ…お父さん…死んじゃって…親戚すら…居ないってぇ…ぺこーら耐えられないもん!」

 

 

 

 「る、るしあも…大変な…事を…聞いちゃいました。…でも…八百屋さんには…任したって…」

 

 

 

 「そ、だからさ理由は軽いものだったかもしんないけど。聞いたからには、最後までさ、聞く必要があるんじゃないかって。そう思うんだよね。…んで、2人はどうするの?」

 

 

 

 「もちろん。行くぺこ!聞いちゃったことは仕方ないじゃん!だったら、最後まで聞いて、そこから謝るぺこ!」

 

 

 

 「るしあも!もう聞いちゃったので、逃げないです!」

 

 

 

 「…よし、ならアッチと合流しないとね?」

 

 

 

 

 

一同は各々心の整理が終わり、マリンのもとに集まる集まったのを確認するとマリンから全体に話しかける。

 

 

 

 

 

 

 

 「ようやく、揃いましたね。流石は宝鐘海賊団です。」

 

 

 

 「別にシオン達入ってないし…」

 

 

 

 「まぁ今回位は良いんじゃない?」

 

 

 

 「付き合うのが礼儀ある。」

 

 

 シオンは不服そうな感じもしつつ、まぁ今回はと宥めるねねとぼたん。

 

 

 

 「今回は僕たちも付き合うよ。」

 

 

 

 「こーね達ももう帰らないから。」

 

 

 おかゆところねも最後まで聴く決心をし、

 

 

 

 「るしあも逃げないです。」

 

 

 

 「この並びは何ぺこ?」

 

 

 

 「気にしない方がいいよ?」

 

 

 るしあとぺこらとポルカは立ち直りいつも通りのテンションへ戻っている。

 

 

 

 「いいですか?この先は辛い道のりですよ?…去るものは居ませんね?」

 

 

 

 「この儀式みたいなのはいったい何ぺこ?」

 

 

 

 「気にしちゃ敗けだって…」

 

 

 横一列に並び、改めて前へ進むと決心をする皆が一団となって腕を構える。

 

 

 

 「それでは行きますよ~!宝鐘海賊団!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「「「出港~!」」」」」」」

 

 

そうやって一同は先に進む。この先に大きな真実を知るために、託された思いと共に。歩き出す。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「だから、なんで最終回みたいに成ってるぺこ!?」

 

 

 

 「突っ込んだら敗けだって、こんなの。」

 

 

 どうしてもこの雰囲気に耐えれなかったぺこらが突っ込むと先程の空気が霧散し、いつも通りの空気に戻る。

 

 

 

 「なんで締まらないんですか!」

 

 

 

 「山賊だからじゃない?」

 

 

 

 「このクソ○キがぁ!」

 

 

 

 「ほら、早く行くよ?じゃないと置いてっちゃうから。」

 

 一同は次の場所へと移動する(一部はコントをしながら)

 

 

 

 ~魚屋前~

 

魚屋の前へ来ると、待ってたと云った感じてたっている女性がいる。

 

 

 「…そろそろかしら?」

 

 

 そう言うと、遠くの方から魚屋へ向かう集団がいた。

 

 

 「どうもこんにちは。宝鐘海賊団です。」

 

 

 

 「いや、違うから。」

 

 

 というシオンはツッコミをしつつ、全員が魚屋へと集まっていく。

 

 

 「ふふ。面白い子達ね…それに、良い顔しているわ…じゃあ教えてあげる。あの子は何も言わないと思うけど、もし何か言われたら魚屋のおばちゃんが教えてくれたってちゃんというのよ?」

 

 

 

 「わかりました。」

 

 

 その言葉を聴き、昔の事を思い出すように、魚屋は語り出す。

 

 

 「それじゃあまずは、当時あの子が、此処に始めてきたときの事でもはなそうかしら…」

 

 

 

 

 

 

 

七夜魔切 10歳1か月 事件後約10日経過

 

 

  当時のニュースでは山火事が起こりそれにより近くの村にまで燃え広がり、村人は1人の少年を除き死亡したというニュースが流れた。

 

 その少年は身元の引き受け元がなく、山外れの教会で保護されることとなる。当時の神父が挨拶にと商店街へ連れてくるも、その時の少年は目に光はなく、ただぶつぶつと何かを呟いていた。

 

 

 

──父さん…絶対に…仇をとる!

