ホロライブラバーズ実況プレイ ~復讐と愛を選択する恋愛SLG~(MOD導入プレイ) R   作:アズール

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かなり詰め込んだので初投稿です


第3節(裏) 入学準備(VSギルド)

 

「「「オラオラぁ!」」」

 

 

 

 

 

 毎度お馴染みのモブ達が暴れているが、前回とは違い、何やら強化されており、なかなか対処が出来ずにいた。

 

 

 

 

 

 ──なんかこいつら、強くないか?

 

 

 

 

 

 

 

 「コイツら、急になんか変な機械着けたら強くなったんだ。」

 

 

 

 

 

 そう言われ、目を凝らす魔切。確かに、3人には何やら機械が着いており、それにより強くなっていると言う話は本当だと確信する。

 

 

 

 

 

 

 

 「力が漲るぜ!」「これなら誰にも負けねぇ!」「いくぞ!オラァ!」

 

 

 

 

 

 ふと、隣を見ると、隣に居たラミィが、その機械を見て、形相を変える。

 

 

 

 

 

 

 

 「あれは…黒匣じん!」

 

 

 

 

 

 ──黒匣じん…?

 

 

 

 

 

 「はい、詳しくは後で説明しますが、あの中には、精霊が閉じ込められてます!」

 

 

 

 

 

 ──なんだって?

 

 

 

 

 

 ラミィの話を聞き、驚愕する魔切。横の二人も、唖然とした表情を浮かべる。しかし、ラミィはさらに考え込むように呟く。

 

 

 

 

 

 「黒匣じんは禁止装備認定されてたはずだよ!なのに…なぜ?」

 

 

 

 

 

 ラミィが、そう言うと、横に居たフレアが、俯きながら答える

 

 

 

 

 

 「…おそらく、闇市では今でも取引されてるよ、とても高額だけどね。それともう一つは…人体実験。」 

 

 

 

 

 

 「なるほど、あの人達は誰かに貰った可能性があるよね。」

 

 

 

 

 

 ラミィもなるほど、という顔をする。魔切は、それを聞いて、次のように話す。

 

 

 

 

 

 ──少なくとも、ギルドの奴らじゃない。それだけは言えるな…

 

 

 

 

 

 魔切が、そう言うと、フレアは首をかしげる。

 

 

 

 

 

 

 

「どうして?渡すなら渡しやすいじゃん。」

 

 

 

 

 

 それを聞いた魔切が、首を横に振り、否定する。その後、ポツリと口を開いた。

 

 

 

 

 

 ──アイツらは、そんなことはしない。戦って分かるんだ。あれは、実力で強くなった人たちって、だからあんなことはしないと思う。…ま、予想なんだけどな…

 

 

 

 

 

 そう言うと、ノエルも共感できたのか、首を縦に振り、同意する。

 

 

 

 

 

 「…確かに、戦闘を純粋に楽しむ人達が、こんな無粋な事する訳ないよね。団長もなんとなく分かるよ。」

 

 

 

 

 

 「…なら、一体誰が…」

 

 

 

 

 

 考え込んでいると、モブの一人がこちらに気付き、攻撃してくる。

 

 

 

 

 

 「食らいな!魔神剣まじんけん!」

 

 

 

 

 

 「ッ!技まで使ってくる!これも黒匣じんの力なの?」

 

 

 

 

 

 モブたちは、黒匣じんを駆使して、技を使用する。本来使えない使用者ですら、このように使えるようにするのは、中の精霊に相当負担を掛けているということが分かる。

 

 

 

 

 

 「…黒匣じんは、中に精霊が居ます。これだけ魔力マナがあれば中の精霊が死ぬことはありません。ですが、永遠に苦しむことになります。」

 

 

 

 

 

 「そんな…どうすればいいの?」

 

 

 

 

 

暗い空気になる一同。モブの方を見ると、既にこちら側を見ずに、ところ構わず攻撃している。

 

 

 

 

 

 「勿論、壊せば解放されます。…無論、相手も壊されたくないのでこちらに襲いかかってくる可能性もあります。」

 

 

 

 

 

 ラミィはそう言うと、武器を構える。そしてそれを見るように他の人間も武器を構える

 

 

 

 

 

 「つまり…一旦、アイツらを眠らせてから精霊を解放させるのが一番ってことだ。」

 

 

 

 

 

 「わかった。団長頑張るね!」

 

 

 

 

 

 ──なんとなくわかった。要は倒せば良いんだよな!

 

 

 

 

 

 

 

 魔切はそう言うと、閃走・水月を使い、近くの敵に接近する。ノエルやフレアも、お互い自分の得意なリーチから、ラミィは詠唱を開始した。

 

 

 

 

 

 ──セイッ!ハアッ!セイッ!ハアッ!蹴り砕く!(閃走・一鹿)!襲爪雷斬しゅうそうらいざん!爪竜連牙斬!

 

 

 

 

 

 「いくよ!爆砕陣ばくさいじん!守護方陣!連牙爆砕迅れんがばくさいじん!」

 

 

 

 

 

 

 

 「虚空閃こくうせん!"荒れ狂う流れよ"『スプラッシュ』!"狂気と強欲の水流、旋嵐のごとく逆巻く"『タイダルウェイブ』!」

 

 

 

 

 

 「"氷結せし刃、鋭く空を駆け抜ける"『フリーズランサー』!"氷海凍てる、果て行くは奈落"『インブレイスエンド』!」

 

 

 

 

 

 いくら強化されたとはいえ所詮モブ。一瞬で方がついた。

 

 

 

 

 

 

 

 「ぐっ…」「まだ足りないのか…」「力が…」

 

 

 

 

 

力なく倒れるモブ3人。それを見て、起き上がってくる様子がないと、少しだけ警戒を解く。

 

 

 

 

 

 「取り敢えず。気絶出来たね。それじゃあ…」

 

 

 

 

 

 黒匣じんを壊そうと、モブ達に近づこうとするが、それを邪魔するように、横から声がかかった。

 

 

 

 

 

 「いけませんねぇ…其方を回収されて貰っては…」

 

 

 

 

 

  ──…誰だ!

 

 

 

 

 

 突如聞こえてきた声に、警戒を戻す4人。それを、にやけながら、まるで待っていたかのように、自己紹介を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 「初めまして、私はしがない研究者です。コードネーム『学者』と申します。今後、あなた達とは長いお付き合いになると思うので予め、伝えておきますね。」

 

 

 

 

 

 『学者』と名乗った男は、見た目は、白衣を着て、痩せ細った栄養もろくに取っていないような見た目をしている。目にも隈をつくり、いかにもな風貌をしている。

 

 

 

 

 

 ──貴様が元凶か…

 

 

 

 

 

 そう言うと、笑みを消して、悲しそうな顔をして、語り出す。

 

 

 

 

 

 「元凶とは…人聞きの悪い…私は未来の繁栄のために、日々努力しているだけなのに…」

 

 

 

 

 

 ──例え…精霊を犠牲にしてもか…?

 

 

 

 

 

 魔切が、質問すると、さも当然のように答えた。

 

 

 

 

 

 「ええ、人類の繁栄のために…彼らには犠牲に成って貰います。」

 

 

 

 

 

 「なんて酷い…」

 

 

 

  

 

 ラミィが呟くと、『学者』は首をかしげて、喋り出す。

 

 

 

 

 

 「酷い?いえいえ、彼らは精霊。我々にしたがって貰う。つまり、我々の協力をして貰うだけですよ。」

 

 

 

 

 

 ──無理やり従えさせるのを協力と言えるのか!

 

 

 

 

 

 魔切が、憤ると、ニッコリ笑って肯定する。

 

 

 

 

 

 「はい。相当な力と意思をもつのなら、力ずくで、従わせるのみです。」

 

 

 

 

 

 ──俺たちとは…相容れないようだな…

 

 

 

 

 

 まるで道具や家畜を扱うような態度に、思わず握っている武器を壊しそうな勢いで握る魔切。それを不敵に笑いながら、こちらを睨み付ける『学者』

 

 

 

 

 

 「そのようですね、では、私は戦闘が出来ないので、頼みましたよ。」

 

 

 

 

 

 学者の後ろから、見覚えのある姿が現れる。それは、先日、氷漬けにされた拳士。絶である。

 

 

 

 

 

 「…依頼だからな。」

 

 

 

 

 