 

 

 

 

 ハッキリとそれが聞こえた言葉に商店街の一同は、この少年を少しでもマトモにしようと決心した。 

 

 

 

 

商店街の一同は喫茶店へ集まり作戦を練ることにした。

 

 

 「…どうしたもんかなぁ…あの坊主、潰れるぞ。いずれな。」

 

 

 

 「そうねぇ…何とかしないといけないけど…どうしましょう?」

 

 

 

 「そうだな。あのような子供にあそこまでの感情を抱かせるとは…何があったのやら。」

 

 

 八百屋、魚屋、肉屋の3人は少年の境遇や行動を観察して打開策をどうするかを決めかねていた。すると、酒屋から1つ提案が出た。

 

 

 

 「ふぅむ…ではこうするかのぉ…わしが話を付けてくる。それにより、あの子の人生が決まる。否定するか。肯定するかでの。」

 

 

 話を付ける内容を聞いた八百屋は渋い顔をする。

 

 

 「10になる子供にやる事じゃないぜ?」

 

 

 八百屋はそう言う。酒屋はそれに対して答える

 

 

 「しかし他に手はあるまい。」

 

 

 それを聞いた魚屋は困り顔をしながら自身の考えを出す。肉屋は目を伏せつつ考えながら語る。

 

 

 「そうよねぇ…でなければもう人に戻すことは出来ないわ。復讐の鬼かそれとも…」

 

  

 

 「それは未来の話であろう…今のあの少年に対して酷なことであろう…」

 

 

 それぞれの意見を聴き、酒屋はそれでもとこれを先延ばしにするわけにもいかず、更なる説得を試みる。

 

 

 「しかし早めの対処が必要なのも事実じゃ。」

 

 

 「さて…どうしたものかねぇ…」

 

 

  マスターは話を聞いてどうすることもあまりできずに聴くだけとなっている。

 

 

 

 「…大丈夫じゃ、もともとあの子は心は豊かじゃった。しかし、今、荒んでおる。故に癒すものが必要じゃ。

 

 

 

 居場所を失くし、血を分ける親も死に、頼れるものがない。それに始めての場所じゃ…。

 

 

 

 警戒するのも当然じゃ。己の守る術は持っておるが、それ以外はない。だからこそ。我々が作らねばならない。平和という物を彼に教えなくてはならない。」

 

 

 それを聴き、八百屋と魚屋と肉屋は流石に折れ、納得する。

 

 

 

 「そうねぇ。それじゃあ学生が本来学ぶことを私は教えましょうかね?」

 

 

 

 「俺はそうだなぁ…忘れないように人間の生き方でも、教えるとするかねぇ!」

 

 

 

 「なるほど。自分は食事の大切さを教えるべきだな。」

 

 

「ま、俺にできる事といやぁ…女の扱いや男としての心構え。珈琲の入れ方ぐらいかねぇ」

 

 

各々が教育方針を決めると酒屋は満足げに頷き、席を立つ。

 

 

 「各自、方針は決まったようじゃのぉ。では、いってくるぞい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、酒屋は魔切と何度も話し合い、説得していった。ある日、魔切から覇気が消え、急に目に光が灯る。 

 

 

 

─此処が…家…皆…家族…

 

 

その言葉と共に、今まで貯めていた感情が爆発したのか、その場で崩れるように大泣きした。 

 

 

 

 

 

 「そこからだったかしら。まるで鬼のような子が人になって生き生きしだしたの。だからこそあの子はもう私の掛け替えの無い家族なの。今は覚えてないと思っているわ。だって、憑き物が祓えたんですもの。その前なんて、思い出さなくても、誰も責めないわ。」

 

 

そう語る魚屋から聞いた一同は泣くものや目を伏せるものもいた。

 

 

 「…そうだったんですね。」

 

 

マリンがそう答えると、魚屋は更に語り出す。

 

 

 「でもあのこの中にはまだ、鬼が眠っているわ。静かに、でも燃えたぎるように。だからこそ、あなた達にお願いしたいわ。あの子を見ていてあげて。あの子の選択を、行く先を支えてあげて。同じ歳の子供こそ、あの子には必要なの。だからお願いね?」

 

 

 「わかりました。ありがとうございます。では、次行きましょう!出港~!」

 

 魚屋が言うとマリンは頷き、お礼を言ってからその場を後にする。

 

 

 「あ、こら!勝手に行くな!ありがとうございました。」

 

シオンのツッコミと共に一同は魚屋を後にする。それを見送りつつ、魚屋はポツリと呟く。

 

 

 「…あの子を助けてあげてね。運命の呪縛から…」

 

 

 

その声はマリン達には届かず、魚屋はいつもの表情に戻り魔切に届けるための魚をいつも通り準備する。 

 

 

 

 

 

~肉屋前~

 

 

肉屋へ向かう一同は、到着すると、無骨な大男が出迎えた。 

 

 

 

 「…来たか…待っていたぞ。」

 

 肉屋がそう言言うとマリンが前に出て挨拶をする。

 

 

 「宝鐘海賊団です。早速お話を聞きに来ました。」

 

 他の一員は突っ込むことすら諦め、話を聞くことに集中した。

 

 「良い面だ。良かろう。俺から話せることは、ただ1つだ。あの手は殺す為だけの手だった。」

 

 

その言葉を聴き、理解が出来ない人物が多く、もう一度確認するかのようにねねがオウム返しのように質問した。

 

 

 「殺すための…手?」

 

 

 

 「そうだ。それは人を殺す。獣を殺す。機械を殺す。魔を殺す。あらゆる物を殺すための存在だった。それを直すには、『作る』ということをその手に覚えさせた。」

 

 

 その話を聞き、真っ先に作ることが何かを理解した人物がいた。ぺこらである。

 

 

 「料理ぺこ…。」

 

 

 

 「…その通りだ。確かにあれは生き物は殺すだろう。しかしそれ以上に他を生かす事が出来るのだ。食べれば栄養が手に入る。

 

 

 

 それは自分や他人を生かす。その後の食べなかった部分は土地の土の微生物のそして、同じ存在を生かす事が出来るようになる。…回りくどいがこのように教えた。

 

 

 

 殺すだけでは。次に産まれるのは殺意だ。共に敬意を持って接する。さすれば産まれるのは感謝の感情なのだ。活かす、生かすその事を学ばせたのが俺だ。」

 

 

 その事実を聞き、腑に落ちたと言ったような感じでぼたんが呟く。

 

 

 「…なるほど、だからあんなにも優しくなったんだね。甘いくらいに…」

 

 

 

 「…正直、あの学園に入れるのは反対だった。しかし、どうしても入らなければならないと決めていた。それを止めるほど俺は頑固じゃない。やることをしっかりとやり通す。それこそがアイツにとっても最善だと思ったからだ。俺からは以上だ。」

 

 

 学園にいれるのを反対だったという事実に驚愕するも、話が終わると同時にマリンは頭を下げる。

 

 

 「…有り難うございます。では、失礼します。」

 

 

 

 「あ、待ってくださいよ!ありがとうございました。」

 

 

一同は再び魔切達を追う。その後ろ姿を見送りつつ、肉屋はポツリと呟く。

 

 

 

 

 

 

 「生かすも殺すも自分の意思…選択は近いか…大きな選択が…」

 

 

 

 ~酒屋前~

 

一同が進むと酒屋に着いた。すると、かなり年老いた老人が一同を迎える。 

 