 その言葉を聞くと、にやけながらその場を離れる。既に黒匣じんは回収されており、逃げるつもりなのだ。しかし、追いかけようにも、絶がそれを邪魔する

 

 

 

 

 

 ──そんな…何であんたが…

 

 

 

 

 

 魔切は、信じられない…といったような顔をするが、俯きながら、絶は教えてくる。

 

 

 

 

 

 「依頼だからだ。依頼は絶対。つまりはお前達の足止め、及び排除だな。」

 

 

 

 

 

 ──それなら……

 

 

 

 

 

 

 

 魔切達は武器を構えるが、それを、絶が制する。そして、一息おいてから、絶が話し出す。

 

 

 

 

 

 

 

 「ただし、俺はその前に落とし前を付けねぇとなんねぇ。そこの氷女、てめぇだけ残れ。後は知らん。勝手にいけ!」

 

 

 

 

 

 そう言うと、ラミィだけを見て、他は見ていない振りをする。魔切はそれを見て、深く礼をする。

 

 

 

 

 

 ──有り難う。絶…

 

 

 

 

 

 そう言って、横を通りすぎる。姿が見えなくなってから、ポツリと呟き始める。

 

 

 

 

 

 「…けっ!どうせサブから聞いたんだろう。まぁ良い。それよりお前!名前は!」

 

 

 

 

 

 「…雪花ラミィ。」

 

 

 

 

 

 ラミィは、静かに答える。すると、相手はニヤッと笑い、啖呵を切ってくる。

 

 

 

 

 

 「そうか!覚えておくぜ。油断してたとはいえ俺を倒したんだ!だが、次はそうはいかない!」

 

 

 

 

 

 「…分かりました。では私も、もう、手加減しません!来て、■■■■■!」

 

 

 

 

 

 

 

 ラミィがそう言うと、後ろから、人型が現れる……吹雪と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 ──ッ!止まれ。

 

 

 

 

 

 「どうしたの?」

 

 

 

 

 

 後を追いかけていた3人、しかし、先頭で走っていた魔切が、2人を制止させる。突然、止められて困惑する。

 

 

 

 

 

 ──其処に居るんだろう?出てこいよ。

 

 

 

 

 

 魔切がそう言うと、路地裏から姿を表す存在が居た。ギルド『鮮血の狩人ブラッディ・ハント』のサブマスターだ。

 

 

 

 

 

 

 

 「ハハハ!流石に分かるか!」

 

 

 

 

 

 相手も、当然バレると分かっていたのか、堂々と出てくる。

 

 

 

 

 

 ──これはギルド全体の依頼なのか…

 

 

 

 

 

 魔切は、そう呟くと、相手は肩を落としながら答える

 

 

 

 

 

 「ま、つまりはそういうことだ。だから予め言っておく。小僧!貴様だけ通れ!俺を倒したのだ。貴様だけでも先に行け!」

 

 

 

 

 

 そう言うと、魔切を見ないようにして、武器を構える。魔切は通りすがりに礼を言う。

 

 

 

 

 

 ──…有り難う。

 

 

 

 

 

 「礼には及ばん!…さて、ちっと、俺に付き合え!ぬぅん!」

 

 

 

 

 

 残されたノエルとフレアは、サブマスターを前にして緊迫した雰囲気を出している。

 

 

 

 

 

 「ッ!いいよ。団長…ちょっと本気出すから…」

 

 

 

 

 

 「ノエル…まさか!」

 

 

 

 

 

 ノエルがそう叫ぶと、フレアはなにかを察したようにノエルを見る。

 

 

 

 

 

 「そうだ!来い!全力で!」

 

 

 

 

 

 そう言ったサブマスターだったが、ノエルから、物凄い闇の気を見て、戦慄する。

 

 

 

 

 

 「…うああ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛!?」

 

 

 

 

 

 普段のノエルからでは、絶対に見せない姿が、そこに現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──ッ!……危ないな、全く。

 

 

 

 

 

 魔切が、駆けていると、急に横から大きな斧を持った男がそれを振りかざしてきた。魔切はそれを咄嗟に躱す。

 

 

 

 

 

 「ほう…これを躱すか、相当の手練れだな。」

 

 

 

 

 

 そう言うと、大斧を肩に担ぎながら、魔切を見る。

 

 

 

 

 

 ──あんたが…ギルドマスターってやつか。

 

 

 

 

 

 魔切がそう問うと、笑みを浮かべながら大声で答える。

 

 

 

 

 

 「いかにも、この俺こそ、ギルドマスターだ!今回の依頼は奴の撤退の護衛。つまりは貴様の足止めだ!」

 

 

 

 

 

 ─あんたは、この依頼に不満は…...?