 「待っておったぞ。だいたい聞いておる。わしがあの子の事を少しだけ話してやるとな…気を引き締めておるな、…それだけ覚悟があるなら良いじゃろ。」

 

 

 その言葉に答えるようにマリンが自信満々に話す。

 

 

 「はい、皆、宝鐘海賊団の一員ですから。生半可な覚悟は持ち合わせていません!」

 

 

 

 「いや、だから違うって!」

 

 

 ここで少し元気が戻ったのか、再びシオンがツッコミを入れる。それを見て笑う酒屋。

 

 

 

 「ふぉふぉふぉ、仲がいいのぉ…それじゃあの、わしは…どこまで聞いておるかの?」

 

 

 

 「どうやって彼を説得したか…聞いてみたいです」

 

 

 すると、酒屋は過去を思い出すようにゆっくりと語り出した。

 

 

 「なるほどのぉ…では、話してやるかのぉ…」

 

 

 

 

 

 

魔切との説得を決めた次の日。酒屋は魔切が居るであろう近場の森に来ていた。少し進むと、何かを打ち付けるような音がしてきた。その方向へいくと、木人を使った修行をする魔切がいた。

 

 

 「お主、名は?」

 

 

 

 ──なんで、じいさんに伝えないといけないんだ。もう聞いてるだろ?

 

 

「なに、わしも歳でなぁ…おぬしから直接聞きたいんじゃよ。」

 

 

 酒屋が名前を聞くと、不機嫌そうにそう答える。魔切は話すことはないと言葉ではなく行動で示す。取り付く島すらないと理解した酒屋は日を改めて何度も訪ねた。

 

 

 「疲れるじゃろ?もっと楽をするんじゃ。少しだけでも話をせんか?」

 

 

そこから5日後に唐突に魔切は鍛練をやめ酒屋の方へ歩き出す。

 

 

 

 ──わかった。じいさん。取りあえず信じるよ。見たところ敵意がないって分かるから。

 

 

 魔切がそう言うと、酒屋は目を見る。よく見ると少し青色になっている。酒屋はその目に覚えがあった。 

 

 

 

 「浄眼か…遺伝で引き継いだか…なるほどのぉ。」

 

 

 その酒屋の言葉に初めて魔切は無表情以外の感情が現れた。しかし、魔切はその顔も直ぐにもとに戻り質問を投げ掛けてくる。

 

 

 

 ──じいさん…何者…?浄眼知っているなんて、極一部しかいないって父さん言っていたんだけどな…

 

 

 「ふぉふぉふぉ、何、少し昔の友人に使うものがおってな?その時に教えて貰っただけじゃよ。」

 

 

 酒屋は過去に来た来客を思い出す。その青年も青い目をしており、敵意や人間を区別していた。魔切はというと答えが曖昧だったせいか、若干不服ながらも納得したと云う顔で次の話題を振ってくる。

 

 

 ──ふーん、そうなんだ。それよりさ、なんで俺に声を掛けたの?

 

 

 

 「子供が1人で思い詰めたようにうわ言を言っておれば、そりゃ声の1つも掛けるわい。」

 

 

 魔切の言葉に嘘偽り無く答える酒屋。再び青い目をした魔切は暫く見つめた末に酒屋に対して謝る。

 

 

 

 ──…なるほどね。それもそっか…ごめん。勝手に疑っちゃって…何か、怖いんだ。またあの紅赤朱が来ると思うと、ここの人達も、皆、里の皆と同じ…死んじゃうんじゃないかって、仲良くなったら…死んだ時、悲しい思いを…したくなくて…それで避けてたのに…

 

 

 魔切はそう答えると酒屋はとても優しい少年にこのような業を背負わせた世界を、少しだけ恨んだ。

 

 

 

 「子供が心配する事じゃないわい。好きに甘えなさい。わしらはお主を家族同然で扱うからの。」

 

 

 酒屋からそう伝えられると、魔切はとある言葉に反応する

 

 

 

 ──家族…?

 

 

酒屋は魔切に対して真摯に向き合いつつ語りかけた。

 

 

 「そうじゃ、もちろんわしもお主を孫として扱うからの。そういえば名を聞いておらんかったのぉ…お主の名は?」

 

 

 

 そう酒屋が言うと、魔切は少しずつ心を開いたのか。その質問に答える。

 

 

 ──…七夜…魔切です。

 

 

 

 「魔切か…では魔切坊と呼ぶかのぉ。どうじゃ?心地よいものじゃろ?此処、商店街は家じゃ、そして商店街の人間は、皆家族じゃ、これからはそう接するが良いぞ?」

 

 

 魔切はその言葉に心を打たれ今までの辛いことや悲しいことが汲み上げてきた。抑えていたそれは、表に出さないように抑制してたそれは、暖かな感情により溶かされた。

 

 

 ──此処が…家…皆は…家族…。

 

 

そうして貯めたものを一気に解放するかのようにその場で崩れ落ちる。その日から魔切は少しずつ、過去を胸の奥に大切にしまい、日常を暮らせるまで回復していった。

 

 

 

 

 「初めは青い眼でずっと此方を観察しておったが、年相応を見せてくるようになったら使わなくなっての。そこからもう完全に今の性格に近い位のものになったんじゃ。」

 

 

 そうして話が終わると毎回泣いてる者、少し後ろめたさがあるものも居るが、マリンが代表して声をあげた。

 

 

 「そうだったんですね…。」

 

 

 

 「ただならぬ過去を持っておる。故に本来壊れていても可笑しいものを、魔切坊は持っておる。出来るなら、多くの者に支えて欲しいと思っておる。故に同世代のお主達に…どうか、魔切坊を頼んだぞい。」

 

 

酒屋のその言葉と共にマリンは前を向き直り、お礼を言う。

  

 

 「任せてください!この宝鐘海賊団の船長である宝鐘マリンが、必ず守り抜きますから!…多分?」

 

 

 多分の言葉に一同だけでなく酒屋まで転んでしまう。流石にと思ったぼたんがマリンに対して呟く

 

 

 

 「いや、そこは言いきろうよ…」

 

 

 

 「だってぇ…正直彼の方が強いじゃないですかぁ…それで守るのはちょっと船長的には違うのかなぁ?と思っちゃってですねぇ…」

 

 

 マリンがそう弱音を吐くと、シオンからお得意の挑発が飛んでくる。

 

 

 「そんなんだから、海に出られずに山賊になるしかなかったんじゃない?」

 

 

 

 「あー!まだ言いますか!この口ですか!この口が言うんですかぁ!?」

 

 

 

 「ひひゃい、やめへよえ!」

 

 

 ついに武力行使に出たマリン。酒屋はその姿を見てますますこの子達に託した方が良いことが起こると思い。先を促すことにする。

 

 

 

 「ふぉふぉふぉ、では次に行くが良いぞ、最後は喫茶店に行くとよい。そこに魔切坊も居るからのぉ。」

 

 

 

 「わかりました!喫茶店ですね!では行きましょう!」

 

 

 

 一同は移動を開始する。店から全員居なくなったのを確認してから、酒屋は上を見てボソッと呟いた。

 

 

 

 

 

 「…選択の日は近いかのぉ?やはり人生とは…運命とは…難儀なものじゃのう…見誤るでないぞ。魔切坊…」

 

 

 その声が届くことなく、酒屋はあまり客の来ない酒屋を運営する。 

 

 

 

 ~喫茶店前~

 

 

 

喫茶店へ到着すると、外にはエプロン姿の男性がいた。マスターは一同を見つけると手招きをする。

 

 

 

 「…来たか。こっちだ。」

 

 

 

 「宝鐘海賊団です!」

 

 

 

 「それお決まりになったんだね?」

 

 

 

 「違うけど、もう付き合いきれない。」

 