 

 

 

 

 

 魔切は、純粋に人を計るために聞いた質問だったが、それを話すと、悲しそうな顔をしながら答えてきた。

 

 

 

 

 

 「不満?勿論、不満しかない!このような下らない依頼、受けるべきではなかった!」

 

 

 

 

 

 「だがしかし、我がギルドメンバーが、頭を下げてまで俺に依頼したのだ。俺はその敬意と意気を買って依頼を受けたのだ!しかし結果はこのようなことになり、メンバーもあのような現状になった!不満しかあるまい!」

 

 

 

 

 

 そう答えると、再び戦闘態勢に入る。魔切はそれを見て、驚きながらも、自分も、戦闘態勢に入る。

 

 

 

 

 

 ──でも、依頼はやるんだな。

 

 

 

 

 

 「勿論だ!依頼はギルドの信頼だからな。例えどのような依頼であろうと。成功、失敗で判断される。故に依頼を遂行する。その後は後で考える!」

 

 

 

 

 

 ──わかった。それならやることはただ一つだな。

 

 

 

 

 

 「応よ!いざ、尋常に…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──勝負!  「勝負!」

 

 

 

 

 

 

 お互い、同時に叫ぶと、踏み込みも同じ。それでいてスピードは魔切の方が早いが、威圧感はギルドマスターの方があり、お互い互角の戦いを繰り広げている。

 

 

 

 

 

 ─そらっ!行くか!蒼破刃そうはじん!鳳凰天駆ほうおうてんく!

 

 

 

 

 

 「甘いわ!ふん!砕けろ!どぉりゃ!」

 

 

 

 

 

 魔切はある程度距離を詰めたり、離れた攻撃をしつつ、常に間合いを取らせないようにしている。

 

 

 

 

 

 しかし、ギルドマスターはお構いなしに遠距離の攻撃を受けきったり、切り伏せたりして、近づいてきた時に応戦してくる。

 

 

 

 

 

 ─くっ…強い流石はギルドマスターだな…

 

 

 

 

 

 「そっちも小童こわっぱの癖によく戦う!その戦い型の癖…貴様…あの七夜の生き残りか!」

 

 

 

 

 

 動きの癖から、魔切の戦い方を見破られ、困惑する魔切。咄嗟に距離を取り、問い掛ける。

 

 

 

 

 

 ──………知っているのか…あの事を…?

 

 

 

 

 

 「企業やこういう所の上のほうはそういった情報は入るんでな!そうか!お前…夜斗の息子か!」

 

 

 

 

 

 『夜斗』の名前を聞くと、目の色を変える魔切。

 

 

 

 

 

 ──父さんを知っているのか!

 

 

 

 

 

 夜斗とは、魔切の父親で、一族の当主でもあった存在だ。今はもう魔切しか居らず、父親もとある襲撃者に殺されている。

 

 

 

 

 

 「応よ!アイツとは何回か一緒になってな…こうみてみるとると、確かに似ておる。お前がな、そうじゃ!お主名は?」

 

 

 

 

 

 ─七夜魔切。魔を切るで、魔切。

 

 

 

 

 

 

 

 名前を問われ、答えると、笑いながら話し出す。

 

 

 

 

 

 「ガッハッハ!アイツらしい名付けだ!お前も苦労しただろう。だが、今は言葉ではここまでだ。ここからはお互い武勇で語ろう。終われば少し位はアイツのことを話してやる。」

 

 

 

 

 

 ──約束だ。いいな?

 

 

 

 

 

 「おう!漢の約束だ!」

 

 

 

 

 

 約束を交わすと、お互い見合った状態になり、暫く沈黙な時間が流れる。

 

 

 

 

 

 ──……いくぞッ!フッ(双銃)トライスパロー!フィアフルウィング!

 

 

 

 

 

 先に沈黙を破ったのは、魔切からであった。畳み掛けるように連撃を繰り出すが、それをすべて見切られ、更にダメージを与えてくる。

 

 

 

 

 

 「効かん!どぉりゃ!ぬぅん!うぉりゃ!」

 

 

 

 

 

 ──ッチ、回復しないと…(グミ使用)

 

 

 

 

 

 魔切が、アイテムを使った瞬間。ギルドマスターは目の色を変える。まるで親を殺されたかのような顔で睨んでくる。

 

 

 

 

 

 「(ピキーン)貴様ぁ!(ガシッ)アイテムなんぞ!使ってんじゃ…ぬえぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

 

 

 急にオーバーリミッツになり、秘奥義が打たれる。魔切は鷲掴みにされ、逃げられず、そのまま食らう。

 

 

 

 

 

 ──ぐぁぁぁぁぁ!?──まだ…負けられない!『エンジェルコール』

 

 

 

 

 

 エンジェルコールによる復活をするものの、それを見て、追い討ちを変えようとしてくるギルドマスター。

 

 

 

 

 

 「まだ立ち上がるか!ならば次で止めだ!」

 

 

 

 

 

 ─させない!スタンブリッツ!

 

 

 

 

 

 しかし、魔切は咄嗟にスタンブリッツを撃ち、怯ませる

 

 

 

 

 

 「ぬぅ…動けん!」

 

 

 

 

 

 一瞬の硬直。魔切にとっては好機でしかなく、追い討ちを仕掛ける。オーバーリミッツ状態に入る。

 

 

 

 

 

 ──決める!ハッ!(双剣)虎牙破斬こがはざん!秋沙雨あきさざめ!朧鼬おぼろいたち!

 

 

 

 

 

 朧鼬を繰り出し、相手に隙が出来たので、秘奥義を繰り出す。

 

 

 

 

 

 ─決めてやる!これが!七夜の里で培った!技の全てだ!終わらせる!『祓砕斬・七夜ばっさいざん ななや!』

 

 

 

 秘奥義を繰り出すと相手は避けることも出来ずにそのまま受けてしまう。

 

 

 

 「ぐぉぉ…よくぞ、俺を倒したものだ…流石は夜斗の息子か…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言って、膝をつくギルドマスター。立ち上がる様子もなく、勝敗は魔切の勝ちで幕を下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 ──終わった…のか…でも、もう無理だな。あいつは追い付けない…。

 

 

 

 

 

 気が付くと、もう茜色で、高かった日も沈みかけになっていた。魔切は勝負に勝ったが試合に負けた感覚を覚えた。恐ろしい速度である程度傷を回復したのか、立ち上がりこちらに近付いてくる。

 

 

 

 

 

 「今は我慢しろ。あいつはきっちり落とし前付けさせて貰う。それより疲れておるだろ!今日はギルドで休め!」

 

 

 

 

 

 ──あぁ、ありが…

 

 

 

 

 

 魔切はお礼をいう前に、意識を失う。倒れた魔切を地面に打たないように抱えるギルドマスター。

 

 

 

 

 

 「おぉ?疲れて倒れおった…さて、どうするか…」

 

 

 

 

 

 「終わったようだな。」

 

 

 

 

 

 倒れた魔切をどうするか考えて居たところ、サブマスターも合流。ノエル達の姿はなく、一人だった。

 

 

 

 

 

 「お?そっちも戦っておったか。どうじゃ?」

 

 

 

 

 

 「絶の奴。また凍ってましたよ。今度は氷の木になってました。」

 

 

 

 

 

 話を聞くと、絶はどうやら氷の木になっており、現在解凍しながら、救助されているらしい。そう話すサブマスターも、至るところが破け、ボロボロになっていた。

 

 

 

 

 

 「お主もぼろぼろじゃないか。ハッハッハ!まだ強者がおるとは飽きぬ世の中じゃ!」

 

 

 

 

 

 「全く、その通りですね。マスター。」

 

 

 

 

 

 暫く笑っていたギルドマスターだったが、真顔になり、魔切の方に顔を向け、呟いた。

 

 

 

 

 

 「…魔切よ、もっと強くなれ!そして父を越えろ!楽しみにしておるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう呟く言葉は、魔切に届いているかは、不明であった。

 

 

 

 




そろそろ入学準備は終わるので失踪します
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