 

 

 「ついに諦めたある。」

 

 

 マリンの言葉にもう付き合いきれないと諦めたシオン。2人はそれを見て少し笑う。

 

 

 

 「ねぇ!ころさん中からいい匂いがするよ?」

 

 

 

 「おかゆ?取りあえず落ち着こ?」

 

 

 一方おかゆは中から良い香りの方へ気を取られそれどころではなくなっており、ころねに制止されていた。

 

 

 

 「此処に…いるぺこよねぇ…。」

 

 

 

 「此処まで来たからには、るしあ、逃げません。」

 

 

 

 「いいお店じゃん。結構好み。」

 

 

ぺこらとるしあは覚悟を決め話を聞く体勢を取る。ポルカは喫茶店の方へ目が向いておりどうやら気に入ったらしい。

 

 

 マスターはぞろぞろと来たマリン達を見渡し、頭を抱える。

 

 

 「ぞろぞろと…アイツも結構タラシこんでるじゃねぇか…いや、今はその話しはいいな。此処にアイツはいる。顔を見るかはお前達が決めろ。」

 

 

マスターはそう言って親指を店の方向へ向ける。

 

 

 「有り難うございます。」

 

 マリンはお礼を言うと、マスターはそのまま別の方向へ歩き出しながらこちらに話しかけてくる。

  

 

 「んじゃ、俺は家に帰るから、後は若いもんに任せるわ。」

 

 

 「お疲れ様です。」

 

ぼたんの労いの言葉にあいよ、とマスターは答えその場を後にする。タバコを口に加えつつ火をつけ一服すると、マスターはポツリと呟く。

 

 

 

 「…任せたぜ、嬢ちゃん達…俺達は学園で見守れねぇからよ。見届けてやってくれ。アイツがどんな選択をするかよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスターが去ると、改めて喫茶店を一瞥する。その中には魔切達がパーティーの準備をしている。改めてそう感じると少し入りづらさがあり、立ち往生していた。

 

 

 「此処に…いるんですね。」

 

 

 

 「どうしたの?怖じ気づいた?」

 

 

 その姿に呆れたのかシオンがマリンを煽りだす。するとマリンは過剰に反応してくる。どうやらズボシではあったらしい。

 

 

 「あ?煽ってます?船長そんな煽りには絶対に乗りませんからね。船長も出来る女って言うところを見せてあげますから。」

 

 

 しかし、マリンは挑発に乗らない(8割方乗ってる)スタンスでおり、なかなか前に進まないので、シオンが渾身の一言を言う。

 

 

 「山賊野蛮人」

 

 

 

 「表でなクソ○キィ!」

 

 

その一言でマリンは挑発に乗ってしまった。しかし、それを好機と見てねねとぼたんが動く。 

 

 

 「遊んでないで行くある。」

 

 

 

 「そうだね。もう乾杯とかしてたら雰囲気壊しちゃうし…」

 

 

 そう言うとマリンはハッ!と正気に戻る。

 

 

 「お腹…減ったな…」

 

 

 

 「おかゆ…ご飯の話しかしてないよ…」

 

 

 

 「分かっているんだけど、どうしても空腹には勝てないんだよ。ころさん。」

 

 

 おかゆところねは相変わらずご飯のことしか頭にないおかゆを全力で止めて疲労困憊になっているころねがいた。

 

 

 

 「緊張するぺこ…でも絶対に逃げないもん。」

 

 

 

 「るしあも!」

 

 

 

 「さて、じゃ、入ろっか。」

 

ぺこら、るしあ、ポルカも入る準備が出来ており、あとはマリンのみとなっていた。マリンは全員を見渡し、頷いた後に一言こう伝えた。 

 

 

 

 「では、船長から入りますね!最近流行りの感じで行きましょう!」

 

 

 

 

 

 「嫌な予感しかしないんだけど…」

 

 

 

 その予感が的中するのは、もう少し後の話である。

 

 

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